医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

2022.10.11

これからの成長を考える

戦後、日本は目覚ましい経済成長を遂げました。

1950年は世界のGDPが5.3兆ドルに対して日本の占める割合は3%でした。

1994年に日本のシェアがピークとなり、17.9%。

その後失われた30年の間にどんどん縮小し、2021年にはなんと5%まで低下してしまいました(世界GDPは96.3兆ドル!)

ちなみに2000年頃は日本と米国と英国のGDP合計が世界の約半分を占めていたのが、20年後の今では約1/3に減少したそうです。相対的にアジア勢力の力が強まったということです。

国の豊かさはお金だけで測るものではないと思いますが、「GDPは創出付加価値の総和であり、汗をかき経済活動をする総体を捉える概念」と寺島実郎氏は述べており、それに関しては私も納得しています。

終戦後、焼け野原で何もかも失った日本人が、豊かさを求めて必死に頑張ったのですぅぅぅ

人は何かやり遂げたいという情熱と、頑張れば良い未来が待っているという期待が持てるからこそアクセルを踏んで前に進めます

しかしながら、社会全体がある程度物質的に豊かになったことで、休みもなくモーレツに働く会社員の馬車馬人生に疑問を感じる人が増えたのではないでしょうか。

子供のころからある程度満たされた状態で育っていれば、そんなにガツガツしなくたっていいでしょ、と考えるのも自然の流れなのでしょう。

そして世の中がどんどん便利になっているから、人間易きに流れてしまいます。

ゆとり教育だの働き方改革だの叫ばれていますが、それは単に安易な方向に流されているだけのような気がしてなりません。

「まあそこそこテキトーに生きましょうよ。美味しいもの食べて、楽しいことができればそれで満足。辛い仕事なんてやる気ないし。政治経済は誰か頭のいい人たちがやってくれるでしょ。」これが日本人マジョリティーの民意だとしたら、私はとても悲しい

 

そういう私自身も、何だか最近テキトーに生きているなぁと感じることが増えました。

子育てが終わって暇になったからかなぁ。

嫌なことはやりたくないし。

眠たければ寝たいし。

診療は好きだけれど、そんなにガツガツやらんでもええんちゃう?(←エセ関西弁)

・・・なんて思うと、ありゃ?これぞ現代日本人を蝕む精神そのものではありませんか??

 

美容医療で何とか成功したい気持ちが強かった若かりし頃は、あれこれ必死にチャレンジしていました。自分で言うのもなんですが、まあいろんなことに手を出して、ときどき火傷しながらも何とか生き延びてきたもんです。成功の定義も難しいのですが、単純にたくさんの患者さんに来院してもらって、予約一杯になり、治療結果に満足してもらって、売上も上がっていくというようなことをイメージしていたのだと思います。

40代後半になると、開業という枠組みの中では、自分が出来る範囲のことはやった、ある程度結果も出せた、と思えるようになりました。すると今までのように右肩上がりの成長だけ望むことに違和感を覚え始めたのです。追い求めているものが違うとでもいいましょうか。でも、何を求めているのか自分でもよく分からないのです。

あれ?これって、私自身が今の日本社会の縮図そのものではありませんか

ある程度目標達成した後のユートピアが描き出せずにいるのです。

自分の人生を振り返っても、若い頃は成長を続けて、40代後半から停滞・・・という流れは、日本社会と非常によく似ています。これを放っておいて易きに流れ続けていたら、衰退の一途を辿ることは間違いないと思うのです。

 

先日、いつもお世話になっている白金の美味しいケーキ屋さんのケーキを食べながら、「もしケーキ屋さんたちが努力しなくなって、ケーキがどんどん不味くなってしまったら、私はとても悲しい そんなの嫌だ。」と思いました。美味しいケーキを作り続けるには、人々の不断の努力が必須です。日本人が努力することを放棄するということは、一流のモノやサービスを諦めることになりませんか?私はそんなの絶対に嫌だと思いました。

時刻表通りに出発する電車、清潔な公共設備、夜道でも女性一人で歩ける安心な街、落とし物が届けられる社会。

日本には世界と比較しても良いところがたくさんあります。それを失っても構わないと思っている人がたくさんいるのでしょうか。

戦後77年、この国は、世界は大きく変わりました。

今までの資本主義社会は限界に来ています。

GDPだけ追いかけるのは何か変。

新しく目指すべき社会の姿ってどんなものなんでしょうか。

脱成長?倫理資本主義?

