医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

03-5791-4800

受付時間 9:00~17:00[月~土]

Blog院長ブログ

今年もありがとうございました

本年もご愛顧を賜りありがとうございました。

気がつけば当院も17年目。

娘から、「お母さんはずっと土曜日も仕事しているよね。よく同じことを35年間も続くね。(35年ではありません!開院時35歳の間違いです)」と言われました。

「平日お仕事している人は、土曜日しか来られないでしょう?」

平日働く女性にとって、土曜日の診療は欠かせません

土曜日に働くお母さんだっているのです。

それなのに、子供の学校行事は土曜日に行われることが多く、「世の中の親は土曜休み」という前提で予定が組まれていました。

4月に配布される年間行事予定表を確認しながら、外せない学校行事の時は休診にして、何とかやり繰りしてきました。

土日に休む人がいれば、その人たちの余暇を支える土日に働くサービス業の人たちもたくさんいると思うのですが、なぜ学校行事は土曜日にやるのでしょうか??

 

本当の意味での「仕事のやりがい」とは、「困っている他者を助けること」だと思います。

スキルアップして仕事の出来る自分になりたいとか、お金を稼ぎたいというのは表面的な動機に過ぎません。

仕事で得られる真の喜びや充実感というものは、「困っている人を助けている」という実感あり、その結果として対価を頂いています。

スキルアップして仕事ができるようになれば、もっとたくさんの人に対して高品質なサービスを提供することができるようになります。

結果として自信がつき、より満足度の高い人生になると考えます。

 

子育てが一段落したので、仕事を再開したいという40代ママさんたちのお話。

フルタイムで働くと、扶養控除から外れるとか、社宅を出なければならないという事情から、本当はフルタイムで働きたいのにパートタイムで調整しているとのこと。

この制度、心から止めて欲しいと願います

仕事をするモチベーションは、単なるお金の損得勘定ではないはずです。

自立したい。人の役に立ちたい。社会貢献したい。家族以外の人たちとも関わりを持ちたい。このような目には見えない心の充足感を求めているのではないでしょうか。

それなのに、分かりやすい数字マジックによって、とても大切な労働意欲を削いでしまうとは、ナント残念なことでしょう

働いたら損、みたいな風潮、止めませんか

働きたい人がどんどん得して、活躍できるような制度設計はないものでしょうか。

当院では、小学生の子供がいるママさんが2人、フルタイムで働いています。

子育てと仕事の両立は大変だと思いますが、お金に執着している様子も見せず、扶養範囲などとセコイことを言わずに、本当に気持ちよく働いてくれます。

もはやフルタイムとかパートとか関係なく、自分の持てる力を惜しみなく患者様に注いでくれます。

私は彼女たちをとてもリスペクトしているし、もっと働きやすい環境を作らなくては!と気が引き締まる思いです。

また、若いスタッフはクリニックをより良くするために、毎日全力で取り組む姿はもはや感動のレベルです。

その姿勢は患者様に伝わっていると確信しています。

 

自信を持って、自立して働く女性を心から応援しています

 

・・・と、今年最後のブログを書きながら『SASUKE40周年記念大会』を見ています。

子供のころからマッチョ好きな私としては、興奮を抑えきれません

洗練された身体能力が美しすぎます。

カッコよすぎます

 

 

 

2022.12.21

健康と美肌と生活習慣

我が家の愛犬ムニエルは食べることが大好き

食事の時間になると、私のふくらはぎに体当たりしながら、「早く頂戴よ」と催促します。

「食べる?」という言葉には、耳を動かしながら興奮する有様。

この食欲がムニエルの元気のバロメーターです。

食欲がない時は本当に心配

食べっぷりの良い姿は健康そのもの。(時々人間様の食事も盗み食いしています

 

人の元気や健康状態は、肌や髪にも表れます。

肌や髪は、その人の生活習慣を反映しているなぁと感じています。

診療中に、美容医療はもちろん家庭用美容機器やサプリメント、化粧品の効果についてよく質問されますが、何かプラスαの消費をする前に“生活習慣”の見直しが最優先だと思っています

健康でいるには、①運動 ②食事 ③睡眠 この3つに気を遣うことです。当たり前過ぎることなのですが、この当たり前が当たり前にできる人は、そんなに多くありません。

①運動:

厚生労働省調査によると、運動習慣のある人の割合は、男性で33.4%、女性で25.1%だそうです。当院に通っている50歳以上の美しい人たちに、彼女らの生活習慣について尋ねてみると、共通していることは『運動』が生活習慣になっていることでしょうか。ジムへ行ったりゴルフしたり散歩することが日常生活に組み込まれているのです。ですから、運動を苦痛に感じている様子はありませんし、積極的に家事もしますし、よくカラダを動かしている様子です。皆さんお元気だな~と感心するくらい、アクティビティ高めです。運動は認知症予防にも効果的ですので、若いうちから生活習慣にしてしまいたいものですね。

②食事:

神経質になる必要はありませんが、添加物の少ない食材を買って、家で調理してバランスよく食べること。調味料にも気を配りたいです。お酒や甘いモノは控えめに。そして腹八分目を心掛けること。(先日、知人と会食した際、残したら失礼だと思い、満腹を飛び越え120%くらい食べてしまったら、帰り道に気持ち悪くなってしまうという失敗を経験しました

③睡眠:

眠れていれば大丈夫!とよく言いますが、その通りだと思います。心配事や悩み事があると、夜中に覚醒してしまい、そこから悶々と考えてしまって朝まで眠れずなんてことも。年末は忙しいので、体調を崩すまいと、睡眠時間の確保を最優先するようになりました。疲れて限界を感じたら、全て諦めて眠るよう努めています。若い頃は睡眠時間を削ってやりたいことを優先したものですが、もう出来ません(チ~ン

 

肌質の良い人は、持って生まれた遺伝子ということもありますが、上記3つの身体に良い生活習慣が自ずと身についているように感じています。

高齢になってから生活習慣を変えるのは大変ですので、40~50代からスタートしたいですね。

肌断食もそうです。長年のスキンケア習慣を60歳過ぎてから変えるのは、心理的に容易ではありません。お化粧品を減らして健康的なお肌を目指したいのであれば若い時にスタートしましょう

美肌は1日にしてならず。一発逆転の美容医療なんてありません。

人生リレー

久し振りのご来光です

 

熱海付近からの日の出です。

大自然に触れると、心に酸味を感じます。高校時代に1年間オレゴン州で暮らした経験があり、360度自然に囲まれた(建物がない!)甘酸っぱい感覚が蘇ります。

毎日自然の中で暮らしている人々にとっては日常の風景でしょうが、コンクリートジャングル東京で暮らす私たちは、時間とお金をかけて自然を求めに出かけます。旅先ではいろんな人が暮らしており、様々な人生があります。その時間の流れを思うと、自分の生きている箱(社会)がいかに小さいかと気づかされ、もっともっと広い視野で生きていたい、、、などと断線しかかっているにも関わらず混線している脳内配線が整理されるような感覚になります。

 

12月中旬にもなると、目黒川沿いの樹々も落葉が進み、風に舞う落ち葉は人生の終盤に差し掛かった年老いた親を連想させます。

一方、「花金だぁ!」と朝帰りする若者や、ベビーカーに座るお肌ぴかぴかの赤ちゃんには、これからの無限の可能性と輝かしい未来が重なります。

私たちは太古の昔から、命のリレーをしてきたのではないでしょうか。

老いから若きへバトンタッチが脈々と続けられたからこそ、今の私たちが存在します。

現代は寿命が延びたので、400mリレーというより駅伝でしょうか。

しかも、建物、車、電車、信号、人混み、スマホなど障害物が多くて、走るのも容易ではありません

減速するか(仕事を減らす)障害物を減らすか(社会の仕組みをシンプルにする)しないと、息切れして脱落しちゃいそうです。

自分自身の駅伝区間も後半戦に突入したので、次世代にバトンを渡すまでは省エネで走り続けようと思います。

なるべく平坦な道を探し、時にはちょっと坂道を駆け抜けることもありますが、時々休憩をしながら走り続けます。

「生活レベルを落とすことはなかな難しい」とよく言いますが、私には「仕事を減らすことはもっと難しい」と言う方がしっくりきます。仕事を通して自分の存在意義を確認してきた習性が抜けません。仕事が出来ない自分に価値はない、と思い込む節があります。そんな大した仕事はしていませんが、職業人としての人生を全うしながら、リレーを繋いでいこうと思います。

 

イベントを振り返る

じゃじゃーん!

