医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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イベントを振り返る

じゃじゃーん!

いよいよ始まりました。年末恒例仮装イベントです。

今年は『シロカネ帝国列伝~愛と人情のハレム~』でございます。

2年間細々と熱中した、『オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~』のパロディです。

何のこっちゃい、と言われそうですが、院内ではプチオスマン体験をして頂けると確信しておりますので、乞うご期待。

皆様、オスマン帝国をご存知ですか?

1299年~1922年まで600年以上も続いた大帝国です。

地図をよく見ると、現在のカタールもオスマン帝国に含まれているようですね。このタイミングでのワールドカップは偶然にもシンクロしてびっくりです。(昨夜はクロアチアに負けてしまって悔しかったです

ドラマは第10代スルタン・スレイマンの時代(1520年~1566年)を描いたトルコの作品です。

世界80か国で放映され、8億人が視聴したという大ヒットドラマ。

史実に基づいたフィクションですから、いろいろ脚色されていると思いますが、日本から遠い国の歴史と異文化を知ることができます。弱肉強食、男尊女卑にはうんざりしますが、男女の愛の駆け引きは勉強になりますよ。私は今さら遅いのですが

振り返れば私の“推し活”そのものでした。

オスマン帝国サントラを聴くと、今でも胸がキュンとします。

 

振り返れば、年末仮装イベントも今年で10回目を迎えました。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

2013年 クリスマス風スクラブ(手術着)

2014年 1970年代ディスコ(ディスコ風なスパンコールスカートとブラウス、バンダナ)

2015年 Universal Love(オリジナルTシャツ)

2016年 Warm spirits(温かいニットワンピース)

2017年 SAL(SHIROGANE AIRLINES)

2018年 平成ファイナルライブ(オリジナルゴールドジャケット)

2019年 素肌組(新選組のパロディ)

2020年 白金オリンピック(オリジナル赤ジャケット)

2021年 宮廷音楽会(モーッツァルト風衣装)

2022年 シロカネ帝国~愛と人情のハレム~

 

毎回文化祭のようで、私自身が一番張り切って取り組んだのではないでしょうか。

子供の頃から、イベントをゼロから考えるのが大好きだったので、仕事に活かすことができたと思います。

時代の流れと心境の変化に伴い、このイベントもここらが潮時かと思うようになりました。

よって、今年で最後のイベントにしようと思います。

今年の衣装は(自分で言いうのも何ですが)完成度が高く、スタッフがずらりと並ぶと、その美しさにくらくらするほどですよ

院内装飾の小物もトルコにこだわりましたので、細部にわたってお楽しみいただければ幸いです。

おっと、もちろん治療もしっかりやりますのでご安心下さい

 

スタッフ募集

今年は予約が取れにくくなってしまい、治療をご希望されている皆様には大変ご不便をお掛けしています。

いろいろ工夫して、この状況を改善したいと試みています。

しかしながら、根本的に優秀なスタッフをもっと育成しなければ立ち行かなくなると危惧し、増員することに決めました

先月からスタッフ募集(←ここをクリックをスタート。

2名募集していますが、1名は知人の紹介で素敵な女性と巡り会うことができました

もう1名エステティシャンを募集しています!!

素肌を大切にする私たちのクリニックを、一緒に盛り上げて下さる方がいらっしゃいましたら是非是非ご応募下さい また、皆さまのお知り合いに素敵な方がいらっしゃいましたら、ご紹介下さいませ。エントリーはこちらから。

スタッフ募集は、想像するに婚活みたいなものなのでしょうね。

婚活経験のある女性たちから、毎週末のお見合いにかけるエネルギーと苦労話を聞いたことがあります。

人に会うこと自体が疲れますし、心無い言葉を投げかけられることもあり、傷つくことも

いい具合にマッチングできるといいのですが。

価値観や性格の合う人に出会いたいですね。

出会いあれば別れあり、と言いますが、別れもこれまた辛いのですよ。

必ず別れは来るものなので、出会った人は大切にして、共有時間がいい思い出になるよう過ごしたい。そして一緒に働いてくれることに感謝の気持ちを忘れないように意識しています。

