医療法人社団晴栄会
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正しいこと

テレビのニュースで、日本を訪れる富裕層観光客が何百万円も使って豪遊しています・・・という報道を目にしました。

「何か違うよなぁ」と違和感が背筋を走ります。

日本にたくさんお金を落としてくれてありがとう!と言いたかったのでしょうか。

海外にはこんなにもお金持ちがいますよ!!と言いたかったのでしょうか。

こんなに富裕層が集まるほど我が国日本は人気がありますよ、自信を持ちましょう日本人でしょうか。

 

個人の快楽を追求するために多大なエネルギーを消費する行為は、待ったなしの環境問題に反します。それを煽ったり、善しとするような誘導(報道)はいかがなものでしょうか。

また、何でもかんでもお金に換算して物事を見ること、価値を判断することに、耐えられない軽薄さを感じます。

たくさんのお金を使うことを賛美するならば、上野千鶴子基金 (uenofoundation.com)のような使い方が相応しいと思います。

個人が真面目に稼いだお金を、世のため人のために使えること。そして巡り巡って社会の役に立てること。

本質的な正しいお金の使い方を啓発するような報道にして欲しいと思います。

そうしないと、薄いメッキに包まれた、貧弱な金属人間ばかり増えてしまいそうで、日本の未来が心配です。

 

先週、日本美容外科学会で、美容外科医の教育について議論がありました。

昔から繰り返される議論ですが、「大学の形成外科で基礎を学ぶ必要があるか否か」と言う内容です。

大学で専門医を取ってから美容外科医を目指すと、歳をとってしまうから時間の無駄だし、形成外科の技術を持っても美容外科医としては役に立たないと話している医師もいました。

最近は研修医終了後、大手チェーンの美容クリニックに就職する20代のドクターが珍しくないようです。

未経験の若い医師は、高額な給料目当てに就職するそうですが、実力もないのにそれだけ稼ぎを期待されるから、無理で危険な治療でもやらざるを得ないということらしいのです。

「モニター募集」というのは、経験の浅い医師の練習台を意味するとのこと。

指導医が一緒に立ち会うのなら良いのですが、そうでもないらしいから怖い怖い

※私が北里研究所病院で美容形成外科研修をさせていただいた時は恐ろしく薄給でしたが、それよりも美容外科に携われる嬉しさのほうが強く、何とも思いませんでした。夢はお金に勝ります!しかも、ちゃんと指導医が付いて下さったので、不安もありませんでした。

 

若い医師の教育に必要なことは、技術の鍛錬もさることながら、道徳と倫理観を身に付けることに尽きます。

指導医の姿勢、生き方、考え方に強く影響されます。

私が影響を受けた指導医は、お酒・ゴルフ・グルメ・ギャンブル・贅沢品には全く興味がなく、真摯に医療に向き合う人たちでした。医療に関しては、誰よりも努力を積み重ねることが当たり前な人たちでした。このように努力を積み重ね、地道にレベルアップしてこそ、患者様に利益をもたらす治療を提供できるようになります。

適切な利益と報酬は必要ですが、何でもかんでもお金で損得計算するような医師になってはいけません。

患者さんに対して誠実に向き合い、約束を守り、信頼関係を築ける医師となること。

その上で、技術の研鑽に励むこと。

若い先生たちをとやかく言う前に、我々先輩医師らが襟を正して医療に向き合う姿勢を見せないと。

 

蔓延る拝金主義と安易な生き方は、人間を堕落させます。社会が劣化します。

私は『健全な美容医療』を考え、提供して参ります。

 

 

 

ピコスポット

毎日ピコピコやっています。

メニューは以下の通りです。

①ピコホワイト(ピコトーニング):レーザーピーリングが「ピコ秒」になりました。

②ピコフラクショナルclear

③ピコフラクショナルdeep

④ピコスポットノーマル(730nm)

⑤ピコスポットアグレッシブ(532nm)

 

