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2025.11.04

京都奈良修學旅行

10月は外出する機会が多く、先週は京都奈良修學旅行へ出かけました。

日本人として、日本の歴史や精神性についてもっと学びを深め、子孫に伝えなければならないという責任を感じています。

「○○宗を信仰しています」というような特定宗教はないにしても、神社やお寺に行ったらお祈りするし、困ったときの神頼みや、お天道様は見ている、ような感覚は日常生活に溶け込んでいるのではないでしょうか。自然や八百万の神を信じる心、これは立派な信仰だと思います。

高校時代、アメリカ留学した際、日本を紹介するスライドを作成して、アメリカ人相手に何度もプレゼンしたことがありました。

その時に“We have no religion.”と伝えていたことを、今になって後悔しまくりです。

信仰心が失われた訳ではないのに、日本人には宗教がないと教わっていたのか思い込んでいたのか。様々な儀式(形式)を重要視しなかった両親の影響と、バブルで浮かれ狂って大切なことを忘れていた自分への戒めとして、今こそ日本人としてのアイデンティティをしっかり持っていたいという気持ちが強くなりました。

 

京都では東寺の立体曼荼羅、三十三間堂の千手観音、そして明治維新で失われた幕末の志士たちを祀る霊山歴史館へ。

奈良では大仏様の東大寺、聖徳太子様の法隆寺へ。

お寺や五重塔などの建造物はもちろんのこと、仏像や絵画などの美術工芸品の精密で細やかな手仕事は、同じ人間の仕業とは思えません。東大寺の大仏様なんて、もはや再建不可能です。人間は進化しているのか退化しているのかよく分からなくなります。少なくとも私は、このようなや国宝や重要文化財に圧倒され、いや圧縮され、真空パックでペシャンコにされるような感覚になります。自分は何をしているのだろうか・・・と。あ、美容医療をやっていました

 

日本の古いモノに触れると、美意識という観点から美容医療に通じる何かをいつも考えさせられます。

今回の観光はお寺巡りが主でしたが、清掃・整理整頓が行き届いた古いモノの侘び寂びを味わえる日本人の感性を大切にして、未来につないで行きたいと心から願います。

「法隆寺に使われている木造建築は釘もネジも使われていません。鉄筋コンクリートは100年持ち堪えられません。これら木の柱にはペンキが塗られていないから1300年も長持ちしています。もしペンキが塗られていたら、こんなに長持ちしませんよ。」と解説を受け、おお、木肌が素肌で、ペンキがファンデーションではないか!!と感じ取った次第です。

ファンデーションを塗ったら、素肌が傷んでしまうのよね。。。

東大寺二月堂からの奈良の景色

あをによし 奈良の都は 咲く花の にほふがごとく 今盛りなり(万葉集)

このような歌が詠み継がれる日本。

歴史ある国に外国の人々が魅了されるのは当然ですね。

また機会がありましたら、日本の歴史や精神性について、海外の人に英語で伝えられるよう準備しておきたいと思います。

 

 

 

 

2025.10.15

リトリート合宿

初の女性総理大臣誕生

と歓喜した先週のブログでしたが、雲行きが怪しくなってきました。

公明党の連立離脱

政策も信念も違う政党なので、そもそも連立には無理があったのでしょう。

 

さて、連休はいかがお過ごしでしたか?

お天気はイマイチでしたが、私は素晴らしい週末を過ごすことができました。

知人に誘われて、経営者向けの1泊合宿に参加。

8名参加というスモールグループで、女性は私だけ!(一応、女性と認識されていたと思うのは思い込みかもしれません

「見た目は女性で、頭は男」とよく言われるので、全く違和感なく受講できました。

私と同世代の方々が多く、このくらいの年になると、男女を意識せずお付き合いできるのが心地よいです。

 