私の診療を200%に引き立ててくれるスタッフたちには、いつも感謝しています。

 

仕事の良し悪しは『人』に尽きます。

経営者なら誰でも身に染みて感じることではないでしょうか。

『人』がその場の空気を作ります。

そして、いい人(その職場に適合した人。能力を発揮できる人)は完成形で雇えるものではありません。

人柄のいい人、経営理念に共感してくれる人を、コツコツ育てなければ。その労力を惜しんではいい仕事は出来ないんです。

先日、京都の誰もが知る外資系高級ホテルに宿泊したのですが、従業員の対応があまりにお粗末で残念な思い出になってしまいました

詳細は省略しますが、お客様を大切に思う気持ちが足りないことがすぐに分かってしまう接客でした。

眼を見て話さないスタッフには驚きましたが、これがグローバルスタンダードなのでしょうか?

人の振り見て我が振り直せと言いますが、私も当院での接客がこのようにならないよう身の引き締まる思いでした。

初心忘るべからず。1人ひとり丁寧な診療と接客が出来る体制を整えます!

年末イベント

先週は会食が続き、と~っても楽しく幸せな時間が過ごせたものの、疲労感というおまけが付いてくるのはお年頃でしょうか

私の救世主は『プラセンタ注射』

疲労度によって打つ量を変えますが、今日も診療後たっぷり打ち込みましたので、今夜はバッチリ元気です。

10~12月は診療が忙しく、自分自身の体調や精神力を普段以上に意識して整えておかないとヤバいんです。

プラセンタ注射は、激務でくたびれ果てた人たちを救っています。

治療適応は「更年期障害」と「肝機能障害」、れっきとした医薬品です。

今年もレンタルツリー 写真では分かりませんが、ぴかぴかライトで気分が盛り上がります

昨年と色味を変えてみました。

パディントンも飾ってみたのですが、愛犬ムニエルが気になって引きずり降ろしています

このツリーに、鳥獣戯画のカエルがいるのにお気づきでしょうか??

私は旅行に出かけると、ムニエルのために動物(できれば犬)のぬいぐるみを探し求めます。犬、クジラ、シカ、サル、トナカイ、カエルなど玩具として揃っております

家でホッとできる時間は大切です。

 

毎年12月は、恒例『仮装イベント』を行います。

今年もやりますよ~。

衣装はもちろん特注

テーマは「シロガネ帝国列伝~愛と人情のハレム~」です。

コロナ禍が始まった2020年の春から、「オスマン帝国~愛と欲望のハレム~」という海外ドラマをHuluでコツコツと見続けました。およそ2年間かけて制覇シーズン4まであり、およそ300話という超大作です。1500年代のオスマン帝国第10代スルタン・スレイマン時代のドラマです。

今年は11月28日スタート予定。

毎年ハガキのダイレクトメールを発送していたのですが、今年からは紙媒体のお知らせをなるべく減らそうと思い、LINE配信のみ予定しています。

詳細はまた後日。

来院して下さる皆さまに、楽しく喜んでいただけるひと時をお過ごしいただけましたら、私共も本望です

今年もあと1.5か月。

最後まで頑張ります

まぶたにヒアルロン酸

年に1つは新しい治療を取り入れる、という意識を持って取り組んでいます。

今年は、下眼瞼のシワ、たるみ、クマに対してヒアルロン酸注入を始めました。

まぶたの皮膚は薄くて、眼輪筋の動きも大きく、従来のヒアルロン酸注入では凸凹が目立ったり、チンダル現象というヒアルロン酸が青く透けて見えてしまう副作用が出やすいのがネックでした。