①~③は顔全体に照射します。

①ピコホワイトの痛みはほとんど感じず、ダウンタイムもほぼゼロです。

②③ピコフラクショナルは、やや刺激的。マンネリ化した生活に喝を入れたい人におススメ。目が覚めるようなビリビリ感。直後から2~3日ほど日焼けした時のような赤みが顔全体に出ます。赤みが引いた後の“透け感”がたまりません。

④⑤シミへのスポット照射。パチッと当たる感触がピコ秒を物語ります。従来のナノ秒レーザー(ルビーレーザー)照射時の感覚は、卵を壁に投げつけるように「べちゃ」っと広がります。←何言ってんのか分かります?

ピコスポットはダーツを壁に投げつけて刺さるような鋭さがあり、狙ったモノだけ捉えるというイメージです。「ぷつっ」と刺さる感覚です。

ナノ秒ルビーレーザーは照射直径が5mmですが、ピコスポットは2~3mmに絞っているので、小さなシミを狙うには最適です。ぷつっ、ぷつっと捉える感触が快感で、どんどん当てたくなります。変態でしょうか

ピコスポットは、従来のナノスポットと比較すると、熱によるダメージを減らすことが出来たので、術後の軟膏とテープが基本的に不要となりました。またレーザー後に色素沈着を起こす確率が30~40%から10%程度に減少したと言われています。当院ではどの程度になるのか、これからデータを蓄積してみようと思います。

 

さて、10月からは本格的なシミ取りシーズンです。

夏に目立った日焼けをせず、UVケアができる人は、9月からピコスポットOK。

シミ取り治療が気軽に受けられるようになりました。

ピコは名前が可愛らしいせいか、患者様にも受け入れていただきやすい印象です。

「ピコタンですか?」と言われ、それが有名なエルメスのハンドバックであることを知らなかった私

スタッフからは「常識です~」と言われる始末。

ブランド物にはかなり疎くてドンくさいので、触れないで下さい。。。

 

当院のピコタン爆誕です。

今後の活躍から目を離せません。

 

ピコ祭り

9月1日から『ピコ祭り』開催

ピコレーザー、始めました

新しい治療に、私自身ワクワク浮足立っており、少々下手な営業トーク気味になっているかもしれません

久し振りに良いレーザー(効果を感じるという意味)に出会って、ときめいています。

付き合い始めた彼と一緒にいるようです←忘れかけていた感情。

 

●ピコレーザーって何?

レーザー光を発振する時間が「ピコ秒」という単位です。

一発パチッと出る時間が「ピコ秒」

ピコ秒とは1兆分の1秒のことです。

1兆部分の1秒ってどんな感じよ?ですよね。

1分=60秒

1時間=60分=3600秒

1日=24時間=1440分=86400秒

1年=365日=8760時間=525600分=31536000秒

1兆秒÷31536000秒≒31710年

すなわち、31710年という時間に対して1秒が1兆分の1秒という感覚です。

今から3万年前とは、日本列島にホモサピエンスが渡ってきた頃です。

その時間の流れに対して“1秒”という短い時間がピコ秒の世界です。

これまで使用していたレーザーは「ナノ秒」単位で発振されていましたので、こちらは10億分の1秒。

すなわち、31.7年。

まだピンとくる数字でしょうか。

 

●他のレーザーと何が違うの?

1)パワーアップ

ピコ秒レーザーになったことで、段違いにパワーアップしました。従来のナノ秒レーザーは、シミの塊を岩に例えると、小石ほどに粉砕することができましたが、ピコ秒になったことで砂粒状まで細かく破壊することが可能となりました。細かい粒子に砕くことができれば、代謝されやすくなりますので、シミをよりきれいに薄くできることができます。今まで難しいとされていた薄いシミにも効果的です。

2)ダメージの軽減

ピコ秒レーザーがシミを粉砕する理屈は、光音響効果によるものです。光音響効果とは、衝撃波でターゲットを破壊することです。それに対してナノ秒やミリ秒レーザーは熱作用が強いのが特徴です。ピコレーザーは熱作用が少ないので、やけどなど肌に対するダメージが圧倒的に少なくなりました。すなわち、ダウンタイムが軽くなり、基本的に軟膏やテープ保護が不要です。とは言え、それなりにカサブタが形成され、取れるまでに7日前後かかります。

3)フラクショナル機能搭載で「透ける肌色」に!