いよいよ始まりました。年末恒例仮装イベントです。

今年は『シロカネ帝国列伝~愛と人情のハレム~』でございます。

2年間細々と熱中した、『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』のパロディです。

何のこっちゃい、と言われそうですが、院内ではプチオスマン体験をして頂けると確信しておりますので、乞うご期待。

皆様、オスマン帝国をご存知ですか?

1299年~1922年まで600年以上も続いた大帝国です。

地図をよく見ると、現在のカタールもオスマン帝国に含まれているようですね。このタイミングでのワールドカップは偶然にもシンクロしてびっくりです。(昨夜はクロアチアに負けてしまって悔しかったです

ドラマは第10代スルタン・スレイマンの時代(1520年~1566年)を描いたトルコの作品です。

世界80か国で放映され、8億人が視聴したという大ヒットドラマ。

史実に基づいたフィクションですから、いろいろ脚色されていると思いますが、日本から遠い国の歴史と異文化を知ることができます。弱肉強食、男尊女卑にはうんざりしますが、男女の愛の駆け引きは勉強になりますよ。私は今さら遅いのですが

振り返れば私の“推し活”そのものでした。

オスマン帝国サントラを聴くと、今でも胸がキュンとします。

 

振り返れば、年末仮装イベントも今年で10回目を迎えました。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

2013年 クリスマス風スクラブ(手術着)

2014年 1970年代ディスコ(ディスコ風なスパンコールスカートとブラウス、バンダナ)

2015年 Universal Love(オリジナルTシャツ)

2016年 Warm spirits(温かいニットワンピース)

2017年 SAL(SHIROGANE AIRLINES)

2018年 平成ファイナルライブ(オリジナルゴールドジャケット)

2019年 素肌組(新選組のパロディ)

2020年 白金オリンピック(オリジナル赤ジャケット)

2021年 宮廷音楽会(モーッツァルト風衣装)

2022年 シロカネ帝国~愛と人情のハレム~

 

毎回文化祭のようで、私自身が一番張り切って取り組んだのではないでしょうか。

子供の頃から、イベントをゼロから考えるのが大好きだったので、仕事に活かすことができたと思います。

時代の流れと心境の変化に伴い、このイベントもここらが潮時かと思うようになりました。

よって、今年で最後のイベントにしようと思います。

今年の衣装は(自分で言いうのも何ですが)完成度が高く、スタッフがずらりと並ぶと、その美しさにくらくらするほどですよ

院内装飾の小物もトルコにこだわりましたので、細部にわたってお楽しみいただければ幸いです。

おっと、もちろん治療もしっかりやりますのでご安心下さい

 

スタッフ募集

今年は予約が取れにくくなってしまい、治療をご希望されている皆様には大変ご不便をお掛けしています。

いろいろ工夫して、この状況を改善したいと試みています。

しかしながら、根本的に優秀なスタッフをもっと育成しなければ立ち行かなくなると危惧し、増員することに決めました

先月からスタッフ募集(←ここをクリックをスタート。

2名募集していますが、1名は知人の紹介で素敵な女性と巡り会うことができました

もう1名エステティシャンを募集しています!!

素肌を大切にする私たちのクリニックを、一緒に盛り上げて下さる方がいらっしゃいましたら是非是非ご応募下さい また、皆さまのお知り合いに素敵な方がいらっしゃいましたら、ご紹介下さいませ。エントリーはこちらから。

スタッフ募集は、想像するに婚活みたいなものなのでしょうね。

婚活経験のある女性たちから、毎週末のお見合いにかけるエネルギーと苦労話を聞いたことがあります。

人に会うこと自体が疲れますし、心無い言葉を投げかけられることもあり、傷つくことも

いい具合にマッチングできるといいのですが。

価値観や性格の合う人に出会いたいですね。

出会いあれば別れあり、と言いますが、別れもこれまた辛いのですよ。

必ず別れは来るものなので、出会った人は大切にして、共有時間がいい思い出になるよう過ごしたい。そして一緒に働いてくれることに感謝の気持ちを忘れないように意識しています。

私の診療を200%に引き立ててくれるスタッフたちには、いつも感謝しています。

 

