医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

2025.02.26

聞く力

タクシーはアプリの時代。

私も必ず利用しています

こればかりはITの恩恵を十二分に受けていると断言できます

現在地を入力して配車依頼をすれば、数分以内でお迎えに来てもらえる素晴らしさ。

路上で首を長くしてタクシーを待つイライラ解消です。

さて、いつものように配車を依頼したら、「プレミアム車」というものがお迎えに来ました。

黒塗り、6人乗りの立派なお車。

私が注文した訳ではなく、たまたま空いていたから回ってきたのでしょうか、料金は普通車と同じでした。

この「プレミアム車」を選択すると、料金は20~30%増しだとのこと。

プレミアム車を運転できるドライバーは、会社の中でも3%というエリート、狭き門。

選ばれしドライバーもプレミアム

落ち着いた物腰のダンディーな運転手さん。

運転手さんによると、プレミアム車を運転するようになってからは客層が格段と良くなり、ストレスが激減したそうです。

一般車両では柄の悪いお客さんに絡まれることもあったそうですが、プレミアム車を運転するようになってからは、ほとんど遭遇しなくなったとのこと。

私はいつも普通車を頼んでいたので、プレミアムの世界が気になり、あれこれ質問していると、

「お客さん、聞く力がすごいですね、プロみたいですよ!」と驚かれつつも、気持ちよくあれこれお話して下さいました。

しまいには、タクシー運転手という職業を選んだ経緯や人生の紆余曲折、家庭問題なども吐露しておりました。

「いや~、こんなに自分の話をお客さんに話したのは初めてですよ!」と照れくさそうでした。

聞く力という言葉に、阿川佐和子さん気取りになってしまいました

 

日常の診療では、患者さんのことを良く知ることがとても大切なことだと考えています。

患者さんはどんな人で、何を求めているのか。

どのようなお悩みを抱えてクリニックにいらしているのか。

悩み事が解決して、どのような状態になったら理想の未来に近づけるのか。

まずは現状を知るためのヒヤリングは欠かせません。

同時に、患者様のバックグラウンドを知ることで浮かび上がる景色が見えるので、ついついあれこれ沢山質問することが習慣化しています。

あまりお話ししたくなさそうな時は、察して引くようにしているのですが、しつこかったらごめんなさい

あ、もちろん守秘義務は守っておりますのでご安心下さい。

スタッフにも「他言無用」と厳しく指導しております。

 

診療における「問診力」が、タクシー内でも炸裂してしまったのでしょう。

見聞を広めるために、積極的に問いかけは大切なスキルです。

そして、楽しい会話は人生を豊かにしてくれます。

2025.02.20

母の病気

母が再び脳出血で入院した。

自宅で転倒して動けなくなり、救急車で搬送されたところ、1週間前に起こしていたと思われる脳出血が確認された。

かかりつけの病院へ受け入れてもらえることができたのが不幸中の幸いだ。

右脳出血により、左半身に軽い麻痺があり、上手く歩けなくなっていたようだ。

最近腰が曲がってしまい、足腰の痛みを訴えるようになっていたので、「上手く歩けず転んじゃうのよね。靴下が滑るみたい。」という切実な訴えも、腰が原因だと思い込んでいた。

休日に様子を見に行くと、ベッドの上で、変な姿勢で横になっていた。

手を取って介助して、何とかよちよちトイレに行けたものの、一人ではどうにもならないレベルだった。

それでも寝室からリビングまで連れ出し、ご飯を食べさせたら、案外普通に話していたので、脳出血とは考えられなかった。

私が帰ろうとした時、玄関でひっくり返った。頭をぶつけた。腰もぶつけた。

抱きかかえて起こそうとしたが、痛がって少しも動かせない。

終わった。と思った。

すぐに119番通報。

 

幸い骨折はしなかったものの、脳出血が見つかった。

転倒とは関係のない、1週間くらい前の脳出血だ。

脳の異変に気付けなかった娘に、「何しているの?早く何とかしてあげなさいよ。」という神の思し召しが、母を転倒させたのだと思った。

気付いてあげられなかった自分が歯がゆい。

 

