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学童期のスキンケア

学童期のスキンケア

妊婦と子供のスキンケア

学童期

化学物質をいかに減らせるかがポイント

子供の肌は大人以上にデリケート。
常在菌のバランスが完成しきっておらず、バリア機能が未発達です。
そこに余計な化学物質をすり込む習慣を少なくすることが大切です。

表皮の角質層にはバリア機能(異物から守る役目)がありますが、そのバリア機能も完全ではありません。
一般的に、接触した物質の0.5%は皮膚内部に侵入するといわれています。
経口摂取では、摂取から10日で90%が排泄されますが、経皮吸収の場合には、10%しか排泄されず体内に残ります。また、化学物質の一部は皮下組織にも残留します。

人間の肌には、何もつけなくても自分自身で環境に合わせた状態に適応する力を持っています。
また、身体から出る汗や垢などの汚れは、お水やお湯で十分に落とすことができます。
子供の頃から、基礎化粧品やシャンプーなどの化学物質に触れる機会を少なくし、トラブルやアレルギー要因を減らすことは、健やかな肌を保つ事につながります。

紫外線について

紫外線と肌の仕組み

日焼けの種類にはサンバーン(赤い日焼け)とサンタン(黒い日焼け)があります。多くの研究から紫外線を浴びすぎると人の健康に影響があることがわかっています。
皮膚の基底層には、色素細胞があり、「メラニン」を産生しています。
メラニンには、紫外線を吸収し分散させることで、皮膚への害を食い止めようとする役割があります。

予防方法

紫外線の影響は、地域や個人によって異なりますが、紫外線の影響が強いと考えられる場合には、状況に応じて次のような対策を行うことが効果的です。

〈対策〉

  • 紫外線の強い時間帯を避ける。
  • 日陰を利用する。
  • 日傘を使う、帽子をかぶる。
  • 衣服で皮膚を覆う。
  • サングラスをかける。
  • 日焼け止めクリームを適切に使用する。

子供の日焼け止めの使い方

日本の通常の日焼けであれば、日焼け止めクリームを使用する必要はありません。
陽射しの強い時間帯を避けることや、帽子などの物理的遮光で、紫外線ばく露を減らすことができます。日焼け止めは、レジャーなどで強い紫外線ばく露があるときにのみ使用し、日常的に使うことは控えましょう。

参考文献

  • 『化粧品に頼らない素肌作り』 (著)白金ビューティフルエイジングクリニック院長 山口 麻子
  • 『紫外線保健指導マニュアル』 環境省環境保健部環境安全課
  • 『経皮毒』 (共著)竹内 久米司 稲津 教久