これはいいぞ!というものを見つけてはトライしたものの、痛みや費用の割には効果が安定せず、難しい治療です。まぶた治療は医者泣かせ

目元のシワやたるみに対しては、従来のボトックス+ヒアルロン酸注入でも治療の限界があります。

今年の学会では、まぶたのシワ・たるみ治療としてのヒアルロン酸に関する発表を何度か耳にし、積極的に治療に取り組んでいる先生に直接話を聴くことができました。

なめらかなヒアルロン酸と、皮膚の構成成分であるコラーゲンの材料アミノ酸をブレンドした注射です。

注入剤で膨らますというより、入れたものを肥料にして、自分自身の細胞が頑張るという作用です。

「何かいいかも

いつもの私の直感が働き、早速スタッフをモデルに試し練習。

まぶたの薄い皮膚に、0.02ccずつチクチク注射していきます。

こういう細かいテクニックは、マイクロボトックスで習得しているので、私は得意です

直後はスキー場のモーグルのようにボコボコした赤いコブがたくさんできるのでびっくりしますが、1~2時間するとすーっと引いてしまいます。

そして肌にハリがでます

表面麻酔を塗ってから注射すると、痛みもそれほど苦痛ではなさそうです。

そして内出血もほとんどありません。

アレルギー反応もほとんどないとのことです。

推奨治療頻度は1~2週間に1回を4回連続で行います。

ややタイトなスケジュールなので、治療間隔は臨機応変に対応しています。

 

一番驚いたことは、「まぶたに注射することでハリがでますよ。」と説明すると、患者さんのお目目がキラキラと輝くのです。すごく期待して嬉しそうな表情を見せてくれます。

美容医療って、やっぱり夢のあるお仕事で楽しい

女性はお肌をきれいにお手入れしておくと、人に褒められるので自信がつくようです。

そして人生前向きに積極的になるとか。

ある意味、心の精神安定剤のような働きなのでしょうね。

高齢になっても自立して元気に暮らせるためのお手伝いをしていると思うと、仕事を通して社会貢献出来る気がします。

 

目元にハリが欲しくなったら、声を掛けて下さいね!

何万円もするクリームを毎日塗り込み、薄さ0.02mmの角層をふやかすより、大量のヒアルロン酸とアミノ酸を真皮に直接入れるほうが断然効果があると思います。

 

 

お肌にハリを、人生に潤いを。

当院は9月4日に16周年を迎えます。

毎年8月になると、「次の1年はどんなことをしようかな?」と考え始めます。

内装も変更するため、周年のコンセプトというものを考えるようにしています。

今年も夏休み中にぼーっと考えながら、ひねり出したキャッチコピーが、

『お肌にハリを、人生に潤いを。』

お肌の健康美が、どれだけ人生の喜びに影響を与えているか?を訴求してみました。

 

美容医療を続けて22年。

肌ルネと美容医療を掛け合わせたオリジナル治療で、お客様のお肌にハリを、人生に潤いをもたらすノウハウを集積して参りました。

お客様とはだいぶ長く成熟した関係を築き上げていますので、ストレスなく診療できます。

私もいい年になりましたので、言いたいことを遠慮なく発言できるオバサン根性も身に付けました。

スタッフもコンセプトに共感してくれているので、忠実かつ誠実に対応してくれます。

まだまだ未熟な部分もありますが、方向性では間違いなく理想に向かって進んでいる実感があります。

今年は最も心穏やかに周年を迎えることができそうです

これも日頃よりご愛顧いただいている皆々様のお陰と、心より感謝申し上げます。

 

クリニックでの診療は、私の人生に潤いを与えてくれるかけがえのないお仕事。

16年経っても、仕事やサービスがマンネリ化しないよう、頭を柔らかくしてクリニックを運営していきたいと思います。

これからも白金ビューティフルエイジングクリニックが皆さまにとってのパワースポットでいられるよう、感動のサービスを追求しながら精進して参ります。

17年目も何卒よろしくお願い申し上げます。

令和4年8月30日

山口麻子

日本美容皮膚科学会を終えて

第40回日本美容皮膚科学会ランチョンセミナーでの発表が無事終わりました。ホッ

美容皮膚科学会・ランチョンチラシ

当院でお馴染みの施術、「Vシェイプ」「テノール」について、当院での5年間の治療経験を報告をいたしました。

症例写真を提供して下さった患者様には、心よりお礼申し上げます。

「Vシェイプ」「テノール」はたるみ治療ですが、痛みもダウンタイムもないためリピートしやすい治療です。

たるみ治療は、どれだけ皮膚に熱を入れることができるか? ということがポイントですので、治療を継続することが大前提です。

真皮や皮下組織をしっかりと加熱して、血流を良くすることで、組織を健康な状態に保つことがアンチエイジングにつながります。

 