仕事の良し悪しは『人』に尽きます。

経営者なら誰でも身に染みて感じることではないでしょうか。

『人』がその場の空気を作ります。

そして、いい人(その職場に適合した人。能力を発揮できる人)は完成形で雇えるものではありません。

人柄のいい人、経営理念に共感してくれる人を、コツコツ育てなければ。その労力を惜しんではいい仕事は出来ないんです。

先日、京都の誰もが知る外資系高級ホテルに宿泊したのですが、従業員の対応があまりにお粗末で残念な思い出になってしまいました

詳細は省略しますが、お客様を大切に思う気持ちが足りないことがすぐに分かってしまう接客でした。

眼を見て話さないスタッフには驚きましたが、これがグローバルスタンダードなのでしょうか?

人の振り見て我が振り直せと言いますが、私も当院での接客がこのようにならないよう身の引き締まる思いでした。

初心忘るべからず。1人ひとり丁寧な診療と接客が出来る体制を整えます!

年末イベント

先週は会食が続き、と~っても楽しく幸せな時間が過ごせたものの、疲労感というおまけが付いてくるのはお年頃でしょうか

私の救世主は『プラセンタ注射』

疲労度によって打つ量を変えますが、今日も診療後たっぷり打ち込みましたので、今夜はバッチリ元気です。

10~12月は診療が忙しく、自分自身の体調や精神力を普段以上に意識して整えておかないとヤバいんです。

プラセンタ注射は、激務でくたびれ果てた人たちを救っています。

治療適応は「更年期障害」と「肝機能障害」、れっきとした医薬品です。

今年もレンタルツリー 写真では分かりませんが、ぴかぴかライトで気分が盛り上がります

昨年と色味を変えてみました。

パディントンも飾ってみたのですが、愛犬ムニエルが気になって引きずり降ろしています

このツリーに、鳥獣戯画のカエルがいるのにお気づきでしょうか??

私は旅行に出かけると、ムニエルのために動物(できれば犬)のぬいぐるみを探し求めます。犬、クジラ、シカ、サル、トナカイ、カエルなど玩具として揃っております

家でホッとできる時間は大切です。

 

毎年12月は、恒例『仮装イベント』を行います。

今年もやりますよ~。

衣装はもちろん特注

テーマは「シロガネ帝国列伝~愛と人情のハレム~」です。

コロナ禍が始まった2020年の春から、「オスマン帝国~愛と欲望のハレム~」という海外ドラマをHuluでコツコツと見続けました。およそ2年間かけて制覇シーズン4まであり、およそ300話という超大作です。1500年代のオスマン帝国第10代スルタン・スレイマン時代のドラマです。

今年は11月28日スタート予定。

毎年ハガキのダイレクトメールを発送していたのですが、今年からは紙媒体のお知らせをなるべく減らそうと思い、LINE配信のみ予定しています。

詳細はまた後日。

来院して下さる皆さまに、楽しく喜んでいただけるひと時をお過ごしいただけましたら、私共も本望です

今年もあと1.5か月。

最後まで頑張ります

2022.11.09

ジャズダンス

今年の8月からジャズダンスを習い始めました。

コロナ禍に入ってから運動習慣が中断してしまい、健康のために何か始めないと!!と焦りまして

小さい頃、ジョン・トラボルタ主演の「サタデーナイトフィーバー」を映画館でみて大興奮。

中学生の頃はフラッシュダンスのWhat a feeling~♪とか、マイケルジャクソンとかマドンナ全盛期。

文化祭でもディスコがありましたからね。ああ、80年代、わが青春

10代の頃はよくディスコでテキトーに踊っていたから、ダンスなら楽しく運動できそうだと思った次第です。

いや~、今は全然踊れないんだけれど、ダンスって楽しいです。

ミュージカル「RENT」の「Seasons of Love」をテーマ曲に、12週間かけて1つのダンスを練習しました

毎週少しずつ振付を増やして完成させます。

最終回の今日、ナント、動画撮影を行ったのです

再生するのがホラー映画より怖かったのですが、意外とファンシーな仕上がりに苦笑い。

振付を覚えるのがやっとで、感情を込めたり表現するのはまだまだほど遠い世界。

来期も頑張るぞ

 

