院長ブログ


Well-being組織の作り方

今、熱中していることはありますか?

コロナ禍では、対面のセミナーや勉強会がすっかり減ってしまいました

しかし、オンライン開催がどんどん増えていますね

日経新聞には、毎日たくさんのセミナー情報が載っています。

 

私は、これから白金ビューティフルエイジングクリニックをどのようにしていくか?というビジョンについて、深く考えることに熱中しています。

解決の糸口を探るべく、8月から「Well-being組織の作り方」というオンラインセミナーに参加しています。

最近話題の「Well-being」ですが、「良好な状態でいること」という意味です。

※SDGsやESGなど、何かとアルファベットが多いことにいやらしさを感じてしまうのは私だけでしょうか?

我々一人ひとりがWell-beingでいられれば、仕事の創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%上がり、欠勤率と離職率は下がるという研究があります。いかにWell-beingを高めることに心血を注ぐかが、良い組織を作る上でのキーになると言うわけです。

約40人が参加していますが、経営者もいれば、企業で人事の仕事をしている人もいますし、コーチングやコンサルタント、平社員一兵卒でも職場の雰囲気を良くしたいという強い思いを持っている人もいます。

共通して言えることは、「職場を良い雰囲気にしたい」という思いが人一倍強い人たちであること。

ディスカッションや質問など発言も積極的で、会ったこともない人たちとオンラインディスカッションを続けていますが、その時間が実に心地よく、オンラインミーティングの有効性に驚愕しています。

目的がハッキリしている人たちとのディスカッションは有意義で、小気味よいものです。

 

私は、何のために働いているのでしょうか・・・

この先、クリニックをどのような方向に導いていけば良いのか・・・

 

30代は自分のクリニックを開業することが目標で、その準備に夢中でした。医療行為として、一人で責任を持って診療できるような技術を身に付けなければなりません。経営、人事、労務、経理、マーケティング(文字にするとカッコいいですが、実際はもっと泥臭い作業です)などは、開業してから必要に迫られて学びました。

40代はクリニックを成長させることに夢中でした。美容医療は次々と新しい治療が発表され、手技も日進月歩です。新しい治療を学び、習得し、臨床で実践してみます。有難いことに患者数も順調に増え、クリニックも拡張し、スタッフのお給料も上げることができ、社員旅行に出かけ、研修合宿も開催し、それらすべてが幸せな経験でした。

化粧品をやめるためのノウハウをまとめたウェブサイト『肌ルネ』の制作も一大事業でした。公開して1年以上経ちますが、おかげ様で、毎日少しずつ会員登録数が増え、化粧品をやめたいと願う人たちのお役に立てているような気がします。問い合わせもひっきりなしで、日々スタッフが対応に追われています。

そして今、スタッフは立派に成長し、運営も安定してきたところで高原社会のような平和を感じる一方、このようなぬるま湯につかっていては衰退してしまいそうだという危機感は常に隣り合わせです。栄枯盛衰、諸行無常ですから

平和のままでは物足りなさを感じてしまうのは、どうしてなのでしょうか。新しいことにチャレンジして高みを目指さないと生き残れないような気がするのは、生存本能なのでしょうか。いや、成長意欲なのだと思います。

次なる新しい課題を見つけては取り組むことの繰り返しです。

 

今現在、私の課題は、Well-being組織を作るための“キー”を考えること。

お散歩中も、トイレの中でも、入浴中も、食器を洗いながらも、深夜パソコンに向かいながらも、考え・考え・考えまくってようやく決まりました

【しあわせメンテナンス】です。

し:志と覚悟

あ:愛と感謝

わ:和を以て貴しとなす

せ:成長と成功

メンテナンス:“しあわせ”の定期的な確認作業

 

お肌のお手入れもメンテナンスが重要ですが、

人の心も定期的にメンテナンスしないと、日々の業務に忙殺されて、大切にしなければならない思いがなおざりになってしまいます。

すべての仕事は【しあわせメンテナンス】という土台の上にあるということを、スタッフ全員と共有し、東京白金にしかないオンリーワンのクリニックであり続けたいと思います!

