医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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新旧織り交ぜて

クリニックを開院して16年目。

診察室のベッドもレーザーもパソコンも、機械系のものは全て新しいものに交換していることに気づきました。

これは、先日交換した診察ベッドです。

どちらが新しいか判別できますか?

耐用年数7~8年と言わる電動診療ベッドですが、15年以上も使い続け、全く故障もありません。しかし、電気モノなので、診療中に壊れるリスクを考え、泣く泣く交換。ドナドナ再びです たくさんの患者さんを受け入れてくれたベッドさん、本当にありがとう。

どうも私はモノに感情移入してしまい、手放すことが苦しくて仕方ありません。

 

しかし!新しいベッドはさすが最新式メディカルベッドです。

椅子の状態からフルフラットベッドに変化

頭の高さや角度も自由自在。

『白金のファーストクラス』と呼んでおります。

大変寝心地が良いと、患者様にも好評です。

「あれ?ベッドが変わりましたね!すご~い」と目新しいモノに驚いて下さる瞬間が、何とも可愛らしく、見ていて楽しくなります。

 

古いもの(思い)を大切にしながらも、バランス良く新しいものを取り入れていくことは、経営にとって重要なエッセンスです。

毎日触れているものは、古びても気づかないことがあり、頭を錆びつかせます。

何でも新しいものにしてしまうと、物事の重みや風格が欠如してしまいます。

美容クリニックなのだから、きれいは当たり前。

プラスαで、「えっ!」と驚くような一工夫を凝らせるよう、感動のヒントを得るために上質なサービスを探し求め全国行脚しています

 

 

HIFUってどうですか?

秋は学会シーズンです

昨年はコロナの影響で、対面の学会はことごとく中止になりましたが、今年はボチボチ再開です。

9月30日~10月1日の2日間、大阪で日本美容外科学会が開催されました。

9時スタートですので、始発の新幹線でLet’s go

オンラインなしの100%対面学会です。

想像以上にたくさんの先生方が参加され、会場は以前のように賑わいを取り戻しましたが、当然懇親会や飲み会のようなものは全て中止です

 

1999年に初めてこの美容外科学会に参加して以来、毎年参加しています。

20年以上経ち、すっかり世代交代した印象を受けますが、第一線で活躍されている先生方のお話を聴ける貴重な会合だと思い、毎年楽しみにしています。最近、若い先生たちが非常に熱心に美容医療に取り組む姿に触れ、この業界が正しく発展することを願ってやみません。

美容外科の学会なのですが、近年はノンサージカルな美容医療が幅を利かせていますので、レーザーや注入治療など侵襲性の低い治療の話題も含まれています。

最近はインスタなどSNSやメディアの影響で、

「HIFU(高密度焦点式超音波)ってどうですか?」

「ダーマペンって効果ありますか?」

「スレッドリフトってどうなんでしょうか?」

のように、治療名について質問を受けることが多くなりました。

 

はっきり申し上げます

 

この治療がベスト!

・・・なんてものはありません

 

一方、この治療は最悪!!

・・・っていうのもほとんどないのです

 

それぞれの治療特性をよく理解した医師が、

患者さんの顔状態を的確に評価し、

患者さんの性格と希望を加味して、

適切な治療を提案し施術することで、

患者さんに満足していただけることが、

美容医療の成功だと考えます。

 

今、HIFUというたるみ治療の名前だけが独り歩きしていますが、

「HIFU最高引き締まって効果抜群!」

という人もいれば、

「HIFUで酷い目にあった。もう二度と受けたくない

とご立腹の方もいらっしゃいます。

痛みや術後の腫れが酷かったようです。

私も過去に3度ほど受けたことがあります。

先日受けたHIFUは、皮下組織が60~70℃という高温に熱せられることで激しく熱損傷を受け、顔面の痛みが10日ほど続きました。

頭頂部のピリピリとした神経痛も続きました。これらはもちろん一過性で回復するものです。

また、首筋の筋膜が拘縮を起こしてカチコチに硬くなってしまいました

1か月以上経ちますが、少し柔らかくなってきたものの、まだ硬い筋状に変性しています。

その割には「???」という効果でして(※個人の感想です)