緊急入院すると、人間は自分の病状や環境の変化から想像を絶するストレスを感じ、不安になる。

最初の夜は、不穏になって点滴を抜去するなど暴れたらしい。

食事も喉を通らなかったようだ。

「皆が私の家を狙っている」とか、「アフリカ人が家に泊まりに来たのよ。セネガル人かしら。」などせん妄症状を認めたので、まずはできるだけ不安を取り除いてあげようと、毎日病院に通った。

母の入院している病院は面会がゆるく、夜8時までOKというのが有難い。

しかも食事持ち込みOKの神対応。

母の大好きな“ひなあられ”や“りんご”を食べさせて、コーヒーを飲みながら、入院生活についての話に耳を傾けた。

変なことを言っても否定せず、ただ受け入れた。

そうしているうちに、だんだん表情が穏やかになり、いつもの母に戻っていった。

「この病院の人たちは良くやってくれるわ。」と、感謝の言葉に変わっていった。

 

足の麻痺があるので、歩けない。

しらばくリハビリが必要になるけれど、一人で歩いてトイレに行けるくらいまで回復して欲しい。

 

それにしても、なぜ私の両親は揃って脳卒中となり、後遺症に苦しめられることになるのだろうか。

脳が不自由になることは、健常者の我々には到底理解できないような苦しみがあるようだ。

不安、焦り、苛立ち。

6年間親の介護に直面してきたので、どのように対応すべきかということは頭では理解できる。

大切なことは、病気の人を不安にさせないこと。安心させること。

しかし、実の親の脳が壊れていく様子を目の当たりにすると、理想通りに優しくはなれない。

感情が許さないのだ。

保護者である私が、時に厳しくなったり、声を荒げてしまうこともある。

そのたびに落ち込む。

自分の頭の中に、こんがらがった針金の塊が植え込まれているような感覚だ。

こんな状態でも、日々の仕事はきちんとやらなければならない。

そして家族が安心して暮らせるようサポートしなければならない。

いや、それが出来ている自分の脳が正常なことに感謝である。

我々の能力は人それぞれだ。超ハイスペックな脳もあれば、ロースペックな脳もある。

脳血管疾患だけでなく、うつ状態など精神を病んでしまうと脳が働かなくなってしまうらしい。

DVなどのトラウマでもそうなるらしい。

依存症や借金まみれになる人たちは、脳の働きに問題が発生しているので、自助努力ではどうにもならないようだ。

だらしないとかやる気がないという自己責任論では片付けられない問題。

だから、頭脳に対して良し悪しをつけることが間違っており、能力の高い人は困っている人を助けるために使ってこそ意味があるのではないかと思う。

 

プライベートネタを炸裂させてしまったけれど、親の病気を通して、残酷な人間社会についてものすごく考えさせられたからどうしても記しておきたかった。

まだまだ私の修行は続きそうだ。

 

参考文献

『貧困と脳』(著)鈴木大介 幻冬舎新書

 

 

 

 

2025.02.12

ヘドロ vs すっぴん

シミ・くすみを気にして来院された60代女性。

シミを隠したいあまり、下地やファンデーションを塗りたくり、それが汗でくずれて顔面ヘドロに悩まされておりました。

ヘ・ド・ロ

汚泥

何となく想像できます。

私も研修医の頃、当直中、深夜の病棟で鏡に映る自分の顔を見て(まだ20代半ばでした!)肌がギトギトに脂ぎって、その汚さに絶句した記憶がございます。

ファンデーションが自分の皮脂と混ざり合い、分離しているようなベタつき。

当時はファンデーションを塗らないという選択肢が考えられず、気持ち悪いなぁと思いながら塗っていました。

それと同じく、こちらの60代女性も「素肌」を晒すことは全く考えられなかったようです。

「ヘドロの方がすっぴんよりランクが上だと思っていました

ヘドロより汚い素肌なんてありますか?

