医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

2017.02.25

冬のスキンケア

今年は家族に受験生がいないので、平和な1~2月を過ごしています。

先日、毎年恒例のスキーへ出かけました。晴天の中、中学生の息子に『飲む日焼け止め』を飲ませたところ、その効果を確認することができました。

男子は日焼け止めを塗りたがらないので、純粋に内服の効果だと思います。

患者さんやそのご主人も、海へ行ったりゴルフをする時に内服しているようですが、なかなかの評判です。

冬でもスキーをしたり、ハワイへ行く方などアウトドア派の方におススメです。

 

冬のスキンケアについて、少しお話ししましょう。

冬だから、乾燥するからと言って保湿剤を重ね塗りする必要はありません。

皮膚が元来、素晴らしい保湿能力を備えています。

正常な機能を持っていれば、冬だろうと乾燥しないのです。

私のクリニックに通っている患者さんたちは、年中肌状態が安定しています。

洗顔後だってつっぱらない人、たくさんいます。

「洗顔したらお肌がつっぱるので、美容液を足してもいいですか?」

などと聞かれることがありますが、塗らなければならない状態は皮膚が不健康であることの証。

まずその点を理解していただきたい。

化粧品を塗り重ねたところで皮膚が健康になるわけではありません。

塗ることで安心しているだけのような気がします。

本質的に健康な皮膚を手に入れたくありませんか?

 

女性は肌にいろんなものを塗り過ぎているようです。

下地とかファンデーションを塗るから、クレンジングや洗顔料で洗い落とすことになるのです。

だから、ファンデーションなんて塗らない方が良い。

特に乾燥肌でお悩みの方は、洗顔によってどれだけ肌が乾燥するか知っていただきたい。

洗うことで乾燥は悪化します。

まず、洗顔料による洗顔を止めればいいのです。これだけでも随分回復するものです。

ぬるま湯でササッと流して終わり。

洗顔後は皮脂膜が流れてしまうので、皮脂分泌が少ない人は、乾燥小豆半分(冬は小豆一個分)のワセリンを手のひらに伸ばして肌に乗せます。

基本これで十分。

 

ただし、オイリースキンで肌断食に難渋する人もいます。

角質がゴワゴワ体積して、皮脂分泌が多くて、吹き出物が出たり、赤くなったり、かゆくなったり・・・

スキンタイプによって、当然スキンケアも工夫が必要なので、分かりやすいようスキンタイプ別のスキンケアをまとめています。

 

目指すところは、「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

シンプルにすっきりと暮らすこと。

今は物欲ゼロの私ですが、幼少期はモンスター物欲番長でした。

その負の遺産が「8段飾りひな人形」

お雛様8段

大騒ぎして祖母に買ってもらったのですが、大き過ぎますよね・・・

最近飾っていなかったのですが、クリニックが広くなったので、今年はスタッフルームにど~んと飾ってみました。

過去の自分への戒めです。

お雛様小

ちいさな御内裏様とお雛様は、開院してから母が作ってくれた木目込み人形。

診察室に飾っています。

このサイズですと、保存にも場所を取らずコンパクトで最適です!

 

成功とは何か

長年美容医療をやっていますと、

「若い時のほうが肌が乾燥していたので、今のほうがキレイだと思う」

このような話をよくお聞きします。

40代より60代のほうが肌がキレイ。

今が一番幸せ!

 

昨日、スタッフとのミーティングで

「成功とは何か」

について意見を出し合いました。

夜、高校生の娘に質問したところ、

「自分が幸せに感じられたらいいんじゃないの?」

 

年は取りたくない、老けていく顔が怖い、鏡を見るのが嫌、、、などと言いますが、美容医療が成功した場合の表現を列挙してみましょう。

「今のほうが昔よりきれい。」

「顔のことが全く気にならなくなりました。」

「何も塗っていないけれど乾燥しません。皮膚は自分で潤うんですね。」

「素顔でいられるようになりました。」

「年をとるのが怖くなくなりました。」

 