皆さんのお話に耳を傾けると、人生の目的や目標設定のスケールが大きくて、大変刺激を受けました。

世のため人のために何かをしたい、という思いが軸になっているので、我欲がありません。

印象に残った内容を1つ紹介しましょう。

私たち一人ひとりはとてつもない潜在能力が隠されているのですが、思い込みによるメンタルブロックが能力の発揮を妨害しています。

「私には無理です。。。」←これ、本当によく聞きますよね。

ところが 破格な人生を送っている経営者は、このメンタルブロックがほぼゼロだということを知りました。

「とりあえずやってみましょう」的な精神なのです。

自分の人生の目的に対して忠実であるか、という大前提のもと、とにかく行動力が半端ない。

そして、「何か違う」と思ったら、撤退も早いのです。

だから失敗の数も多い。

 

「この時代に、この国に生まれてきた目的は?」

「どんな世の中を見たくてこの仕事(美容医療)をしているのか?」

この問いをしっかりと意識して、メンタルブロックを外して、行動的に生きてみようと思います

 

彼らの軽やかな発想と行動力に触れ、みなぎるパワーを充電した週末でした。

振り返れば、子供を産んでからは家族旅行か社員旅行ばかりで、お友達と寝食を共にする機会がほとんどない中年期を過ごしました。仕事と家庭でいっぱいいっぱいだったのも、メンタルブロックがかかっていたのかもしれません。

同じような志を持つ仲間との時間は、心が豊かになります。

このような機会を与えて下さったお二人の先生方には深く感謝しています。

ご縁を大切に。

生きてて良かった!

クロアチアで出会った可愛い犬たち。

 

 

2025.09.28

クロアチア旅行

しばらく旅に出ていました。

今回の旅行先は「スロヴェニア・クロアチア」です。

何故クロアチア??

とよく聞かれますが、まだ行ったことのない場所に足を運んでみたいことと、旅慣れた人たちからの評判の良さから選んでおります。

地図でおさらいしておきますと、クロアチアはアドリア海に面した細長い国で、イタリアの東に位置しております。

歴史は複雑で、古代ローマに支配されていたこともありますし、クロアチア王国として独立したこともありますし、中世はハプスブルグ帝国の支配下になったり、オスマン帝国から攻撃されたり、ナポレオンが攻めてきたり、、、

近代ではユーゴスラビア王国となり、戦後は社会主義国となりましたが、ややこしい民族紛争を繰り返し、ベルリンの壁崩壊後の1990年代には激しい内戦が勃発。1992年にクロアチア共和国は正式に独立が認められたそうです。内戦は1995年まで続き、至る所が爆撃で滅茶苦茶にされてしまいましたが、それがたったの30年前というのですから驚きます。

こちら、有名なアドリア海の真珠、ドブロヴニクです。もちろん世界遺産。

こちらはプリトヴィツェ湖群国立公園で、16の湖と92の滝からなる美しい世界遺産です。

これらの場所も内戦で大変な被害を受けたそうです。

とは言え、現在はすでに修復されており、観光地として世界中からたくさんの人々が集まる人気スポットとなっております。

人種はスラブ民族で、言語はクロアチア語。全く聞きなれない言語でしたが、英語が通じるので問題はありません。

貨幣はユーロ。凄まじいインフレと円安です。

写真のようにお天気に恵まれ、日中は30度近くまで上がりますが、朝晩はかなり涼しくなるので過ごしやすかったです。

9月でこの気候ですから、7~8月はおススメできません。暑すぎて観光どころではないでしょう。

 

スロヴェニアにあるヨーロッパ最大のポストイナ鍾乳洞の全長27㎞というスケールの洞窟は圧巻でした。

鍾乳石は1㎝伸びるのに100年かかるそうです。1mで1万年!