そのようなことはないと思うのですが、多くの女性はいまだに化粧品を使うのが当たり前という先入観に縛られているなと思うわけです。

そして、ファンデーションによる「艶」と、化粧品の油分による「てかり(ヘドロ)」は紙一重。表裏一体。

不衛生感漂っています~。

健康的な素肌はサラサラですからね。

 

さて、先ほどの女性。初診時に、化粧品を止めることの大切さを説明し、とにかくファンデーションは止めるようお伝えしました。

彼女は潔く、きっぱりとファンデーション断ちを決行。

そして毎月美肌レーザーを続け、シミやホクロはスポット治療で取り、ヒアルロン酸やボトックスでお肌のメンテナンスを続けました。

4年経った今、驚くほどさらさらで、シミ・くすみが激減し、自信を持って素肌をまとっております

「もうヘドロには戻れません。」

ファンデーションの要らない素肌を手に入れることができ、とても嬉しそうにお話して下さいます。

彼女の意識改革により、素肌がヘドロを上回ることができたようです。

化粧崩れが気になる方、ファンデーションを不快に感じている方は、是非とも素肌生活を手に入れて、爽快感と開放感を掴み取って下さい。

ファンデーションのない暮らしへ。

白金素肌党 代表 山口麻子

2025.02.04

体形維持とセルライト

仕事から帰り、ビールを飲みながらTVを付けると、NHKうたコンという歌番組をやっていました。

名作詞家の阿久悠さん特集。

阿久悠と言えば、ピンクレディーとジュリーですね

私の幼稚園時代のアイドルは、何て言ってもピンクレディー。

友達と振付を練習したもんです

ピンクレディーのケイちゃんがテレビに出ていたのですが、結構イケていてびっくり

寄る年波のシワは自然で、もともと細身の体形はしっかりと維持されておりました。

若いアイドルと一緒に当時のヒット曲を歌って踊っていましたが、一番キレキレのダンスでした

ハイヒールでステップ

さすが、本物。

二の腕をそっと隠すような衣装も素敵でお似合いでした

体形の維持は、若々しく元気でいられるためにも、お洒落を楽しむためにも大切なことですね。

 

それにしても寒いですね

皆さんはどのような防寒対策をしていますか?

愛犬は私の服の中にすっぽり隠れ、暖を取っています。

私は上着3枚、下はヒートテックとズボンを履いて、靴下履いて、床暖房。

寝室は北向きで寒いのですが、高級羽毛布団でポカポカ。暖房や電気毛布は使いませんが、犬のカイロが効いています。

首にはタオルを巻いて寝ています。

もちろん寝る前は湯船に浸かって温まります。

それほど冷えに悩んでいるのではありませんが、太もも後ろから外側にかけてはいつも触ると冷たいのです。お腹や内ももは温かいのですけれど。

そしてぼこぼこセルライトが

脂肪細胞の変な塊が、血流やリンパの流れを阻害していると思われます。

だから冷たいのね

当院の優しいスタッフたちが、私のセルライトを何とかしてくれるということで、定期的メンテナンスを始めました

今年の春には、ジャズダンスのちょっとした発表会に参加することになりましたので、あと3ヶ月間集中インディバケアをお願いしてみようと思います。全身が温まり、気持ちいいです。

ついつい自分自身のメンテナンスは後回しになりますが、腕のいいエステティシャンに囲まれていますので、彼女らの力をお借りして頑張ります

見た目の美しさ、若々しさはお顔だけではありません。

体形維持もお忘れなく。

 

 

2025.01.28

二日酔い

貴重な日曜日が、二日酔いによってグデグデに終わった

いい年して飲み過ぎてしまうことが年に1~2回発生し、いつも深く反省することになるのですが、今回は不思議と反省する気にもならなくなりました。ええじゃないか、と。

こうなる時は楽し過ぎて飲み過ぎる訳なので、“楽しい夕べ”と“翌日のグデグデ”はセットと考えることにします宣言。

楽し過ぎたのは、3年ぶりに高校時代の友人らと再会を果たせたこと。

5人組なのですが、大人になるとなかなか全員集まれず、今回は3人で食事会。

学生時代は遊園地、スキー、麻雀、旅行などよく遊んだ仲間たち。

私の両親は頻繁に海外旅行へ出かけていたので、親の留守中を狙って自宅へ招き、みんなでどんちゃん騒ぎ。はしゃぎすぎて母のベッドを破壊して叱られたこともありました・・・