最近やや疲労気味だったのですが、カラダを動かすと頭も身体もスッキリ、やる気が戻ります。

今のところ週1回のジャズダンスですが、少しずつ増やして、もっとヘルシーな体づくりに励み、更年期をガッと乗り越えたいところです。(特に更年期症状もないのですが)

 

 

家族の絆

ハロウィンも終わり、いよいよ11月。

今年はまだ2か月もあるというのに、何だか気持ちが焦ります

 

脳梗塞を発症した父は、来週リハビリ病院へ転院することになりました。

発症当日は右手足が麻痺していたのですが、運動機能はぐんぐん回復し、ほぼ普通に歩けるように

今日お見舞いに行ったら部屋におらず、しばらく待っていると、シャワーを浴びてスタスタ戻ってくる姿は普通のおじいさんでした。

しかし、残念なことに言語機能障害がなかなか回復せず、上手く話すことができません

ラッキーなことは、入院当日から面会が可能になったということで、平日のみ15分だけ会うことができます。

全く会えないことを思えば、少しだけでも様子が分かりますので有難き幸せ 安心です。

コロナ禍の3年近く、病院はほぼ面会不可だったことを思うと、その時入院していた患者さんや家族の悲しみは耐えがたきものだったことでしょう。

 

家族が病気になると、緊密に連絡を取り合いますので、平時よりも関わりが深まります。

私には兄が一人いますが、とても穏やかで協力的な人。料理や家事は私よりはるかに上手だし、マメに動いてくれます。

母も4年前から病気を患っているので、両親ダブル介護になってしまいましたが、兄弟がいると本当に助かります。

私の家族は、小さい頃は本当に仲が良くて、どこへ行くにも一緒でした。

本当に楽しい記憶ばかりで、私の人格形成に大きく影響していると思います。

中学生くらいになってからは、お互い干渉せず自由気ままに生きてきたので(わがままで自分勝手とも言えます)、最後はちゃんと家族で向き合いなさいよという神様の思し召しなのでしょう。

介護はイライラすることが多く、自分の嫌な性格がひょっこり頭を出してくるので自己嫌悪になりますが、これも修行の一環だと思って平静を保つよう努力しています。

 

不思議に思うことは、私の夫はそもそも自立していますし、子供たちも大学に入って手がかからない状態になってから、両親の介護が本格化したということ。このタイミングがずれたことは偶然ではないと思います。

その時その時、ひとには与えられた使命があるんだな、と感じます。

そして安定した仕事があることは、とても大切。

運動も気分転換になります。

何か他に集中できることがあると良さそうです。

 

家族が最期まで安心して暮らせるようバックアップするのが、私の役割だと思って、残りの時間を大切に過ごしたいと考えた2週間でした。

まぶたにヒアルロン酸

年に1つは新しい治療を取り入れる、という意識を持って取り組んでいます。

今年は、下眼瞼のシワ、たるみ、クマに対してヒアルロン酸注入を始めました。

まぶたの皮膚は薄くて、眼輪筋の動きも大きく、従来のヒアルロン酸注入では凸凹が目立ったり、チンダル現象というヒアルロン酸が青く透けて見えてしまう副作用が出やすいのがネックでした。

これはいいぞ!というものを見つけてはトライしたものの、痛みや費用の割には効果が安定せず、難しい治療です。まぶた治療は医者泣かせ

目元のシワやたるみに対しては、従来のボトックス+ヒアルロン酸注入でも治療の限界があります。

今年の学会では、まぶたのシワ・たるみ治療としてのヒアルロン酸に関する発表を何度か耳にし、積極的に治療に取り組んでいる先生に直接話を聴くことができました。

なめらかなヒアルロン酸と、皮膚の構成成分であるコラーゲンの材料アミノ酸をブレンドした注射です。

注入剤で膨らますというより、入れたものを肥料にして、自分自身の細胞が頑張るという作用です。

「何かいいかも

いつもの私の直感が働き、早速スタッフをモデルに試し練習。

まぶたの薄い皮膚に、0.02ccずつチクチク注射していきます。

こういう細かいテクニックは、マイクロボトックスで習得しているので、私は得意です

直後はスキー場のモーグルのようにボコボコした赤いコブがたくさんできるのでびっくりしますが、1~2時間するとすーっと引いてしまいます。

そして肌にハリがでます

表面麻酔を塗ってから注射すると、痛みもそれほど苦痛ではなさそうです。

そして内出血もほとんどありません。

アレルギー反応もほとんどないとのことです。

推奨治療頻度は1~2週間に1回を4回連続で行います。

ややタイトなスケジュールなので、治療間隔は臨機応変に対応しています。

 