 

 

 



恩返し

勤務医だった若かりし頃、医師という職業柄か、私は年上の人から色々な恩恵にあずかっていたことを思い出します。

研修医の給料は激安でしたし、若さ故の図々しさと言いましょうか、喜んで頂戴していました。

モノだけではなく、食事にご一緒したり(やましいことはありませぬぞ主に女性です)、自宅にお招き下さった方もいました。

困ったときに手を差し伸べて下さる優しい方も

また、物事の考え方とか暮らしの工夫など、生きる上での知恵も授かりました。

人生の先輩方に、たくさんのご恩を受けたことを深く自覚し、感謝の念に堪えません

 

月日は流れ、いよいよ中高年になった自分が、若い人たちの役に立てるようなことをしたいなぁ、と思えるようになりました

近年いろいろな人のお世話になる(サービスを受ける)ことが多く、20~30代の若いしっかりとした、感じの良い青年と出会う機会が続いています。

「こんなに気の利く若者たちがいるのなら、日本も捨てたもんじゃない」と思うわけです。

不動産屋さん、お掃除サービス、仕事絡みの営業担当、弁護士、医師、整体師、タクシードライバー、駐車場バレーサービスなどなど。

熱心な働きぶりとコミュニケーション力の高さに感心すると共に、純粋に“プラスαのお礼”をしたくなるものです。

欧米でのチップのようなものでしょうか。

※手前味噌ですが、当院のスタッフも愛情溢れる思いやりのある接客をしてくれます

 

自分が応援したい人に「ありがとう」の気持ちを込めてお金を使えることは、幸福度が増す行為だと思います。

老後のための生活費を貯蓄したり運用することばかりがメディアでフォーカスされていますが、それはちょっと違うかな?と思っていつも聞き流しています。老後2000万円問題とか言って煽っていますよね。

ただ貯金を殖やしても、インフレが来ればお金の価値など下がってしまいます。

若い時には、自分のスキルアップのために自己投資するほうが、よほどリターンが大きくなると思うのですが。

大切なのは「使い方」であり、貯めることではありません。

応援したい会社への株式投資はまだ理解できますが、自分のお金が何に使われているか分からないような金融商品にお金をつぎ込むのは、いいお金の使い方とは思えません。

募金は本当に困っている人のところに届く前に、運営事務局がかなり搾取しているという話も聞きます。

私は、直接ご縁のある人たちに、応援目的でお金を使うように心がけています。

何か物を買うときは、極力国産のものを買うようにしています。生産者が見えるようなものがいいですね。

 

お金の集め方・使い方の話は、日本では敬遠されがちですが、私はとても大切なことだと認識しています。

お金は人を自由にさせてくれますし、チャンスも増えます。

経済的自立こそ、自己肯定感を高める大切な要素です。

そして、人のために使える喜びを噛み締めた時、大人になったな、と感じるのではないでしょうか。

 

私の周りには、被災地や病院に多額の寄付をしたり、ボランティアに参加したり、チャリティーパーティーに参加したり、芸術家のパトロンになるなど、ダイナミックな行動をする人生の先輩方がまだまだいらっしゃいます。

人間関係は財産です。

良い刺激を与えて下さった善い先輩方を見習って、少しずつ恩返しをしていこうと思います!

 

 



清潔肌

だんだん群青色に染まる夕暮れ時の空。

この上なく心地よい時間に、犬とお散歩するようにしています。

少し前までは蝉がミンミン大合唱していたのに、気が付けば秋虫たちが静かに鳴いていることに気づきます。

都会育ちの私には、何という虫か区別がつかないのがちょっと残念

 

さて、秋と言えば、待ってました!シミ取りシーズンの始まり始まり

※シミにはいろいろ種類がありますが、ここでのシミは老人性色素斑(加齢によって出来るシミ)のことです。

「シミ取り」というと、一回で跡形もなくシミが消え去るような誤解を招きますので、私たちは「シミ払い」と言うことにします。

ジリジリ紫外線とジトジト汗から解放され、ようやくルビーレーザー解禁の季節到来です。

何だかボジョレヌーボーみたいですよね。

夏でもお構いなしにルビーレーザーを当てているクリニックもあるようですが、私は断固反対です

シミ払い治療直後に、ギリシャ、サイパン、沖縄など日差しの強いところに旅行をして、せっかく薄くなったシミがあっという間に再発してしまったという残念な症例をいくつか経験しているからです。

