医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

2023.07.28

エントロピーの法則

だいぶ前のことですが、先輩医師からの年賀状に、「世の中はエントロピー増大の法則により・・・」というコメントがありました。それ以来、「エントロピー増大」をずっと意識していたところ、興味深い本のタイトルが私の眼に飛び込みました。

 

早速アマゾンでポチり。

書籍の前半は、はるか昔に学んだ指数関数や運動エネルギーなどを、日常的に意識することのない出来事を論理的に説明しています。

そして熱力学第2法則、「世の中は常にエントロピーが増大する方向に進む」ということがメインテーマ。

おお、これぞ自然科学の真骨頂!

簡単に説明しますと、温かいコーヒーを室温に置いておくと必ず冷めるとか、部屋はどんどん散らかっていくとか、ゴミは増える一方とか、喫緊課題である地球温暖化とか。

エントロピー増大の法則は、原子や分子の世界から宇宙に至るまで、神羅万象の中で成立する法則だそうです。

インターネットの普及により、我々は情報の津波に飲み込まれていくのも、自然の摂理だということです。

私のクリニック経営で考えてみますと、スタッフの意識(価値観)がバラバラだとエントロピーは増大してしまい破滅の方向に向かってしまうということになります。これは、組織の問題ですね。意識を同じ方向に統一することで、物事はスムーズに運ぶだろうと考えられます。

即ち、エントロピーを低下させるということです。

しかし、低下させるためにはエネルギーが必要です。

放っておけばエントロピーは増大するのですから、皆好き勝手なことをして、統制が取れなくなることは明らかです。

エントロピーを低下させるには、我々の良識やルールは必須。

太古の昔から、我々の祖先も社会や暮らしを守るために、宗教や哲学というものを生み出してエントロピーを低下させていたのですね。旧約聖書の「ノアの方舟」や、お釈迦様の悟りなどがまさにエントロピーを低下させることの良い例でしょう。

自然科学と精神哲学を融合させた、素晴らしい本でした。何度も何度も読み返しています。

 

美容医療もエントロピー増大中

大切なお顔や身体が破滅に向かわないよう、エントロピー低下を意識した健全な美容医療の普及に努めたいと思います。

 

 

2023.07.18

祇園祭

夫の両親と姉と共に、京都に出かけました。

義父母は80歳を超える年齢とは思えないほど元気です。

何もこの暑い夏の京都に、しかも祇園祭の連休に行かなくても・・・と思ったのですが、「また今度」はないと思え!という心の声に従い、いざ出発

ところが、心配に及ばず。

彼らは朝4時起きで犬の散歩を済ませ、車で東京駅まで運転。←これは危ない

新幹線に乗り京都へ。

食欲モリモリ、私より食べます。

夕飯後、疲れてホテルに戻るかと思いきや、夜の祇園祭へ出かけることに

山口家、超ハイパー人材

歩行者天国になっている大通りに繰り出し、大勢の若者らに交じりながら山鉾見物。

見渡す限り、ほとんどが日本の若者のようでした。

屋台のコンロと若者の熱気に包まれながら、夏の夜祭りを楽しむ彼らがとても微笑ましく、どんどん外に出て、たくさんの経験を積み重ね、我らが日本国を頼みますよという気持ちになりました。

夜10時頃だったせいか、私のような中高年世代はほとんどおらず、ましてや80歳越えの高齢者など皆無。

義父母の元気さには“あっぱれ”です。

こちらは、洛北の山の方にある、「正伝寺」という禅寺です。

比叡山が借景の庭園と広い青空のコントラストは息を吞む美しさでした。

熱中症対策で水ばかり飲んでいましたが(笑)

お礼を伝えるということ

今年も無事誕生日を迎えました。

中高年になると、「また歳を取っちゃったわ。誕生日なんて嬉しくないわよ~」という言葉が急増するようになり、形骸化した「お誕生日おめでとうございます」というフレーズにずっと違和感を感じていました。

何というお祝いの言葉を伝えればいいのだろうか、と代替案を考え続けていました。

そういう私も50歳を過ぎ、ここ数年、「誕生日なんて嬉しくないわよ~」とささくれ立つ気持ちがあり、お祝いされても気恥ずかしさが先だってしまうくらいでした。

しかし、今年は心の棘が抜け、まろやかさを感じています。

今までご縁のあった方々のお陰で、今の私が在ると思えます。

いい人ばかりでなく、時には衝突したり、ご縁がなくなってしまう方々も含め、彼らとの経験全てが今の私を形成しているのだということを思えば、通り過ぎた人たち全員が私の恩師でもあるのだと、しみじみ思えるようになりました。