治療だけではなく、通院自体が快適で幸福感に満ち溢れるサービスを提供することが、我々の役割だと思います。

何を幸せと感じるかは人によって違いますから、一人ひとりのニーズを的確に察知して、期待以上にお応えできることがクリニックの成功なのでしょう。

 

皆様にとっての「成功」とは何でしょうか。

真理の追究

1月終わりです。

年明けは、悩みや怒りの感情で心が曇ることが続きました。

天気のように、雨の日もあれば曇りもある。雷も台風もある。決して晴れの日ばかりではありません。

人の心もそのようです。

できるだけ心穏やかに、明るい気持ちで過ごしていたい。

仏教哲学の話を聞きに行きました。

心理学にも触れました。

映画『沈黙』では宗教について深く考えさせられました。

自分の仕事についても、今後どのようにやっていきたいのか?と思いを巡らせました。

 

愛犬ムニエルの避妊手術もあり、家で犬と過ごす時間も長く、自分の心をじっくりと見つめることができました。

 

“Truth is universal ”(真理は普遍的である)

 

最近は自分の行動や判断に対して、

お釈迦さまは、お天道様はどうお考えになるのだろうか?

と問うようにしています。

 

今日お会いした中小企業の社長さんはとても良いことを仰っていました。

「大成功する人はほんの一握りの人。自分にはできない。でも、小さな成功であれば、小学生が身に付けるような道徳観念を忠実に守れば出来ると思う。私の成功哲学はそこにある。」

従業員や家族を大切に思う気持ちが溢れているのが伝わってきました。

 

真理の追究は続きます。

 

 

 

謹賀新年

本年も宜しくお願い申し上げます。

昨年もクリニックは嬉しいことに大繁盛、12月は本当に疲れました。

お正月休みは初めて予定も入れずにゆっくりと過ごしました。

体の疲れはだいぶ取れ、大好きな読書が進みました。

『統計学が日本を救う(西内啓著)』は、少子高齢化や貧困など社会問題を考えるにあたり、豊富な統計データを示しながら解決方法を考えるという主旨の本でしたが、大変考えさせられる本でした。これを読むと、子育て支援は国を挙げて真剣に取り組まねばならないことが分かります。社会保障や医療経済のことも大変詳しく書いてありますので、お勧めの一冊です。

本当は社会学とか政治・経済にとても興味があるのですが、日々の診療に集中していると脳が疲労して社会のことに関心が薄れてしまうのが現実。あやふやな知識で社会問題を議論するのは不本意なので、定期的に情報をインプットしないと気がすみません。

休日に集中して読書することは気分転換になりますし、やる気が湧いてくるものです。

 

昨年当院は10周年を迎え、美容医療クリニックとしてはかなり充実した診療ができるようになりました。

老いる寂しさを和らげることに関しては、お役に立てているような気がします。

とにかく楽しく、美しく、「ここに来るだけでキレイになれそう♪」と言っていただけるように心がけています。

そのためには120%くらいの元気を貯めておかないと良い空気は作り出せません。

今年もさらなる元気とやる気を充電するために、スタッフと協力して楽しいことを経験していきたいと思います。

 

私は家族から、友人から、恩師から、お客様から、関わってきた数々の人から人生の学びを得ました。

まだまだ不十分なところも多く、とくに母親として未熟な部分は多々あります。

院長としてクリニックを経営していますが、今でも迷うこと、反省することばかりです。

それでももう40代半ば。人に“与える”立場となりました。

お客様もスタッフも家族も、私に関係する人たちを幸せにしてあげたい。

自分の持つリソースで何を提供できるか?

足りないもので補うべきことは何か?

いつもそんなことを考えています。

 

今年はより丁寧な診療を行い、無駄のないシンプルな生活に磨きをかけます。

仕事と遊び

目黒川はピンク色イルミネーションが輝き、クリニックには真っ赤なポインセチアとクリスマスソング。

「今年も終わりですねぇ、本当に早いこと。」

あぁ、またこの季節がやってきました。

師走というだけあり、何となく気忙しい12月。

診療は気持ちが集中するので脳が疲労します。

キレイになれる希望と喜びを感じていただけるよう、スタッフともども全力投球。

9時から17時頃まで診療すると私の集中力は途絶え、脳が興奮状態になってしまうので、なかなか落ち着きを取り戻せません。

最近、クールダウンするまで時間がかかるようになりました。

 