世界中の哲学者や経済学者など有識者が議論を繰り返していますが、そんなに単純なものではなさそうです。

私自身が初老になり、これからの当院の目指すべき姿を考えることが、日本の在り方を考えることと重なることに気付きました。

まだ結論は出ませんが、若い人が夢を持って活躍できる社会(クリニック)にすることではなかろうか?という大雑把なイメージを持っています。

GDPが全てとは思いませんが、それに代わる基準が示せない以上、やはりGDPを捨てる勇気はなく、「誠意をもって価値ある仕事をしましょうよ」と言うのを今夜の結論にして終わりたいと思います。

2022.10.05

少子化問題

最近、個人的に社会問題に対する関心が超HOT、マイブームです。

YouTubeで政治に関する討論などを視聴したり、オンラインの勉強会などに参加してみたり、読書したり。

具体的には教育問題、選挙制度の問題、経済問題、少子高齢化問題、環境問題など多岐に渡ります。

私のような小市民一人が何か社会を変えられるわけではありませんが、いろいろな知識人の話を聞いて、自分なりに思考する時間が幸せであり、充実感に満たされます。

 

少子化問題について考えてみます。

世界共通して言えることは、文明化が進むと一人の女性が生涯で産む子供の数は減るということ。

日本では2021年に産まれた子供の数は84.2万人、合計特殊出生率は1.3。

2022年生まれの子供の数は80万人を切ると予想されています。先細りは必須。

もっと気になるのは、20代男性で交際経験のない人は約40%、20代女性では25%いるそうです。

ボーっとしていたら恋も出来ない時代になったのでしょうか。

それとも恋愛以外にも楽しいことがたくさんある複雑な世の中ということなのでしょうか。

もっともっと気になったのは、国勢調査によると、男性の生涯未婚率は正規雇用が17%に対し、非正規雇用は51%だということ。(女性はそれぞれ22%と8%)

男性は正社員でないと結婚しにくいということです。

それはいまだに男性が経済的に自立して家庭を支えていくという価値観が強いからです。

妻がバリバリ稼いで、非正規の専業主夫が家事と育児を主に担うというケースは確かに少ないです。

私の身近に知っている範囲でも片手で数えられる程度でしょうか。

男女間の伝統的分業が根深い日本社会独特のバイアスがあると思います。

いずれにしても、子供を産める若い世代の女性は減少する一方なので、一人の女性が5人くらい子供を産まないと少子化問題は止められるはずがありません。残念ながら、それはあり得ないでしょう。

そうなると人口ピラミッドがひっくり返った構造でも、社会が機能するようなデザインを考えないといけないことになります。

現役世代が高齢者を支えるという現状のシステムは続かないでしょう。

そうなると高齢者を諦めることになるでしょうか。

それとも驚くべき技術革新により、効率的な介護ビジネスが発展して、長生きさせられるようになるのでしょうか。

もしくは、死ぬまで働かないと生きていけないような時代

 

私が期待したいのは、驚くほど優秀な頭脳を持った若者の能力が十二分に発揮できるような社会にすること。

日本社会は出る杭をすぐに打ち付けてへし折ってしまいますが、内輪もめしている場合ではありません。

日本の存続がかかっています。

烏合の衆が1000人揃っても歯が立たない天才たちに、ドカンと富を生み出してもらう。

そして我々小市民はその恩恵を受けながらも、自分たちのやりたいことができる社会。

 

介護が必要になったら、年齢・バックグラウンド・職務経歴・資産・要介護度などをマッチングアプリに入力して、老人ホームを自動的に決められるような時代が来るのでしょうか。ケアマネージャーの仕事が要らなくなりますし、施設で働く人もAIロボットです。