6mm四方のレーザー光線が、100個の小さな穴の開いたフィルター通して発振されます。さらにパワーアップです。当院でフラクショナルレーザーを取り扱うのは初めてですので興奮しています ピコフラクショナルにより、皮膚表面を傷つけることなく、内部に空包形成され、空包を埋めるように新しいコラーゲン等が再生されてハリが出ます。目立つ毛穴、ニキビ跡を滑らかに改善させます。またシミ・くすみを減らし、肌色が明るくなります。この治療を受けた友人は、LINEで「肌色が透ける」とコメントしてくれました。ピコフラクショナルは少し痛みを感じますが、麻酔は不要。従来のフラクショナルレーザーはとても痛くて、血だらけになったり真っ赤になったりカサブタでガサガサになったり、そのダウンタイムの強さにドン引きしたものです。それに比べ、ピコフラクショナルは、治療後2~3日は日焼けをしたような軽い赤みが残る程度でグンと楽になりました。また、数日間皮膚の乾燥を感じる場合がありますので、その時はワセリン等で保湿して下さい。

4)番外編・タトゥー除去

当院では刺青治療をしていませんので、番外編としましたが、本来ピコレーザーの最大の強みはタトゥー除去です。欧米では文化的にタトゥーを良しとしていますから、除去するニーズもかなり多いようです。今後の可能性としては、眉やアイラインのタトゥー除去でしょうか。

 

これからたくさんの症例を経験して、私なりに最高な使用方法を検討して参ります。

特に、ピコホワイト(ピコトーニング)が、定番治療のQスイッチNd-YAGレーザー(ナノ秒レーザートーニング)に対してどの程度効果の違いがあるのか、学会においてもまだ議論に決着はついていない様子です。私はQスイッチYAGの治療経験23年、症例数は何万例もありますので、そのメリットとデメリットについてかなり把握できていると思います。だからこそ、ピコの違いを味わってみたいですね。

ピコホワイトはレーザーピーリングの進化版です。痛みは少なく、ダウンタイムもほぼないと考えられますので、お気軽に受けていただけます。

 

3年目の浮気と言いますが、2~3年はマンネリ化しないよう、上手にピコ氏とお付き合いしていく所存でございます。

こちら、20年以上通って下さるお客様からお祝いのケーキを頂きました。

帝国ホテル伝統のショートケーキです。

お初にお目にかかります。

クリームの上品な味わいに、仕事終わりのスタッフ皆の笑顔がこぼれました。お優しいお心遣いが身に沁みます。

お客様からの愛は、治療結果でお返しいたします

 

理想郷

今年ももうすぐ終わりです。←早過ぎるだろ!

いや、冗談ではなく、毎年8月が過ぎると、あぁぁぁぁぁっという間に年末を迎え、「今年も終わってしまうぅぅぅ」と焦り狂います。数年前から毎年同じことの繰り返しで嫌になります。

月日は百代の過客にして、行きかう年もまた旅人なり。

松尾芭蕉は1689年45歳の時、150日かけて東北・北陸地方を巡ったそうです。全行程2400㎞

1日平均16㎞。険しい山道もあったでしょうから、45歳にしては健脚ですね。

もし8~12月の5か月間を、歩いて旅することが出来たら、私はどこへ行って、何をしようかしら。

よく、田舎は時間がゆっくり流れると言いますが、本当にそう感じるのでしょうか。

 