お互いの結婚式にはご祝儀なしというルールで参加したり、、、10~20代の独身時代はとにかく楽しい思い出をたくさん作った仲間です。

社会人になり、それぞれ仕事と家庭の責任ある立場として忙しくなり、会える頻度は少なくなりながらも、定期的に集まっていたので、50代になった今も仲良くさせてもらっています。感謝。

高校も大学も仕事も別々なのに、40年近く友人関係が続いているのは奇跡

君子の交わりは淡きこと水の如し。

おじさん、おばさんは1次会で解散です

そして、診療に影響が出ないよう、楽しい飲み会は必ず休日前にやることをお約束します

 

生涯現役

北里大学形成外科同門会の勉強会と新年会に参加しました。

久しぶりに大学関連の行事に参加したのですが、若いドクターから退官後の大先生まで幅広く出席していました。

大学はアカデミックで、臨床と研究をバランス良く行うよう指導しているようです。

思考を含め、医師としてレベルアップすることをきちんと教育している様子が伺えました。

若い先生方も落ち着いてしっかりした雰囲気でした。

私のような末端の開業医にとっては、身の引き締まる思いです。

 

驚いたのは、70歳過ぎのシニアドクター先輩方が今でも現役で手術をされていること。

匠の世界です~

戦後生まれの諸先輩方は、若い頃(1970~80年代)、医師として猛烈に修行されており、今でいうパワハラ・ブラックは当たり前の医学界。単なる手術スキルに留まらず、デッサンも学んでいたとか。他にもメカニックなことや、写真、工作など幅広い趣味をお持ちな方が多く、教養も深い。とにかく“仕事好き”な集団なのです。だからこそ生涯現役でお仕事ができるのでしょう。

仕事が好きという空気で満たされていました。

私も美容医療大好きなので(研究は苦手)、とても居心地のよい時間を過ごすことができました。

医者は日曜日だろうが何だろうが、勉強するんです。自己研鑽命。

大先輩は、深夜3時まで仕事をして朝7時に起きるとか、

朝3時半に起きて始発で仕事に行くとか、もうワーカーホリックの極み

でも、好きでやっているから、全く悲壮感がなく、かえって楽しそうに見えるのが美しいとすら思えます。

そして人の役に立っています。

いいなぁ。

匠先生方の足元にも及びませんが、私もまだまだ頑張ろう

2025.01.15

優しさとは

コロナ禍で途絶えてしまった運動習慣を何とかしようと始めたジャズダンス。

週1回であまり復習もせず、それでも「継続は力なり」を信じて3年目。

振りを覚えるのが精一杯で、カッコ良さを求めるのは100年早い(死んでしまう

それなのに、今年はプチ発表会をやるということで、それに向けて励むぞーーーと思いきや、、、

ステップがなかなか身体に染み込まず、皆と比べて確実に覚えが悪い劣等生

えっ、私ってもしかして若年性認知症かしら、、、と忍び寄る暗い影に包まれていたところ、同じクラスメートからLINEが。

「麻子さん、よろしければ動画を送りましょうか?」と助け船

私のひどい踊りに気が付いてくださったのでしょうか。

このような優しさに心底感動してしまいました。

困った人を助けるとは、こういうことなんだと。

動画そのものはもちろんですが、気にかけて見ていて下さったことに心打たれました。

本当に有難いことです

 

あ~、もっと上手になりたいなぁ。

・・・と、ダンス動画に熱中しながら夜が更けていくのでした。

5月の発表会に向けて頑張ろう

 

四半世紀を振り返る

新年あけましておめでとうございます

 

2025年、21世紀も四半世紀が過ぎがようとしていることに、純粋に驚きます。

私は過去を振り返るのが大好きな性分なので、年末年始休暇を利用して思いっきり振り返ります。

2000年に妊娠して出産した娘は医学部6年生、もうすぐ卒業です。早すぎやろ、、、

医者の世界は育休なんて制度は存在せず(今は知りません)、休む期間など怖くて考えられませんでした。医師のキャリアに空白期間が生ずると、他の医師に後れを取ってしまうという焦りです。早く1人前にならなくては 産後8週で復帰、オペ室に戻りました。

