化粧医療という言葉をご存じでしょうか。
日本化粧医療学会というものがあり、ホームページを見ますと、
「化粧医療は顔化粧だけではなく、広く審美歯科やスキンケア、ハンドケア、ネイルケア、そしてサプリメントなども含む考え方です」と書かれています。
ふむ、美容医療も化粧医療の一部と考えて良さそうです。
今までは、健康だから若々しく見えると考えられていましたが、
その反対で、若々しい(見た目を整える)ことが健康につながることを、医学的に検証することが目的のようです。
人生100年時代を自立して生き抜くために、積極的に美容医療を受ける時代が来たということです。
これぞまさに予防医療です。
しかし、「化粧医療」という響きは、どうしても化粧品を連想してしまいます。
ノーメイク美容を目指している私には、どうもしっくりきません
素肌の清々しい美しさから得られる幸福感こそ、私の目指す美容医療です。
論理的思考ができる人を「エクセル人間」と呼んでいます。
それに対して、感情で動く人は「ハート人間」
私たちは「エクセル」要素と「ハート」要素を両方兼ね備えていますが、どちらが強いか?ということです。
私自身は50:50かな?と思っていたのですが、スタッフからは、
「先生はエクセル人間だから、当院の患者様もエクセル人間が多いと思います」と言われました。
若いころは、「何となくキレイとかあり得ない。治療の結果を出すには根拠が必要!」と信じて疑いませんでしたが、
今となっては「何かいいのよね~」が大切なのだ、ということが理解できるようになりました。
一つ例をあげましょう。
私が愛してやまない「ワセリン」
理論では、オイルやクリームなどの保湿剤の役割は、皮膚の経皮水分蒸散量を減らすことだけに集約されます。
よく、クリームで蓋をする、っていうものです。
美容液やクリームがお肌に浸透して、ハリや潤いを出すというのは、あくまでも化学物質のコーティング作用であり、皮膚そのものが健やかになるわけではありません。
あなたはそのコーティングを一生続けますか?
それよりも、皮膚の新陳代謝を邪魔しない「ワセリン」を塗布することで、自分の保湿力を引き出したくありませんか??
「理屈は分かっているけれど、ワセリンは使用感が悪くてねエ。。。」
という言い訳で、伸びがよく、しっとり感抜群の高級クリームが好まれるのが現実です。
ワセリンはたったの数百円ですよ。
ブランド化粧品のクリームは何万円、時に10万円を超えるものもあります。
作用としては同じなのに、人間の感情は「テクスチャーの良いもの。高級なもの。」に動かされます。
水と油と乳化剤が主成分のクリームを、私は「スジャータ(コーヒーミルク)」と呼んでいますが、
スジャータに数万円も出すなんて、エクセル脳で考えたら信じ難き行為なんですが。
ま、スジャータにロマンを乗せて心の満足を買えればそれで良いのかもしれません。
商品のマーケティングは、そのようなエモーショナルなものを研究し尽くしているのでしょうね。
ちょっと夢を打ち砕いてしまいますが、私は見た目の皮膚の美しさを理論的に考え説明していきたいと思います。
気が付けば、もう2年近くジムでの筋トレから遠ざかってしまいました。
行かなくなった理由は、腰を痛めたこと。
歩きにくくなるほど酷かったので、藁をもつかむ思いで、近所の整体に駆け込みました。
その整体師さん(厳密には柔道整復師)の腕が良く、あっという間に痛みが治ってしまったので、
「日頃からトレーニングをしても、痛みはどうにもならないのかぁ」と諦めてしまったのです。
時々ヨガなどやっていましたが、今年の春にジムが閉鎖してしまいました
そしてコロナの時代に突入、ますます運動から遠ざかり、本当にダメですよね
当然ですが筋力は落ちます。
お腹も出てくるし、タプタプしてきて、自分でも「まずいな、不快な体形だ」と薄々感じていたところ、
娘に「何だ、そのたるんだ体は!ジムに行きなさいよ」と一喝される始末。
そうだよね・・・
思い立って、近所のジムへ筋トレ体験に出かけました!
これがなかなか爽快で、心地よい疲労感と筋肉痛が快感ですらありました。
真実を言ってくれる家族はありがたいものです。
当院に来る患者さんも、来院のきっかけは
「息子に老けたと言われた」
「孫にシミを指摘された」
「夫にシワが酷いと言われた」
など、家族からの指摘が行動を起こさせていることが良くあります。
きちんとメンテナンスされた体、手入れの行き届いたお肌は気持ちの良いものです。
自己肯定感も上がりますし、
周りの人たちへの礼儀であるとも感じます。
何事もひどくなる前に手を打ちましょう!
マッチョ好き歴35年の私です。
当院は14周年を迎えました。
周年を迎える9月は、けじめの月として考えることが多い季節です。
新しい治療を始めることもありました。
イベントを企画したこともありました。
今年は何にしようかな・・・
今さらですが、「ヒアルロン酸注入」に力を入れることにしました。
※地味に注入治療歴20年です
ヒアルロン酸は少量を適切な部位に注入することで、少しだけ時計の針を逆戻りさせることができる良い治療です。
しかし、欲張って多めに注入したり、不適切な部位に不適切な種類のヒアルロン酸を入れてしまうと、
「何かやりましたね」
と感じてしまうような不自然さが出ることも事実。
❛アンチやり過ぎ派❜の私にとっては、
「まあ、そこまで無理しなくてもねぇ」と思ってしまうこともあり、
積極的にお勧めすることもありませんでした。
育ちの良い上品な美しさには、
美容医療でどんなに若作りしても叶いません。
先日、スタッフの誕生日でしたので、
「誕生日プレゼントにヒアルロン酸入れてみますか?」と誘ってみたところ、
その結果に、
「先生~、すごいです頬が上がりました
嬉しいです
わー!!」と連呼され、
「しかも痛みはほとんど気になりません、ボトックスの方が痛いくらいですね」と。
そんなに喜ばれたら気分良くなっちゃいます
自分の持てる技術でこんなに喜んでくれるなら、もっと皆さんの幸せに貢献できるはず!
やる気が湧いてきました
2020年も残すところあと4か月を切りました。
9~12月はヒアルロン酸シーズンです。
詳しくはこちらをご覧くださいませ。
いささか刺激的なタイトルになってしまいましたが、私はこのような女性を心の底から尊敬します。
もちろん、経済的に豊かで破綻していないことが前提です。
その理由ですが、
① 「何かをやりたい」という意欲が衰えないこと
② 趣味を楽しめる健康状態を維持していること
③ 自由に使える経済的能力が高いこと
④ お金を使うことで周りの人々を幸せにできること
当院の患者様でも、美容医療を受けることが日常生活の一部となっており、
お肌のケアをすることで幸福度を増すことのできる方々がいらっしゃいます。
のびのびと治療を楽しみ、来院の度に満点の笑顔でお帰りになる人たちです。
私たちも喜びのお裾分けにあずかります。
きれいでいたい、若々しくいたいという気持ちを素直に追い求め、
可能でかつ心地よい範囲の医療を受ける前向きな姿勢があり、
それを実行して、
ご自身の快適な見た目を整えること。
言うは易しですが、これを実現できる人はほんの一握りだと思っています。
経済的自由がなければ実現できません。
私もそのような70代になることが目標です。
興味の対象が何になるか分かりませんが、
興味の赴くままに、
やりたいことができる人生。
経済的なことを理由に諦めるようなことのない状態。
そんなスーパーシニアになりたいです。