感謝です。

 

誕生日やクリニックの周年、そして年末年始は人生の節目。

物事を振り返り、これからの人生や暮らし、仕事、社会について深く考えています。

今年の誕生日に考えたことは、「お礼」について。

私はお礼の表現が上手ではありません。

苦手ではないのですが、自分の理想形から“far behind”です。

お世話になった人に、もっともっと感謝と愛を表現をしたい気持ちは溢れ出てくるのに、それが上手に表現できません イメージとしてはまさに氷山の一角程度の表現です。

照れくさいのもありますが、余計なことかな?と思われるのではないかと考え過ぎてしまう傾向があります。

何か贈り物をしたいと思い、夜な夜なネットで「あーでもない、こーでもない」と探しながら、疲れるパターン。

「ま、いいか。明日やろう」と先延ばしにして、タイミングを逸するという悪循環。

どんどん行動に移さないと後悔ばかりが溜まってしまいます。

まさに“お礼負債”

愛情循環不全。

私自身がモノに対する執着がないので、どうしても“モノ”を贈るのが苦手です。

苦痛過ぎて、「旅行の定番お土産は買いませんからね」とスタッフに伝えているくらいです。

まずは、お礼の気持ちを言葉で表現したり、メッセージカードなど利用して、とにかくアウトプットする!

自分の寿命を10年と設定して、今やらなければ次はない!という覚悟で取り組みます。

それがスマートにできる人になりたいと思い、誕生祝いをしてくれたスタッフに宣言しました。

 

誕生日には、毎年スタッフや家族、友人らが集まってくれます。

共に時間を過ごしてくれるだけでも、本当に有難いことです。

人はひとりでは生きられません。

皆との関係の中で生かされていると思うと、今までに関わった人たち全て に感謝したいと思えるようになりました。

 

誕生日にお祝いしてもらうのは子供の習慣。

大人になったら、誕生日はお祝いされる日ではなく、自分から周りの人にお礼を伝える日だと思えたことが最大の収穫でした。

 

 

 

ボトックス in 済州島

学生時代から美容外科医を目指していた私は、2000年、ようやくスタートラインに立つことが許されました。

北里研究所病院 美容医学センターで美容外科研修の始まり始まり

医学部6年、研修医3年の9年越しで、美容医療に携わることができました

採用が決まった時の喜びと言ったら、今までの人生を振り返っても1~2位を争う感動です

ああ、これで念願の美容外科を学ぶことができる

 

ところが!

人生、そう上手くいかないものです。

研修1年目にして、まさかの妊娠

しかし、第一子の妊娠も1~2位を争う感動事でした。

嬉しさ100倍なのですが、カラダが言うことをききません。

美容の手術をどんどん経験して、一流の外科医になりたい気持ちと、産まれた赤ん坊を育てる責任感の両天秤でした。

妊娠する前は夢ばかりで、人生不可能なことなど無いと、本気で友人と語らったものです。

ところがもう一つの命を宿ったことにより、「人生有限」を意識せざるを得ない状況に追い込まれます。

 

美容外科は私の人生でしたから、そう簡単に諦めるわけにはいきません。

何としてでも続けたい、必死でした。

お腹が膨らんでも、ギリギリまで働きました。

今考えれば、手術室に妊婦がウロウロしていたら、周囲も気になったでしょうねスミマセン。

ちょうどその頃、韓国の女医さんが、美容医療を見学するために北里研究所病院を訪れていました。

※当時はまだ『韓国ドクター』が日本で学んでいたのです!!「冬のソナタ」が流行る前のことでした。

彼女も妊婦で予定日も同じころでしたので、親近感がわき、仲良くさせていただきました。

「韓国ではボトックス治療の研究が熱心で、脚を細くしたり、顔全体に打って肌をキレイにするマイクロボトックスという技術もあるの。日本のドクターも一緒に勉強会があるの。済州島でやるから来ない?」と誘われ、喉から手が出るほど参加したかった!今でも忘れません。

しかし、1月に出産して、産後8週の3月には職場復帰。済州島での勉強会は3月に行われる予定でしたが、さすがにハードスケジュール過ぎて、泣く泣く参加を諦めました。まさに人生有限。

