院長ブログ

幸福は美の根源

日々、患者様との会話を通して、人間としての生き方の本質を考えるようにしています。

美容皮膚科の診療で得られる情報は、まるで文学作品のよう

小説のようなストーリーに耳を傾ける時間は、実に面白い。

子供の頃、あまり本を読まず、外で遊んでばかりいた体育会系文学コンプレックスの私ですが、仕事を通じて様々な人のモノの見方、考え方に触れることが出来るのはこの上ない財産だと感じています。

 

幸せそうな女性が、どのような環境に育って、どのような暮らしをしているか?気になりませんか?

美容医療を提供している身として言わせていただきますと、『幸せそうな笑顔』こそが美の根源だと本気で思っています。即ち、心持ちです。

だからこそ、幸せそうな人に対して、私なりにヒアリングをして分析しています。※全く学術的ではないので、個人のバイアスがかかっているかもしれません。悪しからず。

 

今まで一貫して言い続けていたのが、「夫婦仲がいい人」でした。

今日はさらに一歩踏み込んで考えてみます。

自由に伸び伸び、幸せそうに暮らしている女性は、ズバリご主人が「できる男」なんですよね。。。

妻が楽しそうに暮らしていることを喜びと感じるから、妻の夢が叶うよう協力します。

協力というのは、金銭的なフォローだけでなく、家庭運営にも積極的に取り組むことを意味します。

そう、できる男は仕事もできるし(お金も稼ぐし)、自立して家のことも卒なくこなしているのです。

何て素敵な男たちなのでしょうか

少数だと思いますが、実際に存在するのです、このようないい男たち・・・

また、こういうできる男は気持ちにゆとりがあるのでしょうか、決して妻を束縛しません。

「君が望むことなら好きにすればいいさ」ってな具合ですよ、本当に。

そして妻も、そういう夫への感謝の気持ちを忘れません。謙虚です。

こういう男性を惹きつけられる、愛されキャラの女性って、いったいどんな魅力があるのでしょうか。

きっと惜しげもなく愛を与えられる女性なんだろうなぁ。

このようにお互いを尊重し、いい関係を保っているのでしょう。

1回だけの人生で、このような素敵な伴侶と巡り合える人は、本当に運が良いとしか言いようがありません。

運も実力?前世の行いが良かったのでしょうか?

 

私が結婚して間もない頃、仕事と子育てで忙しくて、心の余裕がなかった時のこと。

居酒屋で何気に夫の愚痴を漏らしていたら、恩師の宇津木先生から、

「配偶者を幸せに出来なくてどうする」と叱咤激励されたことを今でも覚えています。

これって普通、男性に投げかける言葉だと思っていたので、女性である私に言われたものですからびっくり仰天でした。

でも、何だか嬉しくて、「ああ、そうか。自分で選んだ伴侶なんだから大切にしないといけないんだ。」と素直に思えたのは、まだ若かったからでしょうか。あれから20年経ちますが、私が夫を幸せに出来ているかどうかは不明です

 

あまり男だ女だと、役割分担を決めず、相手を思い、出来ることは出し惜しみせずやる!愛を与える!

夫婦に限らず、家族、友人、職場での人間関係にも応用できることだと思います。

与える喜びを感じられる人が増えたら、この世の中は幸せに満ち溢れ、美しい人が増えることでしょう。

 


ニュートック

アラスカにある先住民族の村、「ニュートック」をご存知ですか?

地図上でお示しします。

この辺りにユピック族という狩漁採集をしながら移動生活をしていた先住民族がいました。

1950年代にアメリカ合衆国政府が定住生活を強制し、学校を作り、このニュートックという場所に住まわせたということです。

ところが地球温暖化の影響でニュートックの土地は浸食され、永久凍土が溶け出し、そこに住み続けることが困難になりました。

住民は何とか政府から補助金を確保し、より安定した地へ移転することになりましたが、それでも人口の3分の1程度に過ぎません。村はバラバラになってしまいました。

このニュートックのドキュメンタリー映画を観て、脱炭素社会の実現に向けて何が必要なのか?というフォーラムに参加しました。

 

これは、気候変動難民の1例に過ぎません。

このまま温暖化が進むと、2060年には14億人が住む場所を失い、難民化するという試算があるそうです。

もう、待ったなしの臨界点に来ています。

本気でCO2削減に取り組まないと、後戻りできないそうですよ

日本は世界と比べると、まだまだ火力発電が多く、再生エネルギーの割合が少ないそうです。

化石燃料の輸入額は年間18兆円だそうです。

これを減らして、何らか国産の再生可能エネルギーを増やせば、何兆円という額が国内で潤うんですけれど。

最近は再生エネルギーも低コストになっているようで、太陽光を推進していました。しかし田舎に行くと、辺り一面に広がる太陽光パネル畑は自然と調和しておらず、あのパネルが劣化して廃棄される時のゴミ問題は大丈夫なのかしらと心配になります。