一緒に受けたスタッフは、フェイスラインの引き締まりや肌状態が良くなり、とても効果を感じているそうです。(※個人の感想です)

この治療は術者の腕がかなり影響する治療だと再確認した次第でございます

また、HIFUというのは治療方法であり、機種はいくつかのメーカーが販売しています。

機種による効果の違いというのも考えられます。治療費もピンキリですよね。

よって、HIFUに精通した医師が、患者さんの顔状態を正確に評価し治療するのであれば有効だと思いますが、

不慣れな医師がブームに便乗して、深く考えず安易に治療を行えば、それなりの効果しか出ないでしょうし、トラブルを引き起こすことも十分考えられます。

 

美容医療業界において、「この治療が一番」というものは存在しません。

大切なことは、医師のお見立てと治療技術に尽きます。

 

私の得意とする治療は、穏やかに緩やかに、治療効果を積み上げていく方式です。

一発逆転を狙うようなハイリスクな治療はせず、

じわりじわりと攻めていきます。

それでも月1回レーザーを当て、

年2~3回ボトックスを受け、

年1回のヒアルロン酸を続けていただければ、

老化がストレスにならないお顔を実現することができます。

美容医療は欲を出して攻めすぎると、「いじった」不自然さが出てしまいます。

そこの一線を超えないようにすることが何より大切だと肝に銘じています。

もちろんもっともっと良い状態にしたいから、医師も頑張るのですが、美容医療にも出来る限界があります。

例えば、50歳過ぎているのに、目元の小じわを全て無くすなんて無茶なんですよ。

出来ないことは出来ませんと断る勇気も大切です。

 

私たちは美容医療のプロですから、

1人ひとりの患者さんに合わせた治療をご提案することが使命だと心得ています。

ネット情報頼りの患者さんが治療を選択するのは自由ですが、

それの言いなりになるようでは、我々医療従事者の価値が低下すると思います。

「先生にお任せします」と一任されることが、医者冥利に尽きます

スタッフ教育に力を入れ、プロフェッショナルチームでいられるよう自己研鑽を続けようと、改めて思いなおした大阪での学会でした。

 

以上の理由で、当院では流行りのHIFUを今のところ導入していませんが、HIFUに負けない引き締め治療を提供することができますので、ご興味のある方はお尋ねくださいませ。

 

 

Well-being組織の作り方

今、熱中していることはありますか?

コロナ禍では、対面のセミナーや勉強会がすっかり減ってしまいました

しかし、オンライン開催がどんどん増えていますね

日経新聞には、毎日たくさんのセミナー情報が載っています。

 

私は、これから白金ビューティフルエイジングクリニックをどのようにしていくか?というビジョンについて、深く考えることに熱中しています。

解決の糸口を探るべく、8月から「Well-being組織の作り方」というオンラインセミナーに参加しています。

最近話題の「Well-being」ですが、「良好な状態でいること」という意味です。

※SDGsやESGなど、何かとアルファベットが多いことにいやらしさを感じてしまうのは私だけでしょうか?

我々一人ひとりがWell-beingでいられれば、仕事の創造性は3倍、生産性は31%、売上は37%上がり、欠勤率と離職率は下がるという研究があります。いかにWell-beingを高めることに心血を注ぐかが、良い組織を作る上でのキーになると言うわけです。

約40人が参加していますが、経営者もいれば、企業で人事の仕事をしている人もいますし、コーチングやコンサルタント、平社員一兵卒でも職場の雰囲気を良くしたいという強い思いを持っている人もいます。

共通して言えることは、「職場を良い雰囲気にしたい」という思いが人一倍強い人たちであること。

ディスカッションや質問など発言も積極的で、会ったこともない人たちとオンラインディスカッションを続けていますが、その時間が実に心地よく、オンラインミーティングの有効性に驚愕しています。

目的がハッキリしている人たちとのディスカッションは有意義で、小気味よいものです。

 

私は、何のために働いているのでしょうか・・・

この先、クリニックをどのような方向に導いていけば良いのか・・・

 

30代は自分のクリニックを開業することが目標で、その準備に夢中でした。医療行為として、一人で責任を持って診療できるような技術を身に付けなければなりません。経営、人事、労務、経理、マーケティング(文字にするとカッコいいですが、実際はもっと泥臭い作業です)などは、開業してから必要に迫られて学びました。

