院長ブログ


HIFUってどうですか?

秋は学会シーズンです

昨年はコロナの影響で、対面の学会はことごとく中止になりましたが、今年はボチボチ再開です。

9月30日~10月1日の2日間、大阪で日本美容外科学会が開催されました。

9時スタートですので、始発の新幹線でLet’s go

オンラインなしの100%対面学会です。

想像以上にたくさんの先生方が参加され、会場は以前のように賑わいを取り戻しましたが、当然懇親会や飲み会のようなものは全て中止です

 

1999年に初めてこの美容外科学会に参加して以来、毎年参加しています。

20年以上経ち、すっかり世代交代した印象を受けますが、第一線で活躍されている先生方のお話を聴ける貴重な会合だと思い、毎年楽しみにしています。最近、若い先生たちが非常に熱心に美容医療に取り組む姿に触れ、この業界が正しく発展することを願ってやみません。

美容外科の学会なのですが、近年はノンサージカルな美容医療が幅を利かせていますので、レーザーや注入治療など侵襲性の低い治療の話題も含まれています。

最近はインスタなどSNSやメディアの影響で、

「HIFU(高密度焦点式超音波)ってどうですか?」

「ダーマペンって効果ありますか?」

「スレッドリフトってどうなんでしょうか?」

のように、治療名について質問を受けることが多くなりました。

 

はっきり申し上げます

 

この治療がベスト!

・・・なんてものはありません

 

一方、この治療は最悪!!

・・・っていうのもほとんどないのです

 

それぞれの治療特性をよく理解した医師が、

患者さんの顔状態を的確に評価し、

患者さんの性格と希望を加味して、

適切な治療を提案し施術することで、

患者さんに満足していただけることが、

美容医療の成功だと考えます。

 

今、HIFUというたるみ治療の名前だけが独り歩きしていますが、

「HIFU最高引き締まって効果抜群!」

という人もいれば、

「HIFUで酷い目にあった。もう二度と受けたくない

とご立腹の方もいらっしゃいます。

痛みや術後の腫れが酷かったようです。

私も過去に3度ほど受けたことがあります。

先日受けたHIFUは、皮下組織が60~70℃という高温に熱せられることで激しく熱損傷を受け、顔面の痛みが10日ほど続きました。

頭頂部のピリピリとした神経痛も続きました。これらはもちろん一過性で回復するものです。

また、首筋の筋膜が拘縮を起こしてカチコチに硬くなってしまいました

1か月以上経ちますが、少し柔らかくなってきたものの、まだ硬い筋状に変性しています。

その割には「???」という効果でして(※個人の感想です)

一緒に受けたスタッフは、フェイスラインの引き締まりや肌状態が良くなり、とても効果を感じているそうです。(※個人の感想です)

この治療は術者の腕がかなり影響する治療だと再確認した次第でございます

また、HIFUというのは治療方法であり、機種はいくつかのメーカーが販売しています。

機種による効果の違いというのも考えられます。治療費もピンキリですよね。

よって、HIFUに精通した医師が、患者さんの顔状態を正確に評価し治療するのであれば有効だと思いますが、

不慣れな医師がブームに便乗して、深く考えず安易に治療を行えば、それなりの効果しか出ないでしょうし、トラブルを引き起こすことも十分考えられます。

 

美容医療業界において、「この治療が一番」というものは存在しません。

大切なことは、医師のお見立てと治療技術に尽きます。

 

私の得意とする治療は、穏やかに緩やかに、治療効果を積み上げていく方式です。

一発逆転を狙うようなハイリスクな治療はせず、

じわりじわりと攻めていきます。

それでも月1回レーザーを当て、

年2~3回ボトックスを受け、

年1回のヒアルロン酸を続けていただければ、

老化がストレスにならないお顔を実現することができます。

美容医療は欲を出して攻めすぎると、「いじった」不自然さが出てしまいます。

そこの一線を超えないようにすることが何より大切だと肝に銘じています。

もちろんもっともっと良い状態にしたいから、医師も頑張るのですが、美容医療にも出来る限界があります。

例えば、50歳過ぎているのに、目元の小じわを全て無くすなんて無茶なんですよ。

出来ないことは出来ませんと断る勇気も大切です。

 

私たちは美容医療のプロですから、

1人ひとりの患者さんに合わせた治療をご提案することが使命だと心得ています。

ネット情報頼りの患者さんが治療を選択するのは自由ですが、

それの言いなりになるようでは、我々医療従事者の価値が低下すると思います。

「先生にお任せします」と一任されることが、医者冥利に尽きます

スタッフ教育に力を入れ、プロフェッショナルチームでいられるよう自己研鑽を続けようと、改めて思いなおした大阪での学会でした。

 

以上の理由で、当院では流行りのHIFUを今のところ導入していませんが、HIFUに負けない引き締め治療を提供することができますので、ご興味のある方はお尋ねくださいませ。