バレンタインですね
連休中、家族集まって食事をしたのですが、息子の彼女も一緒でした。
彼女がザッハトルテを焼いて、おまけにクッキーまで手作り!
それを小分けにして、私たち家族一人ひとりにプレゼントしてくれました。
それぞれ異なる小さな手提げ袋に入れて持たせてくれたので、たまたま家に置いてあった紙袋を見繕ったのかな?と思いきや、それぞれ別のお店でお目当てのチョコを買って、それに手作りケーキとクッキーを添えて用意してくれたのでした 夫と私と娘の3人分です。
とても気の利く優しい子なのですが、ここまで出来ると、嬉しいを飛び越えて感動の嵐です。
しかも、ザッハトルテは普段チョコレートケーキを食べない私でもペロリと食べ切ってしまうくらい美味しくて。
賢くて成績優秀、運動部にも熱心に取り組み、おまけに気立てが良く、可愛くて、料理が上手で、こんな女性いるんですかーーーーー
しかもごくごく普通に出来てしまう自然体な様子に、人の善さが滲み出ています。
社会にでたら、きっと仕事も出来るだろうなと想像できます。
彼女の将来が楽しみです。
チョコ好きな娘が刺激されて、昨夜せっせとクッキーを真似して焼いていました。
「これ、クリニックのスタッフさんたちに持って行って。ちょっと甘いけど。」ですって!
今年のバレンタインは若い人たちの優しさに触れ、心温まるイベントとなりました。
私は皆様に美肌をプレゼントできますよう頑張ります
当院の治療3本柱は、以下の3つです。
1.レーザー
2.ボトックス注射
3.ヒアルロン酸注入
本日は「ボトックス注射」に関する報告です
私のボトックス治療歴は24年。もはやライフワークです。
私自身も18年間治療を受けていますが、心からいい治療と思っていますので、どんどん広めたいと、草の根活動を続けています。
どのような活動かと言いますと、私がボトックスを受けて欲しいと思う表情をしてる患者さんに、コツコツ丁寧に声掛けするだけです。スタッフにもフォローしてもらいます。意外と地味で時間がかかりますが、一番確実な方法だと思い18年間堅実営業を心掛けております。
ボトックス治療の何が良いかと申しますと、①安全 ②確実で劇的な効果 ③老化予防 でしょうか。
当院はほぼ会員制のようなクリニックで、長年通い続けて下さっている患者様のリピートで予約が埋まります。
よって、実際に稼働している患者数は年間400名程度です。毎月診ている患者数は150人前後ですので、いかにリピーターの皆さまに支えられているかということが分かりますね。患者リストは私の宝物です
この中で、ボトックス注射を受けている患者の割合を定点観測しています。
2018年に大阪と名古屋でボトックスに関する講演会をした時に、当院のボトックス率データーを出してみたのですが、46%だったことを覚えています。この数字は、他の美容クリニックと比べるとかなり大きな数字らしく、営業の方々に大変驚かれました。その時、根拠はないのですが、「よ~し、それなら70%を目指してみよう」とひっそり願いました。
その後どのように増加しているか気になりましたので、統計プロフェッショナルの知人に頼んで毎年のデータを出してもらいました。
驚きの結果です。
2020年はコロナの影響で患者数が落ち込んだにも関わらず、ボトックス率は48%へ上昇しているではありませんか
その後も順調に増え続け、2023年は、何と60%を超えました
おお、70%も夢ではありません。
夢は願わなければ叶いません。
当院では、ボトックス治療が極々普通に行われています。
白髪染めみたいな感覚でしょうか。
先日、娘の知人で、表情筋の癖が強過ぎる20代男子にボトックスを打ってあげたところ、「ボトックスで人生が変わりました」と大層喜んでくれました。予想以上のリアクションに、さらに自信が増しまして候。
ボトックスはそのくらいインパクトのある治療です。
低リスクで確実に効果を出すことができます。
肌が綺麗に、明るい表情になります!