子供が小さかった頃は、早く帰らないと!迎えに行かないと!と、物理的時間に追われていましたが、今はそうでもなくなったからでしょうか。

気持ちは結構ゆったりとしているのです。

「先生はお忙しいでしょう・・・」と良く言われますが、嫌なことは遠ざけているせいか、それほど忙しいと感じていません。

自分時間も確保できるようになりました。

休日に愛犬を膝に乗せて読書する時間が至福です。

 

今年はたくさん旅行もできました。

振り返れば毎月どこかに出かけていましたね。

東京を脱出し、大自然や知らない土地に触れることが私のエネルギー源。刺激やインスピレーションがあります。

遊び時間を確保しながら仕事では目標を達成することは譲れないので、遊びも仕事も真剣にならざるを得ません。

美容医療は夢のある仕事ですから、楽しくパワーを充電しないと良い仕事は出来ません。

 

子供の頃から遊び大好き、遊ばない人生なんて考えられないと育ってきました。

両親も良く遊んでいました。

でもちゃんと働いていました。

 

遊ぶのにも相当エネルギーを使います。

だから真剣。

 

遊ぶために働く。仕事のパフォーマンスを上げるために遊ぶ(脳の休息)

これ、私の人生哲学です。

 

※ちなみに私の遊びとは、テーマのある旅、歴史や文化・芸能に触れること、スポーツ、知らないことを学ぶこと、日本酒について掘り下げること、楽しい仲間と美味しいものを食べることなどです。

 

 

 

 

ジェネシスを考察する

ここ数か月、大人気の『エクセルV』レーザー

本日はその勉強会に出かけました。

治療効果抜群のエクセルVですが、残念ながら日本にはユーザーの先生がとても少なく、本日のような勉強会は大変貴重な意見交換の場であります。

有用な情報を仕入れてきましたので、明日から皆さまへの治療に還元できると思います!

 

エクセルV には3種類のレーザーが搭載されています。

➀ジェネシス(肌質を整える)

➁エクセルVリフト(肌の引き締め)

➂エクセルVホワイト(美白効果)

1種類の施術でも効果を感じることができますが、3種類を同時治療すると、目に見えて明らかに肌が整います。

違いが分かります。

患者さんは大満足でお帰りになるので、翌月もリピートします。

相乗効果だと思いますが、今日は肌質を整える➀ジェネシス について復習しましょう。

ジェネシスはロングパルスNd-YAGレーザーで、受ける感じは温かく優しい印象ですが、蓄熱作用が強く真皮までしっかりと温めます。

低刺激レーザーで、LLLT(low reactive level laser therapy)と言われています。

ジェネシスを照射すると、HSP(ヒートショックプロテイン)70が増加し、メラニン産生が抑制されるとのこと。

そして過剰な働きは沈静化し、弱い働きは活性化させ、細胞の機能を均一化する働きがあるとか。

そうして真皮が元気になり、真皮から表皮へ情報が伝達され、表皮も元気になるということですね。

ジェネシスは傷んだ皮膚を健康にする作用があるということです。

なんだかとても魅力的な働きですよね、

ジェネシスは肌理を整え、毛穴を小さくさせ、赤ら顔を改善し、なんと目の周りのクマもよくするとか。

コラーゲンやエラスチンなど真皮の成分が増加することで、保湿力も高まります。

その他私が日々の診療で感じますのは、角質の厚いゴワゴワした皮膚にジェネシスを当てるととても滑らかになるということ。

ジェネシスは痛くなく気持ちの良い治療ですので、レーザーが初めての方でも安心して受けて頂けます。

 

それにしてもエクセルVはまだまだ多くの可能性を秘めたレーザーです。

 

まだ受けていない方、是非3種類のコンビネーションをお試しくださいませ。

 