40代はクリニックを成長させることに夢中でした。美容医療は次々と新しい治療が発表され、手技も日進月歩です。新しい治療を学び、習得し、臨床で実践してみます。有難いことに患者数も順調に増え、クリニックも拡張し、スタッフのお給料も上げることができ、社員旅行に出かけ、研修合宿も開催し、それらすべてが幸せな経験でした。

化粧品をやめるためのノウハウをまとめたウェブサイト『肌ルネ』の制作も一大事業でした。公開して1年以上経ちますが、おかげ様で、毎日少しずつ会員登録数が増え、化粧品をやめたいと願う人たちのお役に立てているような気がします。問い合わせもひっきりなしで、日々スタッフが対応に追われています。

そして今、スタッフは立派に成長し、運営も安定してきたところで高原社会のような平和を感じる一方、このようなぬるま湯につかっていては衰退してしまいそうだという危機感は常に隣り合わせです。栄枯盛衰、諸行無常ですから

平和のままでは物足りなさを感じてしまうのは、どうしてなのでしょうか。新しいことにチャレンジして高みを目指さないと生き残れないような気がするのは、生存本能なのでしょうか。いや、成長意欲なのだと思います。

次なる新しい課題を見つけては取り組むことの繰り返しです。

 

今現在、私の課題は、Well-being組織を作るための“キー”を考えること。

お散歩中も、トイレの中でも、入浴中も、食器を洗いながらも、深夜パソコンに向かいながらも、考え・考え・考えまくってようやく決まりました

【しあわせメンテナンス】です。

し:志と覚悟

あ:愛と感謝

わ:和を以て貴しとなす

せ:成長と成功

メンテナンス:“しあわせ”の定期的な確認作業

 

お肌のお手入れもメンテナンスが重要ですが、

人の心も定期的にメンテナンスしないと、日々の業務に忙殺されて、大切にしなければならない思いがなおざりになってしまいます。

すべての仕事は【しあわせメンテナンス】という土台の上にあるということを、スタッフ全員と共有し、東京白金にしかないオンリーワンのクリニックであり続けたいと思います!

 

 

 

清潔肌

だんだん群青色に染まる夕暮れ時の空。

この上なく心地よい時間に、犬とお散歩するようにしています。

少し前までは蝉がミンミン大合唱していたのに、気が付けば秋虫たちが静かに鳴いていることに気づきます。

都会育ちの私には、何という虫か区別がつかないのがちょっと残念

 

さて、秋と言えば、待ってました!シミ取りシーズンの始まり始まり

※シミにはいろいろ種類がありますが、ここでのシミは老人性色素斑(加齢によって出来るシミ)のことです。

「シミ取り」というと、一回で跡形もなくシミが消え去るような誤解を招きますので、私たちは「シミ払い」と言うことにします。

ジリジリ紫外線とジトジト汗から解放され、ようやくルビーレーザー解禁の季節到来です。

何だかボジョレヌーボーみたいですよね。

夏でもお構いなしにルビーレーザーを当てているクリニックもあるようですが、私は断固反対です

シミ払い治療直後に、ギリシャ、サイパン、沖縄など日差しの強いところに旅行をして、せっかく薄くなったシミがあっという間に再発してしまったという残念な症例をいくつか経験しているからです。

術前術後のスキンケアが大切です。UVケアとトランサミン・ビタミンC内服は必須。

シミ払いレーザーは、表皮に傷をつけてバリア機能を一時的に弱くさせてしまいますから、当然紫外線に対しても無防備となります。よほどのことがない限りは、秋~春の間に治療することをお勧めします。

 

シミは生き物ですから、時間経過と共に再発するのですが、1年で出てくるシミもあれば、10年後も薄くなったまま再発しないこともあります。

1回の治療で全く目立たないほどキレイに取れることもありますが、2~3回照射が必要なシミもあります。その場合、治療間隔は9か月以上空けるようにしています。なぜなら、レーザー照射によって壊れたメラニン色素はゆっくり時間をかけて排泄されるからです。

 

