9月に入り、少し涼しくなったようにも感じますが、まだまだ湿度は高く紫外線も強い季節です。
当院は秋頃からまたシミ取りレーザーがはじまります。シミができてしまう原因というと、メラニンを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
メラニンと聞くと、シミに直結するイメージから悪者と考えられがちですが、もともとは紫外線から肌を守る重要な存在です。
メラニンには主に黄色~赤色のフェオメラニンと、褐色~黒色のユウメラニンの2種類があり、肌や毛髪、瞳の色はそれぞれの量・割合によって決まります。一般的に、メラニンが多いほど黒くなると言われています。
【シミができるメカニズム】
肌表面の表皮(約0.2㎜)の一番下にある基底層には、新しい細胞(ケラチノサイト)が作られて並んでいます。
その中にはメラニン工場であるメラノサイト(色素形成細胞)が5%ほど混ざっており、肌が紫外線などによる刺激を受けると、チロシナーゼという酵素がメラノサイトにメラニンの産生を指示します。
つくられたメラニンはケラチノサイトにとどまり、肌表面で紫外線を吸収し、ダメージが肌内部に届かないようにブロックし、紫外線から肌細胞を守る働きをします。
ケラチノサイトは基底層から分裂し、約28日かけて肌表面に押し出され、最後は角質となって剥がれ落ちます。これがターンオーバーです。
ターンオーバーとともにメラニンも排出されるため、通常の日焼けであれば約1ヶ月後には消えるこことなります。
しかし、肌内部の細胞に何かしらの異常が起こると、メラノサイトがメラニン産生の指示を出し続けてしまうことも。
過剰に作られたメラニンがターンオーバーと共に排出されず、シミとなって肌に残ってしまうことがあります。
また、メラニンの量が過剰でなくても、ターンオーバーが正常でなければきちんと排出ができません。ターンオーバーを乱す要因は加齢、乾燥、紫外線、摩擦など様々なので、生活のあらゆるところに罠が潜んでいます
【メラニンが増加する要因】
・紫外線
・加齢
・炎症やニキビなど皮膚トラブル
・肌への過剰な摩擦による刺激
・ホルモンバランスの乱れ
・疲労やストレス
・アルコール摂取や喫煙
・睡眠不足
上記は全て活性酸素を増やしてしまう要因でもあります。
活性酸素はメラノサイトを攻撃して、メラニンの生成を活性化させます。
それでは、メラニンの沈着・シミを防ぐにはどうしたら良いか?
1.メラニンが過剰に生成されないように防ぐ
2.ターンオーバー周期を整える
上記の2点です。
長くなってしまうので、次回のブログでご紹介したいと思います。
ファンデーションに頼らない素肌づくり
白金ビューティフルエイジングクリニック
20代までは積極的に日に当たっていたKeinaでした