不機嫌なしかめっ面よ、おさらば
こんなに良い治療を受けないなんて、人生半分損
高齢者でたるみが強く、シワが深い人の治療は難しいのですが、私は積極的にチャレンジします。
老若男女、どんと来いでございます。
1人ひとりが幸せを感じられる治療を提供して参ります。
2020年の国勢調査では、単独世帯が一般世帯の38%を占めたとのこと。
東京都に限ると50%を超えている。
夫婦と子供2人という旧モデル世帯は1割を切る。
3世代同居は4.1%。
※日本経済新聞より
1人は気ままでいい。
私は50年間、いつも誰かと一緒に暮らしていたし、ずっと仕事をしていたから、1人でいられる時間などほとんどなかった。
子育てが終わり、1人で過ごす時間が断然増えた。
時々家族と過ごす時間は大切だし愛おしいと思うが、ひとり時間の快適さは捨てがたい。
長年1人暮らしを続けている人たちが、「他人と一緒に暮らすなんて無理」と口を揃えるのも理解できる。
適度な繋がりを感じながらも自由でいたいと思ってしまう。
まぁ、要するに、私はわがままな人間だと思う。
社会(社会って誰?)が個人主義を目指し、民意がそれを許容した。
個人の権利主張が強くなった。
これは欧米社会を模倣したからに他ならないが、表面的な制度だけを輸入し、魂が伴っていないからおかしなことになっている。
もともと日本人は控えめで謙虚で、空気を読み、周囲に合わせることが得意だし、善しとする文化だ。
個人の権利より、公の利益を優先してきた国だ。
この同調圧力は、コロナ禍で露になった出来事である。ある意味恐ろしかった。
私も若いころはアメリカ留学なんてしたものだから、そういう日本の堅苦しい習慣を毛嫌いしたものだ。
しかし、長く生きて、いろいろ経験し学んでいくうちに、日本の歴史、文化、精神性というものの成り立ちを知ると、張りぼてのような制度設計には無理があると思う。
日本人らしさという大和魂を無視しては上手くいかない。
80代の知人が現役で働いていた1980年代頃、彼女の会社では連休取得は4日間が限界だったという。
1週間も取れる雰囲気ではなかったし、皆もそんなものだと思っていたという。
4日間の短い海外旅行にたくさんのOLさん達が参加していたそうだ。2泊4日の旅??
私が研修医として働いていた90年代も、夏休みは1週間もなかったし、有休休暇という概念すらなかった。これは医師という属性だったからかもしれない。
真面目にコツコツ働くことが美徳であり、自分の出来ることが増えると純粋に嬉しかった。
休みもなく働くことがカッコ良かったから、睡眠時間を削って仕事した。
それでも夢と未来があったから苦にならなかった。
20年以上経った今、働き方は大きく変わった。
有休や育休取得を推奨し、残業を減らすことが良いとされる空気を感じる。
労働時間は1996年に1915時間、2021年は1651時間へ減少。
ところが日本国民1人あたりの労働生産性は1996年からほぼ横ばいとのこと。
米国は2.5倍、英国は2倍に増加しているのと比べると、停滞感を実感する。
労働時間は減ったけれど、仕事の成果も減ってしまったということ。
働き方改革は何か間違っているのだと思う。
真面目にコツコツ、人のためになる仕事をしている人が報われる社会であって欲しい。
さて、権利主張の激しい個人主義社会を模倣した日本。
核家族化が進み、とうとうひとり暮らしがスタンダードになった社会。
ひとり暮らしの高齢者をどうやって支えていくかが大きな課題である。
自由には責任と義務が伴うという原理原則を忘れてはならない。
人はひとりで生きていくことなどできず、家庭や学校、会社という社会の枠組みの中でたくさんの人たちの助けを借りている。
謙虚で驕らず、感謝の気持ちを忘れない。
そして「忠恕」の心で、志欲を持って生きていたい。
皆様、お正月はいかがお過ごしでしたか?
