医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

身体髪膚之を父母に受く

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

18年前の開院時に考えた、当院の経営理念、キャッチコピーです。

そして、ターゲット層は、

「40代からのシミ・しわ治療専門の美容皮膚科」

まだ30代半ばだった同世代の友人らは、アンチエイジングというにはまだまだ若く、美容医療なんて必要ないでしょ、という空気感 最初の頃は患者さんが少なくて暇でした

40歳を過ぎ、だんだんと知人も通い始めるようになりました。

加齢肌を整えることは実に気持ちの良いものです。

 

そして月日は流れ・・・

とうとう娘世代が受診するようになりました。

20代前半のお肌はピチピチ。

輪郭はきれいなカーブを描き、肌艶良く、弾力もあり、キメも赤ちゃんみたいに細かい

もちろん天然ですよ。

40~50代のキレイな肌とは全く別物です。

はっきりと言います。

若い人と比べるのは止めましょう

次元が違います。

年齢を重ねた、中身のある大人のカッコ良さを目指してください。

 

そして若い人たちへ。

「身体髪膚之を父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」

私が10代の頃、よく父に言われた言葉です。

ピアスを開けたり、金髪に染めていた程度でしたけれど、昭和の親にはそれでも過激に映ったのでしょうね。

時は流れ、令和時代。

隣国の影響で、美容医療が身近となり、毀傷しなければ損くらいの勢いで美容ツアーに出かける人の話をよく耳にするようになりました。浮足立っちゃっていませんか?そんなに軽い国民でしたっけ、Nippon?もっと大切にすべきことはありませんか??

身体への外科的手術は不可逆的であり、理想の美を手に入れるためには大きなリスクを伴うこともお忘れなく。

そして、メスを入れたからとて100%happyになれるとも限りません。

思い通りにならず、かえって引きこもりになってしまった人の話も聞きます。

若い人は人生経験も少なく、思慮も浅いでしょう。

古典は歴史の知恵の宝庫です。時代が違っても馬鹿にできないと思います。

自分の身体に傷をつけるのは、もう少し慎重になった方が良さそうです。

 

逗子研修

久しぶりの院外研修、逗子へ行きました

美容クリニックなのに海かい!!と突っ込まれそうですが、自然と触れ合うのが今回の目的です。

日々の診療ばかりに追われてしまうと、大切なことを見失いがちです

あえて時間を作り、スタッフ全員と共に過ごす時間を作ることは、信頼関係を築くためにも必要な行事だと思います。

曇天で良かった~

海に入りながら、自然と対話していると、自然から声が聞こえてきます。

都会にいると、自分の脳だけであれこれ考え過ぎてしまうのが問題らしく、自然に心を開いていると、自然が答えてくれるのです。

波は大きくなったり小さくなったりしながら、ただただ繰り返し押し寄せます。

砂は波に巻き込まれながら浜辺を彷徨います。

風は自由に移動し、人々に心地よさを与えたり、時には災害をもたらすこともあるでしょう。

対岸に見える木々は、ただそこに立ち、風に揺られて、光合成。

雲は太陽の強い日差しから私たちを守ってくれたり、雨を降らせて恵をもたらします。

自然界の存在は、ただそこにいて、その役割をずっとずっと繰り返しています。

風のようにダイナミックに動く役割もあれば、木々のように同じ場所に居続ける不動な植物もいます。砂粒のようにその他大勢と共調して存在するものもいます。

色々な役割は、大地という大きな環境の中で定められているものであり、そこに意志などなく、ただただ役割を果たすのみなのではないだろうか?

