医療法人社団晴栄会
白金ビューティフルエイジングクリニック

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Blog院長ブログ

身体髪膚之を父母に受く

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

18年前の開院時に考えた、当院の経営理念、キャッチコピーです。

そして、ターゲット層は、

「40代からのシミ・しわ治療専門の美容皮膚科」

まだ30代半ばだった同世代の友人らは、アンチエイジングというにはまだまだ若く、美容医療なんて必要ないでしょ、という空気感 最初の頃は患者さんが少なくて暇でした

40歳を過ぎ、だんだんと知人も通い始めるようになりました。

加齢肌を整えることは実に気持ちの良いものです。

 

そして月日は流れ・・・

とうとう娘世代が受診するようになりました。

20代前半のお肌はピチピチ。

輪郭はきれいなカーブを描き、肌艶良く、弾力もあり、キメも赤ちゃんみたいに細かい

もちろん天然ですよ。

40~50代のキレイな肌とは全く別物です。

はっきりと言います。

若い人と比べるのは止めましょう

次元が違います。

年齢を重ねた、中身のある大人のカッコ良さを目指してください。

 

そして若い人たちへ。

「身体髪膚之を父母に受く 敢えて毀傷せざるは孝の始めなり」

私が10代の頃、よく父に言われた言葉です。

ピアスを開けたり、金髪に染めていた程度でしたけれど、昭和の親にはそれでも過激に映ったのでしょうね。

時は流れ、令和時代。

隣国の影響で、美容医療が身近となり、毀傷しなければ損くらいの勢いで美容ツアーに出かける人の話をよく耳にするようになりました。浮足立っちゃっていませんか?そんなに軽い国民でしたっけ、Nippon?もっと大切にすべきことはありませんか??

身体への外科的手術は不可逆的であり、理想の美を手に入れるためには大きなリスクを伴うこともお忘れなく。

そして、メスを入れたからとて100%happyになれるとも限りません。

思い通りにならず、かえって引きこもりになってしまった人の話も聞きます。

若い人は人生経験も少なく、思慮も浅いでしょう。

古典は歴史の知恵の宝庫です。時代が違っても馬鹿にできないと思います。

自分の身体に傷をつけるのは、もう少し慎重になった方が良さそうです。

 

美容医療のリスク

先週、日本美容外科学会が虎ノ門ヒルズフォーラムで開催されました。

私の参加目的は美容医療のトレンドに触れることですが、「流行」という言葉に超アンチな反応を示す性分ですので、あくまでも流行に乗らないのが私流です。しかし、知っておくことは職業人として大切なことです。

(そんな私ですが、大昔バブルの頃は流行のくるくるソバージュヘアにしたり、トサカ前髪にしたりと、流行に乗らされていた若い時代もありましたお恥ずかしながら)

二重まぶたや顔の輪郭(骨切り)手術などを観ていると、ゴールデンプロポーションから逸脱したような、わざとらしい造作を好む人たちがいるようです。アニメというかアバターのような、いかにも人工的な顔貌です。

もはや「美」とはかけ離れていると領域に踏み込んでいる様子です。

いや、「美」とは主観的なもので、個人が追い求める二重の形やフェイスラインの理想形があり、それを完璧に求める患者がいて、それに応える美容外科医がいる、という世界です。

しかしそれは絵画や彫刻とは違い、生身の人間を扱うのですから、それはそれは恐ろしいリスクを伴います。

小顔にするために頬骨や顎の骨を切る手術など、術後の骨折や感染といった合併症があるにも関わらず、手術を受けてしまうのは、若さゆえの勢いなのか、自分には起こらないと信じているのか。

提示された術前写真を見ても、顔貌が正常から逸脱しているような顔ではなく、ごく普通なのにもっと可愛くなりたいからというルッキズムに支配されているのかしらと想像してしまいます。

現在、空前の美容外科ブームです。

美容クリニックや医師がSNSで症例写真をバンバンアップしているから、「私もこんなに可愛くなれるかしら?」と安易に美容外科手術に飛びつく若者が増えていると聞きます。お隣の国に行って治療を受ける人、身近に話を聞くようになりました。