私は2000年からレーザー治療を22年続けています。

当時はこんなに長く治療を継続できるものとは知りませんでしたが、臨床現場で患者さんに実際受けて頂くことで、いろいろな気づきがありました。

今となっては断言できますが、マイルドな刺激の美肌レーザーやVシェイプ、テノールは続けるほどに効果を発揮します。

それは患者さんが証明して下さっているので、私は自信を持って薦めることができます。

真剣に見た目のアンチエイジングをしたいのであれば、40歳くらいからスタートしましょう。

「お肌はお手入れするもの」とご理解いただき、長期継続できるとベストです。

運動だって1年続けて終わり、ということにはなりませんよね。

 

患者さんにお伝えしている治療ペースをご紹介します。

【第1段階】

まずは10回。月1回のペースで続けます。

【第2段階】

10回をクリアしたら、30回を目標に、1か月~3か月に1回のペースで続けます。

【第3段階】

ご自分のペースで最低年2回~3回はレーザーを受けましょう

以上は1例であり、患者さんの性格や理想とする美しさによって治療内容と頻度は変更可能です。

 

20年経っても毎月1回のペースで通い続けている人もいますが、60歳以上になってもお肌ピカピカです 80歳くらいでも怖いくらい若々しいお肌を維持している人もいます。

やればやるだけ、しっかりと結果が出る美容医療。

学会では、コンビネーション治療を継続することの重要性をお伝えしました。

熱心に耳を傾けて下さるドクターで満席になった会場、ちょっと嬉しかったです

 

学会ストレスから解放されて、京都の高雄で川床を楽しみました。

蜩(ひぐらし)の鳴き声と山々の緑、川のせせらぎが最高の癒し

いつも人が少なそうな場所を選びますが、今回も大正解。

仕事の後の遊びは格別。

このメリハリが心地よく好きです。

しっかり働き、しっかり遊ぼう。

 

 

「いい治療とは?」

コロナ感染拡大が止まりません

親戚、知人、そして患者さんからも感染したという報告が相次いでいます。

BA5は重症化しにくいものの、発熱・倦怠感・頭痛など結構辛かったと聞いています。

一日も早い回復をお祈り申し上げます。

 

8月に日本美容皮膚科学会があります。

たるみ治療の「Vシェイプ」「テノール」の発表を頼まれまして、どんなお話をしようかしらと、ここ最近ずっと頭の中で構想を練っています。

当院では2017年から「Vシェイプ」「テノール」治療を行っていますが、痛みもダウンタイムもなく、それでいて顔の浮腫みが取れ、すっきりと引き締まる体感のあるいい治療です。

そもそも「いい治療」って何だろう?と深堀してみました。

それには3つの条件があると考えます。

 

①発売されてから少なくとも5年以上、できれば10年以上市場に出回っている治療

安心・安全はもちろん、効果を実感できる治療です。

美容医療にはどうしても市場の原理が働き、商業ベースの側面があります。

治療の善し悪しは別にして、「売ろう」というマーケティングが色濃く反映され、SNSや雑誌等で治療名や機器名が勝手に独り歩きしている状況です。

そう、治療にも流行があるのです。

でも、本当に良い治療は流行など関係ありません。

私が美容医療の世界に足を踏み入れた20年以上前から、ボトックスやヒアルロン酸、IPL、QスイッチNd-YAGレーザー、ルビーレーザーなど存在していましたし、廃れることはありません。もはや美容医療において古典治療と言っても過言ではありません。

長く生き残る治療は、それだけ支持されているということですし、「いい治療」と言えるでしょう。

 

②使いこなしてこそ「いい治療」

これが絶対いい治療!なんてものはなく、その治療を熟知し、適応を見極め、患者さんの性格と目指している美を把握し、一人ひとりに相応しい治療と頻度を提案する能力が備わってこそ「いい治療」になると思います。

