院長ブログ

ニュートック

アラスカにある先住民族の村、「ニュートック」をご存知ですか?

地図上でお示しします。

この辺りにユピック族という狩漁採集をしながら移動生活をしていた先住民族がいました。

1950年代にアメリカ合衆国政府が定住生活を強制し、学校を作り、このニュートックという場所に住まわせたということです。

ところが地球温暖化の影響でニュートックの土地は浸食され、永久凍土が溶け出し、そこに住み続けることが困難になりました。

住民は何とか政府から補助金を確保し、より安定した地へ移転することになりましたが、それでも人口の3分の1程度に過ぎません。村はバラバラになってしまいました。

このニュートックのドキュメンタリー映画を観て、脱炭素社会の実現に向けて何が必要なのか?というフォーラムに参加しました。

 

これは、気候変動難民の1例に過ぎません。

このまま温暖化が進むと、2060年には14億人が住む場所を失い、難民化するという試算があるそうです。

もう、待ったなしの臨界点に来ています。

本気でCO2削減に取り組まないと、後戻りできないそうですよ

日本は世界と比べると、まだまだ火力発電が多く、再生エネルギーの割合が少ないそうです。

化石燃料の輸入額は年間18兆円だそうです。

これを減らして、何らか国産の再生可能エネルギーを増やせば、何兆円という額が国内で潤うんですけれど。

最近は再生エネルギーも低コストになっているようで、太陽光を推進していました。しかし田舎に行くと、辺り一面に広がる太陽光パネル畑は自然と調和しておらず、あのパネルが劣化して廃棄される時のゴミ問題は大丈夫なのかしらと心配になります。

また、電気自動車も推進していましたが、電池に使うレアメタルの問題なんかはどうなんだろう?と疑問を感じます。

原発は稼働すると、結構なCO2を排出するらしく、おススメしていませんでした。というよりも、12年前の東日本大震災で原発の恐怖をみんな味わったはずなのに、いまだに原発??ですよねぇ。

世界人口は今もなお増え続けているし、物質的には豊かになり過ぎているから、欲望のままに生きていたら、そりゃエネルギー使用量は半端ないんでしょうね。

食料・生産消費システムは、CO2排出量の1/4を占めますが、牛肉がダントツに悪いみたいですよ。そのうち牛肉禁止令(禁牛)なんてものが出来たりして。牛肉の他には、羊肉、チーズ、ひき肉、チョコレート、コーヒーなどがCO2排出量が多いそうです。

個人レベルでの省エネは焼石に水です。社会システムを根本的に変えていかないと、CO2ゼロの社会を目指すことは出来ないのでしょう。

 

環境問題だけでなく、社会は様々な問題と矛盾を抱えています。

それが直接自分に関わることでないと、他人事のようにスルーしてしまう傾向があります。

自分の事で精一杯だったら、環境問題なんて二の次になっちゃいますよ。

しかし、この無関心こそが罪深いということを忘れずに。

私はいろいろな社会問題を意識して考えたいと思っています。

そのためにも自分の能力の5%でもいいから、余白を持てるよう心がけています。

そんな意識が、人生を豊かにしているように思います。