元禄時代から300年以上の月日が流れ、もはや別世界に生きている私たちですが、ここ数年の社会の変化は音速のように走り抜け、テクノロジーの発展と自分自身の精神が乖離していくのを感じています。

地に足ついた歩行速度だと遅すぎ、せいぜい新幹線くらいのスピードが許容範囲。旅客機だとちょっと早くない?と感じ始め、現代はもはやトップガンの世界です。特殊訓練したトム・クルーズにならないとついていけません。

この身体感覚と精神感覚のずれが、様々な社会問題を引き起こしているように思えます。

 

私は子供のころから比較的自分軸で生きてきたので、ある意味わがままとか自分勝手と思われていたかもしれません。

「人は人、自分は自分」でした。

社会基準の価値観に合わせようと思わなかったし、合わせるのは無理と諦めていた部分もあり、社会を変えるなんて所詮無理だから、その中で上手く生きていくしかないと考えていました。嫌なことから逃げていましたし、それで済んでいたのも事実です。

ところが最近、その社会がどんどんおかしな方向に進んでいるので、他人事ではいられなくなっている感じです。

だからと言って、何か具体的な社会運動をしているわけでもなく、個人の無力さに憤りを覚えます。ダメな私

それならば、せめて自分の周辺であるクリニックだけでも、理想郷でいられるよう努力したいと思います。

 

【理想郷】

①100%心地よいクリニック

化粧品を勧めず、素肌で過ごせることを目標にするクリニックはほとんどないと思います。

「ファンデーションを止められて本当に良かった。何より気持ちがスッキリした。」と言われることが増えました。

化粧品を減らす活動は環境破壊への抵抗であり、私なりのSDGsと考えています。

素肌が気持ち良くなるとともに、当院で過ごす時間が「心地よい」と感じていただけることも大切にしています。

普通ではダメなのです。100点をいただかないと。

自己の能力を高めるよう、日々学び続け、切磋琢磨します。

 

②健全な美容医療の普及

患者様に利益をもたらす最適な医療を提供します。

やり過ぎ美容を戒め、控えめで健全な美容医療の普及に貢献します。

安売りすることなく、適正な価格を維持します。

提供する美容医療技術とサービスの対価でクリニックの利益を確保します。

 

あ~、また演説みたいな所信表明を書いてしまいました

有言実行しましょう。

 

 

 

 

 

17周年

9月4日はクリニックの誕生日です。

今年で17歳になります。

反抗期も終わり、青春真っただ中、と言ったところでしょうか。

そこで働く私は、熟年真っただ中でございます。

 

毎年8月に日本美容皮膚科学会が開催されます。

今年も参加しましたが、空前の美容医療ブーム?でしょうか、たくさんの参加者でごった返していました。

美容皮膚科クリニックも、携わる医師も、ここ数年うなぎ上りです。

このように華やかで勢いのある業界において、東京白金で17年間(通算23年)診療を続けられ、感謝の念に堪えません。

-私たちの「肌ルネ」という化粧品を使わないスキンケアを信じて通って下さる患者様。

-当院を陰ながら支えて下さる建築士、WEBデザイナー、税理士、弁護士、ITコンサルなど関係者の皆様。

-発展中の美容医療を共に学んだ医師仲間。

-いつも応援してお気遣い下さるクリニックの大家さんご夫妻。

-勤勉で心優しいスタッフのみんな。

-そして子育てに協力してくれた家族。

以上、クリニックに関わる皆々様のお陰で、かけがえのない17年間を過ごすことができました。

我が人生悔いなしです、本当に。

これからは恩返しの時間です。

いつまで働けるか、生きていられるか分かりませんが、医師としてコツコツ大切に積み上げてきた美容医療の技術を、必要としている方々に惜しみなく捧げようと思います。

 