また、電気自動車も推進していましたが、電池に使うレアメタルの問題なんかはどうなんだろう?と疑問を感じます。

原発は稼働すると、結構なCO2を排出するらしく、おススメしていませんでした。というよりも、12年前の東日本大震災で原発の恐怖をみんな味わったはずなのに、いまだに原発??ですよねぇ。

世界人口は今もなお増え続けているし、物質的には豊かになり過ぎているから、欲望のままに生きていたら、そりゃエネルギー使用量は半端ないんでしょうね。

食料・生産消費システムは、CO2排出量の1/4を占めますが、牛肉がダントツに悪いみたいですよ。そのうち牛肉禁止令(禁牛)なんてものが出来たりして。牛肉の他には、羊肉、チーズ、ひき肉、チョコレート、コーヒーなどがCO2排出量が多いそうです。

個人レベルでの省エネは焼石に水です。社会システムを根本的に変えていかないと、CO2ゼロの社会を目指すことは出来ないのでしょう。

 

環境問題だけでなく、社会は様々な問題と矛盾を抱えています。

それが直接自分に関わることでないと、他人事のようにスルーしてしまう傾向があります。

自分の事で精一杯だったら、環境問題なんて二の次になっちゃいますよ。

しかし、この無関心こそが罪深いということを忘れずに。

私はいろいろな社会問題を意識して考えたいと思っています。

そのためにも自分の能力の5%でもいいから、余白を持てるよう心がけています。

そんな意識が、人生を豊かにしているように思います。

 

 

 

 

 


50代からでも遅くない

「40代からのシミ・しわ専門美容皮膚科」

と掲げているせいか、当院に通うお客様の年齢層は40~50代が多い。

例えば、本日の診療は10人。

40代 3人

50代 3人

60代 2人

70代 2人

・・・でした。

美容医療を効果的に受けていただくには、40歳前後くらいからレーザーによるスキンケアを習慣にしていただきたいという願いから、「40代からの~」と謳っています。

あまり老化が進行しないうちから、エイジング対策をした方が、若々しさが保てるからです。

一方、十分な新陳代謝と再生能力があるのにも関わらず、20代~30代前半の若すぎるうちからあれこれ手を掛け過ぎるのは、意味がない?かえって肌に悪い?と訴える医師も少なからずおります。私もそのように考えております。

勢いのある若い人は、極端なことに突っ走る傾向がありますよね。

それが良いこともありますが、美容(化粧品、エステ、医療含む)に関して突っ走ってしまうと、肌の健康を害するリスクが高まります。

過ぎたるは猶及ばざるが如し。

では、更年期を迎えた50代以降のスタートでは遅いのでしょうか。

シミ、しわ、たるみがどんどん顕著になり、日ごとに老いを実感するお年頃です。※まさに私自身の個人の感想です。

「まずい 何とかしなければ」と焦燥感に駆られる一方、「もう歳だから仕方ないのかなぁ」という諦め心も顔を出し、揺れる~想い~♪

ちょっと待った

諦めたらあかんって。

50代スタートでも間に合いますって

本気の50代女性たちが、真摯に当院推奨のスキンケアに取り組んでいただいた結果、「あ、やっぱり違う。きれいになるんだ」って感じています。3年続けていただければ、変わるものですよ。

50代のお顔には、どんどん加齢変化が現れるのですから、それを上回るくらいお手入れしなければシミ・しわ・たるみを改善させることはできません。裏を返せば、当院推奨のスキンケアを守りながら治療を受けていただければ、きちんと結果を出すことができるのです。それが“医療”の強みです。

その結果にご満足いただけた50代女性のお客様が、

「先生、是非私の症例写真を使ってください!目隠ししなくても結構です!!これから治療を受けようと思っている人たちにとって、治療効果のイメージが湧くと思います。」と、自ら写真提供をお申し出下さいました開院して17年目ですが、初めてのお申し出に感謝感激雨あられ。ありがとうございます。

ブログやLINEなどオンライン上に写真を載せることはできませんが、院内でお見せすることが出来ます。気になる方はお気軽にお声がけ下さいませ


美容医療卒業

美容医療に携わって23年、振り返ればいろいろな人との出会いがありました。

その中で、「美容医療を卒業します」と挨拶され、来院を打ち止めにされた方が数名いらっしゃいました。

いずれも60代以上の人です。

私自身、若い頃は、自分の提供した美容医療にご満足いただけなかったのかしらと寂しい気持ちにもなりました。

今は年の功でしょうか、「卒業、おめでとうございます」と言えるような気がします。

 

仕事に定年退職があるように、

主婦が家事を放棄する日が来るように、

美容医療も卒業する日が来てもいいんじゃないでしょうか。

 

「(キレイでいることを)諦めたら(女は)終わり。」などとまことしやかに囁かれるのですが、どの程度美肌に磨きをかけるかは人それぞれ。

80歳近くになっても現役でお仕事をされている方もいます。

70代の専業主婦、車を運転してゴルフにテニスに、社交を楽しんでいる人もいます。

60代、定年退職後、東京を去って田舎暮らしを始める人もいます。

若い頃のようにガンガン生きられないし、突っ走る必要もなくなります。

美容医療ってどこか中毒性があって、終わりのない試合を繰り返すようなもの。

自分なりの足るを知って、「この辺でいいかな」と区切りを付けられることが素敵だな、と思うのです。

また、きちんと挨拶して下さるのも気持ちが良いものです。

 