四半世紀過ぎ、もはや男性の育休まで当たり前の世の中へ。

25年前は、出産を機に仕事を辞める女性が多かったのですが、今は女性も辞めない時代となりました。

こちらも大きな変化ですね。

女性も一生働き続けるという前提ですから、出産後の束の間くらい思いっきり子育てさせてくださいよ、ということなのでしょうか。

昔から母は、「子育ては最高の贅沢」と言っていましたが、私にはその意味が分からず仕舞いでした。専業主婦にはご縁がありませんでしたが、有閑マダムを相手に楽しく仕事をしている自分が“いとをかし”、です。子育てを至福と感じる人は、仕事に追われることなく子供に向き合えるような人生が送れる世の中であって欲しいと願います。両親共に仕事とケータイに追われていたら(追いかけていたら?)、子供が可哀そう。

私のようにずっと仕事をしていたい人間にとっては、子供の受け入れ先である保育園やら育児サービスが充実してきたことは喜ばしいことなのではないでしょうか。

 

美容医療業界も変わりました。

25年前に美容外科医になりたい医者はほとんどおらず、ややもすればアウトローのような扱いをされていたと思うのですが、そのような世間体を全く気にしない特異体質が功を奏し、純粋に興味のある美容外科の世界に飛び込むことができました。思い返せば友人誰一人私を阻止することもなく、諦められていたのか、信じてくれたのか?

美容医療を研修させていただいた北里研究所病院美容医学センター長の宇津木龍一先生は、日本で形成外科医として活躍後、アメリカで美容外科を5年間修業して帰国され、美容医療に人生のほとんどを注ぎ込んでいた誠に真摯な医師でした。毎晩深夜まで病院に残り、何やらお仕事されていました。

私がチャラチャラ美容女医にならなかったのも、宇津木先生のお陰と感謝しています。

6年ほど勤務して、2006年に白金ビューティフルエイジングクリニックを開院。

勤務医時代に診ていた患者様が通って下さいましたが、最初は暇の極み。暇すぎてご年配の有閑マダムと1時間ほど雑談出来たことも、私にとって学びであり、意味のあることだったのだと今になって思います。

1日1人、2人という時もあり、どうしたら予約が埋まるものだろうかと試行錯誤しながら、スタッフと共に出来ることをコツコツ積み重ねました。それなのに!2008年リーマンショック、2011年東日本大震災と続き、なかなか思うように増えません

アベノミクスによる金融緩和が始まった2013年頃からようやく患者数が増え始めました。ぐぐぐーっと増えましたので、部屋を増やして拡張したのが2016年、10周年のことです。

2012年~2019年は勢いがあって楽しかった40代。海外へ社員旅行に行けたことも奇跡のようです。ボトックスやヒアルロン酸の勉強で海外に出かけることもありました。(年末SNSで炎上していた)海外での解剖実習にも参加しました。

一方プライベートでは、息子の反抗期にも漏れなく遭遇し、クソばばあの焼夷弾を浴びせられながら、どん底メンタルも経験しました。時期を同じくして母親の病気が発症、娘の大学入試と重なり、プライベート三重苦

それでも仕事の業績は伸び続け、こんなに頑張ってやり続けるのも疲れたな~と慢心していたらまさかのコロナ禍

何を目標に、何のために働いているのか?スタッフの幸せってなんだろう?私は何ができるのか?と考え続けた日々。

コロナは我々の心に爪痕を残しながら過ぎ去って行きました。

 

振り返るとごちゃごちゃいろいろなことがありましたが、それでも目の前の患者さんをキレイにする仕事を淡々と続けたお陰で、臨床経験と患者様との信頼関係だけは積みあがりました。これは私にとって最強の資産形成でした。NISAはまだ始めていませんが、、、

20~30代の若い美容外科・美容皮膚科医は増えているようですが、私のようなお婆医は少数派ですから、これまでの知見を活かして、中高年の健全な美容医療に貢献できたら幸いです。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

2025年1月5日 自宅にて

 

大人の「ダーマペン×ボトックス」

クリスマスイブに書くブログ、「イブログ」←親父ギャグ

書いている最中に0時を回ってしまいました、、、

 

