「引退後、世界各地を旅してきたが、和食のすごさは引き算の美学にある。素材の良さを見極めて余分な味はむやみに加えない。調理は必要最低限に抑え、その素材を一番生かせる状態を引き出す。その考え方が世界の食文化の中でも際立った特徴だと思う。」・・・日経新聞より
サッカー元日本代表の中田英寿さんが、日本文化を世界に発信するプロジェクトに取り組んでいるらしい。
日本には素晴らしい素材たくさんあるけれども、残念ながら市場で正当に評価されていません。それは、ブランディングやマーケティング戦略が上手ではないからとか。
ジャンルの違いこそあれ、私の美容医療に対する「引き算美容」という考えと同じ考えだ!と感動し、引用させていただきました。
シンプル美容を極めるということは、楽をするためにやっていることではありません。
化粧品やヘアケア商品をむやみに使わず、皮膚や髪本来の美しさを引き出すための美容法。
そのためには生活習慣から見直す必要があるかもしれません。
目を派手な二重にして、鼻にシリコンをドーンと入れて高くする。ヒアルロン酸で分厚いセクシーリップ。
クレオパトラのようなアートメークを施したり、盛り過ぎのまつ毛エクステ。
顔中に塗りたくられたファンデーションや赤いチーク。
そうじゃないんだよな・・・ 美しくない・・・
人それぞれ顔立ちも肌も違います。それでもその人本来の素材を生かした美しさがあると思います。
「やった」感のないお顔、だけれどもキレイ。これが私の目指す美容医療です。
このような、『わび・さび』美容は、日本人にしか通用しないのでしょうか・、世界でも共感を得ることができるのでしょうか。