院長ブログ


幸せホルモン

皆さん、幸せホルモン出していますか?

 

クリニックあるある!を一つご紹介しましょう。

~診察室での会話~

院長:「A子さん、今日は顔色が良いですね。元気に見えますよ。」

A子さん:「昨日まで肌荒れしていて、頬が赤かったんですよ。すごく落ち込んでいたのに、今日は治ってしまいました

院長:「キメも整っているし、問題ありませんね。」

A子さん:「ここ(クリニック)に来ると、なぜだかキレイになってしまうんです。ひどい状態を先生に診てもらいたかったのに・・・」

 

クリニックに通ってくるだけで、なぜか肌がキレイになってしまう。

これ、本当によくある話です。

そのように感じている方は、どんなことを感じていらっしゃるのかしら?と想像してみました

➀白金のクリニックに足を運ぶことをこの上なく楽しみにしている(ワクワク)※前夜、興奮して寝付けなかったという人もいらっしゃいます。

②あそこ(白金)に行けば、キレイにしてくれそうだ。

③レーザーや針刺激は痛いけれど、顔が整う感じがする。

④ビタミンCイオン導入とマッサージが気持ちいい。

⑤スタッフさんが優しく接してくれる

⑥こんな時代だからこそ、安心して気兼ねなくおしゃべりしてリラックスできる場所は貴重だ

 

美容皮膚科では、患者様の悩みやご希望に耳を傾け、共感することが最初の一歩です。

最適なコミュニケーションで相手を知るよう心がけます。

そして直接肌に触れ、治療(施術)をします。

これらを繰り返すうちに、信頼や愛情が育まれ、脳の視床下部から「オキシトシン」という幸せホルモンが分泌されるのではないかしら?と考えます。

「オキシトシンは、赤ちゃんに授乳すると母親の脳から分泌されるホルモンで、子宮収縮作用がある」と学生時代に教わりましたが、

心が癒されストレスが和らいだり、自律神経が安定したり、幸せな気分になったりする作用もあるようです。

 

私も診療中は患者さんとの時間がとても楽しいですし、自分の知らない世間話が聴けることが何より有難いことです。

読書と一緒で、世界観が広がりますから。

コロナ禍にも関わらず、通って下さる患者様がいてこそ、私たちの仕事の価値を再確認することができます。

患者様も当院に来ることで、オキシトシンがバンバン放出されているのだと思います

レーザーや注入治療の『結果』だけではなく、『通う』行為自体がお肌に与える影響ってかなりありそうです

幸福感に包まれ、美意識がアップ お肌もキレイに

 

オキシトシンを高めるには、愛する人とのスキンシップが効果的とのこと。

私の場合は、愛犬ムニエルとくっついていることですね

毛並みがさ・い・こ・う

柔らかいものに触れると幸せを感じるようです。

子供の頃、気に入ったタオルケットを指の間に挟んでスリスリするのが快感だったのはオキシトシンが出ていたのですね!

家族や友人らと集まり、ワイワイ楽しく話したり食事したり楽しむこともオキシトシンを高めますが、今のコロナ禍では、やりにくくなってしまいました

人を褒めたり、親切にすることでも幸せになるようです。

身近な人との関係性を豊かにすることを心掛け、愛のある生活をお過ごしください!!

 

 

 

 

 



精神のアヘン

オンラインゲームは「精神のアヘン」「電子薬物」である、と中国国営メディアが批判したとのこと。

現代は赤ちゃんの時からスマホやタブレットに触れる時代。

子供がゲーム中毒になることは十分に考えられます。

12歳未満の課金使用全面使用禁止や時間制限など設ける方向で動いているようです。

おお、中国よ、よくぞやってくれました

民主主義国家では、このような規制はできないでしょう。

私は昔からゲーム反対派で、我が子にもゲーム機を買い与えませんでした。

子供にはいつも「買って」とブーイングの嵐を受けましたが、それでも負けません

ゲームを買い与えて良い事は何もないと考えていたからです。

ゲームは情報が入ってくる一方通行で、思考力が身に付きません。

子供には他者との関わりや体験を通して、人が生きていく上で大切なことを身につけさせようと考えて子育てをしました。

 