それ以来、ボトックスって、いろいろな可能性を秘めた治療なのだと意識するようになりました。

上手に使いこなせるようになりたいなぁ。

当時は医師個人個人が勉強する機会を探し、技術を習得し、ボトックスを個人輸入して治療を行うような時代でした。

日本語でボトックスを学べる教科書などなく、上司の宇津木先生が、海外出張した際、英語の書籍を買ってきて下さり、それを熱心に読んだものです。

ほんの20数年前のことなのに、このように回顧してみると、信じられないくらい過去のような話ですね。

日々の診療で、ボトックスが大躍進するまでにはしばらく時間がかかりました。

つづく

 

 

 

ボトックスとの出会い

毎年4~5月は『新緑ボトックス祭り』開催。

今年は予約が取れにくいということもあり、6月まで延長しました。

ボトックスは私が大好きな治療ですので、当院に通う患者様には積極的にご紹介するよう努めています。

今月は過去最高にたくさんのボトックス治療を行いました。

当院を選んで受けて下さった皆様、ありがとうございます

 

主に以下のような内容で治療を行っています。

・眉間や目尻などへの“レギュラーボトックス

・ワキ汗対策、“エチケットボトックス

・フェイスラインから首にかけての“リフトアップボトックス

・辛い喰いしばりから歯を守る“咬筋ボトックス

・毛穴を引き締めサラサラ肌に。“ボトックスmixダーマペン

自分の経験と技術が人の役に立てることは、この上ない喜びです。

 

【ボトックスとの出会い】

遡ること2000年。今から23年前のこと。

白金の八芳園で国際美容外科学会が開催されました。

美容外科研修駆け出しの私でしたが、上司の計らいで学会に参加することができました。

そこで、信じられない光景が!

韓国人の医師が発表していたのですが、何やら顔に注射するとシワが伸びました!というスライドでした。

シワシワのおでこがツルツルに!!

えー注射でシワが伸びてしまうのですか

そんな魔法、あるんですか。

恐るべし美容外科の世界、う~ん。。。

と思いきや、私が美容外科を修行した北里研究所病院では、すでにこのボトックス治療が行われていたのです

ナント最先端だったことでしょうか。

恩師、宇津木先生のお陰です。

お陰様で、ボトックス治験の段階から治療に携わる機会を頂くことができました。

あれから23年。

注入方法は少しずつ変えていますが、安定した結果を出すことができる、安全で魔法のような治療です。

私自身は開業した2006年から自分自身に打ち続けています。

 

しかしながら、ボトックスについてネガティブな意見が飛び交うのが現実です。

・表情がなくなるんでしょう?

・顔が突っ張って不自然になるんでしょう?

・ボツリヌス菌??

上記のようなネガティブな意見ばかりを拾っていませんか。

他人(素人)の意見を鵜呑みにしていませんか。

ネット検索ばかりしていませんか。

 

20年以上ボトックス治療を行っている医師として、ボトックスに関する知識をこのブログでお伝えしていこうと思います。

つづく

目標

梅雨入り気分も治まり、心の青空が戻りつつあります。

「女心と秋の空」とはよく言ったものです。※秋ではありませんが。

少々気分が落ちても、時間が経てば回復すると分かっているので、特に気を揉むこともありません。

夏は台風や線状降水帯など発生しますし、猛暑も続く予想ですから、心の天気も大荒れになった時のために万全の備えをしておこうなどと考えてしまいます。

 

さて、本題。

皆さん、生きていく上の目標はございますか?

当院の患者様は、いわゆる「意識高い系」の人たちが多く、自分自身の顔とボディメンテナンスはもちろんですが、仕事や自分のキャリアについても向上心高く、また家庭運営や家族のケアにも素晴らしく貢献している様子です。

彼女たちの人生の一部に触れることで、単純な私はやる気を充電させていただいております

自分事だけに留まらず、どうしたら世の中を良くすることができるだろう?という社会問題まで考察し議論できると、それは至福の時間です。

 

私の目標は、1年に1つ、新しい治療を始めること。

即ち、治療手技をアップデートさせることです。

もう何年も前から、このことだけは意識して取り組むようにしています。

新しいことを始めることは、それなりにストレスがかかりますが、それが適度な刺激となり、私自身とクリニックの成長を実感させてくれます。

今年は何をしようかな??

