医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

9周年とレーザーピーリング

2006年に開院して、今月で9周年を迎えました。

日々の診療と、直面している問題解決に取り組んでいたら、あっという間に9年が過ぎてしまいました。

肌や髪を根本から健康的に整えるための方法を模索していたら、肌断食と湯シャンにたどり着きました。

化粧品の使用をやめることで、肌への負担を軽減し、マイナスのコンディションをゼロに戻します。

肌断食をしたら肌質は元気になりますが、老化した皮膚が美しくなるわけではありません。

『美しい』ということは、シミ・くすみなどの色むらがなく、シワやたるみなどの凹凸のない滑らかな輪郭を意味します。

肌を美しくするには、Q Nd-YAG laser(レーザーピーリング) は必須です。

Q Nd-YAG laserは、一般的に「レーザートーニング」という治療名で2008年頃から盛んに行われるようになりました。私は北里研究所病院での勤務医時代から15年間以上の治療経験があり、長期間にわたり大きな副作用も無く安全に続けています。毎月100人以上の方が受けていますし、100回以上受けている患者さまも数人いらっしゃいますが、どんどん肌がきれいになる治療なので、治療回数は増える一方です。30回以上繰り返し受けて頂くと、驚くほど肌がきれいになるような印象です。近日中に、当院でのレーザーピーリング治療データをまとめてご報告する予定です。

レーザーピーリングは、弱った皮膚の細胞へ適度な刺激を与えることで、肌の新陳代謝を改善させ、自己の素肌力を高める効果があります。

①シミ・くすみを破壊し、追い出します。

②古い角質を取ることで、新しい細胞の新陳代謝を促し、肌質が改善します。

③熱刺激で繊維芽細胞を刺激し、コラーゲン産生を高めることで肌にハリが出ます。

1秒間に10ショット出る細かいレーザーを顔全体に連続照射することで、お肌はどんどん綺麗になります。

もやはレーザーピーリングなしのスキンケアはあり得ないと言って過言ではありません。

レーザーケアを続けているからこそ、日々は水洗顔のみでも肌が整うのです。

キメが整い、サラサラとしたハリのある肌です。

これからも、もっともっとレーザーピーリングの良さを広めていきたいと思います。

10年目もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

 

2015.08.30

野生化

今年の夏は、新たなる「野生化(自然回帰)」へチャレンジすることができました。

一つ目は、日焼け止めの使用を止めてみたこと;                         1日京都観光と、テニスをした2日間の合計3回だけ塗りました。日焼け止めを塗らない方がキメが整い、肌コンディションは確実に良かったのですが、少し日焼けしました。ひと夏でシミが濃くなることはありませんでした。

二つ目は、一度もシャンプーを使わずに済んだこと;                       脱シャンプー生活も6年目に入り、皮脂バランスは安定して絶好調です。

6月に出版した「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」のおかげで、最近ようやくシャンプーを止めたり減らしたりする人が増えています。

現在、経過をデータまとめていますので、ある程度まとまりましたら改めて報告したいと考えています。

 

先日、中学生の娘に、

「お母さんは、大人の生き方を身につけた野生動物だね。」と言われました。これには、スキンケア以外の意味が含まれているのですが・・・

野生化したスキンケアが、いかに肌や髪を健康にするかということを、身をもってレポートし続けて参ります!

 

年齢なりの新陳代謝がきちんと繰り返される肌と髪を整えることが美の秘訣です♪

40歳過ぎたら、シミやシワがあって当たり前。毛穴だって若いころよりは目立つようになります。

それを一つ一つ気にして消すような治療をすると、不自然美階段まっしぐら 😥 です。

いつまでも20代のイメージを引きずるのではなく、年齢相応でも内面から滲み出る、自信に満ち溢れた表情を作ることができる美容医療を行いたいと思います。

 

