院長ブログ

加齢変化の研究

昨日、『日本抗加齢美容医学会』という勉強会に参加しました。

毎年この時期に開かれていますが、日々の診療にとても役に立つ情報を得ることができます。

昨日は、顔面の加齢変化を解剖学と画像診断(CT・MRI)から考えるという内容の発表がとても勉強になりました。

すごい研究をしている先生方がいらっしゃるのだなぁ、と驚きつつ、老化のメカニズムを考えながらいろいろな治療方法が頭の中をぐるぐる回っていました。

目の周りのや頬表層の筋肉は加齢とともに薄くペラペラに伸びてたるんでしまいます。

若いころは骨にしっかり付着してピッと張っていた筋肉は、骨から外れかかりだら~としてしまいます。

このリアルな比較画像をCTとMRIで見せて頂きました。

筋肉でろ~ん、脂肪はず~んと下に下がっていました・・・

筋肉が弱くなるので、その下にある脂肪が前に飛び出してしまい、目の下のたるみやほうれい線、マリオネットラインなど顔に凹凸の影ができてしまいます。

どう考えても、顔の筋肉も『筋トレ』が必要ではないか!!と思うのですが、残念ながら確実に筋肉が増大する方法は確立しておりません。

一生懸命動かすと、皮膚は伸び縮みしますからシワになってたるんでしまうでしょう。

動かし過ぎると、筋肉は余計に伸びてしまうような気もします。

ああ、悲しき筋肉減少!これが宿命というものでしょうか。

顔の筋トレが確実にできたら・・・

しつこいですが、確実な顔の筋トレはまだ存在しませんので、くれぐれも自己流の体操はお控えください。

そして意外にも重力の影響は大きく、立位と仰臥位では筋肉と脂肪の状態が全く違いました。

やはり仰向けにお休みになった方が宜しいかと思います。

 

美容医療はすでに成熟期に入っており、マーケットが大幅に拡大することは考えにくいのですが、

それでもまだまだ様々な角度から研究を続ければ女性の美容に大きく貢献できると思います。

要はやり方次第ということです。

 

今回の勉強会では、この他にも当院一番人気のレーザーピーリングについての最新研究データや、今話題のグルテンについてのお話しも伺うことができ、実りある1日を過ごすことが出来て気分上々、ハッピーです。