昨年は大きな設備投資をしなかったものですから、今年は新しいレーザーの購入を検討中。

以前から気になっていたレーザーの効果を比較するために、先月からデモ体験を受けています。

スタッフを巻き込んで受けているのですが、みんなテンション上がって嬉しそう

そういう私も、シミにパチパチ当ててもらいましたところ、まだらに赤黒く反応した決してきれいとは言えない自分の肌を見て、かなり気分が高揚したことを自覚しました。

ダウンタイムすら嬉しいと感じた自分にちょっとビックリ。

自分の肌をお手入れしれもらうって、こんなにもルンルンするものなのですね。

人々を気分良くさせる美容医療って、いい仕事です この仕事に就いて本当に良かった

 

ここ数年でレーザーが革新的に進化しているということではありませんし、私は決して新しい治療にすぐ飛びつくタイプの医師ではありません。

少しでも治療効果がアップして、患者さんに喜んでもらえることが出来たら、それは医師冥利に尽きるというもの。

検討するべきことは、治療効果はもちろんのこと、ダウンタイムや耐えられる痛みであるかということ。

機器のサイズや取り扱い易さ、ランニングコスト、そして何よりメンテナンス体制でしょうか。

いろいろ複合的に考えています。

 

患者さんから、治療機器についてよく質問を受けます。

私の基本的な考えは、機器による善し悪しを議論するのはあまり意味がないと思っています。

大切なのは適応の見極めと、どのように使用するかということ。

1つの治療を1回受けて、結果ホームラン!なんてことはありません。

患者さん一人ひとりの肌質を見極め、それに合わせた治療を選択するのが私の仕事です。

治療を行う医師が惚れ込んだ治療であれば、自信を持って勧めるのだから、それで良いと思っています。

 

今年の“治療目標”が決まりましたら、また報告いたします。

 

 

 

2023.06.13

森の国、ニッポン

最近のニュースで、私の心は曇天、梅雨入りです

ウクライナ、ヘルソン州のダム破壊による水害は、本当に気が滅入りました

ただでさえ気候変動問題により自然災害が増えているというのに、人為的な破壊行為は愚か過ぎます。

山火事によるニューヨークの大気汚染映像もゾッとしました。

身近なところでは、2020年オリンピック開催(実際は2021年)をきっかけに、東京都が建築の高さ制限を緩和したことで進んでしまった、神宮外苑の再開発問題。樹木を伐採し、高層ビルを建てるようです。

 

日本書紀にも書かれていますが、日本は木の国、森の国です。

「スサノオは髭を抜いて放つとその髭がスギになり、胸毛を抜いて放つとヒノキになり、尻毛はマキに、眉毛はクスノキになった。」とあります。体中の毛を抜いて、大地を緑豊かにしたスサノオは木の神だったのですね。

スサノオは荒ぶる神で、高天原で数々の悪行を重ねたと言われますが、それは森林伐採して農耕を推し進めたアマテラスへの抵抗だったと考えられます。

日本神話、奥深いです。ちゃんと読み直さなければ!日本が何を大切にしてきたかという教育がスッポリ抜け落ちています。我々の向かうべき方向をクリアにするためにも、このような話を子供たちに聞かせないと、グローバル化の波に飲み込まれてしまい、日本の良さが失われることに激しい危機感を感じています。

積極的に植林して、木を育て、木材を多種多様な用途に利用する「木の文化」を大切にしてきた日本。

里山風景に触れると何となくホッとするのも、日本が樹木を大切にしてきた証だと思います。

 

地球が壊れていく・・・

核の脅威で相手国を脅す世の中がまかり通るなんて、道徳的に許されないことです。

被爆国である日本が、どんなに悲惨なことであったかという事実を世界へ訴えても、核廃絶になりません。

戦争反対を訴えたところで、攻め込まれたら終わりです。

さて、私たちはどうするべきでしょうか?

両手を挙げて降参しますか。←死にたくない!

日本を捨てて、どこか海外へ逃げますか。←私には日本以外に“暮らしたい”国は思い当たりません。

きれいごとでは済まされない現実が待ち構えていることは確かです。

 

日本人としての良さを自覚しながら、世界の中でどのように振舞うべきでしょうか。

森の国、日本。

心の梅雨明けを目標に、頑張りましょうか。

 

 

 

 

ご変更・キャンセルに関するお願い

先週、『健全な美容医療』について考えました。

美容医療を受ける適正頻度というものに関しては、我々業界の中でも特に決まりがありません。

何となく「月1回×6回コース」などセットメニューがありますが、必ずそうしなければ効果が出ないというわけでもありません。

通う頻度、治療内容、年齢、肌質だけでなく、個人個人の健康状態や経済状況が治療結果に影響を及ぼします。

個別ファクターが多いのですが、そういうものをポチポチ入力すると、最適な治療内容と頻度が提示されるようAIに学習させられないものなのかしら?などと考えてしまいます。

いずれそんな時代が来るのでしょうか?