例えば、とても慎重で怖がりの患者さんに、ダウンタイムと痛みを伴うアグレッシブな治療をしたら、それはいい治療とは言えませんね。

患者さんが快適で楽しみに感じるような治療を提案するべきです。

 

③リピートする治療

安定した経営をするには、「いかにリピートしてもらえるか?」が重要です。

毎月治療を繰り返すことで、積み上げ式の効果を出せる治療です。

痛みが少なく、ダウンタイムがほとんどない治療です。

美肌は一日にして成らず。

継続は力なりです。

 

テノール(Vシェイプ)は10年以上前から医療機関で行われている施術で、当院でも5年前から行っているので、条件①を満たします。医師の間でも評判の良い治療だと思います。

条件②を満たすには、医療従事者個人個人の経験と能力を高めなければなりません。

また、痛みもダウンタイムもないので、条件③も満たしますが、未熟なスタッフが施術すると火傷のリスクがあります。熟練したスタッフによる施術は心地よく、効果もばっちり感じていただける「いい治療」です。

 

とどのつまり、施術者が好きな治療が「いい治療」と言えるのではないでしょうか。

自分自身が好きな治療だからこそ、自分も受けたくなりますし、人にも受けて欲しくなります。

学会発表をするので、4月から月に2回Vシェイプを受け続けています。

1時間ほど丁寧にスタッフが施術してくれますが、そんな時間がとても贅沢で申し訳ない気分になってしまうような、実に気持ちの良い治療です。

超音波と高周波で皮膚皮下組織を温めるので、血流やリンパの流れが良くなり、肌の調子が整いますよ

浮腫み体質やたるみが気になる方、是非お試しください。

 

 

 

 

ワキ汗による経済損失

6月にして梅雨明け、猛暑到来です。

「最高気温は35℃です」という天気予報を耳にすると、

あ~、患者さんたちはこの暑さの中でのご来院は大変だろうな、と心配になってしまいます。

「お暑い中お越しいただいて、お身体は大丈夫ですか?」と尋ねると、

「ここ(当院)に来るのが楽しみで、暑さなんて吹っ飛びますよ」なんて言われると、私まで暑さを味方に付けられそうな気がします。

 

気温上昇と比例するかのように増える「汗」

4月から7月頃まで集中して増える治療が『エチケットボトックス』です。

ワキ汗を抑える注射治療です。

当院で治療を受ける方のほとんどは「ワキがサラサラになって感動です」と喜んで下さいます。

そして毎年1回リピートする治療です。

緊張により一時的にどっと汗をかく精神性発汗の方は、年に2回治療を受けます。

 

ワキ汗による経済損失は1日3,120億円だとか。

日経新聞の1面を使った大々的な広告が目に留まりました。(科研製薬株式会社)

20人に1人が原発性腋窩多汗症(他の病気や障害がなくワキにたくさん汗をかくこと)に悩まされているとのこと。

ワキ汗が気になって、仕事のパフォーマンスが30%低下するとの研究データもあるとか。

衣服が汗によって変色したり、においが気になったり、人目が気になったり・・・

そのような悩みは、ボトックス注射により劇的に改善されます。

副作用もほとんどありませんが、たまに「ワキ以外のところ(前胸部や首、背中)からの汗が増えたような気がします」と仰る方がいます。

 

猛暑を乗り切る1つの手段として、エチケットボトックスを紹介しました。

ワキ汗が気になる方は、お気軽にスタッフまでお声がけ下さいませ。

 

 

 

美容外科学会の“美”とは?

久し振りの学会参加。

コロナ禍で浦島花子になりかけていた私には、適度に刺激となりました。

学会参加者数は過去最大とのことで、超三蜜会場の人混みに、美容医療への関心の高さを感じずにはいられません

20~30代の若いドクターが増え、美容医療は人気の職業になったのでしょうか。

患者さんの美容医療に対する心理的ハードルは格段と下がったようで、市場規模としてこの1年で10%拡大していると聞きました。コロナによる不況なんてどこ吹く風?です。

大手美容外科や有名な医師が、SNSなどで治療を拡散している影響なのでしょうか。

 