利休の美学

先週は日本&国際美容外科学会が京都で開催されました。

世界中から美容外科医が集結した、特別な学会です。

私が美容外科の世界に入門した2000年春、思い返せば国際美容外科学会が東京の八芳園で開催されていました。

ライトアップされた桜が輝きを放ち、憧れの美容外科の世界に身を置くことができた高揚感は今でも忘れません。

その時初めてBOTOX治療の発表を聴き、注射するだけでシワが伸びてしまう治療があることに仰天したことを思い出しました。

 

時は流れ16年。

最近学会に参加して考えることは、「美とは何か」

今回は学会の合間に、大徳寺を訪れました。

そこで出会った『茶室』

3畳の小さな空間に惹きこまれました。

無駄がなくすっきりして、この上なく美しく。

侘び寂びの美。

私が行う美容医療で目指している美は、まさにこの茶室に答えがありました。

古いものの中に奥深い味わいがあるのに、何となく清々しさも兼ねています。

華美な装飾は無用。

シンプルで美しい。

この茶室のように歳を重ねることはできないでしょうか?

私は、狭い茶室の中で暮らしてみたいとすら思いました。

丁寧に掃除をして、極力無駄を省く暮らし。

お化粧せずとも、着飾らなくても、年齢にかかわらず美しくいること。

 

そんな話を患者さんとしていたら、

「歳を取って“美”を求めるのは無理でしょう。少しだけ若々しく元気でいられたらいいのよ。」と仰っていました。

「美はトータルだから、肌と髪をお手入れして、体を鍛えてスタイルを維持し、洋服や装飾品もそれなりのものに揃えて・・・そんなことやっていられないでしょう?」と。

「キレイにすることばかりに専念する生き方は私の哲学に合わない」と。

仰せの通りです。100%agreeです。

患者さんとこのようなディスカッションが出来ることに喜びを感じました。

 

それにしても、加齢と美は結び付かないのでしょうか?

しかし私はここを結び付けたい。

いくつになっても美しさというものを見つけていたい。

 

私はいつでも影響を受けやすい性質があり、利休のお茶の世界が気になって気になって、いろいろ調べてみました。

利休とは利を休めるということ。

私もこの辺で利を休めて、侘び寂び美容を哲学しようと思います。

 

 

 

 

 

医師募集

新レーザー『エクセルV』が大好評で、私の体も嬉しい悲鳴?を上げております。

毎日10人くらい、1人当たり15分~45分くらい当て続けているので、体は相当前傾姿勢を保持しています。

優しいスタッフが、

「先生の体のメンテナンスをしませんと!」

と、診療の合間のわずかな時間をみつけて、首~肩~背中をマッサージしてくれました。

コリの自覚症状はないのですが、触られるだけでも痛い部分がありまして。

しばらく擦ってもらうと、す~っと楽になりました。

10分くらい揉んでもらっただけでも、スッキリします。

すっきりした私の顔を見て、他のスタッフが、「先生、顔が白いです、〇〇その子かと思いました~」ですと。

 

お顔周りの血行が改善すると、顔色がグンと良くなりますね。

マッサージ後の顔色を見ると一目瞭然です。

顔色の悪い人は、血の巡りが悪いのだろうなと思います。

当院では、レーザー治療後にビタミンCイオン導入を行いますが、その時にスタッフが念入りに頭~首~肩~背中をマッサージします。

10分程度のマッサージですが、これが結構好評です。

洋服の上からのドライマッサージですが、短時間のマッサージでもすっきりと感じてもらえるよう、スタッフも工夫を重ねております。

 

ところで、大好評の『エクセルV』

ロングパルスNd-YAGレーザーは、驚くほどのリフトアップ効果があります。

久し振りにレーザー効果に魅了された私は、週末2日間、レーザーの勉強会に参加しました。

世の中にあるリフトアップ治療としては、高周波であるサーマクールと超音波のウルセラが有名ですが、エクセルVのロングパルスNd-YAGレーザーの効果が素晴らしすぎるので文献を調べてみました。

ロングパルスNd-YAGレーザーのほが高周波より優れているという報告がありました。

痛みも高周波よりは少ないはずです。(それなりに刺激的ですが)

もともとQスイッチNd-YAGが大好きな私でしたが、ロングパルスNd-YAGにも心奪われ、要するにNd-YAG大好きです。

 

