夏真っ盛り★美容皮膚科学会
週末、スタッフと共に、大阪国際会議場で開催された日本美容皮膚科学会に参加しました。
今回はレーザーの講演をしたのですが、あまり上手にお話できずに落ち込みました
あれもこれも話そうと膨らみ過ぎてしまったり、肝心なことを話忘れたり、、、
昔から原稿を読みながら話すのが得意ではなく、丸暗記してみるものの、やはり本番ではスルッと忘れたりするわけです。
あ~、これが老化でしょうか。
台詞を覚えられる俳優さんたちの能力って凄くないですか
さて。美容皮膚科業界の盛り上がりが凄まじく、若い女性医師(看護師?)が多数参加していたこともさることながら、企業展示の出店が華やかで大盛況。美容医療の裾野がこれほどまでに広がっていることに驚きを隠せません。
私が美容外科を志した30年前は、ニッチ過ぎる医療で、よく分からないだけに怪しい香りが漂う業界というイメージでした。
親戚に「なんで美容外科なんか選ぶの?」と怪訝な顔をされましたが、何も言わず私の選ぶ道を応援してくれた両親には感謝しています。
研修医の頃、いくつかの美容外科クリニックを見学しましたが、もはやお化け屋敷かぁぁぁ・・・というくらい、薄暗くて、受付のお姉さんたちが皆同じ顔をしている不気味なクリニックもありました。
それでも、純粋に「美容外科」というジャンルに魅了され、その道を選んだ私もかなり変わり者だったと思います。
まだ20代でしたが、事の善悪を判断できる能力はギリギリ備わっていたようで、真っ当な美容外科病院を研修先に選ぶことが出来て本当に良かったと、今になってしみじみ思います。
月日は流れ、怪しい美容外科から開かれた美容医療へと変わり、在ること無い事SNSでオープンにされるようになりました。
顔に手を加えることへの抵抗が薄れ、ファッション感覚でお隣の国へ治療を受けに行く人も増えました。
1960年代に外国へ行ける人は一握りでしたが、1980年代になると誰も彼もが格安に行けるようになったような感じでしょうか。
学生でも旅行や留学を通して異文化体験できるようになったことに、夢と希望が膨らみました。
旅行と同じく、大手美容クリニックは、誰でも美容医療が受けられるよう敷居を下げ、大衆文化に広げました。
美容コンプレックスから解放されるためのアクセスが良くなり、より多くの一般市民の娯楽になりました。
でも、それは私のイメージから遠く離れた世界に変わってしまったことを意味します。
特別感が薄れてしまい、「つまらない」とさえ感じている自分がいます。
仕事がつまらないのではなく、業界が広がってしまったことが「つまらない」のです。
本当は喜ぶべきことなのでしょうが、私は天邪鬼で、皆がやらないことをやるのが好きな性分ゆえ、ひねくれてしまいます。嫌な性格です。
とは言え、様変わりする美容医療業界ですが、学会では大学での研究レベルでの情報を入手できますし、いろいろな先生方の治療の工夫などに触れることができます。
日頃お会いできない先生方や、いままでお世話になった業者の方々とのリアルな情報交換ができるのもメリットです。
お盆休みの中、(万博も開催されている)大阪まで足を運んだ甲斐がありました
1つ情報をシェアしましょう。
日中13時~17時の間に、屋外で過ごす生活習慣のある人は、無い人に比べてシミ取り後に色素沈着を起こす可能性が8.5倍に増加するそうです
「夏はシミ取りの季節ではありません」、とお伝えしているのは、炎症後色素沈着を起こすだけでなく、シミが再発してしまうリスクが高いからです。
夏になると、日常生活をしているだけでも日焼けしている人、結構いらっしゃいます。
ゴルフしている人や、UVケアをしていない男性は真っ黒です
シミ取り治療をご希望の方は9月下旬以降で少し涼しくなる頃をお薦めします。
体調不良のため、しばらく外出せず家の中で過ごしていた人が、びっくりするほど色白になっていることがあります。
具合が悪かったので、ずっと化粧もせず、何も塗らず。
そして紫外線に当たらなければ、こんなに皮膚って良くなるんだ、と驚くほどです。
夏の肌ダメージが気になる方、美肌レーザーケアで回復させましょう