私は年が明けて、比叡山延暦寺へ向かいました。
何年か前に学会帰りに立ち寄った際、仏教のパワーに圧倒されて興味を持ち始めたきっかけが比叡山延暦寺でした。
今回は宿坊に宿泊
琵琶湖が一望できる静かな山奥です。
精進料理を食べ、お布団は自分で敷きました。
贅沢なホテルや旅館と比べると、ミニマムで無駄のないサービスが清々しいとさえ感じます。
とにかく人が少ないのが最高の贅沢
翌朝早朝から朝のお勤めに参加。
毎日毎日お坊さんはお経を唱え続けます。
延暦寺では、年初に1年の言葉を発信しているとのことで、令和6年は「忠恕」です。
誰に対しても真心と思いやりを忘れずに、という意味です。
論語に出てくるこの言葉をとても大切にしていたのは渋沢栄一。
今年は、クリニックの必須図書に「論語と算盤」を選んだので、何とも偶然ではありませんか。
真心って何でしょうか。偽りや飾りのない心ということですが、どうも私にはピンときません。
「忠」は「中の心」と書きますね。
それは偏りのない心という意味だそうです。
よって忠恕は、公平に人を扱い、愛と慈悲の心を持って接するということになります。
言うは易く行うは難しーーーーー
偏見と差別でモノを見がちな自分を反省しつつ、忠恕・忠恕・忠恕と念仏のように唱えています。
比叡山を後にして向かったのは、「大江山 行く野の道の遠ければ まだふみもみず天橋立」
小学生の頃、百人一首で知った天橋立です。
予想通り、風光明媚な場所でした。
そしてさらに北上して伊根の舟屋
こちらは古き良き時代を感じられる、日本らしい景色です。
日本版ヴェネチアと言ったところでしょうか。
日本海側京都北部は、過疎化は否めないものの、日本の観光資源の宝庫のような場所でした。このような日本らしい風景を大切に守りたいものです。
これからの旅は、いかに人込みを避け、静かな場所で心豊かな時間を過ごすことが大きなテーマです。
歴史好きな私としては、古代史や神社仏閣など絡めて旅を続けたいと思います。
そして旅で感じ取ったことを、必ず仕事に活かして参ります。
本年もよろしくお願い申し上げます。
2024年1月7日 自宅にて
忠恕を唱える山口麻子
本年の診療は全て終了いたしました。
皆様にとって、2023年はどのような1年となりましたか?
コロナも明けて、活動的にお過ごしでしたでしょうか。
【プライベート編】
私は、昨年脳梗塞になった父のケアに、心身ともに振り回された前半でした。
悔しくて涙したこともありました
ところが人間の回復力は凄いもので、父はやる気と自立心を取り戻しつつあり、最近は泣き言さえ言わなくなりました。失語症ですが、リハビリの甲斐あってかなり話せるようになり、図々しくあちこち歩きまわっている様子です。
ケアマネジャーさん、訪問看護師さん、クリニック、銀行などあらゆるところに監視の目が行き届いているため、何かあれば迅速に連絡を下さるので、本当に有難い限りです。
お陰様で私は精神的にだいぶ楽になり、通常運転再開です
高齢で病気を患う親との付き合い方を経験し、あまり干渉せず、余程のことではない限り自由にさせておくのが肝だと学習しました。
頼まれたら手を貸す。
こちらからあれこれ口を出さない。
子育てと同じです。
【仕事編】
T&R(信頼と尊敬)を探求し続けた1年でした。
18年間もクリニックを継続出来ているのは、患者様との長きにわたるT&Rを積み重ねてきたからと思えます。
ずっとT&Rを意識していた訳ではありませんが、患者様の期待には何としてでも応えたいという気持ちを強く持ち続けたことで、結果的にT&Rを築くことができたように思います。
「相手はどんな人で何を求めているのか。相手のために何ができるのか。」
今年はスタッフに入れ替わりがありました。
1人が鍼灸の専門学校に通い始めたため、新しいスタッフ2名が入社しました。
昨年も新しいスタッフが2名入りましたので、新参4名、古参3名となり、いろんな意味で化学反応を起こしているようです。
年初に掲げた通り、スタッフを増員して残業を減らすという目的は達成できました
当院は院長の私が全責任を持って患者様の診療にあたることが特徴です。
そして、診療をサポートし、患者様に徹底的に寄り添うスタッフの存在は欠かせません。
礼儀正しく、丁寧な接遇をするよう、日々スタッフに声掛けしております。
笑顔! 挨拶! 静かに歩く! 扉は手を添えて閉める! 身なりを整える!