現在高校生の息子は、小学生の頃、お年玉などでこっそりソフトを買っていたり、友達のゲームを借りていました。

時々ゲームセンターにも行っていたようです。

中学生2~3年の頃、友達とオンラインゲームをやりたいというので、とうとう根負けして大きなPCとモニターを買い与えてしまったところ、1~2年間は狂ったように自室でゲームに没頭。「しまった・・・」と後悔するとともに、夜11時くらいになるとゲームを止めさせるために日々大ゲンカを繰り広げ、いわゆる「反抗期」絶好調の中学時代。母親としての責任を感じ、精神的に苦しい時期を過ごしました。「このままで大丈夫だろうか?」と。「PCを買い与えた私が悪かったのではないか?」と揺らぎました。

ところが高校生になると、ある時期から試験の前には自発的にPCとモニターをクローゼットに片付けるようになりました。

試験が終わるとまだ出してきて、オンライン絶叫

そんなことを繰り返しているうちに、高校2年生くらいからでしょうか、一切ゲームを止めてしまいました。

運動が好きな子なので、友達と外でバスケをやってストレス発散していたようです。

とりあえずゲーム中毒にならずに良かったと胸を撫で下ろします。

去年ベストセラーになった『スマホ脳』をそっと部屋に置きましたが、スマホの有害性も分かっているようで、受験勉強を始めたらスマホすら閉まっています。

子供は親が心配するよりも、ずっとしっかりしています。

今となっては、ゲーム中毒になりかけたあの1~2年間も悪くなかったと思えます。

ある時期、完全燃焼するまで好きなことに熱狂することも大切なのではなかろうか?とも思うのです。

親がうるさくアレコレ規制して不完全燃焼の青春時代を過ごすと、大人になってからその反動で欲求不満を爆発させることもあるんじゃないかしらと。

そう考えると、国が一斉にゲーム規制に乗り出すことによる弊害も何かしら考えられます。

 

話を戻しますが、大人が儲けるために子供にゲームを売ってはいけません。

先日テレビで、ドイツの哲学者マルクス・ガブリエルが「ethical capitalism」の話をしていましたが、経済活動を行う上で我々は倫理的に正しいことを追求していかないと、人間力が低下し、国力が低下し、世界全体が貧しい方向へ向かってしまうことは火を見るよりも明らかでしょう。

小学生くらいの子供が集まって皆でゲームをする姿に違和感を感じませんか?

未就学児がスマホやタブレットをいじっているのも変じゃないですか?

子供と散歩しながらスマホに夢中になっている親御さん、しっかり子供と向き合ってください!

中国のように大胆な規制をしなくても、民間レベルで社会に良いインパクトを与える企業や人が増えることを切に願います。

 

 



楽しんでいますか?

オリンピック 男子サッカー準決勝

スペインに負けてしまいました

しかも延長の最後の最後で。

悔しいですよね、全く

 

さて、最近時々オンライン学会を視聴するのですが、集中力の無さに愕然としています。

ついつい他のことをやりながら視聴すると、マルチタスクは全く効率が悪いですね

いや、話自体が面白くない、話し方が下手!と演者に責任をなすりつけたくなるくらい頭に入りません。

自分の脳力が下降曲線に突入したのでしょう。

 

そんな中でも、キラリと頭に入ってくる発表がありました。

「ニキビ治療をいかに継続してもらうか」という内容の発表です。

ニキビ治療は慢性炎症性疾患ですから、年単位の時間がかかるものです。

だから治療を続けてもらわなければ、結果を出すことができません。

通院してもらうことが何よりも大切なのです。

治療を中断してしまう理由No1は、

ナント 「医師の態度(の悪さ)」だということです

 