美容外科手術は皮下出血や腫脹などのダウンタイムを伴いますし、その間は日常生活に支障がでるでしょう。

自分の容姿が気になり過ぎて、引きこもりになる人もいるようです。

美容医療には中毒性がありますので、深く入り込むと心が病んでしまいます。

メスを入れる方法ではなく、カウンセリングなどの精神領域で、彼女たちを救えないものかと考えさせられました。

美容医療のハードルを下げ、お安く手軽に受けられるようにするのは考えものです。

 

私自身が流行に対して天邪鬼なこともあり、個人個人のまとう全体的な雰囲気が美しく格好良ければ良し!と考える方なので、完璧な美は求めません。というか、そんなもの手に入らないです。

ある患者さんのシミがなかなか薄くならず気になっていたところ、彼女は「シミがあったって死ぬわけではないから、これでいいんです。」ときっぱり。「それよりもファンデーションや化粧品を止められて、本当に良かったです」と仰いました。いや~、あっぱれです、幸せな女性です。

そもそも私のやっている美容医療は、アンチエイジング専門の美容医療ですから、もっと可愛くなりたいシンドロームの人が対象ではありません。

酸いも甘いも嚙み分けた大人が、「毎日のスキンケアが楽になって、肌の調子がいい感じ」を楽しめる程度の健全な美容医療を提供して参ります

18周年

2006年9月に白金ビューティフルエイジングクリニックを開院して間もなく18年が経ちます。

当院をご愛顧して下さる皆様には、謹んでお礼申し上げます。

18年も経つと1年1年の重みが薄らいでしまいますが、けじめとして心境を綴ることにしています。

当院も18年経ったということは、クリニックの寿命として折り返し地点を過ぎたようなので、さて、今後どうしたものか?と考えるようになりました。

私個人の能力と性格から、規模の拡大は望みません。

薄利多売的な診療は、医療の質と患者満足度が保てないだけでなく、私自身も満足できませんので、幸福度が低下してしまいます。

患者様一人ひとりと向き合い、丁寧な診療ができた1日は、とても気分が良くなりホッとします。

企業というものは、後継者にバトンタッチをしなければ30年くらいで全て滅びてしまうようです。

人間が1世代でやれる時間は、確かにその程度でしょう。

クリニックでも飲食店でも小売店でも、後継者がいないために閉店するお店はたくさんあります。

研修医の頃から注文していた和食屋さんの美味しいお弁当があるのですが、最近は人手不足で配達できないということで、お弁当サービスを中止してしまいました

お世話になったお花屋さんも閉店しました。

よく通っていたイタリアンレストランも閉店しました。

健診で通っていた婦人科クリニックもこの春閉院してしまいました。

自分の身近なところでも、いろいろなサービス業が継続できなくなっていることに直面しています。

少子化による労働人口不足により、今まで普通に受けられたサービスが消えていく、要するに不便になるということを少しずつ実感し始めております。

ここ数年、我が国日本でもいろいろなサービスの質が低下していると感じることが多くなりました。

先日アフリカ旅行に行きましたが、何でもかんでも要領悪くて時間が掛かるんです

入国審査はペチャクチャお喋りしながらやっているし、

レストランでビールを頼んでも、なかなか出てこず、食事が終わってしまうこともあり。

ホテルのセーフティーボックスが壊れていて使えないのに、結局滞在中に修理することも出来ず

ここはアフリカだから仕方ないよねと考えるようにしましたが、これが常態化してしまうと困ることばかりになってしまいますよ。旅行であり、非日常だから受け入れましたけれど。

「日本人はガラパゴスだ。細かいことを気にし過ぎる。もっとおおらかでいいじゃないか。」と考える人もいます。しかし、日本人は真面目に丁寧に約束を守って仕事をするのが長所なのだから、この点はしっかり守るべきだと改めて思い直しました。

ボツワナサファリのジープがほとんどトヨタかNISSAN自動車だったことを誇りに思います

私自身も自分の仕事には誠実に取り組み、信頼されるよう努めます。

しかし、私一人が出来ることなどたかが知れています。

院長不在でも白金ビューティフルエイジングクリニックを存続させたいと思うのは、自分の遺伝子を次世代に残したいというような欲求と同じことなのでしょうか。

最近の関心事は、後継者問題です。

診療とサービスの質を維持しながら、いや、さらに高めながら、当院の素肌ルネサンスをどのように続けるか?