そういうものが無い現在、自分自身の治療経験と勘を頼りに、どのように治療を進めたら最適な治療効果を出すことができるか?を考えてみました。

【肌ルネ式スキンケア】

どの年代にも共通して言えることは、「化粧品の使用は最小限に留めましょう」ということです。

20代:肌トラブルがなければ治療の必要なし。ニキビやシミなどスポットで治療を受けることを薦める。

30代:お肌の曲がり角を感じたら、春・夏・秋・冬と季節ごとに1回程度の美肌レーザーを提案。

40代:若々しさを少しでも保ちたければ、顔面の筋肉拘縮予防目的でボトックスを始める。適度のヒアルロン酸注入も老化予防に役立ちます。

50代~:この年齢から美容医療を始めるのであれば、躊躇せず、ガンガン治療を進めましょう。美肌レーザー3種を毎月×12か月。取れるシミはどんどん取る。ボトックスとヒアルロン酸は顔が変わらない程度に取り入れる。目に見えて肌がキレイになる実感を味わっていただくことで、自信と喜びに繋げる。

 

美容医療は気分が高まった時に受けたいものですし、最初の1年間は毎月通っていただいた方が断然効果が出やすいと感じています。

そして、「あ~、本当にきれいになったなぁ」と実感できるのは3年後です。

絶対3年なのです。

だからこそ、皆様が快適に通い続ける環境を整えることが重要と考えます。

 

当院の予約状況ですが、初診予約を制限したことで、少しずつ予約が取れやすくなってきました

通いたい人がきちんと通い続けることが出来て、好ましい結果を出し、皆さまの喜ぶ笑顔に触れたい

 

そのためにも、当日の変更・キャンセルがないようご協力いただけませんでしょうか。

予約の変更・キャンセルは前日のお昼12時までにご連絡下さいませ。

お約束を守っていただけると、キャンセル待ちのお客様をご案内することができます。

 

何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

健全な美容医療を目指して

週末、美容医療の勉強会があり、大阪へ

金曜日の診療後、新幹線で向かい、深夜に到着。

土曜日と日曜日のお昼までミーティングが続き、その後京都に用事があって立ち寄り、東京に戻ったのはまたもや深夜

久し振りのハードスケジュールで、全身の細胞が破裂するかと思いました。

週末は別荘でリフレッシュなんて人もいらっしゃいますが、私には絶対無理

身体が持ちません。

 

さて、本題に戻りましょう。

私の愛する美容医療。

時は流れて、受ける患者さんの属性も変化しましたが、治療する医師の考え方も変容しています。

一昔前は、美容外科手術を受ける人は大変珍しく、広く万人に受け入れられるものではありませんでした。今は「一般の人でも気軽に美容医療を」というコンセプトを大手美容チェーン店が努力して打ち出しているので、美容医療への間口はかなり広がっているような印象を受けます。テレビCMはもちろん、電車内広告でも目にするようになりましたし、一般の人でもSNSやYouTubeで自分自身の治療経験を公表する時代となりました。

目を大きくしたい、鼻を高くしたい、唇をぷっくりさせたい、小顔になりたい・・・と顔の造作を変えることで、コンプレックスから解放されましょう!と言わんばかりに、まだ善悪の判断もつかない若者の心に「キレイになりたい病」を忍び込ませる悪魔がいることをお忘れなく。

不必要な治療を勧めたり、支払い能力のない人にローンを組ませたり、資本主義に生きる金亡者は容赦しません。

リアルな容姿を変化させるだけでは気が済まないのか、さらに写真を加工するので、もはや別人。

一部の人たちにとっては「加工」がデフォルトらしく、「加工しない」ことが異常というのだから、もう私にはついていけません 加工なし=すっぴん?? みたいな??

