日曜日は朝から夕方までメーカー主催のヒアルロン酸注入治療勉強会に参加しました。
昨年まで毎年1回はアジア各国で開かれていたのですが、今年は東京で開催することに。
東京は便利ですが、海外の空気に触れるのも気分転換になるので少し残念。
さあ出かけましょうと思いきや、あれ、今日は参議院選挙ではありませんか!!「まずい、選挙に行ったら遅刻する。でも投票しないのも気になる・・・」結局投票してから会場に向かいました。
少し遅れて到着すると、会場には300人くらいでしょうか、たくさんの医師が会場を埋め尽くしている光景に圧倒されながらなんとか席を見つけて着席。
日々の診療もあり、休みの日を使って勉強しているのですから、皆さんの熱心さには脱帽です。
良い治療をしたいと思う医師の気持ちは共通なのでしょう。嬉しいことです。
今回の勉強会は、ヒアルロン酸を少量・適切な部位に適切な量を注入する方法のバージョンアップでした。
去年に続き、今年もブラジルから著明な先生が来日して教えてくださいました。
我々医師は、このような勉強会に参加し、ヒントを得て自分の治療に応用します。
50代女性に、実際注入するというライブデモをやりましたが、その美しい治療結果に感動です。
頬に注入だけではなく、こめかみや目尻にも注入することで目がぱっちり開きます。
目の下のクマが改善し、上眼瞼のくぼみも改善します。
垂れているまぶたを引き上げます。
顎に注入すると、口回りのシワが改善し、フェイスラインもきれいになります。
ヒアルロン酸注入でここまで変化できるのか、と驚く結果でした。
外科的手術にも負けないくらいのインパクトがありました。
早速、今日の診療後、スタッフのお顔を借りてヒアルロン酸注入実験。
「きゃ~目が開きやすいです~。クマの面積が小さくなっています! 頬の位置が上がっていますう~。フェイスラインが違います!!」大喜びでした。
私の考えでは、あまり若いうちからヒアルロン酸をどんどん注射するとエスカレートしそうなので、控え目治療を心がけています。
時にはお客様が希望しても、「もう十分ですよ」とお断りすることもあります。
ドクターによってアセスメントは違うでしょうし、治療方法も異なるでしょう。
適切な注入量は決められていませんので、このあたりは医師の美のセンスと哲学が大いに反映される部分です。
私は、「何かやった?」と、他人にばれない治療を目指しています。
やり過ぎた感が出てしまうと、品が失われるような気がするからです。
加齢変化で失われたハリを少し取り戻すようなイメージで治療しています。
ちょっと足りないくらいが良いのかしらと思っています。