人間も自然の一員なら同じことではないでしょうか。

大地や宇宙という大きな歯車の中で生かされているだけで、それぞれの場所で割り当てられた役割をきちんと果たせばそれで良いのはないでしょうか。

人間の意志で自然を壊すようなことをするから、色々な問題が吹き荒れてしまうのだろう。

自我溢れるこの世界。

戦前の「お国の為なら~」思想に反発するように、戦後エスカレートした個人主義がやや行き過ぎて、私利私欲万歳もどうかと思いますね。

無我になりたい。

そのような思いに耽ることができました。

自然さん、たくさんの気付きをありがとう。

 

 

 

 

2024.10.01

秋の夜長

神無月。

ようやく空気も秋らしい肌触りとなりました。

犬の散歩中に聞こえてくる虫の音色もすっかり秋。

秋刀魚も美味しくなりました。大根おろしも忘れずに。

秋と言えば読書。

毎週土曜日の日経新聞、2ページにわたる読書欄がお気に入りで、気になる本を見つけたら即アマゾンでポチり。

土曜日の診療を終え帰宅すると、すでに本が届いています。

日曜日に早起きして、午前中に一気読みすることも可。

便利な時代になったものです。

 

本日は1日中、オンライン経営セミナーを受講しました。

クリニックを離れて学ぶ時間、とても貴重です。

私は一人読書で学ぶことが性に合っているのですが、異業種の人たちとディスカッションすることで新たな気づきを得ることが出来ます。またやる気が充電されます

 

石破さんが自民党総裁に選ばれました。

いろいろ批判する人がいますが、日本の総理大臣を引き受けて下さるなんて、どれだけ凄いことか想像できますか?

今夜も夜9時過ぎから首相会見を行っておりますが、このような遅い時間に記者会見とは本当にお疲れ様です。

いつ何時、何が起こるか。

それに備えていつも緊張の連続。のんびりなんてできません。

分刻みのスケジュールで日本国内のみならず海外へも頻繁に行き来しています。

一般庶民は退職して悠々自適なんて言っている年齢に、これほどの仕事をこなせるなんて、超人技です。

それだけでも十分尊敬に値すると思います。

別に石破さんのファンでもありませんが、批判ばかりする世論にちょっと物申してみたくなっただけです。

どう生きるかは自分の気持ち次第。

 

それから秋の楽しみの一つに、「坂の上の雲」再放送。NHK日曜夜11時です

放映されたのは15年くらい前でしたが、当時は仕事と子育てが忙しくて、テレビを観る余裕がありませんでした。

明治に活躍した人たちから見習うところがたくさんあります。

そして主人公、秋山真之役のもっくん(本木雅弘)、惚れ惚れするほど美しい 美男子の極み。

 

これからますます充実しそうな秋の夜長。

徒然なるままに楽しみます。

 

 

美容医療のリスク

先週、日本美容外科学会が虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されました。

私の参加目的は美容医療のトレンドに触れることですが、「流行」という言葉に超アンチな反応を示す性分ですので、あくまでも流行に乗らないのが私流です。しかし、知っておくことは職業人として大切なことです。

(そんな私ですが、大昔バブルの頃は流行のくるくるソバージュヘアにしたり、トサカ前髪にしたりと、流行に乗らされていた若い時代もありましたお恥ずかしながら)

二重まぶたや顔の輪郭(骨切り)手術などを観ていると、ゴールデンプロポーションから逸脱したような、わざとらしい造作を好む人たちがいるようです。アニメというかアバターのような、いかにも人工的な顔貌です。

もはや「美」とはかけ離れていると領域に踏み込んでいる様子です。

いや、「美」とは主観的なもので、個人が追い求める二重の形やフェイスラインの理想形があり、それを完璧に求める患者がいて、それに応える美容外科医がいる、という世界です。

しかしそれは絵画や彫刻とは違い、生身の人間を扱うのですから、それはそれは恐ろしいリスクを伴います。

小顔にするために頬骨や顎の骨を切る手術など、術後の骨折や感染といった合併症があるにも関わらず、手術を受けてしまうのは、若さゆえの勢いなのか、自分には起こらないと信じているのか。

提示された術前写真を見ても、顔貌が正常から逸脱しているような顔ではなく、ごく普通なのにもっと可愛くなりたいからというルッキズムに支配されているのかしらと想像してしまいます。

