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経皮吸収ってなに?①

経皮吸収ってなに?①

肌と化粧品

経皮吸収

経皮吸収という言葉を聞いたことはありますか。
肌断食提唱者であり、水シャンを実践中でいらっしゃる宇津木龍一先生によると、毎日シャンプーを使用している方は年間大さじ2杯分のシャンプーを体内に取り込んでいるのだそうです。
これは、主に経皮吸収と言って頭皮からシャンプー剤が吸収されるということですが、体内に物質が吸収される方法は主に4種類あります。

1 経口吸収

食物や薬などを口から取り入れることを経口吸収と言います。

体内には様々な物質が入り、また生成されますが、その中には身体にとって有害な物質も少なくありません。
万が一口から有害な物質が入ってしまった場合は、嘔吐や下痢をするなどの反応を起こし、排泄しようとします。
それでも、消化管から入ってしまった有害な物質は、肝臓に運ばれ、肝臓にある酵素の働きによって、無毒化され、体外に排出されます。

たとえばアルコールなどがそのひとつで、肝機能が低下すると分解能力が低下して、二日酔いなどを引き起こします。アレルギーや中毒症状も肝臓の分解能力の低下が原因のひとつです。

また、口紅を毎日使用している方は生涯20本以上もの口紅を食べているという噂がありますが、これは経口吸収と言えるでしょう。

2 粘膜吸収

一方、粘膜から吸入することを粘膜吸収と言います。

主に口腔粘膜や鼻粘膜、または眼から体内に吸収されます。
経口吸収と違い、肝臓による分解ができないため、有害な物質もそのままの濃度で吸収されます。花粉症の点鼻薬などがよく効くのはそのせいです。

3 吸入吸収(肺吸収)

3つ目は、吸い込んだ空気によって肺で吸収される吸入吸収です。

肺が1分間に吸い込む空気の量は、成人の立位時で16リットルと言われています。
吸い込んだ空気は、のどから気管、気管支、肺胞管を経て肺胞(肺の一番奥にある袋状のもの)へ入っていきます。そして肺胞から血液中に取り込まれます。

プラスチックなどの合成物質を焼却する際に発生し、車の排気ガスにも含まれるダイオキシンは、粘膜吸収や吸入吸収によって吸入されることが問題となっています。

また、アスベストもその粉じんを吸入することにより、肺がんなどの重篤な健康障害を引き起こすおそれがあることから、2021年4月よりさらに規制が強化され、現在は石綿含有製品(石綿及び石綿をその重量の 0.1 %を超えて含有する全てのもの)の製造、輸入、譲渡、提供、使用が全面的に禁止されています。

4 経皮吸収

最後に、皮膚から吸収されることを経皮吸収と言います。

禁煙目的で処方されるニコチンパッドや、湿布薬などは経皮吸収を利用した薬です。
飲み薬は効くまでにある程度の時間がかかりますが、経皮吸収は肌から直接吸収されるため、より早く成分を取り込める方法です。

ではどのようにシャンプーが身体に入っているのでしょうか。
次回はシャンプーの吸収経路について考えてみます。

参考文献