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日焼け対策のポイント

日焼け対策のポイント

肌と化粧品

香粧品関係

日焼け止めの選び方

日焼け止めは、必要に応じて使用することをお勧めいたします。
一年を通して毎日使用する必要はありません。

もし使用する場合は、肌への負担が少ないものをお勧めいたします。

肌の負担となり得る代表的なものは紫外線吸収剤です。
以前紫外線吸収剤について詳しくお伝えしましたが(関連記事:紫外線吸収剤1)、特にお肌が敏感な方は注意が必要です。

日常生活で使用するうえでは、紫外線がよほど強い場所でなければSPF20程度で十分です。
ただ、肌に負担が少ないものは汗などで落ちやすいものが多いため、適宜塗り直すと良いでしょう。いつもファンデーションなど何も塗っていない肌であれば、塗り直しが簡単で快適です。

紫外線とビタミンD

「紫外線=肌にとって悪」のようなイメージがありますが、
日光に当たることで体内のビタミンDが生成され骨を丈夫にする効果もあります。

ビタミンDには、食物からのカルシウム吸収を促し、血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きがあり、骨格を健康的に維持していくことに役立ちます。特に閉経後の女性の骨粗鬆症のリスクを考えると、適度な紫外線を浴びることはとても大切だと言われています。

ただ、紫外線の照射は、経度や季節による影響を大きく受けます。
日本国内3地域(札幌・つくば・那覇)において、顔と両手を露出した状況で、5.5㎍のビタミンDを産生するのに必要な日照への暴露時間を求めた報告によると、那覇では冬季でもビタミンD産生が期待できるが、12 月の札幌では正午前後以外ではほとんど期待できず、晴天日の正午前後でも 76 分必要という結果が出ています。

【5.5㎍のビタミンD量を産生するために必要な日照暴露時間(分)】

*厚生労働省HP日本人の食事摂取基準(2020年版)ビタミンD P.181より

ビタミンDは、摂取量の日間変動が非常に大きく、かつ総摂取量の8割近くが1種類の食品群である魚介類に由来するという特殊な栄養素です。厚生労働省では、様々な調査から1日の目安量を成人男女ともに8.5㎍/日と設定しています。
ただし、摂取量の日間変動が大きいことから、季節や地域に応じた必要量を考慮する可能性があると言われています。

日傘や帽子などの物理的な紫外線防止や、日焼け止めなどを、その時々に応じて使い分けしていきましょう。