何万年という地球の営みや時空に畏怖の念を感じるとともに、自然というのは人間社会が太刀打ちできるようなものではなく、そうなるように定められた宇宙のシナリオのようなものがあるのではないかと思いました。

私たち人間は苦しみもがいたり、素晴らしい創造性を発揮して科学を進歩させりしていますが、それもこれも、その宇宙のシナリオの中で決められた出来事に過ぎないのではないかと。

「自分の思うことを信じてやればいいんだよ」という天の声が何度も繰り返し聞こえました。

ヨーロッパ大陸には広大な草原や森が広がり、緑豊かなところが多いのです。

日本では見られないスケールです。

これら自然は人間の愚行を包み込んでくれるように思いました。

星が煌めく夜空を見上げると、北斗七星がはっきりと浮かび上がっています。

東京都心では決して見ることが出来ないので、静かな星空を眺めながら、昔の人は天体の動きからいろいろなことを学び想像していたのだろうなぁ、としみじみ。異端児扱いされながらも地動説を研究していた人々はどんな思いだったのでしょうか。

 

勝手に自然と対話をしながら、ボーっとする贅沢時間。

旅行したお仲間は60~70代のご夫婦でしたが、皆さま知性も体力もある素敵な方々で、お食事も楽しくご一緒させていただきました。

これぞ夢の休日。

頑張って生きてきて良かった、と思える瞬間です。

一緒に旅をしてくれる夫は有難い存在です。

そして留守番をしてくれる娘と犬とお手伝いさん、クリニックを共に支えてくれるスタッフ、当院に通って下さる患者様など、沢山の人たちのお陰で、夢の休日を過ごせたことに、今まで味わったことがないくらい感謝の気持ちが溢れました。毎日「ありがとう」と言いながら旅をしていました。

私は中学1年生の時から40年以上、いろいろな国を旅していますが、今回の旅は今までと違う何かを感じ取りました。

非日常に身を置いて自然と触れ合うことは、間違いなく私の生きる原動力になります。

またいい旅ができるよう、日常診療を頑張ります

 

 

 

 

 

 

2024.11.20

秋の京都

紅葉を楽しもうと、京都までGo to travel(懐かしい響き)

山頂の雪が白いベレー帽のようで可愛らしい

それにしても、富士山は美しいです。

 

今年は夏の余熱が秋まで続いているのか、小春日和と呼ぶには違和感のある気候です。

 

紅葉が青い、、、

 

ああ、日本の四季はどうなってしまうのでしょうか。

 

暖かいので、自転車を借りて京都の街中をサイクリング

坂がないので走りやすいです。

京都御苑内の砂利道も、自転車で走れます。

さすが千年の都、御苑内からは山と空しか見えず、人工的な高層ビルは全く目に入りません。きれいに整備されており、道長や紫式部が現れるのではないかと思うくらい、平安時代にタイムスリップできます。

思い返せば、江戸から明治となり、明治天皇は京都から江戸に移られました。

それに伴い、天皇家に仕える公家や商人も、ごっそり江戸に移動したことでしょう。

まさしく遷都、大革命でした。

しかしですよ、だからこそ、この美しい京都の街並みを残すことができたのではないでしょうか。

政治・経済の中心は東京に移り、京都は近代化の波から逃れることができたからこそ、今の京都の価値があり、インバウンドで超盛り上がりを見せる唯一無二の観光地となったのでしょう。

いや、だからこそ、日本の礼節をわきまえない外国人に汚されたくない!

美しい京都を守りたい。

神社仏閣も素晴らしいのですが、私は何気ない京都の街並みと、山や空、鴨川が好き。

古い京町屋とお店も頑張って欲しい。

繁華街ではなく、人気の少ない御所より北が落ち着きます。

所詮、東人の戯言かもしれませんが、失われつつある日本の文化が、京都にはたくさん残っているような気がします。東京にもあるのかもしれませんが、新しいモノ・コトが多すぎて、また忙しくて気づきません。

失われた大切なもの、日本の文化を、感覚的に取り戻すために、私は京都に呼ばれているような気がします。

 