老後は計画的に軽量化したいと考える今日この頃。

本当に大切と思える事に、時間と労力を使いたいものです。

(もちろん、美肌メンテナンスが趣味のような人もいますから、そういう人たちは一生通い続けて下さい

50代までにきちんとお肌のお手入れをしておけば、いつか卒業する日が来ても、ある程度美容貯金が生きてくるはずです。

美容医療の卒業証書でも用意しようかしら?

 

 

 

 


身だしなみ規定

皆様の職場には「身だしなみ規定」ございますか?

当院にはゆるやかな規定がありましたが、この際、もっと細部までこだわろうと思い、一部改訂いたしました。

当院は「素肌」が売りですので、ファンデーションは当然禁止です。色のついた下地もNG

ポイントメークは禁止ではありません。以前は付けまつ毛やアイメークをしていたスタッフもおりましたが、最近はポイントメークをする人もいなくなりました。

髪型は清潔感第一。前髪やサイドの髪が顔にかからないようきちんとまとめるよう指導しています。

髪の色は明るすぎるカラーは禁止。。

ピアス、ネックレス、指輪禁止。。。。。

???

まるで中学生の校則のようです。

 

私自身は厳しい規則に縛られることが嫌で、個性命で生きてきましたので、他人と同じ装いが苦手です。

幸い、医学生時代も研修医時代も、服装・身だしなみのことで先輩医師にあれこれ注意されたことなどありませんでした。医者の世界は比較的自由だと思います。(最近の事情は知りませんので悪しからず)

寝ぐせで髪がボサボサ、制服が皺くちゃな研修医が注意されていた場面を目撃したことはありますが、よほど酷くない限り、髪が多少茶色くても、ピアスをしていても、ヒールを履いていても、化粧が濃くても、個人の自由という世界でした。

 

「髪の色くらい自由でいいでしょ。」

「ピアスだって華美でなければ別に気にならないのにな。」

などと考えながら、身だしなみ規定っていったい何のためにあるのだろう?と考えてしまいました。

 

身だしなみ、マナーで真っ先にに思い浮かぶのは航空会社の客室乗務員です。

または、ホテルマンでしょうか。

彼らには厳しい身だしなみ規定が存在するようです。

身だしなみに大切なのは「清潔感」「控えめ」「調和」です。

① 清潔感

肌荒れ、髪がボサボサな人に接客されたらガッカリしますね。我々医療従事者は、お客様の肌に触れる仕事をしています。清潔第一です。

② 控えめ

主役はお客様です。我々はお客様のキレイを応援する仕事をしています。控えめで上品な接客をして欲しいと思います。強引なセールスもNG

③ 調和

スタッフ全員の「調和」や「統一感」があると、お客様に安心してお過ごしいただけるのだと思います。

 

要するに、幅広いお客様の嗜好を考え、より多くの人が快適に感じていただけるような身だしなみを実現させるべく、このような「身だしなみ規定」を作っているのだと思いました。

 

学生服、就活スーツ、お受験スーツなど、日本人は統一感のある装いが好きで心地よいと感じている人が多いのではないでしょうか。

ダイバーシティ(多様性)が叫ばれている昨今、自分のクリニックではそれに反するような規則を強いていることを疑問に思いながらも、やはりきちんとした身だしなみでお客様をお迎えしたいと考える自分がいます。

でも、もしスタッフが白髪になったら、グレーヘアーはどうするのでしょうか。

自然な髪色ではなく、黒や茶に染めることは不自然だと思うのですが、グレーヘア―が万人に受け入れられるかどうかは疑問です。

肌断食と湯シャンをしている身としては、自然なグレーヘアーを受け入れたいのですが、客室乗務員やホテルマンでグレーヘアーの人がイメージ出来ません。

いっそのこと、全員が50代以上で、グレーヘア―だったら統一感が取れるのでしょうか??

また、外国人が一緒に働くようになったら、金髪、栗色、赤毛など様々な髪色はどうすればいいのでしょうか。

これからの時代は、このようなことも考えていかなければなりませんね。

働く人が「若い日本人」という前提からの脱却が必要だと思います。

 

統一感から多様性を重んじる世の中にシフトしつつある今。

真の意味での「身だしなみ」を再考しています。

身だしなみを整え、丁寧な言葉遣いと所作を日常的に身に付けることが、結果的に心を整えることに繋がるのではないでしょうか。心が穏やかになれば、人に対しても優しい態度になれるはずです。

うわべだけの装いではなく、本質的なところで真心のこもったおもてなしが出来ることを期待して、当院の身だしなみ規定を改定しました。

皆様からのご意見も是非お聞かせいただければ幸いです。