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気になる角栓、ありませんか?①

気になる角栓、ありませんか?①

肌と化粧品

スキンケア化粧品

先日急にSNSのPRで角栓を除去する動画が流れてきたため、しばらくその動画に見入ってしまいました。
その動画は角栓除去セット(ピンセットや角栓を押し出す器具)のPRでした。角栓がとれてすっきり気持ちがよく見えましたが、角栓が抜けてぽっかりと空洞になっている毛穴はこの後どうなってしまうのだろうと気になりました。

角栓が気になるという方はいらっしゃいませんか。
患者様の中でも、角栓が気になり、指で押し出したり、毛穴パックをしたり、ピンセットや剃刀(!)で除去しているというお話を伺います。

肌に物理的なダメージを与えると、毛穴の開きが悪化します。無理なセルフケアに気を付けましょう。

そもそも角栓とはどんなものなのでしょうか。

角栓とは

角栓とは皮脂と角質が混合したもので、毛穴を塞ぐように存在するものです。
皮脂と角質のタンパク質との割合は3:7と言われています。

主にTゾーンなどの皮脂分泌が多いところや、ターンオーバーが乱れている箇所にできやすく、顔以外にもその環境さえあれば全身に存在しています。

角栓は皮脂が多く毛穴を塞いでしまっているため、その中で細菌が繁殖しやすい状態をつくってしまいます。

例えば角栓中にはニキビの原因と言われているアクネ菌が多く存在します。
皮脂をエサとして増殖するアクネ菌が、ポルフィリンという代謝物を生成し、ポルフィリンは自らが吸収した紫外線によるエネルギーを使って活性酸素を発生させます。その活性酸素が酸化し、過酸化脂質に変化することで、ニキビなど肌の炎症を引き起こすのです。

また、アクネ菌の代謝物であるメラニン 様物質により角栓が黒くなるとも言われています。

このように肌のざらつきや、ニキビ、黒ずみの原因にもなる角栓ですが、どのようにできてしまうのでしょうか。化粧品の影響につきましても引き続き次回詳しく解説いたします。