家族で写真撮影をしていたところ、息子が私の写真を見て、「老けたな~、シワ、ほうれい線。」

いやいや、あなたに言われなくたって分かっているわよ

「でも、歳に抗っても(美容医療のやり過ぎは)、変な顔になるしな。」

分かってるじゃん、さすが我が子。

もっとマメに美肌レーザーを受けて、世界遺産は無理でも重要文化財くらいになれるよう頑張ろう。

 

 

 

2024.08.20

アフリカ旅行1

念願のアフリカ旅行報告です。

主な目的はサファリ観光でしたが、ヨハネスブルグとケープタウン観光は人間の歴史・政治・経済を深く考える旅となりました。

旅に出ると、自分の思考と多様性の器がストレッチされるのを感じます。

それが心地よいのですが、同時に日本の良さを再認識できます。

日本人は丁寧で清潔で真面目です。

それを息苦しいという人もいますが、私はこの稀有な気質を守り、世界に対して強みとしてアピールすることこそ、日本の生き残る道ではないかと思うのです。

 

さて、今回の長時間飛行機移動中に『世界の終わりの地政学(ピーター・ゼイハン著)』を読みながら、世界中の輸送・金融・エネルギー・工業用全材料・製造業・農業について、地政学と人口動態の観点から学びつつアフリカの現在を感じることが出来たので、今までにない深~い旅となりました。

 

まずはボツワナのチョベ国立公園のアフリカサファリについて。

私は乗り物酔いしやすい体質ですので、酔い止めを内服して万全の体制でジープに乗り込んだのですが、、、薬の副作用なのか時差ボケなのか分かりませんが眠たくなってしまい、ボーっとしながらゾウさんやキリンさんを眺めてウトウト


サファリドライブのチャンスは3回!気を取り直して、翌朝は半量の酔い止め内服でチャレンジ

バッチリでした

子供ライオンがじゃれ合いながら私の目の前まで接近して来た時は、ちょっと怖くてフリーズしてしまいました

ご覧ください、この太陽を

私はサンライズとサンセットが大好き。特にサンセットによる空のグラデーションを眺めていると、何とも言えない満ち足りた気持ちになれます。

サファリドライブの他、船上からのサファリクルーズも楽しむことができました。

ボツワナ人のガイドさんは視力が6.0くらいあるらしく、私にはまったく認識できないような場所にも肉眼で動物を発見します。ちなみにガイド試験には視力検査がないとのことです

こちらのサファリでは、生態系の捕食シーンを目にすることはなく、終始穏やかな動物さんたちの営みに触れました。

でも肉食動物は生きていくためには基本、弱肉強食であります。

人間も武力行使で領土を拡大したり、欲しい資源を手に入れたりする点では、野生動物となんら違いがないのではないか?と考えてしまいました。生き残り競争、生存欲求です。人間には考える力、理性があるのに、結局野蛮行為(=戦争)が世界を動かしている現実を思うと、私の得意な『きれいごと』ばかり御託を並べたところで何の解決にもならないではありませんか!ううう・・・ 神様、仏様

人間は他人(外国)を変えることはできません。それならば、弱肉強食が前提で外交を進めなければ、日本の未来も危ういのではないでしょうか。核兵器が根絶できないのも、自国の安全を守るための切り札と考えるからですよね。

サファリの動物たちに、人間を重ね合わせてしまうのでした。

もしかして、人間も菜食主義になれば、穏やかな関係を築けるのかしらとか。

こうして、私の考えるアフリカ旅は続きます。

 

2024.03.13

快適春スキー

2月下旬にプラセンタ4アンプル注入後、ずっと体調が良かったので、調子に乗ってさらに4アンプル注射してからスキーへGO

元気になり過ぎてしまい、夜中に目が覚めて眠れなくなってしまいました。このようなことはあまりないのですが、眠れなくなる副作用はまれに耳にします。

金曜日に注射して、5日間も深夜覚醒が続いています

2~3時間で目が覚めて、そのあと眠れないのです。

過ぎたるは猶及ばざるが如し

私には多すぎたのでしょう。何事も適量を守らなければと反省しました。

 

