陰陽美容
診療後、久しぶりにヒアルロン酸注入の勉強会に参加。
ヒアルロン酸注入に関して超エキスパートな先生の注入理論と手技をリアルで見られる貴重な機会でした。
今回は目回り、いわゆる「クマ」治療について学びました。
下まぶたのクマ治療は、かなり高難度です。
最近、大手美容クリニックの影響で「クマ」治療に対する認知度が広がりましたが、クマと言っても原因はいろいろです。
・顔の中でも皮膚が薄い場所ですので、そもそも皮膚の下の眼輪筋が青黒く透けて見えるクマもあります。
・皮膚のたるみや、目の周りの脂肪が膨らんでみえるクマもあります。
・女性はアイシャドーやマスカラ等のアイメークをするので、その色素がまぶたに付着してくすんでみえるクマもあります。
また、まぶたは目の開閉や表情で絶えず動く場所ですから、動きも考えて治療しなければなりません。
本当に超難しいクマ治療なのです。
久しぶりに参加したのですが、やはり自分の専門分野を勉強するのはワクワクしました。
勉強会を企画して下さる医師の深い知識とプロフェッショナルな技術は、長い年月積み重ねてきた学びと臨床経験の賜物です。クマ治療への並々ならぬ情熱を感じ、高難度エリアへのチャレンジの裏には、体操選手が血の滲むような技を練習して自分のモノにしているような様子を想像してしまいました。
また、夜遅くまでお仕事をして下さったヒアルロン酸販売会社の皆様もお疲れ様でした。
こうしてたくさんの人たちの努力と協力のもとに美容医療は発展し続けています。
ヒアルロン酸治療は明確なゴールがないのも事実です。正解がないとでも言いましょうか。
顔には光と影があります。
加齢に伴い影の部分が増えますから、なるべく影を消すように考えながら治療をします。
若い人は少量のヒアルロン酸で影を消すことができますが、50代以上になるとかなりのボリュームが必要になります。
敢えてネガティブに表現すると、「膨らみます」
影を減らして光を増やすことが、果たして正しいのか、好ましいのかということは、また別問題であると考えました。
全ての物事には光と影がありますね。陰陽です。その両方のバランスがとれることで、人は健康でいられると考えると、影を消し去ることが正解とも言えないなぁ、と思うのです。
中年以降になっても顔がパンパンに膨らんでいる整形顔に違和感を感じてしまうのは、陰陽のバランスを欠いているということなのだろうと考えます。
ある程度の影は残しておくのが健康的であり、品が保ててよいのではないか、というのが私の意見です。
このあたりの微細な感覚は、好みによるものですので、ご自分の美的センスに合った医師を選んでいただくことが成功への第一歩です。
繰り返し申し上げますが、正解はございません。
2時間強の勉強会でしたが、コインパーキングの清算が6,000円を超えました
夜間料金が割安になるのは0時を超えてから!
恐るべし港区駐車場事情。物価高、凄まじいです。