高圧的で偉そうなお医者さん・・・

しかめっ面で怒っているお医者さん・・・

忙しそうで話しかけずらいお医者さん・・・

無表情で淡々と説明するお医者さん・・・

嫌ですよね。

 

発表した先生は、講演中に、

「この会場で楽しく生きている先生は手を挙げてください」

と問いかけると、数人しか手が挙がらないと言っていました。

医療従事者が楽しく生き生きと診療していると、患者さんは安心して通院してくれるのではないでしょうか。

特に笑顔が大切です

しかし、マスクが日常化してしまった今、本気で笑わないと他人に笑顔が見えずらくなってしまったようです。

 

私は診療中、様々な表情を写真撮影して記録に残しますが、

日本人は笑顔が苦手だなぁ、とよく感じています。

心から楽しんでいる時でないと、自然な笑顔が出てきません。

目が笑っていないと、不自然なつくり笑顔になってしまいます。

感情を表に出すことを善しとしない文化がある日本だから、仕方がないのかもしれませんが、いつも笑顔でご機嫌な人の周りには人が集まるし、不機嫌そうな人には近寄りたくないのが人情ってもの。

 

私は若いころから、仕事も遊びも同じくらい大切にしていたので、遊ぶときも真剣に取り組みます。

不思議と遊びに集中している時のほうが、仕事が上手くいくと感じています。

いや、仕事すら遊びの一環と感じているのかもしれません。

イベントを企画する時なんて、本当にワクワクしちゃいますから。

楽しい!と心の底から感じることで、たくさんのエネルギーが生まれるのだと思っています。

 

仕事は辛く嫌なものではなく、楽しく大好きなものでありたいですね。

自分が幸せでいることが、周囲に影響を及ぼすということを、医療従事者として深く納得させられる素晴らしい講演でした。



弱者に接する態度

オリンピックが開幕されました。

開会式をご覧になりましたか?

聖火台に火がともるまで見届けようと、テレビをつけていたらシンデレラの魔法が溶ける時間になってしまいました

いろいろな“いわくつきオリンピック開会式”でしたが、皆さんどのような感想を持たれましたか。

「地味だった」との報道がありましたが、私には「派手だった」と映りました。

ネオン輝く大都会東京の夜空に、花火がクルクル上がったり、色鮮やかなプロジェクションマッピング。

こういう演出は、もう心に響かなくなりました。

もっとも国際イベントなので、世界の隅々までこの映像が届いていると考えれば、ネオンとは無関係な地域に暮らす人々に対して科学技術を発信するまたとない機会だったのでしょう。

夜空に浮かぶ地球儀は、米半導体大手インテルが手掛けたドローンショー。

聖火台は、環境負荷が小さい水素で灯したとか。

地球環境への配慮や再生可能エネルギーということを盾にして、結局新しいテクノロジーへ投資して、様々な“モノ”を作り続けています。

消費を煽っているように思えてなりません。

 

コロナ禍で、我々の生活は一変しました。

制限のある生活に辟易して、「元の暮らしに戻りたい」という意見を耳にしますが、私は元の暮らしに戻ってはダメだと思っています。

元の暮らしに戻り、再び欲望の資本主義に飲み込まれたら、地球は破壊の一途を辿ることは目に見えています。

国連によると、2020年は7億2千万~8億1100万人が飢餓に苦しみ、前年比で約1億6000万人増えたそうです。

日本は捨てるほど食料ロスが問題となっているのに、その裏で沢山の人の健康が犠牲になっていることを忘れてはなりません。

 