スキーは北海道ルスツ高原へ

3月のスキーはゲレンデもホテルも空いていて、快適そのものです。

レストラン予約も不要で、その時の気分で好きなものを食べられます。

外国人の方が日本人よりやや多く、6:4くらいな印象を受けました。

ホテルスタッフに聞いたところ、1~2月は99%の満室率だったそうですが、私たちが滞在した時は50%未満だったとか。

やっぱりレジャーはシーズンオフ狙いに限りますね。

「人込みを避ける」余暇こそ自分自身のQOLを上げ、明日への活力となりますので、これからも静寂な空間を求めていこうと思います。

青空の景色を捉えることができませんでしたが、美しい羊蹄山が静かにたたずんでおりました。

春スキーで1つ残念だったことは、雪質です。

雪は降るので表面はパウダースノーなのですが、圧雪車で整備されてしまうせいか、どうしてもガリガリ君ゲレンデでした。

今年の暖冬が影響しているのかもしれません。

ふかふかのパウダースノーをエンジョイするなら1~2月がベストシーズンなのかもしれません。

それでもさすが北海道は気温が低く、常にマイナスの世界ですから、雪が降ってもウエアが濡れることはありません。快適快適

筋力低下との闘いですから、足腰踏ん張りながら「骨骨骨♪」とつぶやき、骨粗しょう症予防のためにも大好きなスキーは毎年続けようと思います。

 

 

2024.01.07

謹賀新年「忠恕」

皆様、お正月はいかがお過ごしでしたか?

私は年が明けて、比叡山延暦寺へ向かいました。

何年か前に学会帰りに立ち寄った際、仏教のパワーに圧倒されて興味を持ち始めたきっかけが比叡山延暦寺でした。

今回は宿坊に宿泊

琵琶湖が一望できる静かな山奥です。

精進料理を食べ、お布団は自分で敷きました。

贅沢なホテルや旅館と比べると、ミニマムで無駄のないサービスが清々しいとさえ感じます。

とにかく人が少ないのが最高の贅沢

翌朝早朝から朝のお勤めに参加。

毎日毎日お坊さんはお経を唱え続けます。

延暦寺では、年初に1年の言葉を発信しているとのことで、令和6年は「忠恕」です。

誰に対しても真心と思いやりを忘れずに、という意味です。

論語に出てくるこの言葉をとても大切にしていたのは渋沢栄一。

今年は、クリニックの必須図書に「論語と算盤」を選んだので、何とも偶然ではありませんか。

真心って何でしょうか。偽りや飾りのない心ということですが、どうも私にはピンときません。

「忠」は「中の心」と書きますね。

それは偏りのない心という意味だそうです。

よって忠恕は、公平に人を扱い、愛と慈悲の心を持って接するということになります。

言うは易く行うは難しーーーーー

偏見と差別でモノを見がちな自分を反省しつつ、忠恕・忠恕・忠恕と念仏のように唱えています。

 

比叡山を後にして向かったのは、「大江山 行く野の道の遠ければ まだふみもみず天橋立」

小学生の頃、百人一首で知った天橋立です。

予想通り、風光明媚な場所でした。

そしてさらに北上して伊根の舟屋

 

こちらは古き良き時代を感じられる、日本らしい景色です。

日本版ヴェネチアと言ったところでしょうか。

日本海側京都北部は、過疎化は否めないものの、日本の観光資源の宝庫のような場所でした。このような日本らしい風景を大切に守りたいものです。

 

これからの旅は、いかに人込みを避け、静かな場所で心豊かな時間を過ごすことが大きなテーマです。

歴史好きな私としては、古代史や神社仏閣など絡めて旅を続けたいと思います。

そして旅で感じ取ったことを、必ず仕事に活かして参ります。

 

本年もよろしくお願い申し上げます。

 

2024年1月7日 自宅にて

忠恕を唱える山口麻子

 