術前術後のスキンケアが大切です。UVケアとトランサミン・ビタミンC内服は必須。

シミ払いレーザーは、表皮に傷をつけてバリア機能を一時的に弱くさせてしまいますから、当然紫外線に対しても無防備となります。よほどのことがない限りは、秋~春の間に治療することをお勧めします。

 

シミは生き物ですから、時間経過と共に再発するのですが、1年で出てくるシミもあれば、10年後も薄くなったまま再発しないこともあります。

1回の治療で全く目立たないほどキレイに取れることもありますが、2~3回照射が必要なシミもあります。その場合、治療間隔は9か月以上空けるようにしています。なぜなら、レーザー照射によって壊れたメラニン色素はゆっくり時間をかけて排泄されるからです。

 

加齢とともにどんどん溜まるメラニン色素。

血行が悪くなり、新陳代謝の低下によりゴワゴワたまる角質、毛穴汚れ。

コラーゲンが減少し、ハリが失われ、たるみます

ルビーレーザーはシミ払いだけではなく、一気に肌の再生を促しますので、一皮剥けて生まれ変わるお肌はベビースキン

今年の秋冬は、白金でシミ払い。

清潔肌を目指します。

 

 

 

 

 



お陰様で15周年

当院は9月で15周年を迎えます。

15年といえば、この世に生を受けてから中学卒業するまでの年月でございます。

赤ちゃんが中学生に成長する月日が経過したのです

この節目を心に刻むため、今日は挨拶文を書いてみます。

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得意な治療は「ボトックス」

1997年研修医となった私は、「点滴当番」と「夜間当直」という業務の中で、患者さんの血管に針を刺しまくるのが日常でした。

採血だけではなく、静脈点滴をするための「ルート確保」という留置針を刺して固定します。高齢者や糖尿病、肥満の方は血管が見つかりにくく難航します。

実戦練習を重ねると、血管に針を刺すことが得意だということに気づき、看護師さんや後輩の研修医から針刺しを頼まれるようになりました。ちょっと誇らしく感じたことを覚えています

循環器研修をしていたころは、鼠径部や腕の血管に太い管を刺す「心臓カテーテル」に夢中になり、針が血管に命中する快感を覚えました。

血がぴゅ~っと出てくるんです

当時は自覚していませんでしたが、私の針刺し好きはこの頃から芽を出していたのだと思います

 

美容医療を始めて20年以上経ちましたが、今一番好きな治療は「ボトックス」。針を刺す行為だけはなく、シワが伸び、表情が明るくなる結果に遣り甲斐を感じています。美容医療の中では、リスクが低いのに大きな効果を出せる素晴らしい治療です。針を刺す治療は医師でなければ許されない医療行為。医師免許を取得して本当に良かったと心から思える年齢になりました。

 

ボトックス治療を成功させるために必要なことは、以下の3つだと思います。

➀患者さんと医師の信頼関係

②豊富な経験

③センスと技術

 

表情筋の分布、強さ、年齢によって、かなり微妙に打ち方を変える必要があります。

教科書通りに注入しては、目が開きづらくなったり、不自然な表情になったりすることもありますので、注入部位や薬剤の濃度、注入量など工夫しながら一人ひとりの表情に合わせて治療します。自信を持って治療しても、まぶたが重くなったり二重のラインが狭くなったり、100%満足していただけないこともあります。私が診てキレイになった!と感じても、患者様ご本人の評価はいまいちだったり 高齢でシワ・たるみが強くなるほど治療は難しくなりますが、起こり得るリスクを説明して、納得頂けたら積極的に治療をお薦めしています。キレイになって喜ばれることの方が圧倒的に多いですから!

