院長ブログ


二分法の誤謬

「実際にはより多くの選択肢が存在するにもかかわらず、限られた選択肢しかないと思い込んでしまうことにより生じてしまう誤謬」これを二分法の誤謬といいます。

例えば、私の専門である美容医療の世界でよく感じることを上げてみましょう。

選択肢1:自然な老化を受け入れることが幸福だ。

選択肢2:美容医療の力を借りて老化に抗うと不幸になる。

こんな風に考えている人、まあまあいると思います。

本当にそうでしょうか。

選択肢3:自然な老化を受け入れることはみじめで不幸だ。

選択肢4:美容医療の力を借りて老化に抗うと、若返って美しくなる。

このような選択肢も考えられますよね。

 

実際に選択肢1~4を考える人はどのような人でしょうか。

選択肢1:もともと美しい人で、生き方にも自信がある人。美容医療を受けなくても輝くオーラあり。

選択肢2:美容医療は不自然さの代名詞。手を加え過ぎた違和感のある顔に抵抗あり。

選択肢3:加齢とともに深刻化するシミ・シワ・たるみ。残酷だが、加齢変化とは美しさを失うことでもある。毎日鏡に映る自分を見るのが苦痛。

選択肢4:自分の加齢変化を受け入れつつも、少しでもキレイに出来る方法があるならば試してみようと美容医療に肯定的。新しいことへのチャレンジ精神があり、キレイに変わる過程を楽しみたい。

 

日々診療をしていると、「注入治療はちょっと・・・」とためらう人がいます。

これは選択肢2:美容医療の力を借りて老化に抗うと不幸になる、ですね。

でも、本当にそうでしょうか?

選択肢4:美容医療の力を借りて老化に抗うと、若返って美しくなる。と考えられませんでしょうか?

これぞまさに二分法の誤謬ではないでしょうか。

 

このように、私たちの生活には、認知バイアスがかかっていることがあります。

情報過多な時代、フェイクニュースに騙されないよう、論理的に考える習慣をつけたいものです。