2023.08.15

トルコ旅行記

4年ぶりの海外に出発

な・な・な・何と「オスマン帝国」、トルコです

2年間、オスマン帝国外伝~愛と欲望のハレム~を見続けた最終章は、やはり現地へ足を運ばないと。

飛んでイスタンブール~

トプカプ宮殿では、あのハーレム(日本での大奥みたいなところ)に足を踏み入れ、感激一入

イスタンブール観光後は、トロイ遺跡、エフェソス遺跡など紀元前からローマ時代にかけて古代を巡りましたが、灼熱地獄と紫外線との闘いが続きます。40℃くらいのカンカン照りの中、必死で皮膚を守りました。

トルコは広い!バス移動時間が長く、ボーっと遠くを見つめながら、物思いにふける時間も乙なものです。車窓から眺める広大なシルクロードは想像よりはるかにスケールが大きく、こんな景色は日本では見られまい、絶景かな絶景かな。

 

極めつけはカッパドキアです。

カッパドキアと言えば、気球ツアーが一番人気。

昨年体験したパラグライダーでは、不覚にも空中酔いに見舞われて悪心続くこと3時間

気球は無理だろう・・・と諦めていたのですが、娘が積極的に参加すると言うので、私も清水ジャンプの勢いで参加を決意。

朝4時半集合でハッスル

しぼんだ気球に機械で空気を入れます。

ある程度膨らんだら、気球の中にボーーーーーっと火を吹き込むと、横たわっていた気球がふわっと立ち上がるのです。

1つの気球に20人強乗れます。

熟練のパイロットさんは、火加減を上手に調節しながら、気球を上げたり下げたり、回転させたり、自由自在。

地上1000メートルくらいのところまで登っていたようですが、眼前に広がるカッパドキアの奇岩が、絶景かな絶景かな。

もっと上空に行きますと、こんな感じです

1時間近いフライト時間でしたが、気球酔いはありませんでした

 

トルコは広い!世界は広い!

ギリシャ人、ローマ人、アラブ人、色んな人種が交差し、戦い続けました。

今でも戦争は絶えません。おそらくこれからも。

古代ローマの時代に、キリスト教迫害がら逃れた人々が、この石灰岩の地下に穴を掘って、地下都市を作りました。地下8階です!アラブ人からの攻撃に備えて作ったそうです。その地下都市の中で何千人もの人が暮らしており、ワインまで作っていたというのだから、人間のたくましさには驚かされます。

 

現代のトルコ共和国は、宗教と政治を分離させているので、イスラム教信仰も比較的緩やかで自由な国というのが人々に受け入れられ、アラブやロシアからたくさんの人が移住していると聞きました。同時に多くの難民も流入しているようで、スリに気を付けて下さいと繰り返し注意されました。

道は凸凹、トイレは汚い、洞窟ホテルのカーテンがはずれ外が丸見え、シャワーヘッドが外れて水が噴き出す、レストランでのホールサービスは超雑、ハエがブンブン、お釣りは誤魔化す(間違える?)、野良犬があちこちに横たわる、これだけ列挙すると最低な国と思われますが、郷に入っては郷に従えと言ったもので、これらも些末なこととさえ感じてしまうのも事実です。逆に、日本が潔癖で神経質過ぎなのかしら?とも考えられます。

トルコ人は笑顔で人懐っこくて、素朴で、飾らない美しさを持ち合わせた人たちでした。

女性はスカーフを巻いて肌を露出しないようにする姿が心地よく、恥じらいと品のある振る舞いが好印象でした。

最近は裸みたいなラフな服装の人が増えていますから、アラブスタイルは上品ですね。

男性はとにかく笑顔!感じがいい!商魂たくましい!筋肉厚い!髭が濃い!

