院長ブログ


腹圧性尿失禁

久し振りに「日本抗加齢医学会」に参加しました。

「抗加齢」ですので、様々な分野の医師たちが集まります。

私たちのような美容形成外科・美容皮膚科はもちろん、内科・整形外科・婦人科・眼科・泌尿器科・・・多岐にわたります。

興味深かったお話は、女性の腹圧性尿失禁を膣粘膜にレーザーを当てることで治療するという内容。

腹圧性尿失禁とは、咳やくしゃみで尿漏れが起こる症状のことです。

レーザー治療は観血的手術に劣らない結果が出ているそうです。

講演された医師は泌尿器科の男性医師でしたが、お話を聞くだけで並々ならぬ情熱を感じました。

使用するレーザーはエルビウムYAGレーザーで、心臓外科でも使われているようです。

心筋梗塞で壊死を起こした部分に照射すると、血管新生と組織の修復を促すことからヒントを得たとか。

それを膣粘膜に応用する発想がすごいんです。

膣と尿道は隣接しているので、その付近の組織を再生させることで引き締め効果が出せるのでは?ということだと思います。

何年後かに、私自身が腹圧性尿失禁で困った時には是非受けてみたい治療だと思いました。

専門外のお話を聞くことは新たな発見があり新鮮です。

 

 



脱シャンプーは修行

「脱シャンプーを試みているのですが、なかなか上手くいきません。」

この質問は度々聞かれます。

今日も30代女性から相談されたところ、

「そんなにすぐに上手くいきませんよ、脱シャンプーは修行ですからね。」

という言葉が反射的に口を衝きました。

自分でもそんなことを言うなんて驚きました。修行か・・・

※修行とは(Wikipediaより)

財産名誉性欲といった人間的な欲望相対的幸福)から解放され、生きていること自体に満足感を得られる状態(絶対的幸福)を追求することを指す。

 

子供の頃からシャンプーが当たり前と思い込まされている世の中で、敢えてそれを止めようとするにはかなりの苦行が伴って当然でしょう。

長年の習慣はそう簡単に止められるものではありません。

今までのヘアケアに慣れてしまっているから、シャンプー・リンスを使わない剥きだし素髪の状態に唖然とするのです。

ゴワゴワ、ベタベタ、まとまらない(涙)

私も長くこの状態が続きました(涙涙)

しかし、5年経過すると素髪が元気で艶のある髪へと変わりました(笑)

ベタベタせずサラサラしています。

このサラサラ感はシャンプーを使っているサラサラとは別物で天然のサラ髪です。ちょっとゴワゴワしているのが愛嬌。

この域に達したら、決してシャンプーやヘアスタイリング剤を使いたいとは思わなくなります。

シャンプーを止めて2~3年の頃は、シャンプーしたい!という衝動に駆られたものでした。

本当にこれでいいのかしら?という不安が正直少しはありました。

 

脱シャンプー修行を試みる人たちは、①健康志向パターン または ②トラブルパターン のいずれかだと思います。

①より健康的な髪を手に入れたい

②最近髪の毛が細くなりコシがなくなってきた。

このモチベーションが強くないと、成功するのは難しいでしょう。

しかも、周囲の理解がなく「何でそんなことしてるの?」「止めなさい!」なんて言われたら、心が折れてしまうでしょう。

いかなる抵抗にも打ち勝てる強い心が必要です。

 

自分の選んだ道は自己責任。

周りの意見に惑わされることなく、意思決定していく。

人生前向きに。

 

脱シャンプーや肌断食をするということは、そういう強い心を養う効果があるのではないでしょうか。

私が願う本来の目的は「経済的・精神的自立」「本質を見抜く力」であり、その手段としてぶれない強い心を持つべく「脱シャンプー・肌断食」があるのです。

手段は何だっていいのです。

 

私の本業は美容医療ですので、引き算美容を追求していたら「脱シャンプー・肌断食」に辿り着きました。

 

修行には時間がかかります。

私も20年間医師を続けてきて、やっと少しだけ見えたものがありますが、まだまだ道半ばです。

飽きっぽい私ですが、それでも続けてこられたことには何か意味があると思っています。

そうそう、先日患者様がお勧めして下さった『人生フルーツ』という映画を観ました。

人生コツコツ・・・ という点で心に響いたドキュメンタリー映画です。

東中野のポレポレ座で上映中ですので、ご興味のある方は是非ご覧ください!