今日は少子化について考えてみましたが、向こう10年くらいで我々の生活はガラリと変化する局面にいると思います。

そういうことを考えるのは未知との遭遇、ワクワクします。

人生100年時代。

還暦のお祝いに、「シミ取りチケット1万円分」を配布できる自治体があったら楽しいのになぁ。

そんな税収ありゃせんわっと怒られそうです

高齢者の肌を清潔にする美容医療という切り口で、まだまだ私の仕事もお役に立てそうです。

 

2022.09.27

お寿司屋から学ぶこと

ご縁があって、紀尾井町にあるお寿司屋さんでお食事をする機会がありました。

超人気店で、予約困難なお店です。

せっかくなので帰り際に次の予約をお願いしたところ、3月以降だとか!!半年後です

 

人気店には理由がありました。

忘れずにそれを書き記そうと思います。

①感動の余韻が日ごとに増幅している

普通ならば、どんな感動体験でも、時間経過とともに薄らぐものですが、今回のお寿司体験は数日たった今の方が、私の心に迫る何か熱いモノが膨張している感じがします。

②マイナスポイントがない

どんなにお寿司が美味しくても、例えばホールスタッフの愛想がないとか、食事が出てくるまでの待ち時間が長いとか、店内の汚れが目につくと残念に思いますね。しかし、こちらのお寿司屋さんで過ごした3時間の中で、不快に感じるマイナスポイントは1つもありませんでした。

③静かな空間

6席のカウンター、お客さんの数が限定されており、私たち以外の2組も静かにお食事を楽しんでいました。店員さんの動きも物静かで、雑音が気になりません。電話の音も聞こえませんでした。

④開店までのストーリー

1年前にオープンしたお店。大将が寿司屋を志した理由。20年以上の他店舗で修行し、店長になるまでのお話。そして店長としての覚悟などを直接お聞きすることができました。また、ホールには20代の若きマネージャーがいまして、彼がスカウトされて今の仕事をすることになったお話なども聞かせてくれました。人の仕事に対する情熱は私の琴線に触れます。

⑤徹底的に清潔な店内

清掃が行き届いていることはもちろん、整理整頓も徹底。基本的に物品は収納されており、シンプルに美しい空間が維持されています。全てのモノに意味があると感じました。

 

業種は異なりますが、個人経営のお店と言う点では共通しており、学ぶことはたくさんあります。

もやは空腹を満たす飲食店というカテゴリーではなく、アートです。芸術です。

彼らを見習い、まだまだ当院にも出来ることはたくさんあるはず

やる気と勇気を十分に充電できた、貴重なお寿司体験でした。

2022.09.20

健康、若さ、その先は?

「行き過ぎた健康の先は、どうしたってグロテスクになる」

日経新聞夕刊の文化面、ドキッとするような冒頭で始まる文章。

『天の敵』と言う舞台。

作・演出は前川知大さん。

2003年に結成した劇団「イキウメ」による演劇を観ました。

内容を要約しますと、1895年生まれの医師が、戦争による飢えを何とか解決しようと食事療法を考える中、行き着いたところが「飲血」人の血を飲むことでした。

50代半ばから飲血を始めると、どんどんカラダが若返ります。

肌ツヤや身体能力が劇的に若返ったものの、紫外線に極度に弱く、日中外に出ることができません。

もしろん、血液以外のモノを口にすることもできません。

やがて働いていた病院勤務を続けられなくなり、今までの自分を捨て、偽造した身分証明書で身を隠すように過ごすことになります。

彼の妻にも飲血をさせたところ、同様に若返りますが、生殖機能だけは戻らず二人の間には子供がいません。

日中外に出られないため、暇を持て余した妻は、夜遊びで街に繰り出し、お酒を飲んだり男性と遊ぶようになります。

そしてついに、禁断の食事を口にしてしまったところ、嘔吐が止まらず、急激に老化して亡くなってしまいます。

最期の「お肉やお魚や白いご飯の美味しかったこと!!」というようなセリフが強烈に印象的でした。

ああ、食事というものは、人生の喜びの大きな割合を占めているんだなと。

それを我慢して、血を飲みながら隠れるような生活をしながら、惚れ惚れするような若々しさを維持することに、何の意味があるんだろうか?と問いかけているようでした。

 