これからは激動の戦国時代に突入する予感です。

大地震など自然災害はすぐそこに忍び寄り、世界の安全保障など有事では全く機能しないことも明らかになりました。膨張し過ぎた世界のマネーにより経済活動は持続不可能となり、グレートリセットされるなどと言われています。

何が起きてもおかしくない時代だからこそ、一日終わって家に帰った時、「ああ、今日も無事に終わった」と胸を撫でおろし、森羅万象に感謝するようになりました。日本に生まれ、教育を受け、お仕事をさせてもらえることにただただ感謝です。

ただでさえ残暑が厳しいというのに、暑苦しい文章で皆さまを熱中症にさせてしまいましたら御免あそばせ。

19年目もよろしくお願い申し上げます。

夏の日焼けケアレーザー

完全な異常気象です。

昼間、車を運転していたら、外気温メーターが43℃

日中運転することはほとんどありませんが、40℃を超えた数値にはお初にお目にかかります。

人間の脳も欲望もヒートアップし過ぎています。少し冷却しませんと。「頭を冷やせ~

 

診察室のエアコンは、先日きれいにクリーニングしてもらいましたので、冷却ばっちりです

やや寒く感じる方もいらっしゃいますが、レーザーは熱に弱く、室温を寒いくらいに冷やさなければなりません。

冷え性の方には毛布を多めに用意しますので、遠慮なくお申しつけ下さいませ。

このように、美容医療の仕事には電力を欠かすことが出来ず、なんやかんや温暖化に加担していることに、やや罪の意識を感じています

 

このような酷暑にもかかわらず、予約のお時間を守って下さるお客様には頭が下がります。

今年の夏の目玉治療は、「ダブルピコホワイト

ピコホワイトは“1064nm”という波長を連続照射する治療ですが、実は隠れメニュー“730nm”波長のピコホワイトもございます。

1064nmは刺激が少なく、顔全体のシミ・くすみ、特に肝斑に効果的です。

730nmは1064nmと比較するとメラニン色素に対する反応が強く、基本的にはスポットのシミ取り治療に用いる波長です。

従来のシミ取りルビーレーザーの波長は694nm、すなわち730nmに近い波長です。

この730nmのパワーを低く設定して、顔全体に連続照射します。

1064nmと比較すると刺激感が強く、照射直後は赤みが出ますし、人によってはボコボコ膨疹が出現しますが、レーザー後のビタミンCイオン導入で冷却するとかなり和らぎます。

効いてる~と感じていただける、暑い夏には刺激的な治療です。

ピコフラクショナルより痛みは少なく、ダウンタイムも短くて翌日には治まります。

明らかに日焼けした直後の肌を治療することはできませんが、夏に増えたシミ・くすみのリセット治療としてお薦めです。

7~8月は、ダブルピコホワイトに鼻の毛穴ケアレーザーピーリングをプレゼントして55,000円(税込)

まだの方は、是非お試し下さいませ

 

ホームページを考える

今年こそは~

やるぞ~

ホームページリニューアル

昨年からずっと取り組もうと課題に掲げていた大仕事。

現在のホームページは10年以上前にリニューアルしたものですが、治療やコンセプトを追加する度に手を加え続けていますので、情報がごちゃごちゃして、ややtoo muchな印象です。

シンプルスキンケアを提唱している身としては由々しき事態

写真も古く、診察室のレーザーは全て入れ替えて新しいものになりました。

院内の雰囲気は、スタッフの精魂込めた日々のお掃除と、建築家のアートディレクションにより美しさを保てていると思うのですが(?)、院長の風貌はだいぶ年季が入り、詐欺と言われても過言ではない状況です

 

治療メニューは新しいものが増えますが、診療コンセプトは開院時から一貫して変わりません。

「ファンデーションに頼らない素肌づくり」

当院に1年通っていただければ、ファンデーションとさよならできます。

素肌で過ごせる快適さを知ってしまうと、もう元には戻れませんし、コツコツ美容医療を続けることで肌は甦ります。

素肌を究めていくと、メークした独特の油膜感とテカリに不潔感を抱いてしまいます。

テカリを艶と勘違いしている人が多くないですか

メーク顔よりすっぴんのほうが、よっぽど清潔感と品があると心の底から思っております。

もっと極めると、化粧水やクリームの被膜感ですら気持ち悪くなります。

お化粧品に疑問を持っている方に是非通っていただきたいクリニックです

 

当院に10年以上通っていただいている50代のお客様で、素肌のみならず佇まいが超絶美しい女性がいらっしゃいます。その方の素肌に憧れて紹介された人の輪がワッと広がり、そのコミュニティでは次々と素肌美人が増殖中そのコミュニティの強さは「素直さ」でしょうか。皆さん、躊躇することなくファンデーションを止め、清々しい素肌でお過ごしです。真面目に通って下さるので、シミ・くすみが取れ、ハリのあるお肌へアップグレード

 

メークする・しないということが問題ではなく、素肌でいられる精神性に価値があると考えています。

美しさの自分軸があり、ぶれない芯の強さがあること。

“Do you have someone you can trust?”