 

 

 



留学生

人生初ホストファミリーを経験しました。

娘の学校の交換留学生で、オーストラリアから17歳の女の子ジョイスと1週間過ごしました。

予想以上に聡明で賢く、matureな女の子。

そして日本語がとても上手。日本のアニメ好きが高じて日本語を学んだとか。

オーストラリアでの生活についてたくさん話してくれました。

将来の夢は歯医者とか。

全く手がかからず、私の下手な朝食やお弁当も文句ひとつ言わず食べてくれました。

日曜日はスカイツリーと皇居に連れて行き、夜はお鮨屋さんへ。

娘とは学校帰りに映画館やショッピングに出かけていたようです。

今日お別れしましたが、涙が込み上げてポロリ。

 

私も高校生の時に アメリカでホームステイを経験しているので、その時の記憶が甦ります。

高校生の時は自分の欲求ばかり強く、ホストファミリーに不満を感じることも多々ありました。

思い通りにならず口論になったこともありました。

今になって、自分は何て未熟だったのだろうかと恥ずかしく思います。

高校生と大人では見る世界が違いますが、高校生の時は大人の視点は想像できませんでした。

自分が大人になってみると、1年間も外国の子供を受け入れて下さったことだけでも感謝しなければならいことだと分かります。

それなのに、「こうして欲しい、ああして欲しい」ばかりだった自分が情けない。

どうしてもスキー部に入りたくて、毎週土日に朝4時起きでスキーへ行ったのですが、朝早く仕事に出かけていたホストファミリーの祖母に学校まで送ってもらっていたのですよ!しかも当然のように。信じられないですよね・・・

ジョイスはわがままを一切言わず、大人っぽい立派な女の子。

きっと優秀な大人になるんだろうなと想像できます。

娘も頑張って英語でコミュニケーションしながら、大人っぽいジョイスちゃんにいっぱい影響を受けていた様子でした。

 

今回の経験を通して、私は自分の心が豊かに満たされたと感じ、嬉しさのあまり留学していた時の仲間にLINEしてしまいました。

この感動を伝えたかったから。

少しでも何か恩返しができたかしらと。

 

 

 

 



ウィーン旅行

気が付けば桜もクライマックスが過ぎ、新緑が眩しい季節の到来です。

新年度の始まりですが、クリニックはスタッフの入れ替わりもなく、家庭内では卒業生も入学生もおらず、穏やかな時間経過でした。

院内では、毎年恒例『新緑祭り』が始まっています。

今年は“雲の上”というテーマで、院内にたくさんの幸せ雲を飛ばしています。

 

春休みは子供たちとウィーン旅行を楽しみました。

『ハプスブルグ家を訪れる旅』というテーマで、半年前から計画していたのですが、実際に調べたのは直前のこと。

実際現地に足を運ぶと、感動が全然違います。

石畳の街並みやバロック様式の建築物、数々の美術品やクラッシック音楽など、圧倒的な美しさに言葉を失いました。

ハプスブルグ家の桁外れな権力と富があったからこそ、あれほど芸術の質の高さを極めたのでしょう。

現代ではあり得ないですよ。

そして現代においても圧倒的な存在感を醸し出しているマリアテレジア。

マリーアントワネットのお母さん?くらいの知識でしたが、シェーンブルン宮殿や王家の教会、お墓など訪れますと、彼女の偉大さに心が震えました。

23歳で女王に即位、16人の子供を産みながらも優れた政治能力を兼ね備えた強い女性。

そして夫フランツ1世シュテファンを愛し、仲の良い夫婦で、驚くことに2人で同じ棺に入って眠っているのでした!

またこの棺のゴージャスなこと!!ハプスブルグ家の中でもその存在感は際立っておりました。

為政者として、母として、妻として、こんなに優れた女性が存在したなんて・・・いまだ興奮冷めやらずです。

 

本当は宝塚『エリザベート』から入ってハプスブルグ家に興味を持ったのですが、家系図を紐解いていくといろいろ繋がる繋がる!