ちょっとグロテスクな内容になって申し訳ないのですが、私がこのようなテーマに興味がそそられるのは、自分自身が肌断食と湯シャンを実践し、それが本当に快適だと心の底から思っているからです。しかしそれは社会のマイノリティーであり、ある意味「変人」であることも自覚しています。

20代の終わりから少しずつ化粧品を減らす生活を試み、どこまで減らせるのか?を追求することが私のライフワークになりました。3~4年でファンデーションを卒業、アイメークは10年以上かかりました。湯シャンに取り組んだのは30代終わり、5年越しで完全にシャンプーを止めることが出来ました。まさに人体実験です。

化粧品を当たり前に使っていた生活習慣を変えるには、結構時間がかかることを知りました。

生理的に細胞が整うまでの時間と、心理的に慣れるまでの時間です。これは個人差が大きいのですが、年単位で変わってくるものです。3か月で変わる!というのは嘘だと思っています。

現代人は効率の良さとかコスパとか、とにかく時短を求める傾向がありませんか?

数年前にスローライフという言葉が流行りましたが、どこか行ってしまいましたね

何か物事を達成したり習得するには、年単位の時間がかかるというのが真理だと、私は思っています。

程度の差はありますが、素肌をキレイに整えることは「できます」

私が提供するのは「素肌の健康」であって、メークで映える美しさではありません。

しかし、それは簡単ではありません。

時間と続けられる根気が必要です。

 

『天の敵』を作った前川さんご自身、「マクロビオティック」に取り組んでいたそうですが、だんだんとライフスタイルそのものを変えないといけないことに気付いたと書かれています。家族からもうやめてくれ、と言われ、健康になりたいと言うクリーンな欲望から、排他的、攻撃的な自分が生まれていくのを感じていた、とあります。

完璧な健康主義者って、ちょっと近寄りがたいということでしょうか。

え?もしかして、肌断食と湯シャンをしている私も、そのように思われている??

そんなことありませんよ

私はお酒も飲むし、好き嫌いなく何でも食べられます

結構テキトーに暮らしています。

 

劇中の「お肉やお魚や白いご飯の美味しかったこと!!」というセリフをメークに置き換えれば、

「肌色が明るくなり、目鼻立ちがハッキリしてメークってミラクルいい香りに包まれて幸せ!!」なのでしょうか。

心底お化粧が大好きな人に、肌断食や湯シャンは苦痛でしょう。

私はお化粧品を使うのは個人の自由だと考えているので、使うこと自体を否定しません。

お化粧をやめたいけれど、どうすれば上手く止められるの?という質問には、とことん応えます

肌断食&湯シャンを実行している女医による美容皮膚科なんて、ほとんどないと思いますからね

 

肌や髪の健康について間違えないで欲しいことは、化粧品をやめることが目的になってしまうと、清潔観念を忘れてしまいかねないということです。健康な肌や髪を手に入れるために不潔になっているという、本末転倒なことが起きています。

健康な素肌にするために、過剰な化粧品を減らします。

化粧水を使って問題なければ使えばいい。

ファンデーションを塗って自信が付くのであれば塗ればいい。

石けんでスッキリするのであれば洗えばいい。

私は肌状態を観察して、良くないことがあればお伝えするだけです。

万人に共通で良いとか悪いスキンケアはありません。

1人ひとりが快適に感じるスキンケアをすればいいのです。

肌断食と湯シャンがゴールではないのです。

 

スキンケアは奥深いです。

私の目指す素肌美はグロテスクになっていないか?を再確認させたれた演劇でした。

 

 

 

 

孤独感

いつの頃からでしょうか、言い知れぬ孤独感に見舞われることがあります。

何か具体的な事象があって、それに対して寂しさを感じているというわけではないような気がします。

理由もなく、突然心にぽっかり穴が開く、という感覚です。

心臓の辺りが、大砲でくり抜かれたとでもいいましょうか。

それは長続きせず、1日も経てば空洞は埋まります。自然治癒です。

頻度も年に1~2回でしょうか。

そういうの、ありませんか??