昨年から度々診察室の天井に書かれているのをご存じでしたか?

「意味深な言葉ですねぇ・・・ 自分自身かも。」

と答えた、美しい50代女性がいました。

Believe in yourself!

 

当院の特徴がピピッと伝わるようなホームページに仕上げます。

年内完成を目指して頑張ります

絆徳経営セミナー2

先週も3日間診療を休み、絆徳経営セミナーに参加しました。

4月にpartIに参加、今月はpartIIです。partVまで続きます

1回目の参加ではインプットする情報が多くて少々脳疲労を起こしましたが、2回目はだいぶ楽に感じました。

慣れでしょうか。

少しずつ自分に負荷をかけて器をストレッチすると、自分のキャパが広がるような感覚が得られ、何歳になって成長できる実感があります。

50代からの成長とは、不可の可能化というよりも、知恵のネットワーク構築と言ったほうが適切な気がします。

今までの経験と学びがどんどん結びついて、生きる知恵が深まるのですよ。

学びを繰り返すことで、今まで気が付かなかったことに突如として気付くこともあり、理解が深まると単純に嬉しいものです。

今年1年間かけて、スタッフと共に経営を学ぶことにより、ブレークスルーしたいものです

 

私たちが仕事として、自分たちのモノやサービスを販売する時、モノやサービス自体のメリットをお客様に押し付けるのではなく、購入後のお客様の状態がどのようになっているのかを先に考えなければなりません。

例えば、当院で治療を受けていただくことによって患者様がどのような状態になっているのか考えてみました。

よく頂くお言葉は次の2つでしょうか。

①ファンデーションが要らなくなって、本当にスッキリした。

②このクリニック(当院)と出会えて本当に良かった。

要するに、「通うと気分が良くなり、ファンデーション不要の美肌を手に入れることができる 状態をお届けするために、私の治療と当院のホスピタリティー(サービス)を販売していることになります。

特に①は当院オリジナルの付加価値です。

なぜなら、ファンデーションを塗らないことが大前提だからです。

いまだに美容業界において「女性はお化粧するもの」が社会のデフォルトになっている場面に遭遇します。

それって、「女性はスカートを履くもの」「女性は家事をするもの」「女性は子育てするもの」と同じことですよね?

社会都合で押し付けた女性の理想像みたいなものでしょうか。

もう20年以上、マイナー過ぎる「化粧をしない女」を身を挺しながら美容医療を提供しているのは、ファンデーションを塗らない素肌の快適さ知っていただきたいからです。対象となる患者様は以下の通りです。

・特に好きでもない化粧品を漫然と使っていらっしゃる方。

・そもそも顔に何か塗る行為自体が気持ち悪いと思っていらっしゃる方

・化粧品による肌トラブルが多い方

・余計なモノを削ぎ落して、人生や暮らしをすっきり整理したい方

上記のどれか一つでも当てはまる方にとっては、心からおススメしたいスキンケアを提供できるクリニックです。

 

既成概念に囚われず、ファンデーションに頼らない素肌づくりを体感したいと思っていらっしゃる方がいらっしゃいましたら、是非当院をご紹介くださいませ。

 

