院長ブログ

おべっかを使わない接客

皆様はどのようにお召し物を選んでいらっしゃいますか。

最近はインターネット通販が増えて、アパレル業界の店舗販売は縮小していると聞きます。

 

お買い物が本当に苦手な私。

同じブティックの同じ店員さんから買い続けること20年近く。

しかし、このお店はクラシカルというかエレガントな傾向が強く、カジュアルではありません。

旅に出たり、犬の散歩をすることが良くあるのですが、アウトドアな時はいつも冴えない服装で気分下げ下げな私

カジュアルもカッコよく着たいなぁ・・・

ということで、知人におススメされたデパートの某ショップに足を運んでみることに。

20代と思われる若い店員さんに迎えられました。

 

「私はカジュアルな洋服が似合わないので、知人の紹介で何か良いものを探しに来ました。」

と伝えると、

「ああ、そういう方いらっしゃいますよね。。。」

 

このストレートな接客、さすがの私も驚きを隠しきれません

 

よくある対応は、

「いえいえ、そのようなことはないと思いますが・・・」

ですよね、建前は。

不快を飛び越えて、驚き、いや感心してしまいました。

 

「それでは、適当に良さそうなものを見繕って持ってきてください」とお願いすると、パンツとトップスの組み合わせを何組か用意してくれました。

試着してみると、「悪くない」という印象。

凄く似合っているわけではないけれど「悪くない」と感じたカジュアル服。

そして、この本音主義の店員さんは、

「お似合いです~」とか「素敵ですね」というおべっかは一言もなく、

淡々と商品の説明をしたり、合わせると良い靴やバックなどを提案してくれます。

確かに、「とても良い」ではないことくらい、私自身も感じていたので納得。

 

おお、これぞ令和の接客の在り方なのでしょうか。

洋服も接客も、予想よりも「悪くない」ので、購入することに。

本音の接客が新鮮と感じたお買い物体験記でした。

外に出ると、小さな出来事でも私にとっては社会勉強と感じてしまいます。

仕事に生かせるヒントが宝石のようにキラキラ

自分の快適ゾーンから少しはみ出してみることも大切です。

 

ちなみに私もお世辞を言う方ではありませんので、診療中私に肌を褒められたらそれは本音と受け止めて下さいませ。