※所詮、旅行で感じたことですから、トルコという国の上澄みの一部しか見ていない上での感想であることをお許しくださいませ。

 

夕暮れの夜空に響き渡るコーランの音色が心地よく、視野がぐっとストレッチされた旅となりました。

2023.07.18

祇園祭

夫の両親と姉と共に、京都に出かけました。

義父母は80歳を超える年齢とは思えないほど元気です。

何もこの暑い夏の京都に、しかも祇園祭の連休に行かなくても・・・と思ったのですが、「また今度」はないと思え!という心の声に従い、いざ出発

ところが、心配に及ばず。

彼らは朝4時起きで犬の散歩を済ませ、車で東京駅まで運転。←これは危ない

新幹線に乗り京都へ。

食欲モリモリ、私より食べます。

夕飯後、疲れてホテルに戻るかと思いきや、夜の祇園祭へ出かけることに

山口家、超ハイパー人材

歩行者天国になっている大通りに繰り出し、大勢の若者らに交じりながら山鉾見物。

見渡す限り、ほとんどが日本の若者のようでした。

屋台のコンロと若者の熱気に包まれながら、夏の夜祭りを楽しむ彼らがとても微笑ましく、どんどん外に出て、たくさんの経験を積み重ね、我らが日本国を頼みますよという気持ちになりました。

夜10時頃だったせいか、私のような中高年世代はほとんどおらず、ましてや80歳越えの高齢者など皆無。

義父母の元気さには“あっぱれ”です。

こちらは、洛北の山の方にある、「正伝寺」という禅寺です。

比叡山が借景の庭園と広い青空のコントラストは息を吞む美しさでした。

熱中症対策で水ばかり飲んでいましたが(笑)

2022.08.25

パラグライダー

今年の目標、「パラグライダー体験」

長野県白馬村の八方尾根スキー場からのテイクオフ

風を読みながら、20メートルくらいゲレンデを助走。

フワッと離陸した瞬間は未知との遭遇。

まるで止まっているかのような感覚で標高差600メートルくらいを遊覧。15分くらいでしょうか。

マスクを着用しなければならなかったので、私の引きつった顔が隠れてしまいました

後ろのお兄さんと愛の不時着かぁぁぁ、と妄想したのですが、実に腕の良いパイロット(操縦者のこと)でしたので、余裕の安定着陸となりました

大自然と触れ合い、少し体を動かしていると、「ああ、私は子供のころから運動が大好きだったんだ」という身体の記憶が蘇ります。

 

こちらは軽い山道を散策していた時の写真。

夏の白馬はスイスアルプスを彷彿させるダイナミックな景色を楽しめます。

 

今回は人生初のグランピングも体験しました。

ここ数年で流行っているらしいですね。

スキー場ゲレンデの一部を、宿泊者専用区域にして、6月~10月だけ営業しています。

8つのテントがありますが、私が出かけた時は2組(4人)しかお客がいなかったので、大自然を独り占めしたような気分になりました。ものすごい贅沢な体験であるとともに、自然に対して申し訳ない気持ちにもなりました。

温泉浴場やウォシュレットトイレも完備。

テントの中は快適そのものです。

蚊帳付ベッドに冷蔵庫、洗面台、金庫まで完備。

自然は苦労を伴うものなのに、快適に自然を楽しみたいと言う都会人の欲望のために、こんな贅沢をしていいものかしらと。

言い知れぬ罪悪感を伴いましたが、本当に贅沢な経験でした。

こちらはご来光を拝むために朝4時過ぎに起きた時のグランピング風景。

 

冬のスキーで何度も白馬を訪れていましたが、コロナ前は外国人ばかりになって、“Where are we?”って感じでしたが、今は純ジャパニーズばかりです。

人も少なくて、ゆっくり観光できるのはコロナの恩恵。

しかし、今は外国の資本が日本をバンバン買いまくっているらしいので、アフターコロナがどんな日本になるのか心配です。

外国人が買うときは高額の税金をかけるとか、維持管理費を特別に上乗せするとか、自然環境保護のルールを厳しくするとか、早急に法改正をしてもらいたいものです。

日本の素晴らしい観光資源とホスピタリティを失うことのないないようにしたいものです。

 

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