17周年感謝祭第一弾として、新しいレーザー治療を始めます!パチパチパチ

6年前から検討し続け、購入に踏み切りました。

超ウルトラハイスペックマシーンです。ピコレーザーです

9月から始めますが、あと1週間しかないのに、いろいろ準備が、、、間に合っておらず、、、汗汗。

当院のコンセプトは今も昔も「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

素肌で過ごせる快適さを知っていただきたいから、医療の力をちょっと借りて、ファンデ要らずの健康美肌を作ります

詳細はまた改めてお知らせしますので、乞うご期待

 

 

 

ボトックス in 済州島

学生時代から美容外科医を目指していた私は、2000年、ようやくスタートラインに立つことが許されました。

北里研究所病院 美容医学センターで美容外科研修の始まり始まり

医学部6年、研修医3年の9年越しで、美容医療に携わることができました

採用が決まった時の喜びと言ったら、今までの人生を振り返っても1~2位を争う感動です

ああ、これで念願の美容外科を学ぶことができる

 

ところが!

人生、そう上手くいかないものです。

研修1年目にして、まさかの妊娠

しかし、第一子の妊娠も1~2位を争う感動事でした。

嬉しさ100倍なのですが、カラダが言うことをききません。

美容の手術をどんどん経験して、一流の外科医になりたい気持ちと、産まれた赤ん坊を育てる責任感の両天秤でした。

妊娠する前は夢ばかりで、人生不可能なことなど無いと、本気で友人と語らったものです。

ところがもう一つの命を宿ったことにより、「人生有限」を意識せざるを得ない状況に追い込まれます。

 

美容外科は私の人生でしたから、そう簡単に諦めるわけにはいきません。

何としてでも続けたい、必死でした。

お腹が膨らんでも、ギリギリまで働きました。

今考えれば、手術室に妊婦がウロウロしていたら、周囲も気になったでしょうねスミマセン。

ちょうどその頃、韓国の女医さんが、美容医療を見学するために北里研究所病院を訪れていました。

※当時はまだ『韓国ドクター』が日本で学んでいたのです!!「冬のソナタ」が流行る前のことでした。

彼女も妊婦で予定日も同じころでしたので、親近感がわき、仲良くさせていただきました。

「韓国ではボトックス治療の研究が熱心で、脚を細くしたり、顔全体に打って肌をキレイにするマイクロボトックスという技術もあるの。日本のドクターも一緒に勉強会があるの。済州島でやるから来ない?」と誘われ、喉から手が出るほど参加したかった!今でも忘れません。

しかし、1月に出産して、産後8週の3月には職場復帰。済州島での勉強会は3月に行われる予定でしたが、さすがにハードスケジュール過ぎて、泣く泣く参加を諦めました。まさに人生有限。

それ以来、ボトックスって、いろいろな可能性を秘めた治療なのだと意識するようになりました。

上手に使いこなせるようになりたいなぁ。

当時は医師個人個人が勉強する機会を探し、技術を習得し、ボトックスを個人輸入して治療を行うような時代でした。

日本語でボトックスを学べる教科書などなく、上司の宇津木先生が、海外出張した際、英語の書籍を買ってきて下さり、それを熱心に読んだものです。

ほんの20数年前のことなのに、このように回顧してみると、信じられないくらい過去のような話ですね。

日々の診療で、ボトックスが大躍進するまでにはしばらく時間がかかりました。

つづく

 

 

 

ボトックスとの出会い

毎年4~5月は『新緑ボトックス祭り』開催。

今年は予約が取れにくいということもあり、6月まで延長しました。

ボトックスは私が大好きな治療ですので、当院に通う患者様には積極的にご紹介するよう努めています。

今月は過去最高にたくさんのボトックス治療を行いました。

当院を選んで受けて下さった皆様、ありがとうございます

 

主に以下のような内容で治療を行っています。

・眉間や目尻などへの“レギュラーボトックス

・ワキ汗対策、“エチケットボトックス

・フェイスラインから首にかけての“リフトアップボトックス

・辛い喰いしばりから歯を守る“咬筋ボトックス

・毛穴を引き締めサラサラ肌に。“ボトックスmixダーマペン

自分の経験と技術が人の役に立てることは、この上ない喜びです。

 

【ボトックスとの出会い】

遡ること2000年。今から23年前のこと。

白金の八芳園で国際美容外科学会が開催されました。

美容外科研修駆け出しの私でしたが、上司の計らいで学会に参加することができました。

そこで、信じられない光景が!

