久し振りに「日本抗加齢医学会」に参加しました。
「抗加齢」ですので、様々な分野の医師たちが集まります。
私たちのような美容形成外科・美容皮膚科はもちろん、内科・整形外科・婦人科・眼科・泌尿器科・・・多岐にわたります。
興味深かったお話は、女性の腹圧性尿失禁を膣粘膜にレーザーを当てることで治療するという内容。
腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみで尿漏れが起こる症状のことです。
レーザー治療は観血的手術に劣らない結果が出ているそうです。
講演された医師は泌尿器科の男性医師でしたが、お話を聞くだけで並々ならぬ情熱を感じました。
使用するレーザーはエルビウムYAGレーザーで、心臓外科でも使われているようです。
心筋梗塞で壊死を起こした部分に照射すると、血管新生と組織の修復を促すことからヒントを得たとか。
それを膣粘膜に応用する発想がすごいんです。
膣と尿道は隣接しているので、その付近の組織を再生させることで引き締め効果が出せるのでは?ということだと思います。
何年後かに、私自身が腹圧性尿失禁で困った時には是非受けてみたい治療だと思いました。
専門外のお話を聞くことは新たな発見があり新鮮です。