加齢とともにどんどん溜まるメラニン色素。

血行が悪くなり、新陳代謝の低下によりゴワゴワたまる角質、毛穴汚れ。

コラーゲンが減少し、ハリが失われ、たるみます

ルビーレーザーはシミ払いだけではなく、一気に肌の再生を促しますので、一皮剥けて生まれ変わるお肌はベビースキン

今年の秋冬は、白金でシミ払い。

清潔肌を目指します。

 

 

 

 

 

お陰様で15周年

当院は9月で15周年を迎えます。

15年といえば、この世に生を受けてから中学卒業するまでの年月でございます。

赤ちゃんが中学生に成長する月日が経過したのです

この節目を心に刻むため、今日は挨拶文を書いてみます。

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得意な治療は「ボトックス」

1997年研修医となった私は、「点滴当番」と「夜間当直」という業務の中で、患者さんの血管に針を刺しまくるのが日常でした。

採血だけではなく、静脈点滴をするための「ルート確保」という留置針を刺して固定します。高齢者や糖尿病、肥満の方は血管が見つかりにくく難航します。

実戦練習を重ねると、血管に針を刺すことが得意だということに気づき、看護師さんや後輩の研修医から針刺しを頼まれるようになりました。ちょっと誇らしく感じたことを覚えています

循環器研修をしていたころは、鼠径部や腕の血管に太い管を刺す「心臓カテーテル」に夢中になり、針が血管に命中する快感を覚えました。

血がぴゅ~っと出てくるんです

当時は自覚していませんでしたが、私の針刺し好きはこの頃から芽を出していたのだと思います

 

美容医療を始めて20年以上経ちましたが、今一番好きな治療は「ボトックス」。針を刺す行為だけはなく、シワが伸び、表情が明るくなる結果に遣り甲斐を感じています。美容医療の中では、リスクが低いのに大きな効果を出せる素晴らしい治療です。針を刺す治療は医師でなければ許されない医療行為。医師免許を取得して本当に良かったと心から思える年齢になりました。

 

ボトックス治療を成功させるために必要なことは、以下の3つだと思います。

➀患者さんと医師の信頼関係

②豊富な経験

③センスと技術

 

表情筋の分布、強さ、年齢によって、かなり微妙に打ち方を変える必要があります。

教科書通りに注入しては、目が開きづらくなったり、不自然な表情になったりすることもありますので、注入部位や薬剤の濃度、注入量など工夫しながら一人ひとりの表情に合わせて治療します。自信を持って治療しても、まぶたが重くなったり二重のラインが狭くなったり、100%満足していただけないこともあります。私が診てキレイになった!と感じても、患者様ご本人の評価はいまいちだったり 高齢でシワ・たるみが強くなるほど治療は難しくなりますが、起こり得るリスクを説明して、納得頂けたら積極的に治療をお薦めしています。キレイになって喜ばれることの方が圧倒的に多いですから!

40歳過ぎると、表情の癖が固定化され、年寄っぽい表情になっていきます。眉間にシワが寄ったり、口角が下がったり、唇がすぼんだり。ボトックスで筋肉の収縮を伸ばせば、明るく元気な表情に変化します。リラックスした表情は周囲の人たちを安心させる効果もあります。20年以上続けている治療で、ここまで良いと感じるのですから、この素晴らしい治療をもっともっと多くの人に知ってもらいたい、経験してもらいたい!ボトックスを知らずに老化するなんてもったいないです。

美容医療を通して、当院での体験によって幸せを感じられる場所であり続けたいと思います。

 

コンセプト「ファンデーションに頼らない素肌づくり」は15年前から変わりません。

 

15周年のテーマは『清潔肌』

奈良で目にした国宝級の仏像たちは、丁寧に保管されていたおかげで、落ち着いた輝きを放っておりました。

結果の出せる美容医療で、いくつになっても皆様の「清潔肌」をお守りいたします。

 

 