40歳過ぎると、表情の癖が固定化され、年寄っぽい表情になっていきます。眉間にシワが寄ったり、口角が下がったり、唇がすぼんだり。ボトックスで筋肉の収縮を伸ばせば、明るく元気な表情に変化します。リラックスした表情は周囲の人たちを安心させる効果もあります。20年以上続けている治療で、ここまで良いと感じるのですから、この素晴らしい治療をもっともっと多くの人に知ってもらいたい、経験してもらいたい!ボトックスを知らずに老化するなんてもったいないです。

美容医療を通して、当院での体験によって幸せを感じられる場所であり続けたいと思います。

 

コンセプト「ファンデーションに頼らない素肌づくり」は15年前から変わりません。

 

15周年のテーマは『清潔肌』

奈良で目にした国宝級の仏像たちは、丁寧に保管されていたおかげで、落ち着いた輝きを放っておりました。

結果の出せる美容医療で、いくつになっても皆様の「清潔肌」をお守りいたします。

 

 

2021年9月吉日

白金ビューティフルエイジングクリニック

院長 山口 麻子



白銀の冬

2年毎に区の婦人科健診を受けています。

有難いことに、私は婦人科疾患から無縁でございますっ

特に出産後はさらに健康になりました。

子宮筋腫も内膜症も月経困難症もなく、超音波検査では「子宮も卵巣もキレイですね」と褒められます

そんな私も人生の秋を迎えまして、いよいよ枯れ行く裸体に時の残酷さを感じずにはいられません。

先日、熱海のMOA美術館で、葛飾北斎の富嶽三六景と歌川広重の東海道五十三次を鑑賞しましたが、浮世絵に出てくるコミカルな庶民派おじさんと自分自身が重なり、もののあわれなりけり

 

婦人科で頂いた更年期小冊子に、とても印象深い一節がありましたのでご紹介しましょう。

 

一本の樹を思い浮かべて下さい。

花盛りの春から、緑濃い夏を過ぎて、いまは紅葉の秋。

これから美しい白銀の冬がやってきます。

・・・・・

 

女性の一生を樹木に例えていますが、

「これから美しい白銀の冬」

とは、何て甘美な響きなのでしょうか!

50代は紅葉の秋。

枯れ行く落ち葉が“抜け毛”のようで、もの悲しく感じますが、60代からは白銀の冬が待っているなんて

全ての音は雪に吸収され、静寂の中にも美しさを解き放つ銀世界。

人生の秋冬コレクションはどんなテイストにしましょうか?

 

更年期といえばホルモン補充療法。

女性ホルモンが減少すると、ほてり・ホットフラッシュ・めまい・イライラ・疲労感・無気力など様々な更年期症状が現れます。

美容的には、皮膚の水分量低下、コラーゲンが減少してシワが増えるなど、見た目の老化も加速します。髪も細く薄くなります

仕事柄、ホルモン補充療法についてよく質問されますが、

私の考えは、更年期症状が辛ければ、それを和らげる目的で使用すれば良いと思っています。

マイナスのQOLを底上げできますからね。

長期のホルモン治療は乳がんのリスクが高くなることもあるようです。医療を受ける際は、リスクとベネフィットを天秤にかけて判断するようにしたいものです。

通常は3~5年程度で、更年期症状が治まれば治療を終えるようですが、中には死ぬまで若々しさを求めて続けることもあると、婦人科の先生はおっしゃっていました

私は更年期症状で悩むことはほぼゼロですので、今のところはホルモン補充療法を受けておりません。

特に困っていることもないけれど、美容目的でやりたいというのであれば、まずは食生活や運動など生活習慣の改善を心掛け、プラセンタやサプリなど活用し、レーザーやボトックス・ヒアルロン酸注入で肌の若返りを計ればよいのではないでしょうか。そして何より効果的なのは、愛すべき対象へ十二分の愛情を注ぎ、幸せホルモンで心を満たすことでしょう!最近患者さんを診ていて思うことは、ペットやお孫さんはもちろんのこと、“推し”を見つけて応援活動することも、かなり心の安定に繋がっているような気がします。“推し”の話をする時は目の輝きが違いますし、良い感じに表情筋が緩み、口角は挙上して、とてもチャーミングな微笑みを見せてくれます。

 

自分なりの素敵な「白銀の冬」を考えながら、穏やかに紅葉の秋を過ごしたいものです。