現在、空前の美容外科ブームです。

美容クリニックや医師がSNSで症例写真をバンバンアップしているから、「私もこんなに可愛くなれるかしら?」と安易に美容外科手術に飛びつく若者が増えていると聞きます。お隣の国に行って治療を受ける人、身近に話を聞くようになりました。

美容外科手術は皮下出血や腫脹などのダウンタイムを伴いますし、その間は日常生活に支障がでるでしょう。

自分の容姿が気になり過ぎて、引きこもりになる人もいるようです。

美容医療には中毒性がありますので、深く入り込むと心が病んでしまいます。

メスを入れる方法ではなく、カウンセリングなどの精神領域で、彼女たちを救えないものかと考えさせられました。

美容医療のハードルを下げ、お安く手軽に受けられるようにするのは考えものです。

 

私自身が流行に対して天邪鬼なこともあり、個人個人のまとう全体的な雰囲気が美しく格好良ければ良し!と考える方なので、完璧な美は求めません。というか、そんなもの手に入らないです。

ある患者さんのシミがなかなか薄くならず気になっていたところ、彼女は「シミがあったって死ぬわけではないから、これでいいんです。」ときっぱり。「それよりもファンデーションや化粧品を止められて、本当に良かったです」と仰いました。いや~、あっぱれです、幸せな女性です。

そもそも私のやっている美容医療は、アンチエイジング専門の美容医療ですから、もっと可愛くなりたいシンドロームの人が対象ではありません。

酸いも甘いも嚙み分けた大人が、「毎日のスキンケアが楽になって、肌の調子がいい感じ」を楽しめる程度の健全な美容医療を提供して参ります

心の良い人

今年は、学ぶ時間を確保し、2つの勉強会に参加しています。

1つは経営セミナー。

もう1つは心の學門。

後者で学んだことを少しご紹介しましょう。

 

「経済活動は精神を磨くためにやるものだ。最高の人格者になるためだ。経営者になって従業員とお客を救え。」

そうか、そうだったのか!

クリニックを経営している限りは、どうしても付きまとう金勘定。

お金は大事だけれど、お金の為に働くのは何か違う感じがする。

一体何のために働いているのだろう、、、

ここ数年、心にかかったモヤが急に晴れ渡ったような感覚になりました。

そしてもう一つ。

「肉体を鍛えたり、頭をよくすることより、豊かな人間性を養い、“心の良い人”を数多く育成することの方がはるかに大切なこと」

こちらもしびれました

肉体労働はロボットや機械が、頭脳はAIが代行してくれる時代となるからです。

お肌の透明感も大切ですが、心の透明感にこそ美の本質が宿ると考えます。

自分のやってきたことが肯定されたようで、胸の中がさわやかミントで満たされた気分です。

 

自分の専門である美容医療を通して、素肌を健康に保つことでいい気持ちになれる人・優しい人を増やせたらいいなぁ。

 

 

 

父、永眠。

9月9日、父が永眠しました。

昨日通夜、本日葬儀を無事終えることができました。

つきましては予約変更をお願いすることとなった患者様には大変ご迷惑をお掛けしてしまい、誠に申し訳ございません。

 

約2年前に脳梗塞を発症し、失語症となり、いろいろ不自由な体になりながらも、2年間頑張りました。

いえ、頑張ったかどうかは不明です。

「何もやることがない(できない)。もう死ぬしかない。」と度々口にするほどの絶望感だったかもしれません。

脳に広範囲のダメージを負ったことが原因で、健常人が当たり前に行うことが出来なくなるのですから、相当なストレスではなかったのではないかと想像します。

 

2022年12月退院後、一人暮らしが困難になり、2023年1月には説得してサービス付き高齢者住宅に入居してもらいました。

そこでの生活に慣れるまでにも3か月くらいかかりましたが、2023年4月ごろからだんだん精神が落ち着いてきたようで、友人に会ったり、演歌のコンサートに行ったり、野球観戦したり、それなりに暮らしを楽しもうとしていた様子でした。病気直後は、私や兄に連日「助けてくれー!」と悲痛の叫び電話がかかってきていたのですが、その頻度が減りホッとしたものです。