韓国人の医師が発表していたのですが、何やら顔に注射するとシワが伸びました!というスライドでした。

シワシワのおでこがツルツルに!!

えー注射でシワが伸びてしまうのですか

そんな魔法、あるんですか。

恐るべし美容外科の世界、う~ん。。。

と思いきや、私が美容外科を修行した北里研究所病院では、すでにこのボトックス治療が行われていたのです

ナント最先端だったことでしょうか。

恩師、宇津木先生のお陰です。

お陰様で、ボトックス治験の段階から治療に携わる機会を頂くことができました。

あれから23年。

注入方法は少しずつ変えていますが、安定した結果を出すことができる、安全で魔法のような治療です。

私自身は開業した2006年から自分自身に打ち続けています。

 

しかしながら、ボトックスについてネガティブな意見が飛び交うのが現実です。

・表情がなくなるんでしょう?

・顔が突っ張って不自然になるんでしょう?

・ボツリヌス菌??

上記のようなネガティブな意見ばかりを拾っていませんか。

他人(素人)の意見を鵜呑みにしていませんか。

ネット検索ばかりしていませんか。

 

20年以上ボトックス治療を行っている医師として、ボトックスに関する知識をこのブログでお伝えしていこうと思います。

つづく

目標

梅雨入り気分も治まり、心の青空が戻りつつあります。

「女心と秋の空」とはよく言ったものです。※秋ではありませんが。

少々気分が落ちても、時間が経てば回復すると分かっているので、特に気を揉むこともありません。

夏は台風や線状降水帯など発生しますし、猛暑も続く予想ですから、心の天気も大荒れになった時のために万全の備えをしておこうなどと考えてしまいます。

 

さて、本題。

皆さん、生きていく上の目標はございますか?

当院の患者様は、いわゆる「意識高い系」の人たちが多く、自分自身の顔とボディメンテナンスはもちろんですが、仕事や自分のキャリアについても向上心高く、また家庭運営や家族のケアにも素晴らしく貢献している様子です。

彼女たちの人生の一部に触れることで、単純な私はやる気を充電させていただいております

自分事だけに留まらず、どうしたら世の中を良くすることができるだろう?という社会問題まで考察し議論できると、それは至福の時間です。

 

私の目標は、1年に1つ、新しい治療を始めること。

即ち、治療手技をアップデートさせることです。

もう何年も前から、このことだけは意識して取り組むようにしています。

新しいことを始めることは、それなりにストレスがかかりますが、それが適度な刺激となり、私自身とクリニックの成長を実感させてくれます。

今年は何をしようかな??

昨年は大きな設備投資をしなかったものですから、今年は新しいレーザーの購入を検討中。

以前から気になっていたレーザーの効果を比較するために、先月からデモ体験を受けています。

スタッフを巻き込んで受けているのですが、みんなテンション上がって嬉しそう

そういう私も、シミにパチパチ当ててもらいましたところ、まだらに赤黒く反応した決してきれいとは言えない自分の肌を見て、かなり気分が高揚したことを自覚しました。

ダウンタイムすら嬉しいと感じた自分にちょっとビックリ。

自分の肌をお手入れしれもらうって、こんなにもルンルンするものなのですね。

人々を気分良くさせる美容医療って、いい仕事です この仕事に就いて本当に良かった

 