蜩 晩夏 

暑さも僅かに和らぎ、甲子園も終わり、街のショーウィンドーはすっかり秋の装いです。

この時期に蜩の鳴き声を聞くと、ゴルフ場の終盤ホールを思い出します。学生時代ゴルフをやっていたので、その時の印象がとても強く心に残っています。

もの悲しいですが、切なしさと愛おしさも兼ね備える大好きな音色です。

しかし、東京白金では蜩の鳴き声、聞こえてきません!ミンミンゼミの勢いも弱っているように感じます。

ああ、それはクリニックの外壁工事の影響でしょうか。

毎日、「ブィーン、ブィーン!!!」という騒音で、心安らぐ自然音響がかき消されているのかもしれません。

患者さまもがっかりされているのではないかと心配していますが、気にしてもどうにもなりませんので、その分は私やスタッフの明るさでカバーしたいと思います。

 

さて晩夏に思うこと。

我ながら感激していますが、今年の夏は一度もシャンプーを使っておりません。

昨年までは、何となく脂っぽくなったので2~3回は使っていましたが、今年は「セロ」です。

湯シャンを始めて6度目の夏、ようやく理想的な皮脂バランスを手に入れました。天然のサラサラ感があります。

最近、書籍『化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた』の影響もあり、周囲にシャンプーを止めた人がボチボチ増えてきています。

嬉しいお声もたくさん耳に入るようになりました。

患者さまやそのご家族が多いのですが、メールでも「においが気にならなくなりました!」などの反響もございます。

これはきちんとまとめて資料を作らなければならないと思いますので、まとまりましたら改めて報告したいと考えております。

目指すは『自然派美容医療』です。

2015.08.19

肝斑とトラネキサム酸

日本人に多いシミ「肝斑」

隠れ肝斑も含めると、日本人女性の70~80%に認めると言われています。

この憎き肝斑への救世主が「トラネキサム酸」であります。

トラネキサム酸(商品名:トランサミン)は、薬局でもトランシーノという商品で販売されています。

トラネキサム酸は、1960年代から医療現場で薬として処方されています。病院では、抗炎症・抗アレルギー作用があるため、風邪などに伴う扁桃腺炎・咽頭炎の治療のために使われたり、止血剤として出血を抑えるために使用されています。

市販の風邪薬にも含まれている成分です。

このトラネキサム酸を慢性蕁麻疹の患者さんに投与したところ、たまたま併発していた肝斑が改善されたという報告が1979年に日本で発表され、それ以降肝斑の治療にトラネキサム酸が使用されるようになりました。もちろん保険適応外です。

このような発見をされる医師は素晴らしいですね。

そのおかげで、今や肝斑で悩む女性にとってトラネキサム酸内服とハイドロキノン外用剤は必須で、肝斑をだいぶ薄くすることができるようになりました。

先月の美容皮膚科学会では、「肝斑患者115例に1日2回朝・夕食後に8週間経口投与したところ、改善率70.2%で、1日3回内服と比べても同等の効果がある」という報告がありました。

先日も結構目立つ肝斑の患者さまが来院され、トラネキサム酸とビタミンCクリーム・ハイドロキノンクリームを処方したところ、1か月後には目に見えて薄くなっていました。

肝斑を薄くするのであれば、内服と外用剤だけでも十分効果があります。

残念ながら20%程度の人には十分効果が見られないこともあり、その場合はQ-Nd YAGレーザーを併用します。

しかし、純粋な肝斑だけの肌というのはほとんどなく、小さな老人斑やソバカスが混在しているケースが多いので、肌の質感とハリの向上させるためにも、Q-Nd YAGレーザーは治療の基本として捉えています。

肝斑の発生原因は3つあります。

1.スキンケア・・・お化粧品を擦り込んでいませんか?