2021年9月吉日

白金ビューティフルエイジングクリニック

院長 山口 麻子

シミ取りレーザー新調しました

6月は納税月間です。

住民税、国民健康保険、固定資産税複数に加え、

従業員の源泉所得税や住民税も納めてスッキリ。

まとまったお金が出ていくとしょんぼりするものですが、クリニックの運営で欠かせないのが『設備投資』です。

清潔できれいな院内を維持するには、室内メンテナンスは欠かせません。

パソコンも古くなると性能が落ちるので、5年毎に買い替えています。

そして、最も大きな出費は『レーザー』

1台が高級車レベルですからね

当院は堅実経営(のつもり)ですので、新しい機器をどんどん導入しているわけではありませんが、精密機器のレーザーは故障しますし、寿命があります。

15年前の開院当初に揃えた3台のレーザー機器、炭酸ガスレーザーとQスイッチYAGレーザーは数年前に動かなくなり、新しいレーザーに買い替えました。

そして最後まで生き残ってくれたシミ取りのルビーレーザー君。

まだまだ元気だったのですが、メーカーがメンテナンスを終了してしまい、継続して使用することが難しくなりました。

レーザーは急に故障しますから、突然使えなくなっても患者様にご迷惑をお掛けしてしまいます。

特にルビーレーザーは秋から春までシミ取りシーズンには大活躍します。

15歳になったルビーレーザー君に別れを告げ、若いレーザー君に交換致しました。

この写真が新旧交代儀式の記念写真です。

どちらが新しいか分かりますか?丁寧に使用していたので、どちらも若々しく見えませんか?

実はモノに対しての愛着は人一倍ある方でして、15歳ルビー君が車に乗って回収されるところまで見送りました。

ドナドナ・ド~ナ~・ド~ナ ルビーをの~せ~て~

涙を堪えて送り出しました。

15年間、たくさんのシミを取って、お客様を喜ばせてくれて、本当にありがとう

 

美容医療で使用するレーザー機器は、ほとんど外国製(米国、イスラエル、韓国など)ですが、このルビーレーザーは貴重な日本国産品です。

ほとんど故障もなく15年間も使えたということがその証でしょう。

今年の秋から、ハイスペックになった国産パワフルシミ取りにご期待下さい。

 

刹那的美容医療

5月26日~27日、日本美容外科学会に参加しました。

久し振りのリアル対面学会

コロナ禍を忘れるくらい大盛況で驚きました。

ちょっと怖いくらい密でした。

 

私の恩師、宇津木龍一先生は、フェイスリスト(顔の若返り手術)が専門です。

私も勤務医の頃は、フェイスリフト手術の助手として経験を積みました。

耳の周囲から頭皮にかけて、ズバーッと皮膚を切開し、筋膜を引き剥がして引っ張り上げるというダイナミックな手術です。手術翌日は、みんな同じ顔になるくらいパンパンにお月様のように腫れあがります。

手術を受ける患者さんは、若くて40歳くらいから上は70代くらいでしたでしょうか。

目的は「若返ること」でした。

 

時代は流れ・・・

学会発表していた某先生のクリニックでは、ナント20~30代の患者が一番多いというのです。

フェイスリフトですよ!!

なんで20代で若返んなきゃいけないのよって思いませんか。

 

20代の若い子たちの悩みの一つが「小顔になりたい」こと。

小顔になるために、顔の骨を削る手術を受けているようです。海を渡った美容大国まで足を運んで、「骨切り3点セット」なるものを受けて来るようです。

骨を切ったら、顔の土台が小さくなるので、程度によってはたるみが生じますね。

「骨を削ったら顔がたるんだ」ということになります。

そしてフェイスリフト手術を受けに美容クリニックを再び受診します。

 

骨を削って、顔の皮膚を剥がして引っ張り上げて、、、

その先に何を求めて手術を受けるのでしょうか。

少しでも可愛くなって、いい男を捕まえたいのでしょうか。

自分好みの顔に作り直して、自信を持ちたいのでしょうか。

 

骨切りやフェイスリフトだけではなく、目を大きくしたり、鼻の形を整えたり、唇を厚くしてみたり、額を丸くしたり、造作を変える手術はきりがありません。

 

鼻を高くするためにヒアルロン酸注入が行われています。軟骨やシリコンを入れる手術より手軽だからです。しかしながらシャープな形づくりが難しいことと、血管塞栓による壊死や失明のリスクが高いことから、医師の間でも微妙な評価です。私には鼻に入れるヒアルロン酸が不自然に見えますし、リスクが怖いので、当院では治療メニューにありません。