ここ数年でレーザーが革新的に進化しているということではありませんし、私は決して新しい治療にすぐ飛びつくタイプの医師ではありません。

少しでも治療効果がアップして、患者さんに喜んでもらえることが出来たら、それは医師冥利に尽きるというもの。

検討するべきことは、治療効果はもちろんのこと、ダウンタイムや耐えられる痛みであるかということ。

機器のサイズや取り扱い易さ、ランニングコスト、そして何よりメンテナンス体制でしょうか。

いろいろ複合的に考えています。

 

患者さんから、治療機器についてよく質問を受けます。

私の基本的な考えは、機器による善し悪しを議論するのはあまり意味がないと思っています。

大切なのは適応の見極めと、どのように使用するかということ。

1つの治療を1回受けて、結果ホームラン!なんてことはありません。

患者さん一人ひとりの肌質を見極め、それに合わせた治療を選択するのが私の仕事です。

治療を行う医師が惚れ込んだ治療であれば、自信を持って勧めるのだから、それで良いと思っています。

 

今年の“治療目標”が決まりましたら、また報告いたします。

 

 

 

ご変更・キャンセルに関するお願い

先週、『健全な美容医療』について考えました。

美容医療を受ける適正頻度というものに関しては、我々業界の中でも特に決まりがありません。

何となく「月1回×6回コース」などセットメニューがありますが、必ずそうしなければ効果が出ないというわけでもありません。

通う頻度、治療内容、年齢、肌質だけでなく、個人個人の健康状態や経済状況が治療結果に影響を及ぼします。

個別ファクターが多いのですが、そういうものをポチポチ入力すると、最適な治療内容と頻度が提示されるようAIに学習させられないものなのかしら?などと考えてしまいます。

いずれそんな時代が来るのでしょうか?

そういうものが無い現在、自分自身の治療経験と勘を頼りに、どのように治療を進めたら最適な治療効果を出すことができるか?を考えてみました。

【肌ルネ式スキンケア】

どの年代にも共通して言えることは、「化粧品の使用は最小限に留めましょう」ということです。

20代:肌トラブルがなければ治療の必要なし。ニキビやシミなどスポットで治療を受けることを薦める。

30代:お肌の曲がり角を感じたら、春・夏・秋・冬と季節ごとに1回程度の美肌レーザーを提案。

40代:若々しさを少しでも保ちたければ、顔面の筋肉拘縮予防目的でボトックスを始める。適度のヒアルロン酸注入も老化予防に役立ちます。

50代~:この年齢から美容医療を始めるのであれば、躊躇せず、ガンガン治療を進めましょう。美肌レーザー3種を毎月×12か月。取れるシミはどんどん取る。ボトックスとヒアルロン酸は顔が変わらない程度に取り入れる。目に見えて肌がキレイになる実感を味わっていただくことで、自信と喜びに繋げる。

 

美容医療は気分が高まった時に受けたいものですし、最初の1年間は毎月通っていただいた方が断然効果が出やすいと感じています。

そして、「あ~、本当にきれいになったなぁ」と実感できるのは3年後です。

絶対3年なのです。

だからこそ、皆様が快適に通い続ける環境を整えることが重要と考えます。

 

当院の予約状況ですが、初診予約を制限したことで、少しずつ予約が取れやすくなってきました

通いたい人がきちんと通い続けることが出来て、好ましい結果を出し、皆さまの喜ぶ笑顔に触れたい

 

そのためにも、当日の変更・キャンセルがないようご協力いただけませんでしょうか。

予約の変更・キャンセルは前日のお昼12時までにご連絡下さいませ。

お約束を守っていただけると、キャンセル待ちのお客様をご案内することができます。

 

何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。

健全な美容医療を目指して

週末、美容医療の勉強会があり、大阪へ

金曜日の診療後、新幹線で向かい、深夜に到着。

土曜日と日曜日のお昼までミーティングが続き、その後京都に用事があって立ち寄り、東京に戻ったのはまたもや深夜

久し振りのハードスケジュールで、全身の細胞が破裂するかと思いました。

週末は別荘でリフレッシュなんて人もいらっしゃいますが、私には絶対無理

身体が持ちません。

 