~院長の独り言~

日経POS情報によると、2024年5月のファンデーション平均価格は1,726円で、5年前と比べ1割ほど安くなったとのこと。低価格の韓国コスメがSNS広告により売れるようになったとか。データは全国のスーパー、コンビニエンスストア、ドラッグストアのPOSデータベースからのものだから、デパートで販売されるような高価格帯のものは入っていないと思われる。物価高で生活が苦しくなる中で、少しでも出費を抑える傾向の表れだと思うが、根本的にファンデーションが本当に必要か?考えてみても良いのではないだろうか。ファンデーションを塗ったら他にもメークアイテムが増えるだろうし、クレンジングなど洗顔料も必要となるので、化粧品代が増えてしまう。美容業界では韓国コスメだけではなく、韓国に美容医療を受けに行く人の話題が増えている。若い人だけではなく、50~60代で足を運んだ人から直接話を聞いた。K-POPも含め韓流はマーケティングが上手い。私たちは日本の美容医療をもっと魅力的に発信して、韓国への流出を抑えなければ!内需拡大はもちろんのこと、インバウンド対策も国策レベルでやるべきなのかもしれない。美容医療を志望する若手医師が増えているようだから、絶好のチャンスかも??

 

我が人生に悔いなし

医学部6年生の学生さんが、将来美容外科の道に進みたいということで、「美容医療のキャリアパス」について相談にいらっしゃいました。

実際美容医療に携わる医師は、形成外科または皮膚科出身の医師が多いと思いますが、最近は研修医が終わったばかりの若い医師や、内科・整形外科・産婦人科など他科医師の参入も増加中と聞きます。

要するに、「医師免許さえ取得していれば、誰でも可」ということです。

医師国家試験に合格し、医師免許を取得すれば、何科にでも進めるし、何科を標榜しても構いません。

専門医取得も義務ではありません。医学博士も然り。

専門医は各学会が基準を定め、それをクリアした医師に与えられる称号です。

形成外科専門医は医師免許取得後6年を要します。

医学博士は大学院に進んで取得する人もいれば、臨床に従事しながら取得する人もいますが、こちらも2~3年はかかるようです。何かを研究するのです。

医師としての専門性を高めるには、とても長~い時間がかかります。

 

美容外科医の王道は、まず大学形成外科医局に所属して専門医を取得(と言われていました

大学病院では一般的な美容外科手術症例が少ないので、民間の美容クリニックで腕を磨く必要があります。

大手チェーンクリニックは豊富な症例数が魅力でしょう。高い報酬を得られると聞きますが、そのためにはもちろん人一倍働き、症例をこなし、稼がなければなりません。儲けることが目的になることもあるでしょう。美容医療は結果が目に見えますので、患者さんからの評価もシビアです。

小規模な個人美容クリニックは、院長の専門性が強調されますので、幅広く沢山の症例を経験するのは難しいかもしれません。しかし、患者さん一人ひとりに対する責任が院長に重くのしかかりますので、より丁寧な診療が求められます。

大手クリックと個人クリニックを比較しましたが、それぞれ良い部分も足りない部分もあります。

両方経験できるといいのですが、どの先生に教わるか?が、その後の職業人生を左右する最も大切なことだと私は考えています。

技術の高さはもちろんですが、それ以前の人間性、すなわち「医師としての在り方」を心得ているか?です。

患者さんの気持ちに寄り添い、何を求めているかを知ろうとする姿勢。

医療サイドの都合や利益ではなく、「患者さまに利益をもたらす最適な治療を提供します」←これ、当院の行動目標の一つです。開院した頃から変わっていません

私が美容医療の研修を受けた北里研究所病院では、本当に丁寧な診療を行っていました。

まだ若かった私は、「一人にかける時間が長すぎる。もっとたくさん症例を診たい」と焦ったものですが、今となってはその重要性がしみじみ理解できます。

今でも当院に通って下さる方々は、「先生にちゃんと診てもらいたい」という思いを大切にしています。

 

私は医師4年目に妊娠・出産をしても美容外科王道を続けていましたが、6年目の終わりに妊娠し、子供二人になったことで、美容外科王道は諦めました。王道を歩むには、男性医師と肩を並べて当直、深夜業務をこなし、出向命令があれば従わなければなりません。さらに外科手術は術後出血のリスクが高く、夜中でも呼び出されます。手術結果の満足度に対しても要求レベルは高く、その責任を負いつつ、子育ての責任までやってのける自信が持てませんでした。(それをやってこなせる女医さんをスーパーウーマンと言いますが、私はただのウーマンでした。)勤務医の頃は手術終了時刻が深夜0時を回ることも度々で、今考えると信じられない働き方をしていたものです。でも、好きでやっていたし、修行していることがまったく苦ではなく、かえって夢しかありませんでした