 

家でゆっくり一人で過ごす時間は快適そのものですが、ひとり旅やひとり外食はこの上なく苦痛です。

どちらかというと外に出て感動したいタイプなので、必ず家族なり友人を誘って出かけます。

昨年大阪の学会帰りに、一人で奈良まで足を延ばしました。一人ルームサービスと一人朝食が落ち着かなくて。観光タクシーを利用して、行きたかったお寺などを巡りましたが、これもなんだか虚しさが感動を上回ってしまいました。

遊び相手がいなくなったら、寂しくて孤独で、枯葉のように散ってしまうのだろうと想像してしまいます。

とは言え、誰とでも仲良くベタベタできる愛想の良さは持ち合わせておらず、せっかく出かけるなら上質な体験をしたいわ、、、などと本当に面倒くさい人間だと自分のことを分析してしまいます

だからこそ、一緒に楽しめる家族や友人は、本当に大切にしないとと心から思いますし、その思いを言葉で表現するよう心がけています。(まだまだ不十分ですが)

 

孤独な感覚を味わえる領域には程遠く、人と一緒に共感できることで心の空白を満たしているのでしょうか。

たまに襲ってくる絶望的な孤独感が増幅しないよう、人を大切にしようと思う秋の夜でした

 

2022.09.07

女性リーダー

英国の首相に、リズ・トラス氏が選ばれました。

47歳の女性リーダーです。私より若い

海外では若い女性リーダーが珍しくないですよね。

 

先日、テレビで“尾崎えり子さん”というとても元気な女性が紹介されていました。

38歳。小学生の子供2人と夫と4人家族。会社経営。

家族で岡山の田舎に移住し、基本テレワーク。会社のオフィスは千葉にあります。

本業の傍ら、奈良県生駒市の副業公務員を兼務し、月に何日間か家族と離れ出張。

教育関係のコンサルティングのようなお仕事をしていました。

へ~。すごく今どきな働き方ですね。

家族の在り方も、働き方も柔軟で、生き生きと働く尾崎さんは魅力的でした。

尾崎さんは、2人の子育てと通勤の両立がネックとなり、勤めていた会社を辞めたそうです。

家の近くで仕事探しをしたけれど、ことごとく断られて、仕方なく起業したとか。

子育て中の母親が家の近くで働けるサテライトオフィスを作ったようです。

 

子育てと仕事を両立させるには、好きなことで起業したらいいんじゃないか?と私はずっと前から思っていました。

会社員の場合、どうしても時間的制約があり、自由が限られてストレスが溜まります。

自分で仕事のペースをコントロールできるっていうのは、生活の質を高めるためにも重要な要素だと思うのです。

でも、お勤めしていた人が急に起業するのはさすがにハードル高めですから、起業するっていう選択肢もあるのよ、というキャリア教育が必要なのでしょうね。

前述の尾崎さんのような女性が、どんどんメディアに出れば、働く女性にとって勇気づけられるし、1つのロールモデルになると思います。

 

人数合わせ的な管理職とか議員数で女性を増やすのではなく、社会や人の役に立ちたいという発想から女性のリーダーが増えれば、戦争のない平和な世の中になるのではないかと期待しています。

 

お肌にハリを、人生に潤いを。

当院は9月4日に16周年を迎えます。

毎年8月になると、「次の1年はどんなことをしようかな?」と考え始めます。

内装も変更するため、周年のコンセプトというものを考えるようにしています。

今年も夏休み中にぼーっと考えながら、ひねり出したキャッチコピーが、

『お肌にハリを、人生に潤いを。』

お肌の健康美が、どれだけ人生の喜びに影響を与えているか?を訴求してみました。

 

美容医療を続けて22年。

肌ルネと美容医療を掛け合わせたオリジナル治療で、お客様のお肌にハリを、人生に潤いをもたらすノウハウを集積して参りました。

お客様とはだいぶ長く成熟した関係を築き上げていますので、ストレスなく診療できます。

私もいい年になりましたので、言いたいことを遠慮なく発言できるオバサン根性も身に付けました。

スタッフもコンセプトに共感してくれているので、忠実かつ誠実に対応してくれます。

まだまだ未熟な部分もありますが、方向性では間違いなく理想に向かって進んでいる実感があります。

今年は最も心穏やかに周年を迎えることができそうです

これも日頃よりご愛顧いただいている皆々様のお陰と、心より感謝申し上げます。

 