2023年5月には、親戚のいる名古屋まで足を延ばし、父の両親の法要にも参加することができました。

2023年8月、コロナに感染し入院。重症には至らず、1週間ほどで退院できましたが、これが引き金で肺が悪化したような気がします。

2023年11月から誤嚥性肺炎を繰り返すようになりました。

2024年3月下旬、とうとうファイナルステージ。介護付き老人ホームへ移りました。

2024年8月、再び誤嚥性肺炎で入院。CT検査ではすでに肺がボロボロになっており、これ以上延命処置をしても苦しむだけだと終末期宣告。

「退院=死」が差し迫った状況の中で、父を退院させる決断をした時は、死刑宣告をする裁判官と同じような気分なのかしらと想像したものです。親といえども他人の命を決めることの責任が重く重くのしかかります。

9月6日退院後、老人ホームに戻りました。案の定、2日後に意識を失いました。

駆け付けた時は意識不明でしたが、数時間後奇跡的に意識が戻り、声を出すことは叶わなかったものの、話しかけると目を開けて反応してくれました。

私の家族、兄夫婦、病気の母も駆け付け、一緒に過ごした最期の時間は実に尊いものでした。

最後の2日間、最後の力を振り絞って、私たちの声掛けに反応してくれたし、時々ニコリと笑顔も見せてくれました。

血中酸素濃度が低下したため、苦悶の表情でした。何度も何度も酸素マスクを自分で外そうと抵抗していた様子を見ると、やはり苦しそうで可哀そう。人の命はそう簡単に消えないものです。

38時間30分も苦しそうな呼吸を続け、やっと安らかに息を引き取りました。その瞬間、心のどこかで正直安堵したものです。

 

親が病気になると、子供はいろいろな決断をしなくてはなりません。

仕事で鍛えられていますので、決断することには慣れていますし、父のことだけでなく家族みんなのことを考えて判断し行動してきたつもりです。しかし、父にとって最善だったかどうかは今でも分かりません。

父はずっと自由で、遊び人で、人にあれこれ指図されるのが大嫌いだった人ですから、老人ホームなどもはや洞窟の暗闇にいるような状況だったのかもしれません。いつも友達に囲まれ、ワイワイするのが大好きだった人なので、寂しかったのだと思います。

「何にもやることないから、遊びに連れ出してよ。」と何度も何度も催促されましたが、私にも私の人生がありますので、毎日父の相手は出来ません。自分自身の精神状態を保ちながら、出来る限り面会に行ったり、食事に連れ出したと思うのですが、父にとっては不足だったのでしょう。

何となく死期を察した8月下旬から、ほとんど毎日仕事帰りに父の病室を訪れました。

コロナが明けて、病院の面会時間が19時までになったことも有難く、穏やかに話すことができ、幸せを感じました。

やるべきことはやり切りました。悔いなしです。

 

何の因果か、美容医療の認知度が極めて乏しかった頃から美容外科の道を志し、アンチエイジング専門の美容医療に携わること24年。私が美容医療で少しでも患者さんのお役に立てている(?)のも、両親が私を産み育ててくれたからです。ご先祖様への感謝の念が堪えません。

父をしっかり供養することこそ、子としての務めであり、自分自身の成長になると改めて考えさせられた数日間でした。

 

通夜と葬儀に参加して下さった親戚とご友人の皆様、

父のお世話をして下さった老人ホームの皆様、

入院中優しく看病して下さった病院の先生と看護師さん、

最期のセレモニーを滞りなく運営して下さった葬祭センターの皆様、

良き関係者に恵まれました。心よりお礼申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.09.04

何歳まで働く?

未曾有の少子高齢化社会。

日本の人口ピラミッドはもはやピラミッドではなく、釣り鐘型からつぼ型に変化しています。

詳しくは総務省統計局ホームページをご覧ください。

こうなってくると、高齢者も頑張って働き続けなければ、今の社会福祉サービスの継続が厳しくなるのは火を見るよりも明らかです。。

60歳以上の就業率はどのくらいなのでしょうか?