そして、今は血管治療である532nmレーザーも研究中です。

シミと赤みの最適な治療を工夫しています。

 

それにしてもレーザーテクノロジーの進化には驚きます。

患者さんに、「先生、これでボトックスとヒアルロン酸注射は要らなくなるのですか??」と何度聞かれたことでしょうか。

効果を狙っている層が違うので、代わりになるものではないと思うのですが、レーザーだけで済む可能性は女性の願望なのでしょうね。

 

レーザーだけでもある程度のメンテナンスができることを期待して、日々の診療に励みたいと思います。

 

あ、そして化粧品は必要ないですから。

素肌美人、目指しましょう。

昨日の勉強会では300人くらいの医師が集まったと思いますが、ファンデーションを塗っていない女医さんはほとんどいませんでした。

いつもノーファンデのメンバーと過ごしているので驚きます。

美容医療でお肌をキレイにすることができるのですから、私はファンデーションは必要ないと思っています。

それどころか、ファンデーションを落とす行為自体が皮膚にダメージを及ぼします。

何も塗らないのが一番! すっきり、気持ちいい。

この志を継いでくださる医師を探しています。

今診ている患者さんは、もちろん院長である私が責任を持って対応致します。

医者を増やして効率的に回転させようなどと思っていません。

ただ、現在当院でやっているような、お化粧品を卒業させるスキンケアを実践しているクリニックがほどんどないという現実。

そして、全国にはお化粧品に疑問を持ち、卒業したいと思っている女性がたくさんいるというギャップ。

本当に良いことは社会に伝えなければならないという使命感でしょうか。

志を同じくする医師を育てなければならないと思うようになりました。

 

スキンケアはまず肌断食。

何も塗らない前提で治療を進めたほうが、肌の再生能力が妨げられずにすむのでキレイになる速度が速くなります。

美容医療が大好きで、化粧品に頼らない素肌美人をつくるお手伝いをしたいと思う女医さん、一緒に働いてくださいませんか?

ご興味のある方、ご連絡お待ちしております。

 

 

1日10人

9月から302号室まで広々と拡張し、診療が慌ただしくならないよう空間のゆとりができました。

スタッフはキッチン付きの広いお部屋でランチが取れるようになりました。

人口密度が減ったので、騒々しさがなくなり快適です。

ところがやることは増えるし、患者さんも増える一方 😯

当院の特徴は、医師である私が手を抜くことなく診療すること。

このスタンスは絶対に守るべきだと考えています。

肌状態の微妙な変化に気づいたり、ちょっと今日は元気が無いなと察知すれば、健康や精神状態にまで気配りできます。

ボトックスは、本当に微妙なさじ加減で効果を調整することができますので、今までの経過を頼りにその都度濃度や投与量も変更しています。

当院では私自身でボトックスの調合をしていますが、医者が全部やっているクリニックは珍しいと思います。

また、写真撮影や肌診断も自分で行います。

こうして診察に力を入れていると、どうしても一人を診る時間が30分、45分、60分・・・と長くなってしまうのです。

医者が診察する時間を短縮してスタッフに任せることで、より多くの患者さんを診ようと考えるクリニックが多いのですが、そのような流れ作業になってしまうと患者満足度は低下するような気がしてなりません。より多くの患者さんを診ることで効率よく利益を上げることを目標にしてしまうと、それはこちら都合の発想なので患者さんのためになりません。どうしたら患者さんを喜ばせることが出来るか?を第一に考えていると、どんなに頑張っても1日に診ることのできる人数は10人程度が限界です。要領が悪いと言われればそれまでですが、私自身が自分の体力と精神のバランスを取りながら最善の治療を行うにはこの人数が精一杯。

