院長ブログ

塗らないという選択

13年前の開院以来「ファンデーションに頼らない素肌づくり」がコンセプトの当院には、

「化粧品をやめたい」女性たちが集まってきます。

化粧品をやめたい理由は、

●肌荒れして困る

●高級化粧品を惜しみなく使っているけれども、効いている感じがしない

●こんなにたくさん塗っていて大丈夫なのかしら?

●肌につける感じが重たくてイヤ

このようなところでしょうか。

 

それならば、きれいさっぱり止めてしまえば良いのに。

やめたところで、一気にシワが増えたり老化が加速することはありません。(保湿しまくっていた60歳以上の女性が塗るのをやめるとシワシワになったと感じることはありますが、それが本来の実力なのです。化粧品でマスキングされていただけ。)

でも、何か塗らないと心配という人が多いんです。

それで、せめて肌に良いものを塗って安心しよう!という心の隙間をついて、

オーガニック、無添加、自然派、、、などという単語を並べ立てて安全性を演出する化粧品があるある。

鉱物油フリー、合成界面活性剤フリー、パラベンフリーなどと謳っているものもあるある。

植物性だから安心とか、そんなことはないない。

油性成分を鉱物由来ではなく植物(ヤシとか)由来の抽出物を使っているのでしょうが、合成界面活性剤であることには変わりないんじゃないの?なんて思うこともしばしば。

パラベンフリーにしても、何らか代わりの防腐剤を使っているわけで、その防腐剤の安全性は保証されているわけでもないのですが。

 

化粧品をやめて15年、シャンプーをやめて9年の私から言わせていただくと、

「イジイジしないで、化粧品なんて必要ないからやめちゃえばいいのに」です。

何にも塗らない私たちには、体に良いと謳っている化粧水でもクリームでも、肌につけたら、超異物感。

すぐに洗い流したくなるくらい膜が張っているような異物を感じます。

だから、何やかんやいっても、塗らないのが一番!ということになります。

 

皮膚に何か塗って栄養を与える、皮膚がきれいになるということはありません。

日常生活に不都合を感じることなく、何も塗らないスキンケアを実践している人たちはたくさんいます。

イメージに騙されることなく、スキンケアについて考えてください。