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着色剤について③―天然色素と無機顔料

着色剤について③―天然色素と無機顔料

肌と化粧品

メイクアップ化粧品

天然色素とは

ベニバナなどに代表される天然色素は古くから化粧品に用いられてきました。
しかし、色持ちや色付きが弱いという点や、光や熱などに対しても耐性がなく変色・変質しやすい、また安定供給が難しく合成色素に比べて高価になりやすいという欠点があります。

天然色素の多くは人体への安全性が高く、漢方薬のような薬理作用があるものもあります。また、鮮やかに発色するタール色素などに比べて柔らかな色合いが特徴で、近年サステナブルファッションの流行などから見かける機会も多くなりました。

代表的なものは以下のようなものがあります。

表示名称:原料

  • βカロテン:ニンジン、柑橘類
  • パプリカ色素:パプリカ、トウガラシ
  • クチナシ青:クチナシ
  • カンタキサンチン:きのこ
  • コチニール:エンジ虫
  • ルチン:ソバ
  • 銅クロロフィル:緑葉、蚕糞
  • クルクミン:ウコン

無機顔料とは

顔料とは、水や油に溶けない粉末状の色材のことを指します。その中でも有機物を含まないものを無機顔料と呼びます。その多くは鉱物を原料とするものです。
天然色素と比べて、変色・変質しにくく、光や熱にも強いのが特徴です。
着色が目的だけでなく、粉体基剤としてテクスチャーを良くする他、光沢を出すなどの目的で配合されます。
また、水や皮脂にも溶けず、光を通さない性質から、紫外線散乱剤としても配合されています。

代表的なものは以下のようなものがあります。

  • 酸化チタン
    イルメナイトというチタン鉄鉱を原料の顔料で、おしろい、口紅、ファンデーションやサンスクリーン、ネイルエナメルなどに使用されます。
    紫外線散乱剤として使用されていますが、色が白く、粒子の大きさにより白浮きするのが欠点です。近年粒子をさらに細かくして白浮きしないという日焼け止めやファンデーションも多いですが、微粒子になればなるほど毛穴に入り込み、落ちにくくなるのではないかと言われています。
  • 酸化亜鉛
    金属の亜鉛に熱い熱をかけて酸化したり、炭酸亜鉛という化合物を熱分解したりして得られる白色の粉末です。ファンデーションやコンシーラーにも使用されることが多いです。
  • タルク
    滑石という柔らかい結晶性鉱物を粉末化したものです。非常に滑りやい性質から、粉白粉、ファンデーション、アイシャドウなどの主成分とし使用されています。
    産地によってはアスベストが含まれる可能性があることから、1987年に旧厚生省(現厚生労働省)より「ベビーパウダーの品質確保について」という通知が出されました。それ以降は化粧品などにはアスベストが含まれないタルクを使用するように規制されています。(タルクの品質管理について(◆平成18年10月16日薬食審査発第1016002号) (mhlw.go.jp)
  • カオリン
    花崗岩が風化してできた粉末または塊状の鉱物です。油や水をよく吸い、皮膚への付着性が良いのが特徴です。
  • マイカ
    白雲母、金雲母を粉砕したのもが原料の含水ケイ酸アルミニウムカリウムです。
    パール感があり肌を艶やかに見せる目的として使用されていることが多いです。
  • カーボンブラック
    天然ガスや液状炭化水素の不完全燃焼、または熱による分解反応によって作られる炭素の微粒子粉末です。
    黒色の顔料として、アイブロウやアイライナー、マスカラなどに利用されます。製法の違いによって発がん性成分のベンツピレンが検出された報告があり、日本では現在製法が規定されています。

参考文献