クリニックでの診療は、私の人生に潤いを与えてくれるかけがえのないお仕事。

16年経っても、仕事やサービスがマンネリ化しないよう、頭を柔らかくしてクリニックを運営していきたいと思います。

これからも白金ビューティフルエイジングクリニックが皆さまにとってのパワースポットでいられるよう、感動のサービスを追求しながら精進して参ります。

17年目も何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年8月30日

山口麻子

2022.08.25

パラグライダー

今年の目標、「パラグライダー体験」

長野県白馬村の八方尾根スキー場からのテイクオフ

風を読みながら、20メートルくらいゲレンデを助走。

フワッと離陸した瞬間は未知との遭遇。

まるで止まっているかのような感覚で標高差600メートルくらいを遊覧。15分くらいでしょうか。

マスクを着用しなければならなかったので、私の引きつった顔が隠れてしまいました

後ろのお兄さんと愛の不時着かぁぁぁ、と妄想したのですが、実に腕の良いパイロット(操縦者のこと)でしたので、余裕の安定着陸となりました

大自然と触れ合い、少し体を動かしていると、「ああ、私は子供のころから運動が大好きだったんだ」という身体の記憶が蘇ります。

 

こちらは軽い山道を散策していた時の写真。

夏の白馬はスイスアルプスを彷彿させるダイナミックな景色を楽しめます。

 

今回は人生初のグランピングも体験しました。

ここ数年で流行っているらしいですね。

スキー場ゲレンデの一部を、宿泊者専用区域にして、6月~10月だけ営業しています。

8つのテントがありますが、私が出かけた時は2組(4人)しかお客がいなかったので、大自然を独り占めしたような気分になりました。ものすごい贅沢な体験であるとともに、自然に対して申し訳ない気持ちにもなりました。

温泉浴場やウォシュレットトイレも完備。

テントの中は快適そのものです。

蚊帳付ベッドに冷蔵庫、洗面台、金庫まで完備。

自然は苦労を伴うものなのに、快適に自然を楽しみたいと言う都会人の欲望のために、こんな贅沢をしていいものかしらと。

言い知れぬ罪悪感を伴いましたが、本当に贅沢な経験でした。

こちらはご来光を拝むために朝4時過ぎに起きた時のグランピング風景。

 

冬のスキーで何度も白馬を訪れていましたが、コロナ前は外国人ばかりになって、“Where are we?”って感じでしたが、今は純ジャパニーズばかりです。

人も少なくて、ゆっくり観光できるのはコロナの恩恵。

しかし、今は外国の資本が日本をバンバン買いまくっているらしいので、アフターコロナがどんな日本になるのか心配です。

外国人が買うときは高額の税金をかけるとか、維持管理費を特別に上乗せするとか、自然環境保護のルールを厳しくするとか、早急に法改正をしてもらいたいものです。

日本の素晴らしい観光資源とホスピタリティを失うことのないないようにしたいものです。

 

人生の楽しみ方

BSプレミアムで3年ぶりの『京都五山送り火2022』を見ながら、ブログを書いています。

『大』に『、』が付いたら『犬』になる・・・犬火??

世の中はお盆休みですが、当院は今週休みなく診療しております。

※8/21~25が夏休みです。悪しからず。

コロナに負けず、猛暑に負けず、連日予約いっぱいです。

キャンセルが出ても、すかさずスタッフがキャンセル待ちリストのお客様に連絡して、速やかに満員御礼。

スタッフのやる気も、猛暑に負けずとも劣らずHOTです。

「ここに来るのが本当に楽しみでした~

「肌がきれいになると気持ちが上がる。嫌なことがあっても、その程度が軽くなってしまう。」

「先生のお仕事は、人をキレイにして喜んでもらえるいい仕事よね

このように言っていただいて、私も気分よく診療することができます。Thank you

美容医療は間違いなく人生の楽しみ方の1つだと言えます。

 

楽しいこと、気分のいいことを経験すると、3~4日間は気分がhighになります。

高揚感と幸福感のベールに包まれ、すごく元気になります。

1週間くらいたつとすっかり日常に戻ってしまいます。

常に元気でいるためには、毎週1回は楽しいことをやらにゃあかんと思うわけです。

悲しいこと、辛いことがあると、ぐぐーっとマイナスに引っ張られてしまい、楽しいことをする気にも失せてしまいます。そしてどんどんストレスが溜まってしまう悪循環です。

まずは嫌なことから遠ざかること。(マイナスをゼロへ)

そして楽しいこと、気分の良いことをどんどんやる(ゼロからプラスへ)

人生を楽しむことに遠慮は要りませんが、意外と楽しむことが苦手な人が多いような気がします。

人生の楽しみ方が分からないのか、家族や社会に遠慮しているのか?