さて、本題に戻りましょう。

私の愛する美容医療。

時は流れて、受ける患者さんの属性も変化しましたが、治療する医師の考え方も変容しています。

一昔前は、美容外科手術を受ける人は大変珍しく、広く万人に受け入れられるものではありませんでした。今は「一般の人でも気軽に美容医療を」というコンセプトを大手美容チェーン店が努力して打ち出しているので、美容医療への間口はかなり広がっているような印象を受けます。テレビCMはもちろん、電車内広告でも目にするようになりましたし、一般の人でもSNSやYouTubeで自分自身の治療経験を公表する時代となりました。

目を大きくしたい、鼻を高くしたい、唇をぷっくりさせたい、小顔になりたい・・・と顔の造作を変えることで、コンプレックスから解放されましょう!と言わんばかりに、まだ善悪の判断もつかない若者の心に「キレイになりたい病」を忍び込ませる悪魔がいることをお忘れなく。

不必要な治療を勧めたり、支払い能力のない人にローンを組ませたり、資本主義に生きる金亡者は容赦しません。

リアルな容姿を変化させるだけでは気が済まないのか、さらに写真を加工するので、もはや別人。

一部の人たちにとっては「加工」がデフォルトらしく、「加工しない」ことが異常というのだから、もう私にはついていけません 加工なし=すっぴん?? みたいな??

あ、そういうことか!加工はメークと同じ感覚なのでしょうね。

365日すっぴん、肌断食推奨の身としては、どうやっても盛りようのない自分の素顔と向き合いながら、「まあ、こんなものよね。」と自分の実力を受け入れて生活しています。

50歳も過ぎると、その老け顔にゾッとするのですが、若かりし頃の自分の面影を重ねてしまうから、「こんなんじゃない」と抵抗したくなるのです。でも、それが現実で、そんなものです。「もう歳だから仕方ないわよね。」と割り切る考えがある一方、「諦めたら(女は)終わりよ」と一生懸命抗う人たちもいます。まあ、どっちだって良いわけで、正解があるわけでもないから、自分が快適なように美容医療と付き合えばいいのではないかと思っています。

人工美を求めて一生懸命になり過ぎて、バランスの崩れたお顔になってしまうケースもありますが、それを希望している人たちもいるので、悪いとも言い切れません。ただ、あまりにも人工的な顔に対して、「不自然になるから美容医療は嫌」と全否定されるのは、美容医療に携わる身としては悲しいものです。それはあくまでも一例であり、美容医療を受けたら全員が人工顔(アバター)になるわけではありません。

こんな時代だからこそ、私は健全な美容医療を提供したいと思うようになりました。

HIFUで引き締めて、糸リフトでリフトアップして、目の下の脂肪を除去して、頬・額・鼻・顎などにヒアルロン酸を入れて形を変え、フラクショナルレーザーとダーマペンで毛穴を小さくさせて、、、という終わりなき美容医療旅を続けていても、決して美しくなれないことを、何となく肌感覚で理解しています。

何事もほどほどに。

私たち美容医療に携わる者は、患者さんの顔に対して大きな責任を感じています。

だからこそ、健全な美容医療を提供する1人の医師として、美容医療との適切な付き合い方を伝えることが、これからの私のやるべきことなのではないかと考えるようになりました。

やり過ぎは要注意です。美を損ねるばかりか、肌の健康まで損ねてしまうからです。中高年になると、肌のバリア機能が一度壊れてしまったら、回復までに何か月、下手をすると何年も時間がかかってしまうのです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

美容医療はスタンダートな治療だけでも、長い年月をかけてコツコツ治療を積み重ねれば十分効果を出すことができます。

たくさんの美容機器に惑わされませんように。

流行に流されず、自分軸をもって美容医療とお付き合いする「大人美容」を提供するクリニックでありたいと思います。

 

 

 

 

 

 

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