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肌と自律神経

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生体恒常性とは

人には自律神経・内分泌・免疫の働きにより成り立っている、生体恒常性(ホメオスタシス)という働きがあります。恒常性とは、生物の持つ重要な性質のひとつで、生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず生体の状態が一定に保たれるという性質のことです。

自律神経は内臓や体温などの器官機能の調節を行い、内分泌はホルモンにより身体の健康維持のための様々な機能を調節します。そして免疫機能はその名のごとく、疾病などに対する防御反応をつかさどっています。自律神経・内分泌・免疫の3つの働きは、元々人間に備わっているものと育った生活環境が関わっており、健やかに生きていくために必要不可欠なものです。

生活環境を整えすぎない

肌は自律神経と深い関わり合いがあります。例えば肌に関して自律神経が働くのは、暑さや寒さを感じた時です。暑さを感じた時に発汗し、寒さを感じた時には毛穴がキュッと引き締まるのは、自律神経が働いている証拠です。
また、発汗する時には、汗と同時に皮脂が分泌され皮脂膜が形成されます。皮脂膜には肌の乾燥を防ぎ外部の刺激から肌を守る役割があるため、自律神経がきちんと働くことで、アレルギーやアトピーなどの皮膚疾患にも強い肌を作ることができるのです。

自律神経は快適すぎるよりも、少し厳しい環境におくことで働く力がアップします。
ポイントは以下の通りです。

  • 外気に触れ、暑さ寒さを感じる生活をする。
  • エアコンの快適すぎる使用(24時間一定にするなど)は控える。
  • 衣類は大人より1枚少なくする。
  • 外で汗をかく程度の運動をする。

少し刺激を感じる環境下でも、子供はすぐに慣れ、その積み重ねが健やかな肌や身体につながります。年中一定の状況で快適に過ごすことができる環境は、子供の自律神経の発達(体温調節の発達)の機会を減らしてしまいます。自ら持っている自律神経の働きをしっかり養い、健康な皮膚の基礎を育てていきたいものです。

参考文献