2.ホルモンバランス・・・肝斑は30~40代女性に多いシミで、妊娠中に悪化します。

3.紫外線・・・夏は濃くなります。UVケアに気を付けてください。

私もトランサミンを内服しています。

肝斑はありませんが、内服すると顔色が良くなる気がします。

2015.07.29

抜け毛

学会で仕入れたネタをもう一つ。

1分間のブラッシングで抜ける毛の本数について。

20~40才  10.2本

41~60才  8.9本

だそうです。これ以上抜ける方は要注意! ということです。

しかしながら、毛の抜け具合は日によって違うような気がします。

ブラシの質でも違うような気がするのですが・・・

1日に100本くらいは抜けるようです。

 

私はシャンプーを止めてから、抜ける毛が少なくなりました。

お風呂場で抜けた毛を集めてごみ箱に捨てる習慣がありますので、良く分かります。

髪の毛は、見た目の美しさを左右しますので、大切にしたいですね。

 

無理のない美しさを求めて

週末は、毎年恒例の美容皮膚科学会に参加しました。

今年は大阪開催です。

会員数は年々増加しており、美容医療に携わる皮膚科・形成外科の医師のみならず、内科・婦人科・整形外科の医師も参加しているようです。

美容医療への関心の高さが感じられますね。

私がこのような会に参加していますのは、いかに安全で効果的に患者様を美しくする治療が提供できるか? を探究しているからです。

もっぱらの関心は、ここ数年「ヒアルロン酸注入」ですが、今年は韓国のドクターが来日しまして、解剖学の有意義なレクチャーをしてくださいました。

その他に興味深い発表は、『皮下脂肪が多い人の方がたるむ』という演題がありました。

脂肪細胞からMMP9という物質が分泌され、これが真皮の弾性繊維を分解し、皮膚の弾力性を低下させるそうです。

しかし、臨床では、ふくよかな人の肌のほうが固くハリがあるように日々感じています。

痩せている人の皮膚のほうが柔らかいのです。

 

私たち美容皮膚科医にとって、いかに上手に“注入治療”が行えるか?

これは重要な課題です。

私の目指すところは、「やった」とバレない注入治療。

美容の学会に参加しますと、「やった」とバレバレな医師が結構います。

明らかに不自然なのですが、ご本人は満足なのかもしれません。

それは好き好きなので、それで良いと思います。自己表現なのかもしれません。

私が目指すところは、「やった」とバレない注入治療。これは私の好みです。

美容医療は受けていないと思われそうな、自然な美しさ。(本当は相当真剣に治療を受けていただいているのが実情です 💡 )

60才になっても70才になっても、無理をしない美しさ。

ここの線引きを、私なりの美の基準でしっかり守らねばなりません。

日々意識しているポイントです。

 

『化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた』もそうですが、私自身の美容医療の方向性が明確になってきていることで、当院の診療はますますぶれないものとなってきています。

お化粧品は使いたくない、でもきれいでいたい!と願うすべての女性へ、白金ビューティフルエイジングクリニックが届きますように。

スタッフ募集

クリニック経営は遣り甲斐のある仕事だとつくづく感じています。

医師としての技術を高めることはもちろんですが、目標を立て、それを達成するためのマネージメントが実に楽しい。

ここ数年、何よりも大切にしていることは『スタッフ教育』

スタッフがクリニックでの仕事に夢希望を持ち、自信を持って働くようになると、クリニックの雰囲気は明るくなり、お客様の満足度もアップします。

スタッフの心のゆとりや幸福感に応じて、お客様に注げる愛情量が変わってくるということです。

だからこそ油断できない『スタッフ教育』

 

しかし!!! まさかのスタッフ2名同時妊娠!!!

開院してから4人の赤ちゃんです。コウノトリが住んでいるのでしょうか。

ということで、新規スタッフ募集を始めます。

産休に入る前に、何とか一人立ちできるスタッフを育てなければ 🙄

自分で言うのもなんですが、目標は『日本一幸せなクリニック』

そうなるためには、細かいところまで徹底してやらねばならないことがたくさんあります。

普通じゃダメなのです。茂みに隠れている自分たちが想像していなかった幸福との出会いを求めて・・・

足りないところを補うのはもちろん、よりよいものを創り上げていこうと考えると、やるべきことがどんどん出てきます。

新たな出会いを求めます!

