SUPPIN MAGAZINE(すっぴんマガジン)素肌をすこやかに、化粧品をやめるためのWEBマガジン!

ヘアケア化粧品―シャンプー

ヘアケア化粧品―シャンプー

肌と化粧品

香粧品関係

化粧水やファンデーションなどと同様、シャンプーやコンディショナーも同じく化粧品です(医薬部外品のものもあります)。
肌ルネSTORY~実践者の声~ | 肌ルネ「すっぴんマガジン」 (s-bac.com)でもスタッフの湯シャン体験談をご紹介しましたが、シャンプーをやめることは難関と感じる方も多いのではないでしょうか。
まずは皮膚と同じく髪の毛の基本構造を知り、ヘアケアもシンプルにしてみませんか?

毛髪の基本構造

髪は、大きく分けると内側から順に「メデュラ」、「コルテックス」、「キューティクル」の3層と、キューティクルをコーティングする「皮脂」で構成されています。

「メデュラ」とは、髪の中心にある組織です。海綿のように空間が多く存在する多孔質状の構造をしています。メデュラはすべての髪に必ず存在するわけではなく、太い毛ほど量が多く、産毛などの細毛には少ないもしくは存在しない場合もあります。

「コルテックス」は、葉巻状の形をし、毛髪の色を決定するメラニン色素が存在している部分です。黒色に近い毛髪ほどメラニン色素が多く存在します。

「キューティクル」は、透明のウロコ状で、1枚で毛髪の外周の約半分を包みながら、4~10枚が瓦のように重なり毛髪全体を包み込んでいます。
重なるキューティクルの枚数が多ければ多いほど硬毛となり、少なければ軟毛となります。
このように重なっていることで髪の内部組織を守る働きをしています。

*花王株式会社 ヘアケアサイト (kao.com) より

これらを一番外側でコーティングしているのが「皮脂」です。
健康な髪は適量の皮脂で覆われ、摩擦などの外部刺激や乾燥から守られています。
皮脂の成分は、脂肪酸、トリアシルグリセロール、スクワラン、コレステロール、ワックスなどです。酸化した脂質は水で簡単に落ちますが、ワックスなどは1年以上髪表面にとどまりうるおいを守り続けると言われています。

皮脂のとり過ぎは悪循環

シャンプー剤の多くは、汚れを落とすために、皮脂をとり過ぎてしまいます。
皮脂をとることで、それを補うために毛根近くにある皮脂腺が肥大化し、皮脂分泌を活発にします。そうすると、毛を形成し育てるための毛母細胞に届くはずの栄養素は、皮脂腺を大きくし、たくさん皮脂を出すための栄養として使われてしまいます。
そのため健康な、しなやかで太い髪が生えにくくなり、産毛のような細い毛ばかりがつくられるようになるのです。

通常、健康な頭皮を見ると、ひとつの毛穴からは2~3本の毛が生えていますが、はじめはそのうちの1本が細い毛になり、徐々にすべての毛が細くなります。
さらに、頭皮からは大量の皮脂が出て、時間とともに酸化し、頭皮や髪の気になるにおいにもつながりやすくなります。においが気になって一日に2.3回シャンプーをすることをやめられないという方はこのような悪循環に陥っていませんでしょうか。

シャンプーで頭を洗うと、皮脂が落ちて髪の毛も頭皮もさっぱりします。
しかし、どこかで悪循環になっていないか考えてみましょう。
まずはシャンプーの回数を減らすことから始めてみてください。

参考文献