院長ブログ

機能性医学

抗加齢医学会に出席しました。

私は美容皮膚科を専門にしているので、シミやシワを皮膚表面から治療をしています。

レーザーや注射である程度きれいにすることができますが、いつも考えているのが、やはりカラダの中から整えたいということ。

美容皮膚科治療は『対症療法』です。

きれいな皮膚にするためには、やはり生活習慣を見直したいところです。

加工食品を摂取し、睡眠不足でお酒にタバコ・・・では、『美』は逃げてしまいます。

そんなことを考えていたところ、『機能性医学(Functional Medicine)』という概念に出会いました。

2年前からスポーツトレーナーに教わっているのが、“Functional Training”

同じ“Functional”という言葉がすっと腑に落ちました。

簡単に説明すると、個人の体質や生活習慣こそがカラダの根っこの部分で、病気は枝葉の部分であるという捉え方。

病気を治すには枝葉の部分へ対症療法するのではなく、根っこの部分を改善していきましょうということ。

当然と言えば当然のことです。

感染症はさておき、高血圧・糖尿病、腰痛・肩こりなどの慢性疾患は、その原因を突き止めそこから改善するよう指導することが次世代の医療で主流になるのでは?(理想)

今の資本主義では、健康にとってとんでもない食品はたくさん売られていますし、

アレルギーになる化粧品など化学物質は氾濫しているし、

病気の原因になるものも人間が作り出しているのは事実。

世の中複雑・・・

少なくとも私のクリニックに来る人たちには、シンプルスキンケアを唱え続け、適度に運動して食事に気を付け、甘いものを控え適正体重としなやかなカラダを維持していただけるよう、生活習慣における健康の大切さを訴えたいと思いました。