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ストレスと肌

ストレスと肌

肌と女性のライフステージ

成熟期

女性は、就職・結婚・妊娠・出産・子育て・親の介護など、様々な転機があり、ストレスが加わる機会も多いと言われています。

「国民生活基礎調査」によると、平成16年の成熟期の女性は60.9%、男性が48.4%。平成28年のでは、女性が52.2%、男性が42.8%が何らかのストレスを抱えており、約半数以上の女性が、生活に不安や悩みが多いことが明らかであると考えられます。

ストレスは免疫力も低下させる

身体のなかでは脈拍や体温、臓器の働きをコントロールするために、自律神経が働いています。起きているとき、緊張状態にある時に優位になる交感神経と、寝ているとき、リラックスしているときに優位になる副交感神経があり、ストレスを受けると自律神経のバランスを崩し、血流を悪くさせ、肌にも悪影響が出ます。

ストレスによる肌トラブル

何かストレスを受けると、私たちの身体はその事態に対処しようと交感神経を優位に切り替えます。
それに伴って血管の収縮や覚醒反応が起こり、コルチゾール(副腎皮質ホルモンである糖質コルチコイドの一種)というホルモンを出します。

「ストレスホルモン」とも呼ばれているコルチゾールの分泌過多は、ストレスから身を守るために起きる現象であり、長期的なストレスにさらされることで、脳の海馬を萎縮させる他、免疫系、中枢神経系、代謝系等、身体の様々な機能に影響を及ぼします。

このホルモンがストレスによって、血圧や血糖レベルを高め、免疫が低下するだけでなく、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルを乱します。

血色が悪くなってくすみ、クマができやすくなるだけでなく、皮膚への栄養供給が滞るため、肌荒れや乾燥も引き起こします。
ホルモンバランスも崩れ、ニキビのトラブルも繰り返されてしまいます。

サティス製薬が近年の10代~70代の女性326名にストレスと肌に関するアンケートを実施し、コルチゾール量の解析をしたところ、コルチゾール量の少ない女性ほど肌の弾力が統計学的に高いことが示されました。
ストレスが少ない女性ほど肌のハリがあり、ストレスや、疲労を感じている女性ほど炎症や真皮・表皮の菲薄化を引き起こし、ハリのない肌状態になる可能性があると分析されています。

ストレスを軽減し肌トラブルを改善

受けたストレスを解消する効果的な方法は、心も体もリラックスすることです。

ゆったりとお茶を飲む、マッサージやストレッチ、好きな音楽を聴く、入浴、瞑想、ペットと遊ぶ、軽めの運動、温泉に行く等々、自分に合ったリラックス法やストレス解消法をみつけ、なるべくこまめに気分転換をすると良いでしょう。

心の状態は身体と肌に現れます。
やさしいスキンケアと自分と向き合う時間を作り、健やかなお肌を手に入れましょう。

参考文献

  • 女性の医学
  • 厚生労働省ホームページ
  • サティス製薬ホームページ