あ、そういうことか!加工はメークと同じ感覚なのでしょうね。

365日すっぴん、肌断食推奨の身としては、どうやっても盛りようのない自分の素顔と向き合いながら、「まあ、こんなものよね。」と自分の実力を受け入れて生活しています。

50歳も過ぎると、その老け顔にゾッとするのですが、若かりし頃の自分の面影を重ねてしまうから、「こんなんじゃない」と抵抗したくなるのです。でも、それが現実で、そんなものです。「もう歳だから仕方ないわよね。」と割り切る考えがある一方、「諦めたら(女は)終わりよ」と一生懸命抗う人たちもいます。まあ、どっちだって良いわけで、正解があるわけでもないから、自分が快適なように美容医療と付き合えばいいのではないかと思っています。

人工美を求めて一生懸命になり過ぎて、バランスの崩れたお顔になってしまうケースもありますが、それを希望している人たちもいるので、悪いとも言い切れません。ただ、あまりにも人工的な顔に対して、「不自然になるから美容医療は嫌」と全否定されるのは、美容医療に携わる身としては悲しいものです。それはあくまでも一例であり、美容医療を受けたら全員が人工顔(アバター)になるわけではありません。

こんな時代だからこそ、私は健全な美容医療を提供したいと思うようになりました。

HIFUで引き締めて、糸リフトでリフトアップして、目の下の脂肪を除去して、頬・額・鼻・顎などにヒアルロン酸を入れて形を変え、フラクショナルレーザーとダーマペンで毛穴を小さくさせて、、、という終わりなき美容医療旅を続けていても、決して美しくなれないことを、何となく肌感覚で理解しています。

何事もほどほどに。

私たち美容医療に携わる者は、患者さんの顔に対して大きな責任を感じています。

だからこそ、健全な美容医療を提供する1人の医師として、美容医療との適切な付き合い方を伝えることが、これからの私のやるべきことなのではないかと考えるようになりました。

やり過ぎは要注意です。美を損ねるばかりか、肌の健康まで損ねてしまうからです。中高年になると、肌のバリア機能が一度壊れてしまったら、回復までに何か月、下手をすると何年も時間がかかってしまうのです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

美容医療はスタンダートな治療だけでも、長い年月をかけてコツコツ治療を積み重ねれば十分効果を出すことができます。

たくさんの美容機器に惑わされませんように。

流行に流されず、自分軸をもって美容医療とお付き合いする「大人美容」を提供するクリニックでありたいと思います。

 

 

 

 

 

 

2023.05.16

薔薇

3月にプレゼントされたミニ薔薇が一度全て枯れてしまいました

可哀想なので毎日気になって枯れた葉を摘み、お水をあげていたら復活。

5月に入り、再びぽつぽつと咲き始めました。

 

鉢が少し小さく感じたので、ホームセンターで一回り大きな鉢と土など購入して植え替えました。

あれれ・・・?

写真を並べてみると、以前のほうがバランスが良いかしら??

鉢植えのセンスが悪いのか、写真の撮り方が悪いのか

 

園芸は興味がなくて、ずっとスルーしてきましたが、最近植物が可愛らしく思えるようになりました。

葉やつぼみ、花を観察していると、「ああ、生きているんだ」と生命の息遣いを感じます。

犬の散歩中でも、道端に何気なく顔を出す草花や、キレイにアレンジされた植栽にも目が行くようになりました。

植物を愛でる気持ちのゆとりができたことに、私自身驚いています。

要するに暇になったということ!

フランスの思想家であるパスカル曰く、「我々人間は退屈に耐えられないから気晴らしを求めている」とか。

よく耳にする女性の気晴らし方法(趣味)としては、

・推し活(K-POP多め)

・韓流ドラマ

・宝塚

・スポーツ観戦

・ペット

・ゴルフ

・ワイン

・スポーツジム

・ジョギング

・ハイキング

・旅行

ですが、他にも書道、日本画、外国語学習、手芸、歌、長唄、三味線、ダンス、食べ歩きなどいろいろありますね。皆さまの気晴らしは何ですか?

 

『暇』ってとてもいいことですね。有閑マダムではないので、暇は作らなければなりません。私の場合、暇は全て診療のために存在すると考えます。熱中できることを楽しみ、魂の英気を養い、それを仕事に活かせることが、何より充実感があります。

何をしていても、クリニックでの仕事と紐づけて物事を見てしまいます。

人の一生は、年齢・環境・家族関係等により、興味のあることや集中したいことが変わるので、見える景色も変化していきます。

最近、薔薇に興味が持てたことも、きっと何か意味があることなのでしょう。

このようにあれこれ思考するのもまた楽しいものです。

 

 

 

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