【女性】

60~64歳:38%(2003年)→ 64%(2023年)→ 78%(2040年予測)

65~69歳:23%(2003年)→ 43%(2023年)→ 64%(2040年予測)

【男性】

60~64歳:64%(2002年)→ 81%(2023年)→ 90%(2040年予測)

65~69歳:44%(2002年)→ 62%(2023年)→ 80%(2040年予測)

この数字、驚きませんか?

60代と言えば、健康上の理由で就労できない人が出てくる年代ですから、就業割合が減ることは自然の成り行きでしょう。それなのに、2040年には60代女性の7~8割の人が働く時代になるというのですから、頭と体が動けるうちは働け!ということになります。

70歳皆労働が当たり前の時代になるのではないでしょうか?

若い人が少ないんだから、みんな70歳まで働いてくださいよ、ってことですよね。

※私は占いで、「あなたは70歳まで働きます」と言われたことがありますが、これは万人に言えることだったのかもしれません。

 

70歳まで生き甲斐と思えるような仕事を続けられるようなキャリアプランを考え、価値ある仕事が提供できるようスキルアップすることが大切。時間を切り売りして生活費を稼ぐような働き方をしていては、長い人生がつまらないものになってしまいます。

また、仕事の質も大切です。

自分に合った仕事に誇りを持って取り組んでいる人は、実に生き生きとしてワクワク感が伝わります。

ボツワナサファリのドライバーさんは、私たちを楽しませようとするエンタテイナーでした。「大学で学んだ後、このサファリガイドの勉強をして試験を受けた。僕はこの仕事に誇りを持っている」と目をキラキラさせながら話してくれました。私はこのような人たちを強く応援したくなるので、チップをはずんでお互いHappy

 

当院のお客様を考えると、絶滅危惧種である「専業主婦」というカテゴリーの女性が意外と多い印象です。しかし振り返ると、開院した18年前に比べれば、働く女性は確実に増えていると感じます。有閑マダムの贅沢美容から、キャリアウーマンの自己投資的美容、そして趣味としての美容医療まで、ニーズも多様化していますね。

一生現役社会における美容医療の役割とは何なのでしょうか。

ここでいい話を1つご紹介しましょう。

70代後半の女性が、腰痛のため訪れた鍼灸院でのお話です。

70代の鍼灸医が、この女性を見てみて、「私は長年この仕事をしていますが、あなたみたいな人はみたことがない。何でそんなに若々しく、肌艶がいいのですか?」と驚いたとのこと。根掘り葉掘り質問されましたが、美容医療を受けていることは伝えなかったとか!ちなみに50代の時から20年以上、私の外来に通い続け、3種の神器(レーザー、ボトックス、ヒアルロン酸)を受け続けています。彼女が素敵に見えたのは、その生き方と優しい人柄に他ならないと思いますが、美容医療も少しはお役に立てたのではないかと、私は大変誇らしく思いました。ちなみにこの女性、会社役員まで出世したバリキャリですその知性と品格ある物腰と話し方は実に魅力的です。

 

皆さんは何歳まで働きますか?どのような70歳を過ごしていると思いますか?

私は占い通り、70歳まで美容医療を続けていると思います。

そして、素敵な高齢者をたくさん増やします

 