ヨーロッパ人なんか1か月間くらいバカンスを楽しんでいるそうですよ。

昔、夫がMilanoに留学していたので、少しの間私もMilanoで過ごしたことがあります。夏はヴァカンスで人々が街から消え、がらがらになりました。近所の小さなスーパー、パン屋、八百屋などは、3週間くらい休んでいたので驚いたものです。長っ!

冬のスキーリゾートは、ホテルの予約が1週間単位でした。1~2泊なんて受け付けてくれないのです。

開院する前は、2週間くらいヨーロッパ旅行などしたものですが、自分のクリニックを始めてからは、そんなに長い休暇を取る勇気もなく16年過ぎ去りし候。

歴史も価値観も違う国ですから、別にヨーロッパの真似をしなくても、自分らしく楽しめれば良いと思います。

大切なのは、自分の人生の楽しみ方を知っていること。

遊びのある人生に、美容医療を加えてみませんか?

ヴァカンス気分でお迎えいたします

 

 

 

日本美容皮膚科学会を終えて

第40回日本美容皮膚科学会ランチョンセミナーでの発表が無事終わりました。ホッ

美容皮膚科学会・ランチョンチラシ

当院でお馴染みの施術、「Vシェイプ」「テノール」について、当院での5年間の治療経験を報告をいたしました。

症例写真を提供して下さった患者様には、心よりお礼申し上げます。

「Vシェイプ」「テノール」はたるみ治療ですが、痛みもダウンタイムもないためリピートしやすい治療です。

たるみ治療は、どれだけ皮膚に熱を入れることができるか? ということがポイントですので、治療を継続することが大前提です。

真皮や皮下組織をしっかりと加熱して、血流を良くすることで、組織を健康な状態に保つことがアンチエイジングにつながります。

 

私は2000年からレーザー治療を22年続けています。

当時はこんなに長く治療を継続できるものとは知りませんでしたが、臨床現場で患者さんに実際受けて頂くことで、いろいろな気づきがありました。

今となっては断言できますが、マイルドな刺激の美肌レーザーやVシェイプ、テノールは続けるほどに効果を発揮します。

それは患者さんが証明して下さっているので、私は自信を持って薦めることができます。

真剣に見た目のアンチエイジングをしたいのであれば、40歳くらいからスタートしましょう。

「お肌はお手入れするもの」とご理解いただき、長期継続できるとベストです。

運動だって1年続けて終わり、ということにはなりませんよね。

 

患者さんにお伝えしている治療ペースをご紹介します。

【第1段階】

まずは10回。月1回のペースで続けます。

【第2段階】

10回をクリアしたら、30回を目標に、1か月~3か月に1回のペースで続けます。

【第3段階】

ご自分のペースで最低年2回~3回はレーザーを受けましょう

以上は1例であり、患者さんの性格や理想とする美しさによって治療内容と頻度は変更可能です。

 

20年経っても毎月1回のペースで通い続けている人もいますが、60歳以上になってもお肌ピカピカです 80歳くらいでも怖いくらい若々しいお肌を維持している人もいます。

やればやるだけ、しっかりと結果が出る美容医療。

学会では、コンビネーション治療を継続することの重要性をお伝えしました。

熱心に耳を傾けて下さるドクターで満席になった会場、ちょっと嬉しかったです

 

学会ストレスから解放されて、京都の高雄で川床を楽しみました。

蜩(ひぐらし)の鳴き声と山々の緑、川のせせらぎが最高の癒し

いつも人が少なそうな場所を選びますが、今回も大正解。

仕事の後の遊びは格別。

このメリハリが心地よく好きです。

しっかり働き、しっかり遊ぼう。

 

 

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