以前旅行をしたドイツやスペイン、フランスで見聞きした人物や絵画とどんどん繋がる!

マリアテレジア様の孫がナポレオンの義父っていうのも面白い。

バルセロナのピカソ美術館で観た、ベラスケスの名画「ラス・メニーナス」の王女マルガリータ。

「ベラスケス ラ...」の画像検索結果

こんな絵がたくさんあって、すごく気になっていたのですが、その王女マルガリータの原画をウィーンの美術館で発見したのです。

「ベラスケス ラ...」の画像検索結果

この女の子はスペインの王女で、ハプスブルグ家のレオポルト1世の妃となるべくして生まれたとか。

幼い頃の成長過程を王様に伝えるために、王女の絵を定期的に描いて王様に送っていたそうです。

「ベラスケス マ...」の画像検索結果

「ベラスケス マ...」の画像検索結果

「ベラスケス マ...」の画像検索結果

実はこの絵、怖~い意味が隠されているのですよ。それはまたの機会に。

 

ウィーンで得た感動もさることながら、この気持ちを子供たちと共有できたことが最も嬉しいことでした。

私達にとって、喜びや感動を共感できる家族や仲間は貴いもの。

「人生意気に感ず」

「肝胆相照らす」

これらの言葉が好きです。

でも、そういう人間関係って希少価値ですよ。

しかも、自分の持つすべての側面が一致している人なんていませんから。

今回はウィーンの歴史を通して、家族で感動を味わえたことに心から幸せをかみしめました。

帰ってから10日も経つというのに、まだ余韻に包まれています。

 



幸せはここにある

20日、21日と連日、ヒアルロン酸のセミナーに参加しました。

ヒアルロン酸の注入方法は年々アップデートされるので、最新情報を入手しに虎ノ門ヒルズへ。

今日は本降りの雨でしたが、車で濡れることなく移動できました。

白金から15分もあれば十分でしょう。

普段は混雑した都会暮らしに疲労を隠しきれませんが、こんな時は東京に住んでいて便利だなぁとしみじみ思います。

人間っていうのは本当にない物ねだりをするものです。

 

さて。最近はエクセルVレーザーに力を注いでいたのですが、ヒアルロン酸注入のリフトアップ効果はやはり凄い!

ちなみに指導医はブラジル人の先生で、注入分野では超有名人です。ここ数年、毎年来日しています。

実際に治療しているところを映像で見ながら解説して下さるのですが、見ていると自分でやりたくなるんです。

こんなに良い治療は、我々医師ではないとできないのですから、出来る時にもっとやらないと。

もっともっとたくさんの人にキレイになって喜んでもらいたい。

ああ、やっぱり私は美容医療の仕事が大好きで、この仕事が出来ることに(神さまへ)感謝です。

 

最近、『幸せ』について深く考えることが多くなりました。

40代になり、クリニックと自宅を往復する日々に少し飽きてきました。

診療は同じことを繰り返す毎日です。

家に帰ればまだ未成年の子供が2人います。

ある意味、とても規則正しい生活。

気分転換のために時々小旅行へ出かるのが趣味でしょうか。

それでも「もっと自由が欲しいなぁ」と、より自由な50代を目標にしていました。

「もっともっと自由に、興味のあることを掘り下げたり、出かけてこの目で確かめたい」そんな思いです。

自由になった自分をイメージして、幸せな50代を夢見ていたのです。

 

ところがひょうんなことで、自分にとっては『自由な50代』よりも、『日々コツコツと働く私』のほうがずっとずっと熱量が多く、重みがあることに気付いたのです。

『日々コツコツと働く私』があるからこそ、『自由な50代』を追い求めているのではないかと。

そう、まさにない物ねだり。

時々疲れるし、単調な日々から脱出してもっと刺激が欲しいと願うこともありますが、それでも大好きな仕事が出来る幸せはかけがえのないこと。

そう、まさに幸せはここにありました。

 

皆さんも身近なところにある幸せを見つけて下さいね。