18周年

2006年9月に白金ビューティフルエイジングクリニックを開院して間もなく18年が経ちます。

当院をご愛顧して下さる皆様には、謹んでお礼申し上げます。

18年も経つと1年1年の重みが薄らいでしまいますが、けじめとして心境を綴ることにしています。

当院も18年経ったということは、クリニックの寿命として折り返し地点を過ぎたようなので、さて、今後どうしたものか?と考えるようになりました。

私個人の能力と性格から、規模の拡大は望みません。

薄利多売的な診療は、医療の質と患者満足度が保てないだけでなく、私自身も満足できませんので、幸福度が低下してしまいます。

患者様一人ひとりと向き合い、丁寧な診療ができた1日は、とても気分が良くなりホッとします。

企業というものは、後継者にバトンタッチをしなければ30年くらいで全て滅びてしまうようです。

人間が1世代でやれる時間は、確かにその程度でしょう。

クリニックでも飲食店でも小売店でも、後継者がいないために閉店するお店はたくさんあります。

研修医の頃から注文していた和食屋さんの美味しいお弁当があるのですが、最近は人手不足で配達できないということで、お弁当サービスを中止してしまいました

お世話になったお花屋さんも閉店しました。

よく通っていたイタリアンレストランも閉店しました。

健診で通っていた婦人科クリニックもこの春閉院してしまいました。

自分の身近なところでも、いろいろなサービス業が継続できなくなっていることに直面しています。

少子化による労働人口不足により、今まで普通に受けられたサービスが消えていく、要するに不便になるということを少しずつ実感し始めております。

ここ数年、我が国日本でもいろいろなサービスの質が低下していると感じることが多くなりました。

先日アフリカ旅行に行きましたが、何でもかんでも要領悪くて時間が掛かるんです

入国審査はペチャクチャお喋りしながらやっているし、

レストランでビールを頼んでも、なかなか出てこず、食事が終わってしまうこともあり。

ホテルのセーフティーボックスが壊れていて使えないのに、結局滞在中に修理することも出来ず

ここはアフリカだから仕方ないよねと考えるようにしましたが、これが常態化してしまうと困ることばかりになってしまいますよ。旅行であり、非日常だから受け入れましたけれど。

「日本人はガラパゴスだ。細かいことを気にし過ぎる。もっとおおらかでいいじゃないか。」と考える人もいます。しかし、日本人は真面目に丁寧に約束を守って仕事をするのが長所なのだから、この点はしっかり守るべきだと改めて思い直しました。

ボツワナサファリのジープがほとんどトヨタかNISSAN自動車だったことを誇りに思います

私自身も自分の仕事には誠実に取り組み、信頼されるよう努めます。

しかし、私一人が出来ることなどたかが知れています。

院長不在でも白金ビューティフルエイジングクリニックを存続させたいと思うのは、自分の遺伝子を次世代に残したいというような欲求と同じことなのでしょうか。

最近の関心事は、後継者問題です。

診療とサービスの質を維持しながら、いや、さらに高めながら、当院の素肌ルネサンスをどのように続けるか?

これからは激動の戦国時代に突入する予感です。

大地震など自然災害はすぐそこに忍び寄り、世界の安全保障など有事では全く機能しないことも明らかになりました。膨張し過ぎた世界のマネーにより経済活動は持続不可能となり、グレートリセットされるなどと言われています。

何が起きてもおかしくない時代だからこそ、一日終わって家に帰った時、「ああ、今日も無事に終わった」と胸を撫でおろし、森羅万象に感謝するようになりました。日本に生まれ、教育を受け、お仕事をさせてもらえることにただただ感謝です。

ただでさえ残暑が厳しいというのに、暑苦しい文章で皆さまを熱中症にさせてしまいましたら御免あそばせ。

19年目もよろしくお願い申し上げます。

2024.08.20

アフリカ旅行1

念願のアフリカ旅行報告です。

主な目的はサファリ観光でしたが、ヨハネスブルグとケープタウン観光は人間の歴史・政治・経済を深く考える旅となりました。

旅に出ると、自分の思考と多様性の器がストレッチされるのを感じます。

それが心地よいのですが、同時に日本の良さを再認識できます。

日本人は丁寧で清潔で真面目です。

それを息苦しいという人もいますが、私はこの稀有な気質を守り、世界に対して強みとしてアピールすることこそ、日本の生き残る道ではないかと思うのです。

 