大学で専門医を取得する道は諦め、北里研究所病院といくつかの美容クリニックでアルバイトをしながら、美容皮膚科医としての技術習得に専念し、開業することを目標に据えました。32歳の決断でした。

私(女性)が出産・子育てという大きなイベントに直面していても、夫(男性)は着々と留学・専門医・博士号という王道を歩み続けます。同じ医師なのにずるいなぁ、と悶々としたものです。夫の出世を手放しで喜べず、「あなたも子育て手伝いなさいよ」とキリキリしていたものです。だからと言って、子育てを誰かに丸投げしてまで美容外科の仕事に専念するほどのプロフェッショナル意識があったわけでもありません。何とか両立するしかありませんでした。

しかし、学生さんから「もし最初からやり直せるとしたら、先生はどの道を選びますか?」と質問され、ハッとしました。今まで歩んできた道で良かったのではないかと。

大学で専門医を取得し、バリバリの美容外科医として活躍していた方が良かったのかどうかなんて分かりません。

小規模ながらも個人クリニックを開院し、私の医療を必要として下さる患者さんに支えられ、丁寧な美容医療を行う毎日に、何の不満があることでしょうか。

 

学生さんの相談に乗ることで、逆に質問され、自分自身のキャリアの棚卸が出来ました

「お金儲けのために働くチャラチャラした医者になりたくない

と断言した学生さん。将来有望です

 

 

ほどほど美人

今年のGW後半はお天気に恵まれ、久しぶりにゆっくりまったり過ごしました

親戚と集まったり、友人宅へ遊びに行ったり、読書したり、自分自身の身体ケアをしたり、、、

東京で過ごす4連休は私には長過ぎて手持無沙汰、仕事をしていたほうがメリハリついて落ち着きます。

やはり東京は働く場所なのでしょうか。

 

ということで、診療再開

私自身が診察室で美容医療治療を行っている時間は、山口麻子劇場ですので、いや~楽しいです。

もちろん主役はお客様で、私は差し詰め舞台監督でしょうか。

タイトルは『ほどほど美人』

「年相応にシミやしわがあっても、はつらつそうに見えればいいんです。」言い得て妙。

こんな風に言える大人が、舞台を成功させられるような気がしています。

 

美容とは、とてもパーソナルな問題。

僭越ながら、私の美容に対する思いを振り返ってみましょう。

10~20代の頃は、美しく見せることが人生の7~8割を占めており、恋愛市場での活躍こそが最大の関心ごとでした。私の場合は“美しく”ではなく“派手に”こだわり、ほとんどチンドン屋みたいな風貌で、周囲からはドン引きされていたに違いありません。とにかく目立ちたい一心での美容だったと思います。髪の一部を金髪に染めてみたり、ドレッドヘアにしてみたり、ピアスの穴に安全ピンを刺してみたり、へそ出しルックしてみたり、厚化粧してみたり。人体改造としては、まだ珍しかった針脱毛で脇の毛を処理したり、歯列矯正もやりました。まるで羽を広げる孔雀のオスみたいですよね。あ、私はメスでした

それだけでは馬鹿丸出しなので、バランスを取るために医者になるという道を選択をしていたのかもしれません。

いや、逆でしょうか。がり勉オタク女子はまっぴら御免だったから、色きちエロ子になることで精神のバランスを取っていたのかもしれません。

ところが20代終わりに子供を産み落とした途端、自分自身を恋愛市場へ向かわせる関心は激減。それこそ髪を振り乱して仕事と育児の両立に奔走し、メガネ姿で、ファッションもあまりこだわらなくなったアラサー女子でした。人生の中で美容が占める割合が1割以下に減ってしまったような感覚でした。そんな私が美容医療の仕事に携わっていたのですから、笑ってしまいますよね。医療技術を学ぶ気持ちが7割、子育て3割、自分美容は二の次でした。自分のキャリア形成が一番の関心ごとに変化していました。仕事とバランスを取るためにの子育てでした。エネルギー転換として恋愛市場(男性)から子育てへシフトしたことは、私にとって大正解だったと思います。この経験が、私の美容哲学に多大なる影響を及ぼしたことは間違いありません。

30代半ばでクリニックを開院。院長として人前に立つようになりましたから、少しは身なりに気を遣わないと。学会や勉強会などに参加する時だけではなく、いつ何時近所で患者さんと遭遇するかもしれないという危機感から、きちんとした装いをこころがけるようになりました。洋服代は衣装代と思って、それなりにお金をかけました。発情期の孔雀美容から、落ち着いたクラッシック美容?へとシフトいたしました。そういえば、ヘアカラーをやめたのも30代に入ってからでした。