今年の診療も残すところあと4日です。

お陰様で毎日予約がびっしりと詰まっており、嬉しい忙しさを感じながら診療しています。働ける幸せ

12月はシミ取り、イボ取り治療がぐんと急上昇。

気になる茶色いポツポツは今年のうちに大掃除

9月からキャンペーン中のスネコス注射も好評です。

ボトックスは年中無休の外せない美容医療マストアイテム

 

本日は、まだあまり知られていない治療、大人の「ダーマペン×ボトックス」について情報提供いたします

一般的なダーマペンの適応は、ニキビ肌、オイリースキン、毛穴、ニキビ跡治療です。

ダーマペンは先端に16本の極細針を取り付け、電動で上下運動を繰り返し、一定の深さを設定して皮膚表面に小さい無数の穴を開ける治療です。目的に応じて様々なタイプの薬剤をその穴に染み込ませることで効果を発揮します。

ネット上の写真や動画では、ダーマペンで血だらけ真っ赤っかになっているお顔を見ることがあり、若い人の肌の凹凸治療に優れているという認識があるのではないでしょうか。

当院の患者様で大人の「ダーマペン×ボトックス」治療のヘビーユーザーがいらっしゃいます。

年齢は60代。一般的にダーマペンの適応と言える肌ではありませんが、この治療効果をこよなく愛するリピーター様です。

何がそこまで魅力的なのでしょうか?

 

彼女が当院に通い始めたころは、大変敏感肌で乾燥しており、赤みが目立つ肌でした。

化粧品を止め、コツコツと美肌レーザーを続け、最初は普通にボトックス注射をしていたのですが、シワがピンと伸び過ぎる感覚がお好きではないようでした。

そこでボトックスを美容カクテルにミックスさせてダーマペンで皮膚にしみ込ませたところ、眉間や額、目尻のシワが適度に伸びる微妙な変化を大層お気に召していただけたご様子でした。

シワ以外の効果をお尋ねしたところ、以下のような変化を感じているようです。

★冬でもワセリンすら不要のうるおい肌

★触り心地が滑らか

★毛穴が引き締まった

★ハリが出た

★肌が健康で丈夫になった

今ではファンデーションを塗らずに素肌でパーティーに参加できるほどの美肌になりました

白金素肌党代表としては、大変喜ばしいことでございます。

 

ダーマペンは2日ほど赤みが続くダウンタイムを伴う治療です。

レーザーを受け慣れている方は麻酔不要です。

2025年1~3月の期間中に、大人の「ダーマペン×ボトックス」キャンペーンを実施しますので、楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

 

2024.12.19

バラの剪定

こちら、大切に育てているミニバラを剪定した写真です

昨年の冬は経験と知識不足、そして枝を切る勇気がなく、剪定に失敗

緑色にきれいな葉をつけている枝を切るのが心苦しくて、大胆に切れませんでした。

春からぐんぐん枝葉が伸び、花が咲くのですが、一部の枝が長すぎてバランスが悪くなってしまいました

恥ずかしながら、このような感じです。

伸びた枝の先端につぼみを見つけると、可哀そうで切れませんでした。

バラに詳しい患者さんからアドバイスをいただいて、今年は思い切って切り込みました

枝や葉を観察しながらパチパチ切っていると、未来の若者のために、古い人には遠慮していただきましょう、という気持ちになります。バランス良くきれいに咲かせるためには、伸びすぎた部分はカットしなければなりません。放置しておけば、伸びる枝と伸びない枝があり、花の咲き方もバラバラです。本当は、それが自然なのですけれど。

若い芽(人)が瑞々しく伸びるためには、私のようなロートルはさっさと切り落とされた方が良いのではないかしら、などと考えてしまいます。

古い枝葉(高齢者)を養うために、たくさんの栄養(資源・財源)が消費され、若葉の成長が阻害されてしまうからです。

それを放置すると、いびつな形(社会)になってしまいます。

やはり高齢化社会はいびつなのかもしれません。

社会を美しくデザインするには、自然に任せず、何らかの手段で剪定する必要があるのでしょう。それをどのように実現するかは、今後の課題ですね。

バラを育てながら、あれこれ考えさせられています。

動物や植物を愛でる気持ちがあると、暮らしが豊かになるのを感じています。

来春、たくさん花を咲かせた写真をアップしたいと思います!

 

 

 

 

 

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