小姑みたいに注意する自分が嫌なのですが、自分への戒めも含め、気持ちの良い人間でいられるよう精進し続けたいと思います。
スタッフ同士も、スタッフと院長も、T&Rを構築して気持ちよく働ける環境を整えます。
そのためには、どうしても「人事評価制度」が必要なことは数年前から分かっていたのですが、なかなか手に付かず。
ようやく今年から本腰を入れて制度設計を始めました。
オンライン学習を進めつつ、週1回、スタッフリーダーの西田とミーティングを続け、だいぶ形になってきています。
クリニックにとってもスタッフにとっても、働く幸せを実現するための人事評価制度です。
働く幸せとは? 将来の夢とは? クリニックで働く意義を見つめ直し、お互いのゴールを設定します。
院長がそれぞれのスタッフに対する期待職能を言語化します。
職業能力に合わせて役職と給料を設定します。
成長できるような教育制度を作ります。
設定したゴールに対する評価を行います。
・・・みたいなことをやっています
「毎年5%成長を続けることで、人としての器をストレッチさせましょう」
年末の納会で、私はこのような挨拶をしました。
「毎月3万円を利回り5%で運用したら、30年後にはいくらになるでしょうか?」
という質問を投げかけました。
単純に無利子で毎月3万円貯金を続けたら、30年後には1080万円ですが、5%の複利を続けたら約2500万円になります。2.5倍です。
お金を投資しろと言っているのではなく、自分に投資せよと言いたいのです。
自分の能力が高まり、器が大きくなれば、出来ることが増えます。
心に余裕があれば、人に優しくできます。
良い治療を行うには、かなり複雑な能力が必要だと思います。
①コミュニケーション力。信頼関係を築くこと。
②1人ひとりの患者様の特性をよく知ること。
③治療によって得られるメリットとデメリットを天秤にかける。
④患者様に喜んでいただける治療結果を想像する。
⑤治療技術を磨く。
⑥治療のベストタイミングを提案する。
⑦自分自身の心身の状態を整えておくこと。
⑧責任感と慈悲心を忘れない。
⑨恐怖心に打ち勝つメンタルを鍛える。
⑩人気者になること。
他にもいろいろあると思います。
仕事の本質は、「相手の悩みを解決すること」です。
そのために、自分の器を少しずつストレッチし、出来ることを増やしたいと思います。
私は50歳を超え、体力や記憶力など様々な身体能力は低下していると思いますが、恐れながら治療に関してはまだまだ上達しているとさえ感じています。経験や知恵が役に立つ仕事内容だからでしょうか、それともただの思い込みでしょうか←痛い人
自分の直感を信じて生きていますので、自己成長を感じられるうちは、診察室での仕事を続け、皆さまに幸せに尽くします。
老婆が裸の女王になっていたら、どなたか苦言を呈して下さいませ。
仕事から解放され、今年をあれこれ振り返っていたら、取り留めもない長文になってしまいました。
今年もお付き合い下さり、誠にありがとうございました。
ご年配の患者様からも「先生のブログ、読んでいますよ」と言われることが増え、嬉しい限りです。
これからも楽しい経験を積み重ね、内容を充実させたいと思います。
来年もよろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えくださいませ。
2023年12月30日 自宅にて
山口麻子