日本美容外科学会ですが、日本には同じ名前の学会が2つあります。

①開業医が中心となって活動してる学会

②大学の形成外科医が中心となって活動してる学会

今回は①の学会でした。

①の学会は商売色がムンムン感じられるムードですが、コロナ前に比べるといささか大人しくなった印象です。

以前はド派手な懇親会会場に、モデルのようなイケメンがホストのようにお酒を配ったり、高級スポーツカーが展示されていたりと、美容外科医からお金を吸い上げようとしているのか?と疑いたくなるような雰囲気でした。

参加者はドクターだけではないと思うのですが、水商売と見間違えるようなけばけばしい人たちがウロウロしていたことを思い出します。

それに比べれば、随分と地味になったように感じたのは、外見を派手に見せるような見栄っ張り行為に若い人達が共感しなくなっているせいかなぁ、などと考えてみたり。

そして、学会中の質疑応答が極端に少なくなったことも気になりました。

元気がないんですよね。

他の医師たちがどんな治療をしているのか、どういう工夫をしているのか。

そういう情報交換の場であって欲しいのに、本当に「しら~」っと静まり返っているのです。

医師がこんな様子で、本当にこの業界は盛り上がっているのかいと、少し心配になりました。

一部のやる気ある医師たちが牽引しているのは間違いないと思いますが、業界全体としてのエネルギー量が低下しているように感じました。

 

そんな中でも素晴らしい技術を持っていらっしゃる先生のライブサージェリーや、

治療の工夫、新たな気付きなどを発表されている先生方のお話に触れ、

私の浦島脳も少しは刺激を受け、思考の整理が出来たように思います。

 

1990年代後半、虜になった美容外科。

あれほどまでに恋焦がれ、やっとの思いで足を踏み入れることができたこの世界。

20年以上臨床の場で診療を続けることで、いろいろ気づき、いろいろ考え、自分の理想とする美容医療の在り方も紆余曲折でした。

ゴールデンプロポーションに近づけるよう顔の形や輪郭を整えるために、ヒアルロン酸注入をしたり、小顔ボトックスしたり、フェイスリフト手術をしたり、鼻を高くしたり、小鼻を縮小したり、目を二重にしてみたり、鼻と口の距離を短くするために人中短縮してみたり、美容医療の度は果てしなく続きます。学会ではそれらの技法について発表し、学びます。

肌の質感を高め、ハリを出すために、HIFUやピコレーザー、ダーマペンといった『機器』がもてはやされ、「どの機器が良いのですか?」という質問が飛び交います。

ずば抜けて効果的な機器などなく、施術者がどのように治療するかによって効果は変わります。

「美しくなりたい」と一言でまとめても、美の基準がまちまちですし、望む美のレベルも千差万別です。

小さなシミ1つ消し去りたいという美肌オタクの人もいれば、「そんなにキレイにならなくてもいいんです」という謙虚な方もいらっしゃいます。

私たち医療従事者は、自分の感性を押し付けることなく、1人ひとりのニーズを察知し、過不足なく提供してこそ、求められるクリニックでいられるのだと考えています。

 

気になるシミがとれて、明るい肌色になった!

ちょっとハリが出て、お肌がモチモチになった!

というような軽微な変化でも、人の気持ちはグンと前向きに明るくなるものです。

私は、そんな美容医療を心地よく感じています。

 

美容皮膚科で叶える効果はほどんど無いに等しいと言い切る美容外科の先生もいます。

そのように考えるドクターは、派手な変化を好みますから、「私、整形しました」のような変化を出す治療をします。

造作を変えてしまうような美容外科に違和感があり、それは私が求める『美』とは違うと自覚し始めたのはいつの頃でしょうか。

私も20代の頃は鼻を整形したいとか、年を取ったらフェイスリフトやらなくっちゃ!なんて真剣に考えたものですが

50代になって、人生の酸いも甘いも嚙み分けるようになった今は、手術までしなくてもいいか、と思えるようになりました。

そう、こうやって人は変わります。

女優の黒木瞳さんが、ご自身の出演した映画の中で、

「若い子には負ければいい」というセリフがお気に入りだとか。

映画の原作者内館牧子さんが書いたセリフ。

「時代は動くから、いつまでも同じところにはたっていられない、若い人には負ければいい、それが人としての品性なんだという。だから年齢を重ねれば重ねるほど、若作りしてもおかしいだけで、受け入れればいい。」

