院長ブログ

本能を大切に

シンガポールで崩れた頭皮環境は、シャンプーしなくても2週間で戻りました。

シャンプーしても2週間かかるので、結局シャンプーは要らないと実感。

いやー、人体実験面白いです。

人間の体には恒常性(ホメオスタシス)があります。それは、外部環境に変化があっても、体内を一定の状態に保とうとする働きです。

そう、私たちはちゃんと適応できるのです。

残念ながら、現代社会は科学の発達を理由に、この自然な力を無視することをたくさんしています。

例えば、

・夏暑いからと言って、寒いくらいの冷房をつける。体温調節ができなくなります。

・風邪をひいたら、すぐに薬を飲む。健康な成人であれば、ふつうの風邪くらい安静にしていればすぐに治るのに。

・抗菌物質の乱用。傷に消毒薬はもはや非常識。

・味を濃くするための化学調味料。薄味にして素材の味に慣れればよいだけ。

・カーナビ。自分で方向や時間を考える本能的能力が失われる。

などなど。

 

科学を否定するつもりはありません。科学によって我々の暮らしが良くなったことは認めます。

ただし得るものもあれば失うものもあるということ。

私は人としての本能的な能力を失いたくないので、自分にとって不要と思われるものは遠ざけるようにしています。もちろん一度は試しますよ。

何が大切かを考えて取捨選択したいものです。