武漢在住の作家、方方(ファンファン)さんが、

封鎖された2か月間、毎日日記を書いてインターネットで公開して話題になっていたそうです。

その中で、私の心に突き刺さる言葉がありました。

『文明国家の基準は弱者に接する態度である』

昨年、ちょっとしんどい出来事があった時、周囲の人々の思いがけない励ましや言葉に救われたことを思い出しました。

名誉、地位、お金、モノ・・・

そんなものとは比べ物にならないくらい、感謝と救われた気持ちになりました。

人の優しさがこんなに心を打つもので、尊いものであるということが身に沁みました。

元気な時は強気ですから、つい忘れがちになってしまう弱者への優しさ。

物質的に満たされた我々が、次に目指すべき真の豊かさとは、他者への思いやりという心の豊かさを当たり前のように持てる社会だと思います。

私自身、まだまだ優しさが足りません・・・

頑張ります・・・



老い

今月の100分de名著は、フランスの哲学者ボーヴォワールの『老い』を、社会学者の上野千鶴子さんが解説していました。

アンチエイジング美容医療をやっている私にとって、『老い』というものはいつも身近にあり、深く考えさせられるテーマです。

20年以上美容医療をやっていますと、当然ですが患者さんも私も年をとります。

40代だった人は60代になり、50代だった人は70代になり、一人ひとりの患者さんの人生と老いに寄り添いながら、確実に『老い』を意識させられました。

3年前に母が病気になってから、より一層『老い』について考えるようになりました。

 

ボーヴォワールの主張は、「老いは個人の問題ではなく社会の問題である」ということです。

老いとは個人が努力で克服するものではなく、社会の問題であり、文明の問題であると言っています。

変化の早い消費社会において老人は「廃品」として扱われていると述べています。

アメリカの人類学者、ドナルド・カウギルは、変化が速い社会ほど老人の地位が低いと言います。

「若々しいですね」という誉め言葉は、若さに価値があるということ。古さの価値が否定される、変化の早い現代ならではの誉め言葉ということになります。

私は若々しさを求め、そのお手伝いをする仕事をしていますが、若いという意味には、「生き生きとしている」「前向き」「元気」「魅力的」といった意味での称賛があるのだと思います。相対的に若々しいということ。古さを否定しているとは考えていません。

 

さて今日は、年に2回の母の病院受診に付き添いました。

1人で受診できるカラダではありません。

受付をして、検査・診察を終え、お会計が済むまでに5時間弱かかりました。

私の自宅から母の家まで車で1時間ほどかかります。

行きと帰りの往復に車を運転すること4時間。

1日がかりです。

ペチャクチャおしゃべりするだけでも刺激になるだろうし、ちょっとは親孝行になればいいかなと自分に言い聞かせながらも、どこか責任感のようなものに突き動かされて行動している自分に、真の親孝行にはなっていないと、嫌な部分を感じてしまいます。

お許しください、仏様

 

夜8時過ぎに帰宅。

愛犬の熱烈なお出迎え。彼女は嬉しすぎて興奮のあまりおしっこをチビリます

しかも、今夜は私のベッド上に・・・

仕事が増えるじゃろうが

粗相を片付け、餌をやり、ホッと一息。

テレビをつけると、アマゾン創業者が人類初“民間宇宙旅行成功”のニュースが

ちょっとだけ「え!凄くない?」と感じたのは事実。

『老い』と終日向き合った私にとっては、絵空事のように思えました。

ていうか、ロケット飛ばすのにどんだけエネルギー消費して、CO2出しまくるの

エコとかエシカルとかSDGSとか言っちゃって、宇宙旅行??

地球を大切に守らなきゃならないのに、地球を見捨てて人類は宇宙ステーションに移住するのでしょうか。

かつてヨーロッパの人たちがアメリカ大陸を目指したように。

そして宇宙に住めるようなカラダを作るために、我々ホモサピエンスは遺伝子組み換えが行われ、もはや人間でなく違う生命体に進化(?)するのでしょうか。

 

高齢社会となり、ケアの必要な高齢者が沢山いる一方、科学の進歩により宇宙旅行まで可能になった現代社会。

私たちはどこを目指しているのでしょうか。