最近は鼻に糸入れて、高くしたり、小鼻縮小することが行われているようです。

糸による引き上げ治療は、「スレッドリフト」と呼びますが、ここ数年で急激に症例数が増えています。

某大手チェーン美容外科では、2017年に1000例程度だったのが、2020年には12000例を超えたと言っていました。

3年で12倍です。

皮膚を切らずに糸で手軽にリフトアップという印象を植え付けているようですが、清潔操作で行う立派な外科手術です。

フェイスリフト手術に熟練した医師が行うべき治療だと思います。

 

顔には豊富な血管と神経が走行し、手術をするにはリスクが付きまといます。

また、表情筋が複雑に走行しているので、表情が動くと「あれれ?」と違和感のあるお顔になることもあります。

手をかければかけるほど、皮下組織は瘢痕化し、硬く突っ張った不自然さが出てしまいます。

いわゆる「いじった」顔です。

 

今可愛くなりたいからという衝動で、このようなリスクを犯して、若い頃からどんどんお顔を改造して、違和感のある顔になって・・・

 

やり過ぎ注意報

顔を変えれば人生好転するほど甘くはありません。

 

刹那的美容医療とでもいいましょうか。

 

具体的な数字は分かりませんが、刹那的美容医療を求める若い人が増えているような印象を受けた2021年学会でした。

インスタなどのSNSで美容医療がより身近に感じられるようになった影響は大きいと思います。

 

私の理想とする美容医療は、加齢による肌の衰えを、極めて安全な方法で回復・維持させることです。

そもそも対象年齢が40代以降です。※最近は30代も増えています。

ポイントは“極めて安全”な治療を選択すること。

なるべくリスクは避け、かつ効果のある治療を提供します。

そうすることで安心して治療を受けていただきたいと思っています。

 

「身体髪膚之を父母に受くあえて毀傷せざるは考の始めなり」

人の身体はすべて父母から恵まれたものであるから、傷つけないようにするのが孝行の始めである。

 

容姿は個性。

心を磨いて、人間性を高めれば、自ずと魅力的な表情になると思います。

 

お値段以上

本日は、ちょっと触れにくい“治療費”について切り込みます

当院は、基本的に治療費の「お値引き」をしません。

初診料はおそらく業界でもトップクラスで高額だと思います。

初診には1時間ほど時間をかけます。問診、肌診断機器による解析を行い、それに基づく現状評価と、スキンケア指導、そして美容治療の提案と計画を立てます。1時間では終わらないこともしばしばです。

お陰様で、素肌美に対して真剣に取り組む意欲のある方がご来院されるので、理解も早く、真面目に通って下さいます。

美容医療の治療費はピンキリなので、当院は安くはないけれど、超高額でもないと思います。

たまに「お安いですね」と言っていただけることもありますから、比較的良心的なのかもしれません

白金という場所柄でしょうか、値切ってくる人はほとんどいません。ありがたやありがたや

 

美容医療を受けたいと考えている人は、インターネット検索で沢山のクリニックを比較検討していらっしゃることでしょう。

当院が他のクリニックと違うところを考えてみました。

1.化粧品を売らない美容皮膚科。物品ではなく治療で勝負します。

2.院長、スタッフ全員素肌です。(ファンデーション、エクステ禁止)

3.美容医療歴20年越えの院長が、最初から最後まで経過を診ながら治療しています。

4.他の患者さんに会うことのない配慮。プライベート空間の確保。

 

この他にも、適正価格でお値段以上の治療とサービスを提供できるよう努めています。

・快適で安全な空間

・近すぎず遠すぎない小気味よい接客(出来てますか?)

・結果のでる美肌治療

・患者様に幸せをもたらす治療の提案

私が常日頃心掛けていることは、患者様が診察室に入る時からつぶさに表情を観察し、どこをどのように治療したら、その患者様がより魅力的に見えるようになるか?を考えることです。いや、日頃通りすがりの人や、電車の中で見かける人、テレビに映る人など、目につく人すべてに対して表情観察をしているので、これはもはや職業病だと思っています。

「あのシミは取った方がよい。ここはボトックスで調整して、この凹みはヒアルロン酸でしょ・・・」みたいな

 

当院の行動目標3「患者様に利益をもたらす最適な治療を提供します」を遂行するよう、スタッフ一人ひとりが自己の能力を高め、仕事の質を上げるよう指導しています(つもりです