遠方からたまにいらっしゃる方に、

「先生、ヒアルロン酸もお願いします~。」

「先生、このシミ取ってください~~。」

と頼まれますと、もう時間がないわ(汗)と思いながらもやってしまうのが人情。

常連の方には、出来る限りやれることはやりたいと思ってしまうのも人情。

なかなか予約を取ることが出来ず、無理やり予約を取ってしまうスタッフも人情。

当院のスタッフは、忙しいことを嫌がらない人達なので、快く予約を入れていますので、ちょっと無理をして自分たちを追い込む結果になることもしばしば。

忙しくなると、自分が休みでも自ら出勤しますと言ってくれる、気持ちの良い自慢のスタッフたちなのです。

そんなメンバーと、毎日「あーしよう、こーしよう、どーしよう!」と言いながら工夫していますが、それでも1日に診られる人数は10人が限界だと感じる9月でした。

 

このような状態で、常連の患者さんもなかなか予約が取りづらくなっています。私が大切にしたいのは、長いお付き合いで、お肌をキレイに整えておくことに価値を感じて下さる方。この方たちがいつでも快適に通える環境を整えたいという気持ちが一番です。しかし、新しい出会いも楽しく、いろんな人の美をサポートするのもワクワクします。

 

悩んだ結果、新規患者さんの制限を行うことに決めました。

新しい患者さんは、下記のいずれかであることを条件に受付します。

➀当院顧客のご紹介であること

➁院長書籍『化粧品に頼らない素肌美人のつくり方』を読み、それを実践する意志のある方

 

本気で素肌をキレイにしたい方に通っていただきたいと思っています。

ファンデーションを塗らなくても、清々しい美しさがあることを一緒に喜べる方。

どんどんキレイになって自信をもって人生を楽しんで欲しいです。

 

 

老後をいかに過ごすか

敬老の日前日。

76歳の父と、高校生の娘と3人で、95歳の祖母へ会いに行きました。

95歳が生きているので、76歳の父はまだ敬老扱いされません。

数年前から老人ホームに入居している祖母ですが、驚くことに全くボケないのです 😯

体はそれなりに弱ってきていますが、自分で歩けますし、元気な90代だと思います。

家族と同居できなくても、何の不満も言いません。自立しています。

一般的に、高齢者が入院したりホームに入居するとすぐにボケると言いますが、祖母は全くあてはまりません。

奇跡です。本当に頭がしっかりしています。何故だろう?

私なりに観察して感じたことを述べてみます。

これは、老後の生き方の参考になると思います。

⓵ 知的好奇心の塊のような人:
一人でも十分に楽しんでいることが分かりました。
毎日ラジオやテレビで、古典や語学講座を聴いて知識欲を満たしているようです。
今日は、先日聴いた古典講座の「宇治拾遺物語」の一話を私たちに教えてくれました。
年老いて目が悪くなっても、このような楽しみ方があるのだなぁと感心します。
ちなみに私が子供の頃から、万葉集を読んでいたような記憶がありますし、俳句もやっていました。
若い頃からの趣味が今でも生きています。
老人ホームに入っても続けられる一人の趣味の世界を持っていると強いですね。

⓶ 麻雀をやっていた:
若いころから友人と麻雀をやっていたので、頭と指を訓練していたのでしょう。
「老人ホームで一緒にやった人がいきなり5ピン(筒子)から捨てたから、こりゃだめだと思ったわ。」と。
これには笑ってしまいました。
ちなみに子供のころからピアノもやっていたので、これも指の訓練になったのでしょうか。

⓷ やりたいことをやる:
結婚してから、3つやりたいことがあったそうです。そのうち2つはクリアしたとのこと。
・車の運転・・・インド駐在中に車の免許を取った。
・社交ダンス・・・ある程度やった。
・英会話・・・これは不十分だったと反省していました。

⓸ 多趣味:
茶道、テニス、歌舞伎鑑賞、ピアノ、麻雀、社交ダンス、ドライブ、古典勉強会、海外旅行、、、 いろんなことをやっていました。
専業主婦の強みでしょうか。

⑤ 自立:

70歳で未亡人になってから、ずっと一人暮らしをしていました。

子供に頼ることなく、しっかり生きていました。90歳くらいになると病気やケガをしたこともあり、さすがに一人暮らしも大変になってきたようで、老人ホームに入りました。

 

 

以上、私なりの考察でした。

貴重な大正生まれで、まだまだいろんな話を聞かせてほしいです。

東京オリンピックの年には100歳、それまで元気に生きてもらいましょう。

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