一番驚いたことは、「まぶたに注射することでハリがでますよ。」と説明すると、患者さんのお目目がキラキラと輝くのです。すごく期待して嬉しそうな表情を見せてくれます。

美容医療って、やっぱり夢のあるお仕事で楽しい

女性はお肌をきれいにお手入れしておくと、人に褒められるので自信がつくようです。

そして人生前向きに積極的になるとか。

ある意味、心の精神安定剤のような働きなのでしょうね。

高齢になっても自立して元気に暮らせるためのお手伝いをしていると思うと、仕事を通して社会貢献出来る気がします。

 

目元にハリが欲しくなったら、声を掛けて下さいね!

何万円もするクリームを毎日塗り込み、薄さ0.02mmの角層をふやかすより、大量のヒアルロン酸とアミノ酸を真皮に直接入れるほうが断然効果があると思います。

 

 

2022.10.18

ニッポンの医療

いつかこんな日が来るだろうと想像していましたが、父が倒れました

脳梗塞でした。

かかりつけの病院に救急搬送され、緊急カテーテル手術を受け、命は助かりました。

担当医師は分かりやすく丁寧に説明して下さるし、

看護師の方々は皆優しく真心こめて対応して下さいました。

感謝しかありません

 

今回の件で、日本の医療へのアクセスがどれだけ優れているかということを実感しましたので、記憶が鮮明なうちに記しておきたいと思います。

命には“運”があるとも感じました。

父は日頃から、かかりつけ病院と家族の連絡先を書いたメモをパスケースに入れて持ち歩いていたので(長生きしたかったらしく、このあたりの用心深さは感心)、救急隊がすぐに連絡を取ってくれたのだと思います。

たまたま外出先のレストランで倒れたので、お店の人がすぐに救急車を呼んで到着。かかりつけ病院のすぐ近くだったこともあり、発症から1~2時間以内で緊急手術を受けることができました。

家で1人だったらもうお陀仏でしたし、コロナ禍で医療崩壊が起きていたら、受け入れ拒否で三途の川を渡っていたかもしれません。

病院が他の患者の治療中だったら、これまた受け入れ不可。他の病院へたらい回しとなり、時間経過とともに脳梗塞の後遺症はひどくなるばかりです。

いくつかの奇跡が重なったからとは言え、救急車対応、病院対応は一流国だと思いました。

国民皆保険制度がなければ受けられない高度医療だと思います。

どこかの国のように、お金がない人は切り捨てられてしまう国となってもいいのでしょうか?

私は今回の父の件で、日本という国に大いなる感謝の気持ちを抱いています。

 

このような医療が当然のように受けられるニッポン

優れた人材や制度のおかげで、私たちは安心して暮らすことができるのです。

あ、言っておきますが、私が医師だからと言って知り合いがいる病院ではありませんので、コネなど全くございません。父が自分自身で長年通うかかりつけ病院だというだけです。

お医者さんが切磋琢磨して医療技術を磨かなければ、高度な医療は受けられません。

そして医師、看護師や技師さんなど医療現場で働くスタッフが不足しないよう、また疲弊しないよう人材確保しないと成り立ちません。

夏のコロナ第8波の時は、医療スタッフが不足して病棟閉鎖をしていた時期もあったと聞きました。

どんなにお金を出しても、人がいなければ医療は成り立ちません。

これからは医療が必要となる高齢者が増える一方、働き手は減少の一途をたどります。

将来、質の良い医療を国民が受けられるのか心配です

これからの日本を担う若者が立派に育つよう、やはり子育てと教育支援に力を入れないと、痛い目に合うのは我々大人自身だということをしみじみ考えさせられます。

老後2000万円とかお金の心配ばかりしている場合ではございません

教育に、人材に投資しないと

医療が当たり前に受けられることの有難さを痛感させられました。

安心安全の日本でいられるために、若者の未来を応援したいと思います。

HOME > 院長ブログ