40代は医療だけではなく、教養を学び自己研鑽することにも力を注ぎました。人として善く生きること、徳を積むことに注力していたので、書物を通して尊敬できる人や考え方に出会い、感動していたものです。人間の内面に美しさを感じるようになりました。

気が付けば50代になり、寄る年波を感じるに至り、鏡に映る弛んだ顔を見てあららーと思うものの、せめて笑顔でいたいものだわと、頬骨筋を引き上げてニコッとしてみたり。たまには美容医療も受けたいものです。

先日、数年ぶりにご来院された患者様に、「先生、何か雰囲気が変わりましたね。優しい感じになりました。」と言われましたが、それは目や頬が下垂したからです!老けたんです!ま、優しいなら良しとしませう。

更年期にもなりますと、外見の美というのは、人生を豊かにするビタミン剤、またはメインディッシュの付け合わせのようなものだと思っています。そのくらいに考えるほうが、精神の健全さが保たれます。見た目の美容が最大の関心ごとになってしまうと、人間としての心の美しさが反比例のごとく擦り減ってしまうように思えてなりません。

私が目指している美しさは、おおらかで優しく、包容力のある人、寛容な人。気立てのいい人、いつもご機嫌な人。

そうなれるような美容医療を目指しています。

外見を整えると気分が良くなり、不思議と心も整うような効果もありますからね。

 

「老化で汚くなるのは嫌。諦めたくはない。無理のない範囲でのお手入れはしたい。ほどほどに。」

本当の美しさは心に宿り、それが表情に現れます。

当院は、ほどほど美人を応援しています。

 

 

積み立てBOTOX

春爛漫ですね。

新年度は、引っ越しやお子さんの入学(入園)、転職、異動など生活環境の変化が大きく、お疲れの方が多いのではないでしょうか。

当院は4月から医療法人社団晴栄会としての運営がスタート。

各種事務手続きと、保健所の実地検査対策準備に追われた4月となりました

スタッフの協力とともに、何とかやり切りましたが、日々の診療疲れも重なり、年末のような忙しさを感じながら、困った時のプラセンタ注射で乗り切りましたやっぱり効きます、元気が戻ります

 

春は恒例、『新緑ボトックス祭り』開催中です。※2013年から毎年恒例。

ボトックス啓発活動期間でございます

院内でスタッフ向けにボトックスの勉強会を行いました。

日本で人口の何パーセントがボトックスを受けていると思いますか?

なんと、たったの0.9%

100人に1人も受けていないということです。

受けない理由No1は、「何だかよく分からない治療だから」ということらしく、、、

知らないということで99%の人が受けていないボトックス治療。

もったいない、もったいない。

積み立てNISAやってる場合ではありません

積み立てBOTOXをお勧めします。

訳のわからん投資でマネーを増やすよりも、積み立てBOTOXで若さ投資です!

ボトックスには確実に見た目の老化予防効果があることは、一卵性双生児の実験でも明らかですし、私の24年間の臨床経験からも自信をもってお勧めできます。

私も久しぶりにボトックスをセルフ注射しましたが、眉間のしわがピンと伸びて、実に清々しい気持ちになりました。

副作用も少なく、何といっても不可逆的なダメージが無いことが一番安心できます。

そして確実に効果が得られます。

こんなに信頼できる美容医療って貴重ですよ。

ボトックスはlow risk, high returnという類まれなる治療なのです。

 

ボトックスを始めるタイミングは、遅すぎてはいけません。

アラフォー世代からおススメ。

若いころからしわが寄りやすい方は、もっと早めのスタートでもOK

しわが刻まれる前に、皮膚がたるみ過ぎる前から予防的に積み立てBOTOXを始めてください。

 

余談ですが、お金を増やすためにNISAだの株だの「投資ブーム」が気になります。

最近やたらと「新NISA」という言葉を耳にするようになりました。

いわゆる投資(株や投資信託、債券など金融商品)は有り余るお金を持っている人がやるものであって、生活費を切り詰めてやるものではないと考えています。

そんなにお金が欲しいなら、若い頃から自分の力を付けるための「自己投資」にお金と時間を使ったほうがずっと信頼できると思います。知らない誰かにお金を預け、その知らない誰かが知らないあなたのためにお金を増やしてくれると思いますか?