若くて元気のある、明るくポジティブなエステティシャンを探しています。

ご興味のある方はご連絡下さいませ。

 

 

 

2015.07.03

本能を大切に

シンガポールで崩れた頭皮環境は、シャンプーしなくても2週間で戻りました。

シャンプーしても2週間かかるので、結局シャンプーは要らないと実感。

いやー、人体実験面白いです。

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)があります。それは、外部環境に変化があっても、体内を一定の状態に保とうとする働きです。

そう、私たちはちゃんと適応できるのです。

残念ながら、現代社会は科学の発達を理由に、この自然な力を無視することをたくさんしています。

例えば、

・夏暑いからと言って、寒いくらいの冷房をつける。体温調節ができなくなります。

・風邪をひいたら、すぐに薬を飲む。健康な成人であれば、ふつうの風邪くらい安静にしていればすぐに治るのに。

・抗菌物質の乱用。傷に消毒薬はもはや非常識。

・味を濃くするための化学調味料。薄味にして素材の味に慣れればよいだけ。

・カーナビ。自分で方向や時間を考える本能的能力が失われる。

などなど。

 

科学を否定するつもりはありません。科学によって我々の暮らしが良くなったことは認めます。

ただし得るものもあれば失うものもあるということ。

私は人としての本能的な能力を失いたくないので、自分にとって不要と思われるものは遠ざけるようにしています。もちろん一度は試しますよ。

何が大切かを考えて取捨選択したいものです。

 

2015.06.23

皮脂分泌増加

いつも感じることですが、海外へ出かけると髪のコンディションが狂います。

先週シンガポールへ行きましたが、帰国後は何となく皮脂分泌が多くなっています。 😥

季節的な問題かもしれませんが、出発前はもっとサラサラでした・・・

亜熱帯地域でなくても、バルセロナやパリ、ロンドンなどヨーロッパの寒いところへ出かけたあとも、やはり皮脂分泌が増えるのです。

すっきりしないので帰国後は1度シャンプーをしていましたが、それから2週間以上経ちますと元に戻ってきます。

今回は帰国して1週間シャンプーせずに様子を見ていますが、このまま何とかなりそうなのでもう少し湯シャンのみ続けてみようと思います。

 

2015.06.21

引き算の美学

「引退後、世界各地を旅してきたが、和食のすごさは引き算の美学にある。素材の良さを見極めて余分な味はむやみに加えない。調理は必要最低限に抑え、その素材を一番生かせる状態を引き出す。その考え方が世界の食文化の中でも際立った特徴だと思う。」・・・日経新聞より

サッカー元日本代表の中田英寿さんが、日本文化を世界に発信するプロジェクトに取り組んでいるらしい。

日本には素晴らしい素材たくさんあるけれども、残念ながら市場で正当に評価されていません。それは、ブランディングやマーケティング戦略が上手ではないからとか。

 

ジャンルの違いこそあれ、私の美容医療に対する「引き算美容」という考えと同じ考えだ!と感動し、引用させていただきました。

シンプル美容を極めるということは、楽をするためにやっていることではありません。

化粧品やヘアケア商品をむやみに使わず、皮膚や髪本来の美しさを引き出すための美容法。

そのためには生活習慣から見直す必要があるかもしれません。

 

目を派手な二重にして、鼻にシリコンをドーンと入れて高くする。ヒアルロン酸で分厚いセクシーリップ。

クレオパトラのようなアートメークを施したり、盛り過ぎのまつ毛エクステ。

顔中に塗りたくられたファンデーションや赤いチーク。

そうじゃないんだよな・・・ 美しくない・・・

人それぞれ顔立ちも肌も違います。それでもその人本来の素材を生かした美しさがあると思います。

「やった」感のないお顔、だけれどもキレイ。これが私の目指す美容医療です。

このような、『わび・さび』美容は、日本人にしか通用しないのでしょうか・、世界でも共感を得ることができるのでしょうか。

 

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