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炭水化物 概論

炭水化物 概論

肌と栄養

身体をつくる基本栄養素 炭水化物

炭水化物とは

ブドウ糖や果糖などの単糖から、構成されているものを総称して炭水化物と言います。
タンパク質、脂質と並ぶ基本的な栄養素で、身体・脳を動かす即効性の高いエネルギー源になります。

同じような意味合いで使われていますが炭水化物=糖質ではありません。
栄養学上では、体内で分解されエネルギー源となる「糖質」と、消化酵素では分解できない「食物繊維」に分類されます。
糖質をエネルギーに変えるためにはビタミンB1が必要です。

炭水化物と糖質と糖類

糖質は砂糖のように甘いとは限らず、でんぷんなどのように甘くない糖質もあります。
糖質は炭水化物の一部であり、甘味料の代表である砂糖は、糖質の一部、糖類に分類されます。

糖類カットと糖質カット

糖類カットは、砂糖や果糖などの含有量を減らし、場合によっては甘味を減らさないよう糖類以外の糖質(合成甘味料や糖アルコール)を増やします。

糖質カットは糖類・多糖類 全般を減らしますが、実際には、特にでんぷんを減らしたり、食物繊維に置き換えたりしている場合が多いようです。

美容と炭水化物の摂取

炭水化物=太るというイメージがありますが、炭水化物が分解されたブドウ糖が唯一の脳のエネルギーとなります。
一概に良い・悪いではなく、からだでの働きと、摂りすぎた場合の害を理解して、現在の体重、日々の運動量に合わせてコントロールすることが大切です。

●炭水化物を摂りすぎると…
糖質は血液中にブドウ糖として存在し、肝臓と筋肉に多数のブドウ糖が結合したグリコーゲンとして貯蔵されます。血液中のブドウ糖の濃度を「血糖値」といい、食後の血糖値は上昇します。
血糖値が上昇するとインスリンというホルモンが大量に分泌され、エネルギーとして使わなかったブドウ糖を脂肪として蓄積します。

●減らしすぎると…
炭水化物の制限は、食後の高血糖を防ぎ、体内の脂肪をエネルギーとして利用しやすくなることで、減量に役立ちます。
しかし、炭水化物をほとんど摂取しないと、肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンも減少するので、肝臓の機能や筋力が低下やエネルギー不足による疲れ、集中力の低下を招きます。

炭水化物はご飯・パン・麺類などの穀類だけではなく、カボチャ、芋類、トウモロコシなどの野菜にも含まれます。
食物繊維と共に摂取すると血糖値の上昇が緩やかになるため、精製されすぎていない穀類を選択するほか、減量中で穀類を制限する必要があれば、野菜に含まれる糖質を意識するといいでしょう。