実際に働いて価値を生み出す人がいないと、経済は回りません。

経済とは、経世済民が語源で、その意味は「世を治め、民の苦しみを救うこと」です。

困っている人を助けることが仕事であり経済なのです。

おかしなマネーゲームがもてはやされる風潮には大変違和感を覚えます。

10~20代までの若者は、よく勉強し、勤勉に働き、人の役に立てる仕事ができるよう実力を付けよ

楽してお金儲けなんて都合のいい話はありゃしません。

成功している人は、正しく努力しています。

 

私はボトックスという武器で、老化や美容に悩む人々の助けになることで、世界平和に繋げていきたいと思います。(大風呂敷を広げすぎ

 

 

 

絆徳経営セミナー

先週クリニックの診療を3日間お休みして、どっぷり経営セミナー漬けの濃い時間を過ごして参りました。

お陰様でテンション爆上げ

朝9時から夜7時過ぎまでのオンライン参加。

おまけに「宿題」なんていう懐かしい響きを伴うワークがありまして、深夜まで脳みそ絞り出しました。

自分のクリニックを開院してからというもの、他人にあれこれ指示されるような働きをしていなかったので、とても新鮮かつ懐かしさすら込み上げました。フレッシュ、フレッシュ、フレーッシュ夏の扉を開け~て~~~

 

コロナ禍を境に、社会の変化が目まぐるしくありませんか。

世界中でお金をばら撒きまくっているから、何となく景気よいと錯覚してしまいますが、私は非常に危機感を感じています。

正しく学び、勤勉に努力しなければ、我が国は衰退してしまいます。

勉強しなくて医師国家試験に合格するはずないじゃーんってことと同じです。

 

今回参加した「絆徳経営セミナー」には、実は5年前にも一度参加したことがあります。

久し振りの再参加でしたが、リアル会場とオンライン参加とハイブリッドで行われました。

300人弱参加していたのではないでしょうか。

3日間の感想を一言で表すと、「日本の未来は捨てたもんじゃない」

税理士さんなど士業の方、私たちのような医療関係者、鍼灸師、運送業、警備会社、コンサルティング業、小売業、セミナー講師、大手企業人事部の人など、多彩な業種の方々が参加されていました。

参加者からの質問や感想などをお話する時間が度々あるのですが、どなたも志高く、ご自分のお仕事に熱意を持って取り組んでいらっしゃる様子を伺うことができました。

決して安くはない受講料を支払い、身銭を切って学ぶ人は強いですよ、本当に。

単純な私は、それだけで胸が熱くなりました

 

絆徳とは、「相手によいことをすることによって、ずっと一緒にいられる関係性」という意味です。

道徳的に絆を結ぶようなお仕事をしましょう!ということですね。

「相手はどんな人で何を求めているのか?」を徹底的に考えつくし、相手にとってよいことをすれば良いのです。

「あなたの会社がないと困る!」「あなたがいてくれてよかった」と言われるようなお仕事をすれば、会社(クリニック)が潰れることはあり得ません。

このような経営哲学を持ちながら、西洋的な経済合理性も同時に叶えるのが、絆徳経営の目的です。

今年はスタッフと一緒に絆徳経営を学び、白金ビューティフルエイジングクリニックとしてより深みのある仕事をして参ります。

 

私の使命は、「化粧品を使わないスキンケア×美容医療」の価値を高め、次世代にどのように繋げるか、ということ。

24年間の診療を通して、その効果は患者さんの肌が証明しています。

シンプルなスキンケアと適度な美容医療の掛け合わせにより、本当に肌質は変わります。

化粧品は保湿剤と日焼け止めだけで十分です。

ファンデーションは要りません!!(好きな人は塗って下さい)

メディアに振り回されている化粧品迷子さんたち、ご自分の肌はご自分で決めて下さい!

これが出来るようになれば、自分の肌に自信が持てるはず。

そして、自分の生き方を肯定できる強さが身に付きます。

素肌ルネサンスの本質は、素肌を隠さないことで得られる心の持ちようなのです。

 

この価値を届ける活動が私のお仕事

診療はもちろんですが、クリニックを正しく経営するのも私のお仕事

やったるでぇ

 

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