さて、今回の長時間飛行機移動中に『世界の終わりの地政学(ピーター・ゼイハン著)』を読みながら、世界中の輸送・金融・エネルギー・工業用全材料・製造業・農業について、地政学と人口動態の観点から学びつつアフリカの現在を感じることが出来たので、今までにない深~い旅となりました。

 

まずはボツワナのチョベ国立公園のアフリカサファリについて。

私は乗り物酔いしやすい体質ですので、酔い止めを内服して万全の体制でジープに乗り込んだのですが、、、薬の副作用なのか時差ボケなのか分かりませんが眠たくなってしまい、ボーっとしながらゾウさんやキリンさんを眺めてウトウト


サファリドライブのチャンスは3回!気を取り直して、翌朝は半量の酔い止め内服でチャレンジ

バッチリでした

子供ライオンがじゃれ合いながら私の目の前まで接近して来た時は、ちょっと怖くてフリーズしてしまいました

ご覧ください、この太陽を

私はサンライズとサンセットが大好き。特にサンセットによる空のグラデーションを眺めていると、何とも言えない満ち足りた気持ちになれます。

サファリドライブの他、船上からのサファリクルーズも楽しむことができました。

ボツワナ人のガイドさんは視力が6.0くらいあるらしく、私にはまったく認識できないような場所にも肉眼で動物を発見します。ちなみにガイド試験には視力検査がないとのことです

こちらのサファリでは、生態系の捕食シーンを目にすることはなく、終始穏やかな動物さんたちの営みに触れました。

でも肉食動物は生きていくためには基本、弱肉強食であります。

人間も武力行使で領土を拡大したり、欲しい資源を手に入れたりする点では、野生動物となんら違いがないのではないか?と考えてしまいました。生き残り競争、生存欲求です。人間には考える力、理性があるのに、結局野蛮行為(=戦争)が世界を動かしている現実を思うと、私の得意な『きれいごと』ばかり御託を並べたところで何の解決にもならないではありませんか!ううう・・・ 神様、仏様

人間は他人(外国)を変えることはできません。それならば、弱肉強食が前提で外交を進めなければ、日本の未来も危ういのではないでしょうか。核兵器が根絶できないのも、自国の安全を守るための切り札と考えるからですよね。

サファリの動物たちに、人間を重ね合わせてしまうのでした。

もしかして、人間も菜食主義になれば、穏やかな関係を築けるのかしらとか。

こうして、私の考えるアフリカ旅は続きます。

 

2024.08.06

平和への祈り

パリ、オリンピックたけなわ。

伝説の無観客東京五輪から3年。

歴史的株価大暴落、日経平均4451円安。

急激な円高。

中東情勢悪化。イランがイスラエルへ報復攻撃?

アメリカ大統領選挙。

記録的猛暑、40℃超え。

 

本当に世紀末を感じてしまいます。

79年前の今日、広島に原爆が投下され、一瞬にして多くの命が奪われました。

生き延びた被爆者は、壮絶な苦しみを経験されました。

映像で見る遠い昔の出来事ですが、決して絵空事ではないのです。

近い将来、自分たちも同じ経験をするかもしれない、その時自分はどうするか?をよく考えるようになりました。

コロナ禍の3年間も必死でしたが、武力で激突する戦争は別次元です。

銃やミサイル、核兵器で人間の命など一瞬にして奪われます。

そんな苦しく悲しい思いはしたくない、根絶したい。

人間の欲や憎しみは、戦争を無くしたい、核を根絶したいという平和への思いを軽々超えてしまいます。

私の理想など、平和で安全な日本で生まれ育った人間の戯言なのでしょうか。

それでも祈ることを諦めたくはありません。

 

まずは身近な人間関係の平和から。

家族仲良く。

クリニックスタッフには愛情込めて。

お客様の悩みに寄り添い、治療結果を出し続けます。

自分ひとりで出来ることなどたかが知れていますが、それでも真面目にコツコツと取り組むしかありません。

嘆いていても、怒っても、何も始まりませんから!

 

体操の新星、岡慎之助選手の美しい演技に涙しながら、世界平和を祈ります。

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