同感。

 

最近は30歳前後から肌の老化を気にする人が増えたように思います。

若い時の勢いで、不可逆的な変化をもたらす美容医療を刹那的に受けることは断固反対

時には止める医師も必要だと思い、もっと本質的なことに目を向け努力できる人間性を養って欲しいと願います。

造作美だけではなく、それを得た先に何があるのか?を考える時代になってきました。

当院では、人生を豊かにする優しい美容医療を提供したいと思います。

 

ルビーレーザー考察

バイデン大統領が訪日。

昨夜は白金台の八芳園で夕食会があった影響で、クリニック周囲は見たことのないような厳戒態勢

ものすごい数の警察官が配備されており、また野次馬さんたちでしょうか、交差点付近では人々の群れが目を引きました。

コロナ禍が長引き、なかなか見慣れない光景にドキドキしながら車で帰宅。

来年のG7サミットは広島で開かれるようですね。

戦争や気候変動など問題山積の世界情勢ですが、1年後はどうなっているのでしょうか。

 

さて、最近の診療での気付きについて。

冬にシミ取り治療(ルビーレーザー)を受けた患者さんの経過観察をしています。

昨シーズンは新調したルビーレーザーで治療しましたので、その効果が気になるところです。

跡形もなくきれ~いにシミが取れることもあれば、

一度で取り切れず一部残存することもあります。

あららら・・・The 色素沈着ですね・・・というようなことも

残念ながら我々日本人は30~40%の確率で色素沈着が起こり、一度黒ずんでしまうと薄くなるまでに6~12か月ほどかかることも。

完全に予測することはできませんので、内服・外用剤でフォローしながら1年くらい様子を見ています。

大きく目立つシミは、メラニン色素を作る勢いがありますので、一度で取り切れず2~3回の治療が必要なことも。

 

【シミ取りレーザーについてよくある質問】

Q:「一度に取った方が良いのでしょうか、それとも少しずつですか?」

A:「慎重で痛がり、怖がりの人は、少しずつ治療したほうがいいと思います。まずは小さいシミを1~2個治療してみましょう。せっかちで大胆な人は、思い切って一度にたくさん治療をしてもよいと思います。一気に取れてすっきりとしますよ。」

 

ルビーレーザーは皮膚に火傷を起こしますので、血が出たりカサブタになったりダウンタイムのある治療です。

火傷ですから、当然痛みを伴います。

事前麻酔をするので、照射中の痛みは軽減できるものの、麻酔を使っても痛がる人もたまにいます。

シミが大きければたくさんのショット数が必要であり、30ショット以上当てると、術後にひりひりとした痛みが続きます。普通は1~2時間程度で治まるのですが、よくよく話を聞いてみると、痛みの感じ方はかなり個人差があることが分かりました。

「治療当日の夜はずっと痛みが続きました」と言う人もいれば、

「治療直後から痛みはまったく気になりませんでした」と言う人も。

麻酔なしで100ショット以上当てられる強者もいれば、

数ショットだけでもキャーキャー痛みを訴える人も。

また術後にこげ茶色のカサブタが形成されますが、黒々したカサブタを見て気分が落ち込む人もいます。

家族にびっくりされて、その反応に滅入ってしまう人もいます。

予想されることは全てしつこいくらい説明をしているつもりですが、やはり経験しないと分からないのが現実。

 

患者さんの性格によって、治療の進め方、説明の仕方に工夫が必要です。

ルビーレーザーはシミ治療の定番であり、肌を入れ替えることで一気に新しい皮膚が再生されるため美肌効果もあります。

診察していると、新しいレーザーの効果はなかなか良かったのではないかという印象を受けています

照射エネルギーと照射方法を工夫して、より良い結果を出せるよう、来シーズンに繋げようと思います。

シミがすっきり取れると、本当に気分がいいものです

 

 

 

 

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