当院での滞在時間が最高の思い出になるよう、“今ここ”に集中。

それでも終礼での反省は絶えません

 

当院に通って下さる方で、「こうした方が良い。ここは直すべき。」などご感想がありましたら、どうぞ遠慮なく私かスタッフにお伝えください。

お値段以上のハピネスをお約束いたします

 

 

春はお肌の衣替え

今年も新緑祭りが始まりました~

春はお肌の衣替え

「肌ルネクリーニング」でございます。

日ごとに芽吹く若葉のような勢いで、お肌もグングン再生させましょう

クリーニング屋さんのパロディでエプロンを作ってみたのですが、

「保母さんですか?」と言われています

 

ここ数日は寒の戻りでしょうか、少々肌寒く感じます。

春先に冬服を着ると、気分が滅入るのは私だけでしょうか。

黒色や素材が厚手のものはテンション下がります。

気持ちは春に向かっていますので、冬服はクリーニングに出してしまいました。

衣替えの時には、必ずお洗濯するかクリーニングに出しますよね。

ならば、お肌もクリーニングして、爽やかな春を迎えませんか?

衣類は丁寧にメンテナンスを続けると、10年経ってもキレイな状態を保つことができます。

私は15年以上前に購入した洋服を今でも大切に着ています

皆さまのお肌も定期的にメンテナンスすることで、いくつになっても清潔感のある上品なお肌を維持することができます

お顔は変えが利きません。1点モノですので、ビンテージ顔を目指して下さい

熟練の職人手仕上げから機械式標準仕上げまでご用意して、白金でお待ちしています。

肌ルネクリーニング 店主 山口麻子

 

顔コリにボトックス

当院が力を入れている治療「ボトックス」

ボトックスと言えば、顔のシワ取り治療として認識されていると思いますが、

実は究極の『老化予防』治療なのです。

顔には表情筋があるので、難しい顔をしたり、驚いたり、笑ったり、悲しんだりと、人の表情筋は常に動いています。

筋肉が動くことによって皮膚も一緒に動きます。

皮膚が動くと、骨と皮膚をつなぎ留める靭帯がだらんと伸びてしまい、皮膚と骨の密着が悪くなります。

これがたるみの原因です。

特に目の周りの老化がポイント。

お年寄りの目をよく見ると、上まぶたの皮膚が伸びて覆いかぶさっていることが分かります。

毎日2万回も瞬きをしていれば、加齢とともにまぶたの皮膚がたるむのは当たり前です。

たるんだ皮膚が邪魔なので、眉毛を挙上させることで目を見開きます。

眼と眉毛の距離が長くなるのです。そしてますますまぶたの皮膚がたるんでしまいます。

悪循環・・・

皮膚のたるみを予防するには、筋肉の過剰な動きを止めておくこと。

そのための「ボトックス」なのです。

 

加齢とともに必要以上に筋肉は緊張するものです。

特に目の周りは要注意。

スマホを見ながら眉間にシワを寄せている貴女、大丈夫ですか?

視力が悪いので、難しい顔をしていませんか。

目を大きく見せようと、額にシワを寄せて眉毛を上げている人。

かわいいのですが、笑うと目がつぶれちゃうくらいクチャクチャに笑う人。

上記に当てはまる人は、とにかく皮膚がたるむ前に、シワが刻まれる前に、できたら30代のうちからスタートしたい治療が「ボトックス」です。

※ちなみに私は35歳からスタートしました

 

老化予防以外にも嬉しいおまけがあります。

それは、顔のコリが取れるということ。

眉間や額のあたりが凝ってくると、「ボトックスが切れたので打って下さい」とおっしゃる方々がいます。

去年あたりから、私自身もそれを実感するようになりました。

ボトックスが切れてくるとシワも寄りますが、目の周りが凝って疲れるようになりました。

頭痛もします。

先週、耐えかねてセルフボトックスをしたところ、翌日からぐっと楽になりました。

顔がスッキリした気分です

目元もはっきりするし、皮膚にツヤが出るし、効果抜群。

心からいい治療だなぁと感じています。

30代のスタッフも全員受けている治療です。

 

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。

 

 

 

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